真崎義博のレビュー一覧

  • 邪悪の家
     邪悪の家は僕が初めて読んだクリスティ作品で思い出のある小説だ(読んだのはエンドハウスの怪事件、他社の翻訳だが)。物語の構成が単純でわかりやすく、フーダニットの面白さ、どんでん返しの魅力が詰まった作品であり、僕は最初にこの作品を読んだからこそクリスティの虜になり心酔していった経緯になる。また、エルキ...続きを読む
  • 緊急工作員
    王道の冒険小説です。戦争戻りのトムがかつての上官からの仕事を引き受ける。作戦では、見方が敵になり、敵が味方になり、裏切り行為により誰も信じられない状況でトムは生き残るために戦う。体に残る傷痕は人生の勲章にも足枷にもなる。一般人からしたら裏の世界で生きるトムやサヴェルの過酷な生きざまには圧倒される。テ...続きを読む
  • 暗殺のジャムセッション
    冷戦交換ゲームの続編。
    最高に面白い。クールで酒好きのおっさんがFBI、米国財務省、MI6、ギャング、某国首脳を巻き込んだ陰謀に巻き込まれる。
    幾人かの死者は有るが陰惨なものではない。日本のハードボイルドもこんな作品を生み出せるようになって欲しいな。
  • 邪悪の家
    真相、犯人の動悸、そしてタイトルの意味まで含めて全て最悪で、だから面白かった! 『邪悪』の意味を痛感し、それが逆に清々しいほどだった。ポアロは騙されなかったけれど私は綺麗に騙されたので、敬意も込めて気に入りの一冊に入れようと思う。
  • ポアロ登場
    初めて、このシリーズの短編集を読んだが率直に面白かった。

    特に「謎の遺言書」が好きな話でした。
    依頼人の女性の唯一の親族である男性が本当に書いた遺言書を探す話で、遺言書をポアロに依頼した事について賛否が別れそうですが、個人的にはアリなのかと思いました。
  • ポアロ登場
    ポアロとヘースティングスのやりとりが微笑ましい。よくまあポアロに付き合っているものだとへースティングスの寛大さにも感心してしまう。
    なかなか痛烈に皮肉を言われてもそう簡単には凹まないヘースティングスの存在がこの「ポアロ」を生かしているのではないかとも思える。
    短編14作。
  • 邪悪の家
    まさかまさかのどんでん返し!
    今回のが一番推理を外してしまった!
    かすりさえしなかったです笑

    ポアロも何度も行き詰まっていて、かなりハラハラした。
    もう一度読み返して、あれもこれも嘘なのかと思うとゾッとします!
  • 邪悪の家

    面白かった

    読んで損はないと思います。
    途中までは今一パッとしないなと思いながら読んでいましたが
    最後の最後で、なるほどなと。
    私の目は節穴です。
  • 邪悪の家
    とても面白かった!!

    登場人物がどんどん怪しい動きをしていくから最後の最後までわけわかんなかったけど、ラストの華麗な謎解きでいっきにすっきり。
  • アルゴ
    カーター大統領が、病気療養との名目でパーレビ元国王をアメリカに
    受け入れたから、さぁ大変。イラン革命後のテヘランではホメイニ師を
    指導者と仰ぐ過激派学生が、元国王の引き渡しを要求してアメリカ
    大使館を占拠した。

    カーター大統領の支持率ガタ落ちの原因にもなった、イラン・アメリカ
    大使館占拠事件だが、...続きを読む
  • 未開社会における性と抑圧
    現代人類学初期の立役者であるマリノフスキーが、フロイトの精神分析理論に真っ向から取り組み、これに人類学的視点からの批判を加えるという、テーマを聞いただけで血湧き肉躍るような興味深い本である。
    初版は1927年だが、それ以前に書かれた前半部と後半部で内容が分かれている。
    マリノフスキーはフロイトの学説...続きを読む
  • アルゴ
    [史上空前の一本]民衆によるアメリカ大使館の占拠から逃れ、イラン・テヘラン市内を転々としながら潜伏を続けた大使館員らを救い出すため、CIAは前代未聞で奇想天外な作戦を考案する。それは、「アルゴ」という架空の映画の製作をでっち上げ、人質らをそのクルーとしてイランから外国へ連れ出そうとするものだった.....続きを読む
  • 邪悪の家
    殺人事件が起こる大分前から物語がスタートし、事件の発生を防ごうと奔走するポアロ。

    若い女性に翻弄されている感のあるポアロが微笑ましい。
  • 邪悪の家
    表紙の絵からも分かるように、ポワロもの。複雑系のドンデン返しに気持ちよく騙さされました。白眉的ミステリ。
  • ポアロ登場
    ポアロの短編集。「スタイルズ荘の怪事件」の後くらいらしく、全話でヘイスティングスが登場する。ジャップ警部もときどき登場してくれる。
    ヘイスティングスが相手だと、ポアロがいつもより少しお茶目なのかな? ホームズ&ワトスンみたいな良いコンビで微笑ましい。何冊かポアロの長編を読んだことがあるけど、ヘイステ...続きを読む
  • 邪悪の家
    結局今回も最後やられた…!
    証拠となる部分はこじつけを感じるかもしれない。その国の常識や知識があればすんなり納得する部分もあるかもしれない。

    でもなあ…気づけるようなヒントは散りばめられていたから文句言えないんだよなあー


    あと、表紙はこんなイラストver.でない(旧版?写真チックな方が好きなの...続きを読む
  • 邪悪の家
    あっと驚くようなトリックはないが、それだけに読者も自分で犯人を推理しながら読む楽しさのある、推理小説の教科書のような作品。
  • 邪悪の家
    なるほどこうきましたか、面白い。
    狡猾な犯人によって探偵共々振り回されるけれど、これもミステリーの醍醐味だと思えば楽しい。
    複雑に見えた事件もポアロの手に掛かることで単純化され、最後には綺麗に落着してしまう。
    事件の真相を覆う複数の要素を一つ一つ剥がしていくような推理は、読んでいて本当に気持ちが良い...続きを読む
  • 邪悪の家
    犯人はおそらくニックだろうと最初から感じることは出来たが、動機や怪しい人物の背景がわからなかった。ヘイスティングスのさりげない言葉が最後のヒントになっていた
  • ポアロ登場
    2冊読んで思うことは、なかなかのポワロのナルシストぶり笑。
    結構自分に酔ってるんですね。

    にしても、ミステリー小説の短編集にはお初にお目にかかりました!短い中での起承転結、途中展開が早すぎて何度か置いてけぼりをくったけど、なんとか付いていけました。

    個人的には最終話、“The Chocolate...続きを読む