中村能三のレビュー一覧
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ネタバレオリヴァ夫人登場!
子どもたちのために企画されたハロウィーン・パーティーの準備中に「あたし、前に人殺しを見たことがあるのよ」と言い出した少女が、パーティーの最中に殺される。
それもりんご食い競争で使われたバケツに頭を突っ込まれての溺死!
りんご好きのオリヴァ夫人、ミステリ作家のオリヴァ夫人、自分の関心を引くためにジョイスはそんなことを言い出したのに違いない……
旧知のポアロに助けを求め、物語が始まる。
この出だしがもう素晴らしい。
オリヴァ夫人といえばちょっとおかしな、ものすごく個性的な中年女性というイメージだけど、それだけではないんだよね、と改めておもった。『象は忘れない』のオリヴァ夫人とかに表れる、繊細な面が好き。
ミステリ的にはそこまでの見せ場はないんだけど、やっぱりオリヴァ夫人が好きだー -
Posted by ブクログ
やはりポアロには敵いませんでした。
誰が犯人でどうやって事件を進めていったのか、動機はなんなのか。
自分なりに考えを持ちながら読み進めていったのですが、ポアロに種明かしをされるまで、犯人にたどり着くことはできませんでした。脱帽です。
ミステリー小説は多くあるが、"実は時系列が違いました"、"実は女性でした"など"実は○○でした~"という終わり方が多いように思う。
でも、この一冊は本当にポアロと一緒に事件を追っていくことができ、事件を解く鍵も平等に与えられていく。それがとても面白く、読むことに没頭してしまった。
こういうのを正統派ミステリーというのだろうか。
名探偵になってみたい方は、是非挑戦してもらいたい -
Posted by ブクログ
ネタバレ庭園モチーフや、人々の会話から垣間見られる世相が「復讐の女神」と近く、作品としてはマープル物の方が好きながら、こちらもひんやりとした雰囲気に趣がある。タイトルに季節感があるとその時期に手に取りやすい。
子供(それも姉弟)の連続殺人、さらに誤解による口封じとなると普通ならいたたまれない悲しい話のはずが、クリスティの語り口は乾ききって憐憫がなく、登場する大人たちもおしなべて子供たちを突き放して見ている。この時期の彼女の若い世代への嫌気みたいなものが出ているようだが、最後に活躍する若者2人組には意表をつかれた。そして犯人達は子供に輪をかけて無分別で短絡的なのに悪知恵が働くところが怖い。
「マギンティ夫人は死んだ」でいい人だなと感心したスペンス警視が隠居先で前の事件についてポワロと話すのも楽しかった。同居する妹がどことなくアクロイド殺しの語り手の姉を彷仏とさせる。
アリアドニは毛糸玉で迷宮からの出口を導く由来からミステリ作家の名前としてうまいことつけたことよ、と思っていたので途中登場人物達の名前に関する会話が出てきたのが個人的にツボだった。ミランダもまさにこの少女のイメージが湧きやすいし、もちろんエルキュールも、彼のキャラクターにふさわしい大げさな感じと身体的イメージのギャップの面白さ+彼の場合はもっぱら頭脳の活躍だがやはり英雄、と言う点でぴったり。 -
Posted by ブクログ
ポアロ
ポアロシリーズの最期に近い作品だか、ちょうどハロウィンがちかいので先に読んだ。
殺されたのが子供とあって、なんとなく読みすすめるのに苦労した。
登場人物のミランダという少女が魅力的だった。その少女を評する母親のコメントがインパクトあった。
「ええ、あの子もいまはきれいだと、わたくしも思いますわ。でも、大人になったとき、どんなふうになるかわかりませんわ。よけいな脂肪がついて、ときどき肥った豚みたいになりますものね。でも、いまは--森の妖精みたいですわ」(p202)
森の妖精みたいな少女のことをそんなふうに言わなくても良いのに!謙遜なのか何かしら。 -
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クリスティー強化ウィーク中♪今回は、トミー&タペンスものの最終巻となる、こちらの作品。
老年となったトミーとタペンス。余生を田舎でのんびりと過ごすべく、地方の家に引っ越してきます。
その家で発見された古本に、謎のメッセージを見つけたタペンスは、その真相を探る為、例によってトミーを巻き込み動き出します・・・。
トミーとタペンスも70歳過ぎになってしまいましたが、二人の軽快なやり取りは「秘密機関」の頃と全然変わっていないですね。しかもタペンスにいたっては、家の物置みたいな所(結局“KK”って何だったんかな)にあった、壊れかけの玩具の木馬に乗って、丘を滑りおりるという、老女とは思えない行動をしています。
そして、タペンスは持ち前のコミュ力で村人たちへアプローチし、トミーは昔の諜報機関のツテを頼って謎を解明していく展開です。
正直、謎自体ぼんやりしていて、真相解明部分も雑な印象が否めない本書。とにかく台詞の応酬が必要以上に長くて、いつもなら楽しい会話部分も本書では冗長と思ってしまいました。
なので、私的評価としては星2.5というところなのですが、飼い犬のハンニバルの活躍に免じてと、“トミタペ”の絶妙なやり取りを読むのもこれで最後という事。そして個人的に本書にてトミタペものコンプリート。という事もあり、ボーナスポイント?の星3つにしました。
まぁお年寄りの長い話を温かい気持ちで聞くスタンスで読むのが良いかもです。 -
Posted by ブクログ
クリスティ好きの友人と話していて、そういえば、冒頭の謝辞に、ウッドハウスの名前を挙げたものがあったよなあ、と思い出し、そこからこの本がそれだったことを調べた。
謝辞は覚えていたものの、肝心のこの本を読んだかは自信がなかった。
前半は覚えていたものの、ほとんど覚えていなかった。
おそらく以前は、登場人物が多いので途中で飽きてやめてしまったのだろう。
今回はようやく最後まで読んだ。
あまりトリックというものはなく、大した評価はなさそうな話。
アリアドネがけっこう好きなので、彼女が出ると嬉しい。
リンゴばっかり食べていた描写もあって楽しい。本書もリンゴ絡み。
あやしい奴はすぐわかるし、やっぱりなーというかんじですが、いくつか消化不良。
・村のほかの不審死はなんだったの?女教師とかは関係ない??ただのにぎやかし?
・事件直前、アリアドネが部屋に入ろうとしたとき、カップルがイチャイチャしていて邪魔だった、というシーン。別に重要な話じゃなかったんかい
・ミランダとの父娘関係の話はすごく蛇足だと思う…。なんだこの急に横溝正史になった感。
いろいろ不思議だった。
村のなかに数年のあいだに不審死がけっこうある、ってそこが怖いんだけど。