【感想・ネタバレ】みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2021年12月17日

良著。読んでて胸が苦しくなるし、色々な案件がフラッシュバックする。
システム部門がなんとかするのだ、専門家の責務だ。と言って上は歩み寄らず理解しようとしないが、システムの重要さは肥大化する一方。肥大化すれば、作っている最中から腐り始める。進歩の早いITシステムではなおさらだ。
銀行以外の巨大システム...続きを読むでは、さまざまな手法が提案され採用され、そして棄てられていく。そのように新陳代謝させられる仕組みを模索し続けれられるシステムと、組織風土は銀行に限らず、システムを中心に据えているどんな企業も必要だろう。これは銀行に限らず、基幹システムを軽視している企業に対する警鐘を鳴らす本である。

0

Posted by ブクログ 2021年12月15日

金融は情報システム産業といっても過言ではない。

自分自身金融機関に勤めているが、初めの頃は「システムは常に正確に、滞りなく動くもの」と誤認していた。

先日まで新会社立上げ・新規事業立上げを行い、システムの開発・運用を横目に見ながら思ったのは、システムには人の手がかかり、緻密かということ。そして、...続きを読むいくつものシステムが複雑に連動して稼働しているかということ。

みずほFGはシステムに苦心し続けてきた。その末にシステムを全面更改して「MINORI」を開発した。しかし2021年、再び度重なる障害を起こした。

この度重なる障害は、システムの全面更改が失敗したということではない。全面更改したからこそ、これまでとは違った苦難に直面している。

システムは要件定義から運用に至るまで繊細な管理が必要ということ、そしてMETIが提言する「2025年の崖」に対するヒントを、本書は圧巻の取材力で、丁寧に教えてくれる。

0

Posted by ブクログ 2021年05月16日

システム開発は、依頼者とベンダーが異なる組織にいるため、非常に難しいプロジェクトだと思います。みずほはこの大失敗を通して、ベンダーを管理する強い体制を組んだことが印象的です。

0
購入済み

日本の大企業組織の姿

2020年03月21日

面白かった。やはり終身雇用で人事制度が硬直化した組織は、個々が優秀でも正常な意思決定が出来なくなる。
多分誰でもすべき事やるべき事はわかっているが、組織としては動けない、もしくは必要以上に動きが遅くなる、みたいな事は内向きな終身雇用の組織で起きており、これが日本が世界からもアジアの国々からも凋落しつ...続きを読むつある背景なのでは。
もっと人や組織が流動化して、組織が外部性を保ち続けないと、どんな組織も心地よく周囲の皆と同じくゆっくり死んでいくのだろう。

0

Posted by ブクログ 2023年10月25日

・みずほ銀行のシステム刷新までの過程と2度のシステム障害の背景について詳細に解説している一冊

・エンジニアとして一応読んでおくかと思い手に取った
・みずほ銀行の新システムがいつまでも完成せずにサクラダファミリアと呼ばれてることは知ってたけど大きいシステム障害を2回起こしてることをまず知らなかった
...続きを読む
・金融というお金が密接に関係する業界で大きなシステムを統合するのはさぞ大変だろうと関係者を労いたい
・みずほFGは2度の失敗から学び、システム刷新という大仕事を乗り越えて組織として強くなったんだなと思う
・1度目のシステム障害については3行統合後の内部での争いが結果としてシステム障害に繋がっていてヤレヤレという印象
・2度目のシステム障害については、たしかにシステム周りの知識不足な経営層が大きな原因の1つではあるけど、同じように知識不足な経営層がいる企業はたくさんありそうなのでこれを糧に我がふり直す企業が出てくればいいなと思う
・そしてエンジニアの仕事が増えて欲しい笑
・MINORIを活用したみずほ銀行のこれからのIT戦略に期待

