中村能三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
クリスティー強化ウィーク中♪今回は、トミー&タペンスものの最終巻となる、こちらの作品。
老年となったトミーとタペンス。余生を田舎でのんびりと過ごすべく、地方の家に引っ越してきます。
その家で発見された古本に、謎のメッセージを見つけたタペンスは、その真相を探る為、例によってトミーを巻き込み動き出します・・・。
トミーとタペンスも70歳過ぎになってしまいましたが、二人の軽快なやり取りは「秘密機関」の頃と全然変わっていないですね。しかもタペンスにいたっては、家の物置みたいな所(結局“KK”って何だったんかな)にあった、壊れかけの玩具の木馬に乗って、丘を滑りおりるという、老女とは思えない行動をしてい -
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クリスティ好きの友人と話していて、そういえば、冒頭の謝辞に、ウッドハウスの名前を挙げたものがあったよなあ、と思い出し、そこからこの本がそれだったことを調べた。
謝辞は覚えていたものの、肝心のこの本を読んだかは自信がなかった。
前半は覚えていたものの、ほとんど覚えていなかった。
おそらく以前は、登場人物が多いので途中で飽きてやめてしまったのだろう。
今回はようやく最後まで読んだ。
あまりトリックというものはなく、大した評価はなさそうな話。
アリアドネがけっこう好きなので、彼女が出ると嬉しい。
リンゴばっかり食べていた描写もあって楽しい。本書もリンゴ絡み。
あやしい奴はすぐわかるし、やっぱりな -
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『ナイルに死す』に続き、”複雑な人間関係が絡み合った系”の作品を読んでみた。今回はかなり丁寧に読み進めてみたのだが、どいつもこいつも、怪しかったし、やはりいつも通りアガサクリスティのじらしにむずむずした。
ヘンリエッタの、どこか地に足つかぬ、あまりに感情先行な言動。ガータの裏の顔。ルーシーの危なっかしい天真爛漫さ。ヴェロニカの意味ありげな行動。そして、エドワード、別荘、リッジウェイ病・・・。すべてが怪しかった。
そしてまさか、そういういきさつだったとは。さすがにそれは思ってもみなかった。
誰もが怪しく、物語が一歩一歩規則正しく進んでいく様は、やはり正統派のミステリー小説。アガサクリス -
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Posted by ブクログ
ネタバレ犯人(のうちの一人)はすぐに見当がついた。というか…この人シロならびっくりだわってレベルでモロに犯人だった。犯人の周りで短期間に人が死に過ぎているし、一連の事件で結局誰が得をしたか考えたら、ねぇ。よく今まで地元警察に疑われなかったな。
犯人は分かりやすいけど、この作品は結構好きだ。読みやすいし、オリヴァ夫人が好人物だからかな。イギリスの庭園やハロウィーンの雰囲気も好き。
事件の本筋とは関係ないが、偽造経験がある青年が法曹業界で働けるということに少し驚き。前科者の更生の機会を全否定したいわけじゃないけど、私なら彼を雇うような法律事務所に仕事を頼みたくないな。
作中でポワロが、容疑者の家庭環境や -
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ポワロ作品。
クリスティーが最後に書いたポワロ作品でもある。
【あらすじ】
小説家のオリヴァ女史はパーティーで初対面の女から「あなたが名付けた娘の両親は心中したが、どちらが殺したのか確認して欲しい」と依頼される。オリヴァ女史から相談を持ちかけられたポワロは、オリヴァ女史とともに心中事件と両親の過去を知る人物を辿り始める。
【感想】
タイトルに象が含まれるから、動物園かインドで起こった殺人事件の話かと思ったがそうではなかった。象の記憶力はすごい=象のように当時の状況を詳細に記憶している人がいるはず、という意図であり、捜査担当者や両親の関係者に聞き込みに行くきっかけになっている。話の構成として