中村能三のレビュー一覧

  • 運命の裏木戸

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    初トミー&タペンス。最初に読むのが引退して田舎でのんびり暮らし始める二人っていうのは、ちょっとチョイスミスだったかも?

    おしどり探偵の2人は愛らしくて楽しかったんだけど、事件も解決もなんだがぼんやり霞がかかったようで、スッキリしない。面白くないわけではないんだけど……

    作品中よく言及されてた『NかMか』が面白そうなので次はこれかな。それとも短編集の方が面白いかな?

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    2022年06月28日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ネタバレ

    オリヴァ夫人登場!
    子どもたちのために企画されたハロウィーン・パーティーの準備中に「あたし、前に人殺しを見たことがあるのよ」と言い出した少女が、パーティーの最中に殺される。
    それもりんご食い競争で使われたバケツに頭を突っ込まれての溺死!
    りんご好きのオリヴァ夫人、ミステリ作家のオリヴァ夫人、自分の関心を引くためにジョイスはそんなことを言い出したのに違いない……
    旧知のポアロに助けを求め、物語が始まる。

    この出だしがもう素晴らしい。
    オリヴァ夫人といえばちょっとおかしな、ものすごく個性的な中年女性というイメージだけど、それだけではないんだよね、と改めておもった。『象は忘れない』のオリヴァ夫人と

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    2022年06月14日
  • ホロー荘の殺人

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    いわゆる「ポワロもの」であるが、その主人公であるはずのポワロがほとんど登場しない珍しい一冊。殺人トリックは単純だし、謎解きとしての面白さはあまりない。しかし、登場人物たちの心理描写が丹念に描かれていて、推理小説というより、一種の恋愛小説として面白く読める佳編。何度も映画化されているのにも納得させられるものがある。

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    2022年03月17日
  • ハロウィーン・パーティ

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    やはりポアロには敵いませんでした。

    誰が犯人でどうやって事件を進めていったのか、動機はなんなのか。
    自分なりに考えを持ちながら読み進めていったのですが、ポアロに種明かしをされるまで、犯人にたどり着くことはできませんでした。脱帽です。

    ミステリー小説は多くあるが、"実は時系列が違いました"、"実は女性でした"など"実は○○でした~"という終わり方が多いように思う。

    でも、この一冊は本当にポアロと一緒に事件を追っていくことができ、事件を解く鍵も平等に与えられていく。それがとても面白く、読むことに没頭してしまった。

    こういうのを正統

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    2022年01月22日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ネタバレ

    庭園モチーフや、人々の会話から垣間見られる世相が「復讐の女神」と近く、作品としてはマープル物の方が好きながら、こちらもひんやりとした雰囲気に趣がある。タイトルに季節感があるとその時期に手に取りやすい。
    子供(それも姉弟)の連続殺人、さらに誤解による口封じとなると普通ならいたたまれない悲しい話のはずが、クリスティの語り口は乾ききって憐憫がなく、登場する大人たちもおしなべて子供たちを突き放して見ている。この時期の彼女の若い世代への嫌気みたいなものが出ているようだが、最後に活躍する若者2人組には意表をつかれた。そして犯人達は子供に輪をかけて無分別で短絡的なのに悪知恵が働くところが怖い。
    「マギンティ

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    2021年11月20日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ポアロ
    ポアロシリーズの最期に近い作品だか、ちょうどハロウィンがちかいので先に読んだ。
    殺されたのが子供とあって、なんとなく読みすすめるのに苦労した。
    登場人物のミランダという少女が魅力的だった。その少女を評する母親のコメントがインパクトあった。
    「ええ、あの子もいまはきれいだと、わたくしも思いますわ。でも、大人になったとき、どんなふうになるかわかりませんわ。よけいな脂肪がついて、ときどき肥った豚みたいになりますものね。でも、いまは--森の妖精みたいですわ」(p202)
    森の妖精みたいな少女のことをそんなふうに言わなくても良いのに!謙遜なのか何かしら。

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    2021年10月29日
  • ベツレヘムの星

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    表題作の、ベツレヘムの星(Star over Bethlehem) が一番良かった。(聖書にちなんだ場面が多く、表題作以外では、どの逸話と絡んでいるのか分からないから。)マリアとイエスの話なんだけど、普通の母子の間のお話として読んだ。神(っぽい人)が、イエスの人生の三つの場面(磔刑前とか)を切り取ってマリアに見せ、こんな人生だがいっそいま命を奪ってあげたらどうか?と提案し、マリアがなんと答えたか、というお話。全ての母は、きっと同じ答えをするのではないだろうか。

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    2021年07月10日
  • 運命の裏木戸

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    クリスティー強化ウィーク中♪今回は、トミー&タペンスものの最終巻となる、こちらの作品。

    老年となったトミーとタペンス。余生を田舎でのんびりと過ごすべく、地方の家に引っ越してきます。
    その家で発見された古本に、謎のメッセージを見つけたタペンスは、その真相を探る為、例によってトミーを巻き込み動き出します・・・。
    トミーとタペンスも70歳過ぎになってしまいましたが、二人の軽快なやり取りは「秘密機関」の頃と全然変わっていないですね。しかもタペンスにいたっては、家の物置みたいな所(結局“KK”って何だったんかな)にあった、壊れかけの玩具の木馬に乗って、丘を滑りおりるという、老女とは思えない行動をしてい

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    2021年07月03日
  • ハロウィーン・パーティ

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    クリスティ好きの友人と話していて、そういえば、冒頭の謝辞に、ウッドハウスの名前を挙げたものがあったよなあ、と思い出し、そこからこの本がそれだったことを調べた。
    謝辞は覚えていたものの、肝心のこの本を読んだかは自信がなかった。
    前半は覚えていたものの、ほとんど覚えていなかった。
    おそらく以前は、登場人物が多いので途中で飽きてやめてしまったのだろう。
    今回はようやく最後まで読んだ。

