真崎義博のレビュー一覧

  • 邪悪の家

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    この本も、ドラマ(スーシェ版)も観ました。面白かった。
    ポワロが騙されるのなら、読者はどうしようもないね。あんな美人ならしょうがないな。

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    2025年10月14日
  • 邪悪の家

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    わー!面白かった(⁠*⁠´⁠∀`⁠*⁠)
    ちょっと甘めですが久々の星5つです。これは好きだなぁ。
    クリスティー文庫の6冊目とだいぶ初期の作品なのですが、ドラマ版を先に観たので後回しにしていました。結末知ってるから読まなくても……と思っていたけれど、いやぁ読んでよかった。

    ヘイスティングズと訪れた保養地のホテルで、”最近3回も命を狙われた美女”ニックと出会ったポアロさん。
    彼女の話を聞き身辺に気をつけるよう警告するのですが、ついに悲劇が……といったストーリー。
    ニックがなぜ命を狙われるのか?動機は金か、痴情のもつれか?
    丁寧に捜査を進めるものの、あちらを立てればこちらが立たずで行き詰まる推理。

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    2025年08月11日
  • 邪悪の家

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    ネタバレ

    ニックと知り合い、彼女は顔の周りに蜂が飛んだというがポアロは弾丸や帽子の穴を発見。このところ3回くらい命拾いしたという話もあり、ニックは何者かに命を狙われているのではないかとポアロは思い、調査することに。

    ニックのキャラクターが明るいのと、ニックを中心に人間関係が説明されていくのもあって話が分かりやすかったものあり、全体的に飽きることはなかった。
    p280辺りで死の偽装をするところから盛り上がってきて面白かった。終盤のは怒涛の推理で、それぞれの人物の思惑・裏の顔が判明。腕時計は、ポアロはそうゆうタイプなのかと少し意外だった。
    クロフト氏もポアロが言うように典型的なオーストラリア人の仲睦まじい

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    2025年07月19日
  • 未開社会における性と抑圧

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     当時フロイトらを中心とした精神分析が学術界を覆っていた中で、人類学的な長期間の参与観察に基づいた共時的な研究において、真っ向からエディプス・コンプレックスに挑もうとしたマリノフスキの名著である。
     フロイトらの精神分析論は、西洋社会を基礎に置いて展開された理論であるために、非西洋社会にそのまま理論を当てはめることはできないことを論証した。尚且つ、西洋社会においても上流階級と中流、下流階級の生活や社会的な様相は異なることが想定され、フロイトらの理論は西洋上流階級を基盤に置いたものであるため、そもそも同地域においても若干の齟齬が見られるのではないかと、鋭い指摘をしているのは印象的である。
     マリ

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    2025年06月21日
  • 邪悪の家

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    ネタバレ

    全員話が噛み合わなくて疑わしいのは、命を狙われているはずのニックが嘘ばかりついていたから。
    全員怪しんだのに、予想外の犯人でめちゃくちゃ面白かった。
    ニックとマギーの本名が両方マグダラなのが、日本語話者からするとわかりにくいが、英語圏だとしっくりくるのだろうか。

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    2025年02月19日
  • ノース・ガンソン・ストリートの虐殺

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    負の連鎖どころではない、地獄の復讐(犯罪)劇。
    ザラーの映画を見ていると読みながら情景(シーン)が浮かぶので、ザラーの新作と出会えたような気にもなり、俺はかなり楽しんだ。
    善悪は揺れ続け、殺されないだろうと思っていたキャラクターもあっさりと死ぬ「容赦の無さ」がザラーの表現。
    殺し屋が家族を人質に取るくだりがとても良くて、ザラーの世界は間抜けが出てこないから最高。プロとプロの戦いを描く作家が俺は大好き。

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    2024年06月04日
  • 邪悪の家

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     邪悪の家は僕が初めて読んだクリスティ作品で思い出のある小説だ(読んだのはエンドハウスの怪事件、他社の翻訳だが)。物語の構成が単純でわかりやすく、フーダニットの面白さ、どんでん返しの魅力が詰まった作品であり、僕は最初にこの作品を読んだからこそクリスティの虜になり心酔していった経緯になる。また、エルキュール・ポアロを知るには最適な作品だと思うし、この作品はそれ程に彼の人間性が詰まった物語だと思う。

     ポアロは探偵業を引退し、保養地のホテルにヘイスティングスと滞在している。彼の元には引退後も各国の主要な人物から探偵の依頼が届くがどこ吹く風、全く取り合わない。そんな中、ニックという若い女性と知り合

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    2024年02月14日
  • 緊急工作員

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    王道の冒険小説です。戦争戻りのトムがかつての上官からの仕事を引き受ける。作戦では、見方が敵になり、敵が味方になり、裏切り行為により誰も信じられない状況でトムは生き残るために戦う。体に残る傷痕は人生の勲章にも足枷にもなる。一般人からしたら裏の世界で生きるトムやサヴェルの過酷な生きざまには圧倒される。テンポよく読めるので、最初から最後まで一気にいける。
    このシリーズは続編もあるのだが未翻訳だ。ぜひ翻訳してほしい。

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    2022年12月05日
  • 暗殺のジャムセッション

