日経コンピュータのレビュー一覧
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ネタバレP84 お金に財務省や会計検査院があるように、ITにもあったら、少しはマシかも。会計検査院の根拠は憲法なので、無理ですけど。
P96- 特許庁の案件がすばらしいことみたいに書いてあるのですが、あたりまえのことなので。
高評価しておいてなんですが、「お金がない」で増税しておいて無駄金使って……。読んでいて嫌な気分になりました。原資が税金なので、最悪のゾンビ企業は国家なんじゃないかと。
伝統的に、この国の官僚は標準化・共通化をする能力がないと思っています。電力の周波数、列車のレール幅の統一すらできないのですから。
※レール幅 狭軌、標準軌、馬車鉄道由来……が混在
発注側(官僚)が一方的に悪いみたいな論調ですが、受注側のヒアリング力というか、業務内容を引き出す能力にも問題があるかと。 -
Posted by ブクログ
個人的に昔、SEABISやGIMA、人給など府省共通システムに断片的に関わったことがあったので、興味深く読みました。
日経コンピュータや日経クロステックの過去記事からの収録が多いですが、それが「デジタル政府の失敗」というひとつのテーマでまとまっていることに本書の価値があります。
e-Japan戦略から始まる政府のデジタル政策の大きな流れや、その過程で起きた特許庁、年金、人給といった失敗事例がよく分かります。
直近で起こったHER-SYS、COCOA、G-MIS等についても問題の経緯を詳細に記載しており、とても分かりやすかったです。
失敗事例だけではなく、政府CIOによる立て直しの記録やBPMの導入、農水省によるSlackを用いた自治体や農業従事者とのコミュニケーション事例など、成功事例についてもいくつか触れられていたので、示唆的な内容もありよかったです。
自治体の失敗事例として、京都市の事例が詳細に載っているのもよいです。まだ民事調停も続いているところですが、判例として旭川医大とNTT東の発注者側責任を問う判決事例と並んで後々に残りそうなものなので、最新の状況も踏まえて経緯が記載されており、読みごたえがありました。
本書の記載内容に関しては中央省庁や自治体の情報なので、失敗事例についても契約情報など基本的にはすべて公開されている情報であり、本書独自の情報としては、いくつかあるインタビュー記事の内容くらいかなと思います。
ただ、公開情報であっても、それが時系列的に網羅的にまとまっているので、本書には資料的な価値が十分にあると思いました。
これから政府も自治体もデジタル化が大きく進んでいく中で、それに関わる人たちは、本書に記載されている内容は知っておき、過去の失敗を繰り返さないようにする必要があると思います。
特に地方自治体は基幹系システム17業務の標準化を「25年度末までに統一」という話が降って湧いてきたところで、「標準化」の中身が明らかでない中でもBPRを進めなければならず、国の「業務・システム最適化計画」の失敗を繰り返さないように早急に検討を進めなければなりません。
発注者側のガバナンス、BPRを含めた仕様の作成、ステークホルダーの協力体制など、当たり前のことですが、プロジェクト現場に入り込むとなかなか問題が見えにくくなってしまうことがあります。
その時に、過去の失敗事例を知っていれば、「ヤバい」という勘所は掴めるようになると思います。そうすれば、何が「ヤバい」のか落とし込んでいき、足りないリソースは外部コンサルでも使って埋めていくことができます。「ヤバい」ことの具体的な原因は組織やプロジェクトによっても異なりますし、まずは「ヤバい」ことに気付けることが大事かと思います。
今年の9月にデジタル庁ができることで、国や自治体だけではなく、民間企業への影響も多かれ少なかれ色々な形で出てくるのではないかと思います。
「DX」がバズワードになって久しいですが、民間企業も政府の失敗事例から学ぶところは大きいと思います。
政府だけではなく、自治体でも民間企業でも、デジタルに関わる人は読んで知っておく価値のある内容の一冊です。 -
購入済み
日本の大企業組織の姿