    あまりトリックというものはなく、大した評価はなさそうな話。
    アリアドネがけっこう好きなので、彼女が出ると嬉しい。
    リンゴばっかり食べていた描写もあって楽しい。本書もリンゴ絡み。

    あやしい奴はすぐわかるし、やっぱりな

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    2021年06月25日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ハロウィーン・パーティーでの事件。アリアドニ・オリヴァが登場する作品。本で読んだ後に映像を見ると面白さが増幅するように思う。

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    2021年05月21日
  • ハロウィーン・パーティ

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    嘘つきが「殺人を見た!」と発言。誰しも冗談と思っていたが、発言した少女は何者かに殺されてしまい……という話。

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    2021年05月05日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ハロウィーン・パーティーで「殺人を目撃したことがある」と言った少女が、その後殺された。変質者の仕業と思われたが、その場にいたオリヴァ夫人に過去の殺人が動機ではないかと相談されたポアロが捜査に乗り出すことに‥
    久々に再読。内容や犯人はすっかり忘れていた。
    序盤はインパクトがあるが、その後の捜査は地味で盛り上がりに欠ける。犯人像は大変ユニーク。どんな環境でもオシャレ心を忘れずエナメル靴で頑張るポアロが微笑ましい。

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    2020年12月25日
  • 忘られぬ死

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    ネタバレ

    ポワロもマープルも出てこない作品です。
    登場人物が意外と少なくて、登場人物の心理描写が丁寧に描かれています。ただ、犯人については意外性がなかったように思います。あまり登場してきませんし。。
    主人公の恋愛描写を入れて映像化されたら見てみたいとは思います。

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    2020年08月09日
  • ホロー荘の殺人

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     『ナイルに死す』に続き、”複雑な人間関係が絡み合った系”の作品を読んでみた。今回はかなり丁寧に読み進めてみたのだが、どいつもこいつも、怪しかったし、やはりいつも通りアガサクリスティのじらしにむずむずした。

     ヘンリエッタの、どこか地に足つかぬ、あまりに感情先行な言動。ガータの裏の顔。ルーシーの危なっかしい天真爛漫さ。ヴェロニカの意味ありげな行動。そして、エドワード、別荘、リッジウェイ病・・・。すべてが怪しかった。
     そしてまさか、そういういきさつだったとは。さすがにそれは思ってもみなかった。
     誰もが怪しく、物語が一歩一歩規則正しく進んでいく様は、やはり正統派のミステリー小説。アガサクリス

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    2020年04月30日
  • 象は忘れない

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    エルキュール・ポアロシリーズ#36。

    後年多くなってくる「回想の殺人シリーズ」のひとつ。
    12年前の事件を、オリヴァ夫人による、当時を知る人へのインタビューを通して明らかにする。

    「象は忘れない」というのはクリスティーの心を捉えていたらしい逸話で、象はいじわるされたりした記憶をいつまでも忘れない(らしい)ことにちなんでいる。すなわち、人の記憶も、ふとしたきっかけでよみがえるものだ、ということである。

    実質的にポアロ物として最後に書かれた作品で、ドンデンとか事件と解決の切れ味とか謎解きということよりも、物語としてしみじみしたコクがある。

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    2019年07月01日
  • 運命の裏木戸

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    読むのに凄い時間をかけてしまった…
    トミータペンスシリーズ最終作、クリスティーの最終作とも言われてる、この本。
    トミーもタペンスも歳をとって、のんびりに物語は展開していくが、1つ1つの出来事は確実に大きな意味を含んでいることを改めて感じた。

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    2019年06月16日
  • 象は忘れない

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    今起きた事件ではなく過去の事件の真相を、ポワロの灰色の脳細胞を使って解いていく。結末は驚くものではなかったが、オリヴァ夫人の働きぶりはおもしろかった。

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    2018年05月20日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ネタバレ

    英語版を。英語なので、何を言っているのかわからない・・・。以前殺人を見たことがあると漏らした少女がハロウィーンパーティ中に殺され、そこに居合わせた作家がポワロに依頼して、過去の出来事も含め、街の面々にあたっていくようです。途中ハンサムな庭師や、妖精のような少女に会ってるはず。ふう、ぼんやりしたストーリーしかわからないので。
    なんだか、この間よんだハウルよりも、こちらの方が読みやすい気が。

    日本語版→ポワロの後期って初めて読んだかも。あ、戦後なんだ、と。

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    2018年01月04日
  • 運命の裏木戸

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    ネタバレ

    トミー&タペンスも年を重ねたが、好奇心は未だ旺盛で、不思議と事件に出くわすところも相変わらず。
    何が起きたのか、何を調べているのかわからないまま物語は進行、でも、少しづつ手がかりらしきものが現れ、引き込まれていく。
    …のだが、最後は、あっけなかった。もう少し、トミー&タペンスが真相に近づいて欲しかった。

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    2016年05月11日
  • 象は忘れない

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    ポアロとオリヴァが、過去の出来事を忘れない"象"を探し出して聴き取り調査を行い、過去の事件の真相を追求する話。
    私は普段、ミステリーを読んでいて、ほとんど真相がわからないのだが、この作品に関しては、マーガレットとドロシアの関係がわかった時点である疑いを持ち、それ以降、それを補強してくれる事実が次々と出てきたので、最終章の手前では真相の大部分を予想できていた。
    ヒントがわかりやすく、真相が予想しやすい作品ではないだろうか。
    事件の背景にあるもの、時間的拡がり、人物配置、真相のまとまりなど、よくできた作品だと思う。

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    2016年05月02日