真崎義博のレビュー一覧

  • 邪悪の家

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    ポアロ
    前は気になっていたポアロの自己評価の高さが気にならなくなってきた。まあ、今作では自責の念にかられるシーンが多かったのもあるかな。
    殺人事件が起こるまではちびちび読んでいたのだが、事件が起きてからはやっぱり気になって一気に読んでしまった。最終的にものすごく大勢に裏があってビックリ。

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    2021年05月27日
  • ポアロ登場

    A

    購入済み

    短編集です

    面白かった。
    短編集なので油断してると、
    すぐに謎解きになってしまいますが
    ちょっと時間が空いたときに
    一つ読むのにちょうどよいです。
    そして、チョコレートの箱は良かった。

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    2021年05月16日
  • 邪悪の家

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    ネタバレ

    その家には何か邪悪な空気があった。

    ポアロが保養地で出会った美女ニックが命を狙われる。彼女を助けようとするポアロだが、惨劇は起きてしまう。代わりに殺されたマギー、命を狙われ続けるニック。犯人の目的は遺産なのか、嘘をついているのは誰なのか。

    「それ以外の人物」が犯人になるのはミステリとして反則である。正確に言えば、「今まで登場していない人物、もしくはその場にほとんど関係のない端役の登場人物」が犯人になるのが反則である。謎解きの最初で今回の犯人は反則では、と思った。しかし、反則ではなかった。真犯人は、ずっと登場し続けていた、端役なんかではない、とても重要な登場人物だった。

    読者がミステリの反

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    2021年05月04日
  • 邪悪の家

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    命を狙われているというのに、ポアロの忠告に耳を貸さず笑い飛ばすニック・バックリー。全編に漂う気だるく享楽的な雰囲気にすっかり飲み込まれてしまう。誰が?動機は?次から次へと浮かぶ謎!最後に一気に解き明かされていくさまは圧巻!
    『邪悪の家』という邦題からはいつも内容が思い出せないが、読み始めたらすぐにストーリーも犯人も動機もみるみる甦った!原題はPeril at End House、エンドハウスの災難というくらいの意味かな?

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    2021年04月19日
  • ノース・ガンソン・ストリートの虐殺

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    アメリカの雪国の片田舎に左遷させられた黒人刑事が、警官対マフィアの抗争に巻き込まれていくハードボイルド。
    暴力、ハードボイルド読み応えあるが、それとは別に、
    人種の表現が気になった。日本にいると気付かないのだが、アメリカの雪国の田舎にも、白人黒人がいて、黒人に対しても色の濃い黒人などの表現があったり、アジア人、アジア系、当たり前のようにアジア料理が出てきたり、この本がどの程度世の真実を表しているのか知らないが、世界はどんどん人種や宗教関係なく広がってきているなと感じた。

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    2020年02月04日
  • 邪悪の家

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    クリスティーらしいラスト!バタバタと変わる犯人にワクワクしながらクライマックスを読み終えた。

    冒頭からワクワクするような流れ。ヘイスティングズが久々に登場するのも良い。
    若干ポアロがアワアワバタバタと動き回っている感じがするけど(落ち着きがない感じ)ストーリー的にはとても魅力的。

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    2019年06月03日
  • 誰がわたしを殺したか

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    ネタバレ

    ケイト&アンガス夫妻 娘グレイス
    ジョー&ニール夫妻 娘ロージー&デルフィン

    序盤、下劣ニールの行いに比べアンガスの優しさに救われていたのに、長期出張に行ってるアンガスにまさかの浮気疑惑発覚 アンガス、あんたもか… しょせん男って奴は ハァ…浮気未遂で終わったと白状するアンガス(←ん~怪しい)
    あれほど、ジョーの家庭に首突っ込むなと言っていたアンガスが、家にデルを住まわすことにあっさり了解する 後ろめたいことがあると見た やっぱこれ絶対やってんな 墓場まで持って行く気やな まぁそれがよろしいでしょうw
    それにしても、ケイトの底抜けのお人よしが信じがたい 読んでいて、そこまでするか…?と何度つ

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    2018年03月08日
  • 邪悪の家

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    ポアロは四度も命を狙われたエンド・ハウスの所有者ニック・バックリーの安全を守るため、犯人を見つけようとします。しかし、犯行理由が見えず、起きる前に犯罪を見つけることはポアロにとっても困難きわまりないことでした。

    そして、とうとう殺人が起きてしまいます。ただ、殺されたのはニック・バックリーではなく、彼女のいとこのマギーでした。ニックと間違えられたのです。

    それにより、ポアロたちの仕事は“マドモアゼル(ニック)の身の安全を確保すること(p144)”から、“殺人犯を突き止める(p144)”という単純なものになりました。ポアロは論理的に動機を考えたり、ニックの周囲にいる人たちのリストを作ったりしま

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    2017年03月20日
  • 邪悪の家

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    2度読み。私的には結構好き。ドラマでもやってました。「エンドハウス殺人事件」ってタイトルでもでてましたよね?

