真崎義博のレビュー一覧

  • 暗殺のジャムセッション

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    人の信用・信頼は付き合った年月ではなく、金次第、というのがこの世界の慣わしだ。目の前に大金が積まれれば誰もが多い方に賛同したがる。人の浮気心は見た目以上に軽い。現実、誰もが選択の間違いから罪を犯すのだ。

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    2021年10月11日
  • ポアロ登場

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    ネタバレ

    ポアロとヘイスティングスの掛け合い大好き。ポアロが謎を解いたあとの犯人とのやりとりがあんまりないのが特徴?

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    2021年10月03日
  • 細い線〔新訳版〕

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    妻と3人の子供、円満な家庭を持つ良き夫だが、親友の妻と不倫をしその女を殺したという秘密がある。友人も家族も彼の犯罪を少しも疑わない。しかし彼の心の中では犯罪が露見する恐怖と不安がどんどん膨らんでいく。何が彼を追い詰め、彼の身に何が起きるのか。隠し事はできないよねえ。良き父親と人殺しの境界は細い線のようなものでしかないという、かつて江戸川乱歩が激賞した心理サスペンスの名作。

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    2021年08月06日
  • ポアロ登場

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    ポアロ
    短篇集
    それぞれが短い作品なので気楽に読める。自分はストーリーよりもポアロとヘイスティングズの関係性を楽しむ感じだった。
    「チョコレートの箱」という言葉、今までに読んだ長編に出てきた気がするが、どの作品か思い出せず。

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    2021年06月20日
  • ポアロ登場

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    いわずと知れた名探偵ポアロの短編集。
    全14話、1話あたり30頁ぐらいしかないのでサクサク読める。
    自惚れ屋で癖のあるポアロと、彼に振り回されがちな相棒ヘイスティングズ。
    2人の掛け合いも見所。
    特に「チョコレートの箱」で見せたヘイスティングズの密かな逆襲が微笑ましい。

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    2021年05月17日
  • ポアロ登場

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    ポアロの短編集。
    読むのに何だか集中出来ず凄い時間がかかってしまった。
    登場人物が誰が誰でと混乱してしまったり、せっかくポアロが謎解きを披露してくれてるのに理解出来ないところがあったりして、自分の灰色の脳細胞は死んでるなと思った。

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    2021年03月30日
  • ポアロ登場

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    14の短編集。

    30ページ前後のお話ばかりなので
    サクっと読めます。
    読んでる中に、テレビで見たことがあるものも
    出てきて、それもまた面白かったです。

    ポアロの喋り口調がいつもと違うかったのが
    ちょっと違和感感じたくらい。
    テレビのポアロに慣れすぎてしまった。

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    2021年03月14日
  • 緊急工作員

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    冒頭から引き込まれるような描写で終始楽しく読むことができました。
    アクションと、謎解きのバランスがとても良い感じ。
    描かれる期間も週末を挟む数日っていうテンポ感もよいと思いました。
    ちょっとストーリーに凝りすぎている感もありますが、推理小説の方がよっぽどだし。
    ちょっと、過去における主人公の有能さみたいなものがもう少しあっても良かったかな。

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    2020年12月02日
  • 邪悪の家

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    名探偵ポアロは保養地のホテルで、若き美女ニックと出会った。近くに建つエンド・ハウスの所有者である彼女は、最近三回も命の危険にさらされたとポアロに語る。まさにその会話の最中、一発の銃弾が・・・ニックを守るべく屋敷に赴いたポアロだが、五里霧中のまま、ついにある夜惨劇は起きてしまった。

    前作よりも結末がドラマチックで面白かった。まさかすぎる展開で、全然予想しなかったなあー。かなり苦戦したポアロでしたが、トランプをやってから最後にみんなを集めて種明かしまでは怒涛の勢いでした。結局ポアロの前で最初にニックを弾丸で撃ったのはフレディの夫でよかったってこと?人は見かけによらないということに関して、ヘイステ

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    2020年11月28日
  • インヴィジブル・シティ

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    地味というか、進行が恐ろしく遅く、要するに情報が少なく、自分向きかなー、と。記者が主人公。ユダヤコミュニティ出身。仕事で事件を調べていたら、警察が手を出せない内にユダヤ教超正統派自警団に死体からごっそり隠蔽されてしまった。じゃあこの事件も表面だけなぞって終わりねー。そうならなかったのは、母親(赤んぼの頃に失踪したまま)の知り合いだったという自称警官が現れ、主人公を事件においでおいでする。閉鎖的なコミュニティが破壊されるのを密かに望んでいる人達がいて、実際壊れちゃった人の犯行だった。あれ、ネタバレか?

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    2020年07月15日
  • 白い悪魔

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    部分的には確かにハイスミスっぽかったり、ジェイムズ・M・ケインっぽかったりと思うけれど、むう、なんかちょっと半端な感じだった。

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    2020年06月07日
  • 白い悪魔

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     読者を遠くの世界に連れてゆく小説としては、とても成功している。セレブな世界。ローマ。教会という権威。マフィアという組織。アメリカ西海岸のプライベート・ビーチ。華麗な休暇。豪奢なディナー。一流の酒。

     そういった世界に這い上がるギャッツビーみたいな世界は、アメリカン・ドリームと言われ、いくつもの物語を生み出してきた。たいていはのし上がって逆転してゆく物語と、そしてなぜか必ず幕を引くときには、破滅。

