中村能三のレビュー一覧
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ネタバレオリヴァ夫人登場!
子どもたちのために企画されたハロウィーン・パーティーの準備中に「あたし、前に人殺しを見たことがあるのよ」と言い出した少女が、パーティーの最中に殺される。
それもりんご食い競争で使われたバケツに頭を突っ込まれての溺死!
りんご好きのオリヴァ夫人、ミステリ作家のオリヴァ夫人、自分の関心を引くためにジョイスはそんなことを言い出したのに違いない……
旧知のポアロに助けを求め、物語が始まる。
この出だしがもう素晴らしい。
オリヴァ夫人といえばちょっとおかしな、ものすごく個性的な中年女性というイメージだけど、それだけではないんだよね、と改めておもった。『象は忘れない』のオリヴァ夫人と -
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ネタバレ庭園モチーフや、人々の会話から垣間見られる世相が「復讐の女神」と近く、作品としてはマープル物の方が好きながら、こちらもひんやりとした雰囲気に趣がある。タイトルに季節感があるとその時期に手に取りやすい。
子供(それも姉弟)の連続殺人、さらに誤解による口封じとなると普通ならいたたまれない悲しい話のはずが、クリスティの語り口は乾ききって憐憫がなく、登場する大人たちもおしなべて子供たちを突き放して見ている。この時期の彼女の若い世代への嫌気みたいなものが出ているようだが、最後に活躍する若者2人組には意表をつかれた。そして犯人達は子供に輪をかけて無分別で短絡的なのに悪知恵が働くところが怖い。
「マギンティ -
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ポアロ
ポアロシリーズの最期に近い作品だか、ちょうどハロウィンがちかいので先に読んだ。
殺されたのが子供とあって、なんとなく読みすすめるのに苦労した。
登場人物のミランダという少女が魅力的だった。その少女を評する母親のコメントがインパクトあった。
「ええ、あの子もいまはきれいだと、わたくしも思いますわ。でも、大人になったとき、どんなふうになるかわかりませんわ。よけいな脂肪がついて、ときどき肥った豚みたいになりますものね。でも、いまは--森の妖精みたいですわ」(p202)
森の妖精みたいな少女のことをそんなふうに言わなくても良いのに!謙遜なのか何かしら。 -
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クリスティー強化ウィーク中♪今回は、トミー&タペンスものの最終巻となる、こちらの作品。
老年となったトミーとタペンス。余生を田舎でのんびりと過ごすべく、地方の家に引っ越してきます。
その家で発見された古本に、謎のメッセージを見つけたタペンスは、その真相を探る為、例によってトミーを巻き込み動き出します・・・。
トミーとタペンスも70歳過ぎになってしまいましたが、二人の軽快なやり取りは「秘密機関」の頃と全然変わっていないですね。しかもタペンスにいたっては、家の物置みたいな所(結局“KK”って何だったんかな)にあった、壊れかけの玩具の木馬に乗って、丘を滑りおりるという、老女とは思えない行動をしてい -
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クリスティ好きの友人と話していて、そういえば、冒頭の謝辞に、ウッドハウスの名前を挙げたものがあったよなあ、と思い出し、そこからこの本がそれだったことを調べた。
謝辞は覚えていたものの、肝心のこの本を読んだかは自信がなかった。
前半は覚えていたものの、ほとんど覚えていなかった。
おそらく以前は、登場人物が多いので途中で飽きてやめてしまったのだろう。
今回はようやく最後まで読んだ。
あまりトリックというものはなく、大した評価はなさそうな話。
アリアドネがけっこう好きなので、彼女が出ると嬉しい。
リンゴばっかり食べていた描写もあって楽しい。本書もリンゴ絡み。
あやしい奴はすぐわかるし、やっぱりな -
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『ナイルに死す』に続き、”複雑な人間関係が絡み合った系”の作品を読んでみた。今回はかなり丁寧に読み進めてみたのだが、どいつもこいつも、怪しかったし、やはりいつも通りアガサクリスティのじらしにむずむずした。
ヘンリエッタの、どこか地に足つかぬ、あまりに感情先行な言動。ガータの裏の顔。ルーシーの危なっかしい天真爛漫さ。ヴェロニカの意味ありげな行動。そして、エドワード、別荘、リッジウェイ病・・・。すべてが怪しかった。
そしてまさか、そういういきさつだったとは。さすがにそれは思ってもみなかった。
誰もが怪しく、物語が一歩一歩規則正しく進んでいく様は、やはり正統派のミステリー小説。アガサクリス -