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    冷戦交換ゲームの続編。
    最高に面白い。クールで酒好きのおっさんがFBI、米国財務省、MI6、ギャング、某国首脳を巻き込んだ陰謀に巻き込まれる。
    幾人かの死者は有るが陰惨なものではない。日本のハードボイルドもこんな作品を生み出せるようになって欲しいな。

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    2022年11月03日
  • 邪悪の家

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    真相、犯人の動悸、そしてタイトルの意味まで含めて全て最悪で、だから面白かった! 『邪悪』の意味を痛感し、それが逆に清々しいほどだった。ポアロは騙されなかったけれど私は綺麗に騙されたので、敬意も込めて気に入りの一冊に入れようと思う。

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    2022年10月30日
  • ポアロ登場

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    初めて、このシリーズの短編集を読んだが率直に面白かった。

    特に「謎の遺言書」が好きな話でした。
    依頼人の女性の唯一の親族である男性が本当に書いた遺言書を探す話で、遺言書をポアロに依頼した事について賛否が別れそうですが、個人的にはアリなのかと思いました。

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    2022年10月08日
  • ポアロ登場

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    ポアロとヘースティングスのやりとりが微笑ましい。よくまあポアロに付き合っているものだとへースティングスの寛大さにも感心してしまう。
    なかなか痛烈に皮肉を言われてもそう簡単には凹まないヘースティングスの存在がこの「ポアロ」を生かしているのではないかとも思える。
    短編14作。

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    2022年01月11日
  • 邪悪の家

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    まさかまさかのどんでん返し!
    今回のが一番推理を外してしまった!
    かすりさえしなかったです笑

    ポアロも何度も行き詰まっていて、かなりハラハラした。
    もう一度読み返して、あれもこれも嘘なのかと思うとゾッとします!

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    2021年07月16日
  • 邪悪の家

    A

    購入済み

    面白かった

    読んで損はないと思います。
    途中までは今一パッとしないなと思いながら読んでいましたが
    最後の最後で、なるほどなと。
    私の目は節穴です。

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    2021年03月12日
  • 邪悪の家

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    とても面白かった!!

    登場人物がどんどん怪しい動きをしていくから最後の最後までわけわかんなかったけど、ラストの華麗な謎解きでいっきにすっきり。

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    2018年04月14日
  • アルゴ

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    カーター大統領が、病気療養との名目でパーレビ元国王をアメリカに
    受け入れたから、さぁ大変。イラン革命後のテヘランではホメイニ師を
    指導者と仰ぐ過激派学生が、元国王の引き渡しを要求してアメリカ
    大使館を占拠した。

    カーター大統領の支持率ガタ落ちの原因にもなった、イラン・アメリカ
    大使館占拠事件だが、同じ敷地内のアメリカ領事館からは既に6人
    のアメリカ人が脱出していた。

    反米感情を高めるイラン人に見つかったら、殺されるかもしれない。
    身を隠さなければいけない6人に手を貸したのは、アメリカの隣国・
    カナダ大使館だった。

    そして、CIAに命令が下る。アメリカ人6人を救出する作戦を立て、
    実行せよ

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    2017年08月19日
  • 未開社会における性と抑圧

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    現代人類学初期の立役者であるマリノフスキーが、フロイトの精神分析理論に真っ向から取り組み、これに人類学的視点からの批判を加えるという、テーマを聞いただけで血湧き肉躍るような興味深い本である。
    初版は1927年だが、それ以前に書かれた前半部と後半部で内容が分かれている。
    マリノフスキーはフロイトの学説に衝撃を受け、大いに敬意を払ったのだが、「エディプス・コンプレックスは、人類のあらゆる文明において普遍的根源的である」とするフロイトの説を修正せざるを得ず、彼への敬意からなかなか歯切れが悪く最後は中途半端な譲歩も示すものの、「性」に関する人類学的考察に関しては一徹に自らの方法を貫いている。
    私見によ

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    2017年01月29日
  • アルゴ

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    [史上空前の一本]民衆によるアメリカ大使館の占拠から逃れ、イラン・テヘラン市内を転々としながら潜伏を続けた大使館員らを救い出すため、CIAは前代未聞で奇想天外な作戦を考案する。それは、「アルゴ」という架空の映画の製作をでっち上げ、人質らをそのクルーとしてイランから外国へ連れ出そうとするものだった......。ベン・アフレック主演の映画版の原作にもなった作品です。著者は、実際にこの活動に携わったアントニオ・メンデスとライターのマット・バグリオ。訳者は、特にミステリーをはじめとする小説の翻訳でも名高い真崎義博。原題は、『Argo』。


    映画版では、これでもかとばかりにクライマックスとハラハラドキ

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    2016年02月12日
  • 邪悪の家

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    殺人事件が起こる大分前から物語がスタートし、事件の発生を防ごうと奔走するポアロ。

    若い女性に翻弄されている感のあるポアロが微笑ましい。

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    2015年02月18日
  • ポアロ登場

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    ドラマ版『名探偵ポワロ』の吹き替え版を先に視聴していたので違いが楽しめた。バラエティに富んでいるが案外コナン・ドイルのトリックをクリスティ風にアレンジしていたりとシャーロック・ホームズの影響も伺える。個人的には長編の方が面白いが本短編集ではヘイスティングとの仲が良いんだが悪いんだかの友情が素敵。
    なおタイトルからするとこれが初登場っぽいがポワロの初登場は『スタイルズ荘の怪事件』なので注意されたい。

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    2025年11月11日