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月17日

前半はみずほこんなことやって頑張ったぜ!ドヤ!みたいな内容。生のコードを書けなくして属人化を防ぐ超高速開発ツールなど、なかなかおもろい仕組みを使っていたのが興味深かった。しかし、ツール名が「超高速開発ツール」というのがダサい。
コロナが流行る前からWeb会議を使っていたのは先進的だと思う。(とはいえ...続きを読む、私もIT企業に勤めていて、コロナ前からWeb会議使ってたから、IT企業的には普通なのかしら)

後半がめちゃくちゃ面白かった。2011年と2002年のシステム障害の発生の原因について細かく描写している。仕様書やデータフローがなかったり、合併時のシステム統合の際に役員の中に有識者がいないなどとにかくやばい。システムくらい勉強しろよ。
エンジニアが本当に気の毒。
社内政治とか読み物としては面白かったけど、当事者にはなりたくないと思った。
みずほのシステムの関係者の皆様お疲れ様です…

0

Posted by ブクログ 2023年03月21日

障害発生とその対応の話は学ぶべきことが非常に多い。規模も業界も違うが頷ける話が多かった。

大規模障害の原因を突き詰めると個々のプログラムの品質よりも組織の風土や統制、経営層の理解といった部分へ通じてくる。

システムは人が作って運用している以上、
どの企業でも本書のようなことが起こりうることは知っ...続きを読むておかなければならないと感じた

0

Posted by ブクログ 2023年03月07日

どこかで読まねばと思いつつ、ようやく読んだ1冊。幸いというかエンジニアのキャリアの中でこのプロジェクトに関わることはなかったけれど、当時「ブラックホール(=行ったら帰ってこれない)」と呼ばれていたプロジェクトを全体感に立って振り返っていて大いに横展開できる反省点は盗もうと思った1冊だった。やっぱりエ...続きを読むラーハンドリングもそうだけど、初動とトップのITへの理解が大切。もし自分が関わることになっていたとしたら、どの辺を担当することになってそこで力を果たして発揮できただろうか、とか思いながら読んだ1冊でした。

0

Posted by ブクログ 2022年05月17日

システム開発・運用に関わった経験があれば、読み進めるごとにキリキリとした不安な気持ちを感じるリアリティに溢れる良書。

「経営の責任」が伏線となって障害の増幅要因としてヒットする様は出来のいい小説のようでもあり、類似の伏線が実は今の日本に多数転がっているという示唆はホラーのようでもあります。

プロ...続きを読むジェクトに関わる方は、一度手に取られると良いと思います。

0

Posted by ブクログ 2022年02月02日

みずほフィナンシャルグループは、メガバンク史上初めてシステムを新たに再構築した。MINORIと呼ばれるシステムは、事務作業を大きく削減し、新しい機能を付加させるための開発費用を減らし、オープンイノベーションを促進する事が期待され、システムが寿命を迎える2025年の崖から転落しないよう各企業が見習うべ...続きを読むき良いケースである。と思われていた。しかし結果は今の通りである笑

不具合続きの今から振り返ると、第1部の成功ケースよりも第2部・第3部の失敗学の方が遥かに有益であるように感じる。そもそも、失敗の原因として「システムのブラックボックス化」「風通しが悪く、責任者への報告が遅れ、対応が後手に回る」「経営陣のIT軽視」が述べられていたが、今回のシステム障害の再発防止報告書にも同様の内容が列挙されており、みずほ自体が過去の失敗から何も学んでいない事がよく分かる。トップが失敗を反省し、リーダーシップを持って再発防止に努めなければ、同様の問題が必ず再発するであろう。「再発防止チーム」みたいな組織をその場凌ぎで作り、放任しているようでは先は無い。

成功を収める企業から学べる事は多いが、再現性に乏しい事が多い。一方で失敗した企業から学べる事は、再現性が強いため、こうしたら失敗するという良い学びを得る事が出来る。多くのケースを吸収し、経営判断を迫られた際に失敗しない様にしたいと感じた。