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    2017年02月16日
  • ノース・ガンソン・ストリートの虐殺

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    ミステイクが元で豪雪吹き荒れる打ち捨てられた街、ヴィクトリーへと飛ばされた黒人刑事。そこで警官たちの暴虐に追い詰められた麻薬密売人が牙を剥いた。警官狩りの殺し屋たちに追い詰められる刑事たちの、剥き出しの暴力、そして殺し合い。家族を犠牲にされた主人公もまた、狂気の殺戮劇の渦中へと巻き込まれて行く。
    暴力が凄まじい勢いで吹き荒れる怪作。途中途中に2度ほど全体の構図のおさらいが入るのは有難い。

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    2017年01月26日
  • ノース・ガンソン・ストリートの虐殺

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     黒人刑事が治安の悪い町に赴任した。
     そこで起きる刑事殺し事件。
     なんというか、もう、これでもか、と言わんばかりの陰惨な暴力。硬質で力強い文体から、それが興味半分では無くて、人が何故生きるのかという根源的な問に見えてくる。
     いやー、面白い、でも重い。
     これを映画化ってどうなるんだろう。

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    2016年12月29日
  • 誰がわたしを殺したか

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    「少女架刑」や「夏と花火と私の死体」を連想させる設定。
    読み進むにつれ、どんどん辛い。読みにくいというのではなく、読めば読むほど、気持ちが深い泥の底に沈んでいくように辛い。
    愛されたいと強く願いながら、愛されないことの悲しさ、辛さ。

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    2016年12月05日
  • ノース・ガンソン・ストリートの虐殺

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    何と残虐な小説か。怒りと悲しみが全てを支配する。勢いはある。物語は破綻している。何で鳩があれほど死んでいたのかわからない。爆走している。

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    2016年11月14日
  • 誰がわたしを殺したか

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     一人の少女が命を落とすところから物語は始まる。
     イギリスのある町で起きた事件。

     少女の過去の回想と、事件の謎を解くケイトの今が重なる物語。
     ケイトのまなざしがやさしい。

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    2016年11月13日
  • ノース・ガンソン・ストリートの虐殺

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    ネタバレ

    なるほどタイトル通りの”虐殺”が繰り広げられる。
    ストーリーは単純ながら、ブラックユーモアを通り越してエッジのたったセリフの応酬、皮肉でペシミスト的な比喩や暗喩が散りばめられ、まるで近未来のディストピアのような破滅的な街を背景に、刑事達と殺し屋?の執念の捜査と闘いが繰り広げられる。
    ここまで残酷な描写が必要だとは思われず、その分、物語のカタルシスが下がったのは間違いないが、緊迫感、疾走感は並大抵のものではなく、昔ミッキー・スピレーンを最初に読んだ時のような衝撃がある。そういう意味ではこれだけ暴力描写があふれた中でも際立ったピカレスク調のハードボイルトと言える。
    しかし、その中で本書が救われるの

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    2016年11月07日
  • マリワナ・ピープル

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    ペーソス漂う若干ダーク寄りの青春小説。
    受動的で気概のない主人公に感情移入できるかどうか。
    いい子やと思うけど。

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    2015年09月20日
  • 邪悪の家

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    偶然知り合った女性が何度も殺されかけていたことを知ったポワロ。
    身を守ろうと必死に働きかけるが本気にしない彼女に振り回される。
    周囲には怪しい人物が数多く登場し、遂には…。

    疑問点がページを進めるたびに増えてきて、小説の中のポワロと同様、展開が全く分からなくなっていった。
    これだけ多くの災いや不幸が集まったのは、家に邪気があったから?

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    2015年03月14日
  • アルゴ

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    1979イランでイスラム革命勃発。パーレビ国王がアメリカに亡命し、ホメイニ師が政権をにぎると、ホメイニ派の学生たちがアメリカ大使館に侵入。60名のアメリカ人を444日にわたって人質にとった。そこからカナダ大使館へと逃げ込んだ6人のアメリカ人を、インチキ映画のスタッフに扮することで脱出させたCIAの手記。映画に比べて、地味でたんたんとしているがその分史実としての迫力に満ちている。登場人物が多すぎて、こんがらがるところもあったけれど。

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    2015年03月06日
  • 事件記者コルチャック

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    1971年、日本で放映され人気を博したホラーサスペンスドラマシリーズの原作。 殺人事件を追う新聞記者コルチャックの遭遇した怪事件のレポートを作者自身がまとめ上げるといった趣向でストーリーは展開する。そして、徐々に明らかになってゆく事件の全容と犯人は現代に蘇った吸血鬼や妖怪であったというサスペンスホラー。
    体はコルチャックの一人語りで、登場人物や経緯を説明する件はハードボイルド小説を読みなれない読者にはいささか緩慢な印象を受けるかもしれないが、単に怪奇譚で終わらせない構成は今も一読の価値が有る作品。
    現代に蘇った吸血鬼の巻き起こす事件『ナイト・ストーカー』、不老長寿を得るために殺人を犯すマッドサ

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    2014年12月06日
  • 邪悪の家

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    ある保養地で出会った美しい女性が命を狙われていることに気が付いたポアロは、相棒のヘイスティングスと共に彼女を守るべく行動を開始する。
    凶行を防ぐべく様々な手立てを考え、そして行動に移していくポアロ。
    しかしある花火大会の夜、身辺を気遣うために招いたいとこの女性が凶弾に倒れる・・・。

    前に読んだポアロ物は「死者のあやまち」でした。
    そのレビューで、珍しく犯罪を防ごうとする展開、と書いたんですが、本著も前半は犯罪を未然に防ごうと四苦八苦する展開でした。
    若く美しい女性が命を狙われ、結果的に別人が犠牲になってしまい、さらに命を狙われ続ける、という展開です。
    よくあるミステリーの一つ、と言えるでしょ

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    2014年04月17日