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20年かけて政府が積み上げたIT戦略やITインフラが、新型コロナ対策で役に立たなかった。まさにデジタル敗戦だーー。菅義偉首相肝煎りで「デジタル庁」創設に挑む平井卓也デジタル改革相は、こう反省の弁を述べた。
事実、マイナンバーカードは緊急の現金給付事業で力を発揮できなかった。陽性者の情報を登録するシステムは病院や保健所から「使いにくい」と不満が噴出した。国の構造から制度、人材までデジタルシフトを怠ってきたツケが回った格好だ。
行政のDX(デジタル変革)に挑む日本は、この敗戦から何を学ぶべきか。年金システムから特許庁システム、マイナンバー関連システムまで、20年にわたる電子政府/システム調達改革の歴史から、失敗の教訓を読み解く。
Posted by ブクログ 2021年10月30日
問題は発注側(政府)が発注側の責任を果たせていないことなのでしょう。何を作るべきかは自分たちで考えるところがおざなりになり、現行プロセスを単に電子化したものにとどまり、そこに加えてセキュリティの観点が加わるとまったくもって使えないシステムの出来上がり。ベンダーは言われたものを作るのでそこに変革はない...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月12日
日本のデジタル敗戦20年間の総括 ここが出発点 他にない良書
菅政権のデジタル庁も同じ認識というが、菅総理にどこまで理解されているか
なぜ官房長官の時に全く手をつけなかったのか?
問題の本質が日本の国の形にある=永田町・霞が関の中央集権体制
江戸幕府と同じく時代に合わない宿痾と化している
必要なのは...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月21日
「動かないコンピュータ」をはじめ、システム導入刷新の歴史を長年ずっと追いかけてきている日経コンピュータは、信頼に足るメディア。
最後の有識者のチョイスだけ疑問だったが、行政システムの歴史を手軽に追えて良書だった。
若手官僚は特許庁システムや年金システムの話を知らないままデジタル政策に携わる人も多いの...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月15日
個人的に昔、SEABISやGIMA、人給など府省共通システムに断片的に関わったことがあったので、興味深く読みました。
日経コンピュータや日経クロステックの過去記事からの収録が多いですが、それが「デジタル政府の失敗」というひとつのテーマでまとまっていることに本書の価値があります。
e-Japan戦略...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月08日
タイトル惚れ。
2000年初頭からITを高々と掲げ、ハードとソフトの両面で国民がITのメリットを享受できる社会を作る方向を示した日本政府。
民間企業の努力でハード・インフラ面では大きな実績を残したが、ソフトウェア・行政手続きの面については全く進まなかった。各官庁が縦割りで作るシステムについて、横...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月07日
評判が良い (これ読むとデジ庁もだいぶ危ういことがわかるという意味で) ので読んでみた。
日経コンピュータだからこそ作れた本という感じ。各章のテーマ設計やインタビュイー選定も興味深い。竹中平蔵のインタビューとか読んでみて。
結論だめなのはわかったし成功のために何が必要なのかもわかったけど、これら...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月16日
新型コロナウィルス対応であらためて明るみになった政府のデジタル施策ですが、実は2001年に策定された「e-Japan重点計画」以降、失敗の連続でした。
縦割り組織、丸投げ体質(と、そこに起因する政府/自治体の発注能力低下)などが主な要因として考えられます。
加えて、中央と地方自治体との間に横たわる...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月25日
特別定額給付金のマイナンバーカードを使うオンライン申請、感染者情報管理「HER-SYS」、接触確認アプリ「COCOA」の相次ぐ不具合を皮切りに、年金システムや特許庁システムなど過去の失敗プロジェクトを振り返り、入札から開発そして検収のプロセスを検証する。移動の多い公務員ならではの理由で発注側(行政)...続きを読む
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