日経コンピュータのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
過去2回のみずほの大規模システム障害を、経営側のIT軽視の姿勢、「わからない・苦手」だからとシステム担当者・業者に丸投げして理解しようとせず責任を放棄していることが、真の原因と述べている点は納得・共感した。こういったことが遠からずユーザー企業システム担当者の丸投げ、責任放棄、消極的な関与に繋がり、間接的にSI業界の多重階層・工程分業による閉塞感、エンジニアの成長阻害、失敗の連鎖などの弊害を招いていると感じている。
経営とITはもはや切っても切れない経営課題と捉えて、ITをどう活用して他社との差別化を図っていくかが、今後のユーザー企業の生命線となるはず。
そのことを追求していくことは、引いては -
Posted by ブクログ
2011年3月のみずほのシステム障害の詳細をまとめた一冊。加えて、2002年のシステム障害も取り上げています。経営者など、システムに詳しくない人をターゲットというので、IT業界に片足をつっこんでいた私としてはまどろっこしい気もしましたが、途中からは逆にこれでは経営者は分からないでしょ…という記述が増えてやや中途半端。経営トップが情報システムに積極的に関わるべきという主張は分かるものの、最後の章はややくどい印象。
ともあれ、2011年のシステム障害で何があったのかを知りたかったので、それがまとまっていただけでとりあえずは目的達成。それにしても、あのときの現場は悪夢だっただろうなぁと。そして、そん -
Posted by ブクログ
p58:みずほ銀行の二度のシステム障害は、どちらも経営陣のIT軽視、IT理解不足に原因がある。
→会社にとってITをどう活用するのか、経営陣がどうITを活用するのかが不明確なのだろう。
p178:情報システムの開発や運用のカギを握るのは、技術ではなく、人だからである。
→結局、開発は人である。
p204:プロジェクトを始める前に「プロジェクトを定義」することである。・・・そもそも何の目的でプロジェクトを推進するのか、その目的を達成するために必要な人材や資金を用意できているのかどうか、そのプロジェクトのリスクは何か、といった点を事前に考え抜いて、プロジェクトの計画を作ることである。
→研修で -
Posted by ブクログ
システム障害の経緯が緊迫感があって興味深い。このトラブル対応を生き延びたエンジニアはどこでもやっていけるんじゃないか。
システムはそれを使ってビジネスする企業のものであり、システムの品質にも、トラブルにも責任を持つ必要がある。品質の高いシステムを作ることも、システムを安定的に運用することも難しい。システム屋任せで、速く、安く、確実に出来るシステムなんか存在しない。その事実に気付いているユーザーもまた少ない。だからこそ、その前提にたって、システム屋として品質を向上させる必要があるんだと思う。
以下、本のまとめ
2011年3月14日からのシステム障害詳細
銀行合併に伴うシステム障害詳細
他行等、み