真崎義博のレビュー一覧

  • アルゴ

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    ベン・アフレックが監督・主演し、昨年末に日本でも公開された映画「アルゴ」の元になったノンフィクション。
    パーレビ国王を追放し、ホメイニ師が実験を握ったイラン革命。
    当時のアメリカ大統領カーターはパーレビの入国を許すが、それがイラン国民の反発を誘い、アメリカ大使館が占拠され、外交官やその家族が人質となる。米国は人質開放のための交渉を開始するが、一方で占拠される直前に大使館から密かに脱出した6人の外交官がカナダ大使公邸に匿われていることが判明する。
    CIAは「アルゴ」という架空のSF映画製作プロジェクトを立ちあげ、そのロケハン部隊を装って彼らを秘密裏に救い出す作戦を実行に移した…。

    映画は見てい

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    2013年01月07日
  • アルゴ

    Posted by ブクログ

    1979年に実際にイランの革命で起こったアメリカ大使館占拠事件で密かに脱出した6人の外交官を救出するCIAの作戦。18年間も秘密にされていたこの作戦の立案し指揮をとった元CAI工作員によるノンフィクション。事実は小説より奇なりというけどこの作品はまさにその言葉通り。主題の作戦に至るまで作者が経験した様々な救出作戦も紹介されていてCIAの戦術や偽装工作の方法が興味深い。ただし成功した実際の作戦を描いたノンフィクション小説なのでいわゆるスパイ・インテリジェンス物を期待すると現実の作戦はかなり地味で目立たないものだという当たり前のことに気が付かされる。この話の後に大使館奪還作戦で大失敗してイランから

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    2012年10月31日
  • 暗殺のジャムセッション

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    ジャムセッション=レギュラー・メンバーでないミュージシャンが寄り集まって自由に、そして互いに刺激し合って演奏すること。原題とはかけ離れているが、作品をわかりやすく表現したいいタイトルだと思う。
    つかみどころのない飄々としたキャラが登場し、どこまで嘘か本気かわからないことを平気で口走る。この辺りの軽さが何となく心地よい。緊迫したシーンでも行間から伝わってくる雰囲気は実にゆるく、自然と力の抜けた曖昧さにハマっていた。
    ストーリーはいたって単純なのだが、次から次へと増える登場人物に多少戸惑うことがあるかもしれない。敵なのか見方なのかわからない怪しげなキャラとの騙し合い。この相手の裏をかく策略戦がスト

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    2010年01月24日