     破滅の物語。ノワール。なぜかどんなに上り調子であろうと、そのままで終わろうはずがない、との予感はある。これは重ねられた罪の物語なのか。それは己の罪なのか? 他人の罪なのか? 不安定極まりない土

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    2020年03月14日
  • 麻薬王の弁護士

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    ベンの顧客は海外で逮捕勾留され合衆国に移送される麻薬密売人。彼らの刑期を軽減するための司法取引を仲介する弁護士なのだ。法律的にはギリギリで、道徳的には完全にアウト、そして時には身の危険も伴うが、その報酬は桁違いに巨大だ。そんな日々を送るベンのもとに、大きな仕事の紹介が舞い込む。それも同時に3件も。これをうまくさばけば、莫大な報酬を手に平穏な引退生活に入れる。一か八か、危険な綱渡りに踏み切るベンだが……極道弁護士のあぶない大作戦。痛快リーガル・スリラー!

    背景にあるのは、例えば、ドン・ウインズロウの描く世界なのだろうが〈私は「犬の力」しか読んでいない〉、とてもとてもそこまでは至らない。長い作

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    2019年08月09日
  • 緊急工作員

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    戦地から戻り平穏に恋人と暮らすトムのもとに、かつての上官からの緊急メッセージが届いた。命の恩人の戦友が、何者かとの激しい銃撃戦の末に姿を消したというのだ。彼を救うべく、その行方を追うことになったトムの世界は一変する。裏に潜む陰謀、裏切りに次ぐ裏切り、周到に張りめぐらされた罠、襲いかかる刺客、銃弾の嵐…そして現われる真の敵とは?望まぬ闘いに身を投じた男の苦闘を描くサスペンス・アクション!

    活劇の間に、長い推理のシーンが入る。もう少し構成を何とかできなかったか。とは言え、こういう傾向の作品は定期的に読めるとうれしい。

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    2019年03月21日
  • 邪悪の家

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    昔、創元推理文庫で『エンドハウスの怪事件』というタイトルで読んだが、クリスティ文庫完全読破目指して再読。

    再びヘイスティングス登場でポアロもの安定の空気感!冒頭から登場のニックの魅力と絡みながらいつも通りテンポよく楽しめる。

    以前読んだとはいえ話は全く覚えていなかったが何故か途中から怪しいと思ってたらその通りの結果に。記憶の奥に残ってたのかな?そう思い出して読んでると読者の意識を誘導する記述が絶妙に散りばめられている事に気がつく。事件には直接関係のない謎など多少のノイズも含まながらも事件を中心にまっすぐ展開する流れは潔い。景色美しさや登場人物の魅力、シーンの少なさから映像化に向いてるかも。

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    2018年12月14日
  • インヴィジブル・シティ

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    ニューヨークが舞台 
    レベッカ:新聞記者(地方通信員)
    トニー:レベッカの恋人

    レベッカは乳児の時に生き別れになった母親のことをずっと憎んでいたのに、最後の展開がちょっと拍子抜け
    レベッカが恋人トニーに取材で得た事件内容をべらべら話すのがイラついた なんで仕事とプライベート分けないの? レベッカが頭の悪い女性に見えてしまう いろんな箇所が、いろんな意味で残念だった 

    N.Y.ブルックリンの中のユダヤ人社会 大都会の中で厳しい戒律(ユダヤ教超正統派)に縛られながら生きていく女性信者たちの心の葛藤はよかった

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    2017年06月25日
  • 誰がわたしを殺したか

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    現在形の多用、一人称と三人称が交互に使われる。またサイコパスか、また児童虐待か、とうんざりしつつも、ページは快調に進む。
    3分の1くらいで誰が殺したかの見当はついた。動機もすぐに想像できる。
    警察の捜査や検死審問がちゃんと行われているはずなのに、そういう現実的なことはほとんど触れない。友達のジャーナリストを登場させるも遣り手と描かれているわりにただ井戸端会議してるだけ。ケイトのひとりよがりぶりにも辟易。
    とケチをつけつつ一気に読んだのは、娘達への虐待っぷりの凄さのせい。
    これを読んだ後、私って実は聖母かもなどと錯覚してしまう。

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    2016年12月03日
  • 暗殺のジャムセッション

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    主人公のマックは外国の要人暗殺を相棒が実行しなければ、人質となっている自分の妻が殺されてしまう、相棒が暗殺を引き受けたとしても、いずれ口封じで妻も相棒も自分も殺されるだろうという絶望的な状況に置かれながら、冷静に淡々とやるべきことをこなしている。主導権や決定権が相手方や相棒にあって、自分にないからかな。不眠や悪夢に悩まされながら驚くほど平静だ。アクションよりも策謀や取引や相手の裏をかくことが主の、これも一種のスパイ小説か?

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    2016年06月25日
  • マリワナ・ピープル

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    大人びた少年の危険な夏休み みたいな話だと思って読んでたら終わる頃にいきなり主人公を突き放してしまう感じがしてナンダコレハだし、あっお前!伏線はあったけども!わかってましたけども!てあいつがあれでなんの意味があるのかいまいち納得いかない。

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    2016年02月23日
  • アルゴ

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    ネタバレ

    映画と違って盛り上がりに乏しいが、これはノンフィクションだからやむを得ない。むしろ、周到な計画と臨機応変お対応によって、何事もなく脱出を達成するところにCIAの仕事の凄みを冠した。さらに18年も公表を控えざるを得ない点も、CIAならでは。
    本書を読むと、このところのアメリカ-イランの接近には感慨深いものがある。

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    2015年07月26日