0

Posted by ブクログ 2021年09月26日

みずほをこき下ろすだけではなく、システム統合の難しさと統合によって目指していた事も描かれており、公平なドキュメンタリー本だった。

0

Posted by ブクログ 2021年09月04日

銀行の既存の疎結合なシステムをどう新規開発していったかがメインな話
ニュースにもなったみずほのトラブルの裏側など読み応えがあった

0

Posted by ブクログ 2021年09月03日

なぜ失敗していたのか、について主に銀行やベンダー同士の関係性まわりの事情を書いた本。ざっくり概要はわかるが、SEとしてはもうちょっとシステムに踏み込んだ内容があると面白かった。しかし割と短めに何が起こってたかをまとめてあるのはよかった。
書いてあるのは、おそらくちゃんと失敗を分析した結果ではなく著者...続きを読むから見えてる範囲のことな気はする。

0

Posted by ブクログ 2021年08月25日

現在も障害が起きていた中で、とても気になったので手に取りました。

マネジメントになるのであれば、
必ず以下は教訓としていきたいと思います。

・ドキュメント化(標準化)させる事の大事さ。
・悪い事ほど早く共有と報告、方針を打ち出す。
・現場任せの組織は壊滅する。

色々と奥深い。

0

Posted by ブクログ 2021年07月23日

IT関係者として読ませていただきました。友人を自殺で、あるプロジェクトで失いました。みずほには、現場任せという表現がありましたが、要は、業務要件をドキュメント化して、可視化する能力が不足していたとの認識です。人の継承もなく、更新が途絶えたシステムについて、仕様、ドキュメントの振り返りなしに統合すれば...続きを読む失敗するにきまっている。その原因は要件定義ができる行員がいない。が結論かとおもいます。

0

Posted by ブクログ 2021年05月26日

有名なみずほシステムに関して、大規模障害発生時に何が起き、何が問題で、新システムはどう違うのか非常にわかりやすい本。
障害対応に当たった現場の人々の思いを想像すると震えた。
本書では新システムはかなり称賛していたように感じたが、先日もまた障害が発生していた。
新システムにも問題点があるはずなのでそれ...続きを読むについても知りたいと思った

0

Posted by ブクログ 2023年10月27日

ホラー小説より恐ろしい 。SE必読の快作!- 「みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史」 ★★★★☆

恐ろしい。心底おそろしい。私もシステム開発を仕事として行っているので、こんなプロジェクトに配属されたらダウンする自信がある。
大きく3章で構成されており、1章は新システム「MINORI」の機能と開...続きを読む発秘話になります。大して面白くないです。SOA開発なんて普通じゃんか。
2章は「MINORI」の開発を始めるきっかけとなった東日本大震災直後のシステムトラブルの原因になります。恐ろしい。
3章は2章を引き起こすことになった真因である2002年の3行合併のいざこざと、合併直後のトラブルについて。まぢ恐ろしい。
お笑い芸人の「こんなシステムは嫌だ」に使えそうなネタ満載でたまりません。・3社合併だと思ってたら4社だった。
・一番大きい会社のシステムが一番ゴミ
・ゴミだってわかっているけど、コンサルさんは引き分けって言うしかない
・偉い人の中では決まっているけどそれは部下に伝えない
・障害は手作業で復旧
・障害が障害を呼ぶ(マドハンド状態)
・振込できてないのに残高が減る
・他支店の口座にアクセスするには成り代わりが必要
・偉い人はシステムに無知

一番ダメなのは、「合併直前のみずほFGの経営会議のメンバー、旧三行の頭取、副社長6人、CFO、CSO、CRO、CCOであった。後ろ3つの役職は馴染みがない。最重要課題なのに、情報システム責任者のCIOがいない。」これよね。銀行なんてシステムがなきゃなんもできないんだから。
システム開発を行っている人は是非読んでください!統合を考えている経営者は必読でお願いします。

