あらすじ
土神(にわ)は建築科の大学生1年生。
ある日同級生の卯(あきら)と共に解体中の洋館に出かける。
そこで見つけたドアノブに触れた途端、
目の前に幻の扉が現れる。
その夜、再び洋館を訪ねた土神は謎の少女から、
それが建物の持つ「記憶」であると告げられる―――。
廃屋の中に佇み、同じ幻を見た彼女と出会い、
土神の日常がざわめき始める…!!
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Posted by ブクログ
マホロミ 1
建物の記憶を見ることができる建築家の孫と、その建築家と関係がある女性を祖母に持つ少女が協力して建物とそこに暮らしていた人の想いを実現してあげるというストーリーの連作短編集です。
小さな謎を解いていくうちに語られる大きな謎が全体の流れを作るという手法は他の作品と同じ。絵柄も同じ。登場人物のキャラクターもあまり変わらない。
何で読むのと言われると冬目氏の絵のタッチやキャラクターの姿が好きだからということになるのかと思います。寡作な人なので、いつ完結するのやら・・・
竹蔵
Posted by ブクログ
数年前に購入したけれど、途中まで読んだ後積ん読になっていた本書。3巻を購入したことをきっかけに読んでみました。
(以下ネタバレ)
建物の記憶やら何やらというのはACONYでも題材として使われていた話。
美大卒の作者ではあるのだけれど、建築も好きだったんでしょうね。。。
イエうたの話よりも内容的に深みがあって、とても熱を感じます。
個人的には、祖父が家の外では活発に生きていたのに、
家の中の人とはてんでダメだった件が気になっている。
これから明かされるんだろうけど、
例の女性との不倫の後ろめたさとか、
そういう話になるのかなぁ。そうでないと嬉しい。
(自分の人生へのFeedBackが出来るという意味で。)
昭和初期、日本が熱かった時代の話を回顧する話。
読んでいて浸ってしまう部分もあり、気に入りました。