面白かった。やはり終身雇用で人事制度が硬直化した組織は、個々が優秀でも正常な意思決定が出来なくなる。
多分誰でもすべき事やるべき事はわかっているが、組織としては動けない、もしくは必要以上に動きが遅くなる、みたいな事は内向きな終身雇用の組織で起きており、これが日本が世界からもアジアの国々からも凋落しつつある背景なのでは。
もっと人や組織が流動化して、組織が外部性を保ち続けないと、どんな組織も心地よく周囲の皆と同じくゆっくり死んでいくのだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書のおかげでようやくFinTechが何なのか分かり始めた。
大きく以下の七つの分野がある。
・個人財務管理(PFM)
・オンライン融資
・投資支援
・経営・業務支援
・クラウドファンディング
・スマホ・Web決済/送金
・暗号通貨
今まで部分的に走っていたものもあるけど、体系立てて知ることができたのは大きい。
そしてFinTechビジネスへの関心が大きくなっている。
PFMなんかむちゃくちゃ興味津々で個人的にマネーフォワードを利用できないかなんて考えてたりする。
その一方で、日本はやはり立ち後れているなあという印象を抱いた。特に地銀なんかは本書を見ている限り5年か10年くらい戦略が遅れている気がした。
自分自身もついて行けていないので、どんどんこれからキャッチアップしていきたい。 -
Posted by ブクログ
システム基盤の構築や運用に携わって、(今現在)8年になります。後輩や協力会社の育成が課題です。自分自身が作業自体になかなか関われないため、ほぼ未経験の担当者に手取り足取り指導できない状況にあります。そんな中、経験なり知識を少しでも身につけさせるための副読本を探しており、この本を見つけました。
内容は主に、システムダウンの原因を4つのジャンルに分け、その原因ごとの事例を元にしたケーススタディが中心です。事例は実際に発生したものが取り上げられております。実際のダウンを経験する代わりとして、実際のダウン事例を取り上げることで、ダウンからの復旧や、ダウン自体の削減に役立てたい、という筆者の意向のようです。
読んだ感想ですが、第一印象を一言で言えば「あー、わかる!」という感じです。システム運用を経験したことがある人ならば、自分が直面したことのある事例に近いものが、1つや2つはあるのではないかと思います。また、実際にシステム障害に直面したときの思考や挙動について、経験的で感覚的になりがちな部分をきちんと体系立てて記述されていると感じました。そのため、運用をある程度経験した人も、改めて障害に関する知識を整理することができると思いました。
私の場合は、経験不足なメンバの経験を補う目的で、この本を購入しました。手順書ベースでしか動くことができないメンバに対して、より応用力のある対応ができるようになることを期待しているためです。この書籍では、細かい技術に関することは扱っていません。従って、コマンドリファレンスなど、もっとオペレーション技術に特化した本と合わせて読ませる必要があるかと考えてます。しかし、コマンドリファレンスだけではわからない、根本的な知識を身につけるには、具体的な事例が丁寧に説明してあるこの本が最適ではないかと感じました。
完全な初心者が、この書籍だけでシステム基盤や運用のすべてを理解できる、というものではありません。ただし、少しでも経験がある人であれば、自分の経験と照らし合わせながら丁寧に読むことで、小手先の対応だけでなく、応用力を身につけるための根本的な知識を習得することができるのではないかと期待しています。運用に関する多少の勘所も必要だと思われます。おそらく、システム基盤や運用について全く知識がない状態だと、この書籍がいったい何を言いたいのか、理解することはできないと思います。基盤や運用について一歩ステップアップするための位置づけで、この書籍を読むことをお勧めします。
ちなみに、私がこっそり気に入ってたのは、間にある運用に関するコラムでした。「運用担当者は叱られ役?」って言葉は、なかなか胸に響きました。経験者にしかわからない言葉だと思います。