0

Posted by ブクログ 2024年03月09日

前半の概要説明は少しシステム的な知見のレベルが高め。
その後の過去の大きい失敗要因については、ヒューマンエラーの背景が説明されていて面白い。

次がまだあった、というのも面白い。

0

Posted by ブクログ 2024年02月18日

・統合時と震災時の2度の大規模障害と、その再発を2度と起こすまいと意気込んで作られたMINORIの開発経緯がファクトベースで記載された一冊
・過去に当行との接点がある身としても、且つその後再度大規模障害を起こしているのを知りつつも、という2点から、興味深くかつ冷ややかな目線で読み進めた
・旧行の軋轢...続きを読むに起因する事象や、坂井社長の「人は育った」という言葉からも、システム周りも最後は人なんだと改めて感じた。だとしたらなぜまた21年の障害が、起こってしまったのか、ポストモーテム(いわゆる日経の言い訳本)も拝読したい

0

Posted by ブクログ 2022年08月06日

私は当事者ではないけど、下衆なドタバタ劇を期待してしまって手に取った。コンサルの人が書くようなキレイなまとめに感じた。まあ、そんなに生々しくは書けないのかな。
関わった方に、おつかれさまでしたと申し上げたくなる。
仕事って辛いよなあ。

0

Posted by ブクログ 2022年01月29日

"東京スカイツリー建設費650億円 7本分かかった
→4000億なかば
→35万人月
→ベンダー千社(日本のITベンダの1割)
一次委託先70-80社

■勘定系システムとは
→銀行における預金や融資、振込などの業務を支える情報システム

メガバンクの勘定系システムは
計1億ステップほど
...続きを読む→★絶句、、、

1人のエンジニアが1ヶ月で5-8行
→1000人のエンジニアが10年間開発を続けないといけない量

■合併や企業統合は100日勝負 と言われる
→統合を発表して100日以内に、統合の方針を固め、関係者一同がその方針に沿って進んでいくように、意思の統一を図る必要がある

→★ITプロジェクトも一緒かもしれない、最初にその方向に向かっていくことを何度も伝えることが肝心"

0

Posted by ブクログ 2021年12月12日

名実ともに日本最大となったIT開発プロジェクト「MINORI」について、その全容を記した一冊。
総開発費4,000億円超、1,000社以上が開発に携わった(少なくとも国内全IT開発ベンダーの10%以上が参画した)「IT業界のサグラダ・ファミリア」が、どのように推し進められたのかを知ることができる点で...続きを読む、とても貴重。

2021年現在もトラブルが頻発している現状を鑑みても、成功譚と呼ぶにはあまりにも複雑で、「苦闘の19年史」という副題が言い得て妙だと感じる。歳月をかけて肥大化したモンスターは簡単には御し難く、これから長い年月をかけて付き合っていかなければいけない問題として残り続けるんだろう。

この苦闘史から得られる最大の示唆は、リファクタリングを後回しにし続けたら、後で大きなツケを払うことになる、ということだろうか。魔物は、生み出してからではとうに遅いのだと…

0

Posted by ブクログ 2021年09月21日

システム関係の教科書に出てくるような典型的エラーのオンパレードで、理論と実践は別物なんだということを改めて感じる。失敗から学ぶことはとても多い。

0

Posted by ブクログ 2021年09月07日

システム開発に携わっているので読んでいて面白かった。
古いシステムの仕様が分からなくなるのは、ほんとあるあるだと思った

0

Posted by ブクログ 2021年09月07日

SEの立場から見て読み物として面白い。
特に障害原因の部分が為になる。

ただ、もっとエンジニア視点の
みずほ公表原因に対する考察など
踏み込んだ記載が欲しかった。
著者の見える範囲の推測にとどまっている印象。

2021年に何度も障害発生しており
障害報告の内容を見ると
2011年の是正が未完であ...続きを読むる印象を受ける。
 ・負荷テスト不足
 ・テストのシナリオ不足
 ・運用員の知識・教育不足

■目次
①2019年の大規模システム更改
 ・更改の背景、難易度
 ・新旧のシステム構成の違い
②2011年の障害と原因
③2002年の3社合併時の問題

0

Posted by ブクログ 2021年08月31日

・マネジメント層の現場理解
・報連相を速く
・大きな組織ほど共通理解を徹底させる

この3つの大切さを感じました。システムのことは専門外で私自身読み終えた今も深く理解出来ていないですが、上記3つは取り組む内容関わらず大切な項目だと思います。

私もシステム部門へ就職するわけではありませんが、現代社会...続きを読むでシステムは切っても切り離せない存在です。ITパスポート等を利用して基礎知識は付けておきたいと思いました。

0

Posted by ブクログ 2021年05月26日

初めに、何らかシステム開発に関わった方でないと本書の内容はチンプンカンプンだと思います。ただ、よくここまで取材したなというくらい、みずほ銀行側からすれば赤裸々な内容になっています。
システム開発における組織体制の重要さがわかります。ITのことはどうも…という経営層にこそオススメします。

0

Posted by ブクログ 2021年05月25日

難しい話題。
銀行のシステムについて詳しく書かれていて興味深い
それと同時にシステム障害の仔細がよくわかる

0

Posted by ブクログ 2021年05月16日

詳細な19年の振り返りがされているが、どうしても2021年に起きたシステム事案のせいで再発防止策が霞んでしまう。「人が育った」というのを読むとどうしても笑ってしまう。
という冗談はさておき、全く他人事では無いので読んでいて苦しかった。一番はリスク管理として全体像の把握と迅速な対応ができなかったところ...続きを読むにあると思うが、BCPが細部まで整理できていないことはあるし、システムが大きくなりすぎると全体の把握は難しい。E2Eのフロー図を作成したとのことだが、それ自体が膨大になって結局調査に使えないとかアップデートは大変難しいという問題から逃れられない。調査対象がどうしても全量になってしまうので、それはスタートラインで、その後のユーザビリティの改善が再発防止には必須なのだと思う。
キャパシティテストがされていなかったことは結果論で見るとお話にならないように見えるが、コスト削減でテストを省力化していることはあるし、過去のテストの蓄積を確認する余裕もないのが実態なので、こうしたまさかのテスト漏れはいつ起きてもおかしく無いと思う。
話は逸れるが、遠因は邦銀(というか日系企業)の行き過ぎた顧客志向もあると思う。声の強い顧客の声に応えようとするあまりシステム設計が複雑になり管理しきれなくなることが、積もり積もってこうした障害の原因になっていると思う。業務をシステムに合わせる発想を持つべきというが、どれだけ顧客の要望に応えるかはもう少し見直されて然るべき。営業店もそうした観点で自行のシステム開発と運用に理解を深めるべきだろう。
きっと2021年の障害もまとめられるので、是非読みたい。

0
購入済み

時系列が逆転

nnt
2021年05月05日

章立てが時系列と逆転しています。
かなり違和感がある。

0

Posted by ブクログ 2021年05月03日

19年に渡るみずほ銀行のシステム統合の歴史書。MINORIは上澄みの成功譚が描かれているが、末端の現場の苦労は相当なものだったと推し測られる。

0

Posted by ブクログ 2022年03月26日

日本のIT業界のオピニオンリーダーを自負する日経コンピュータが2000年当時から追い続けたみずほシステム統合の取材の集大成と言える。
 なぜ、システム統合は失敗したのか、その後どのようにしてリカバリを図ったのかを記している。

IT業界に身を置くものとしては読んでおくべきであろう記録。
 成功記の部...続きを読む分はヨイショ臭がするものの、2002年の失敗時の記録は経営層の不見識を糾弾し、「ほれ見たことか」という視点(これは当時からこの論調だった)で描かれている。

専門誌の記事をベースにしているため、専門用語の多い部分もあるが、ITの重要性を語った一冊。

0

「IT・コンピュータ」ランキング