中村能三のレビュー一覧

  • ホロー荘の殺人

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    今回の作品はポアロが脇役的で、事件よりも心理面に重点を置いたものだった。
    その分登場人物は個性的で、特にルーシーの性格は浮世離れした不思議系でイラッとした…
    ミッジは最も現実的(現代的?)だったし、苦労してきた分幸せになってくれて嬉しかった。
    違った個性の女性たちの心理描写を巧みに書き上げているのはさすがアガサ・クリスティ!
    推理小説よりも女性たちの心理描写に傾いているから純粋にポアロの推理を期待してたら肩透かしかもしれないけど、すごく面白く読めた。

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    2020年11月15日
  • ベツレヘムの星

    購入済み

    クリスチャン クリスティ

    ある方がクリスマス近くなると読みたくなる本だと言っていて、クリスティファンとしては是非読まなくてはということで購入。
    心が暖かくなる小品で、アガサクリスティはやっぱりクリスチャンなのだと納得できます。

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    2022年10月21日
  • ベツレヘムの星

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    聖書のことはよくわからないけど楽しめました。ちょいちょい解説も載っていますし。
    ミステリーでは無いけどクリスティーの文章が好きな人間であれば、他の作品とはまた違った面白みを感じられると思う。とても好きな一冊でした。

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    2020年07月01日
  • ベツレヘムの星

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    ネタバレ

    クリスマスに読むクリスティの本とは知っていたけれど『春にして~』の余韻を味わいたくて手に取った本。正しくど真ん中。素晴らしい短編集でした。キリスト教のことは詳しくないけれど、聖書をもっとしっていたのなら、「あ~それそれ!」といった、ミッケ的な楽しみも出来たはずでした。分からないなりにきっと、信者の皆さんの息を呑む場面やゾクゾクって思うところなど推察して一緒にドキドキしたつもりになれた。

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    2020年02月25日
  • ホロー荘の殺人

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    被害者の目線で、被害者が死ぬまでのことが書いてあるのがなんとも切なかった。被害者目線でかかれていたせいか、そこまでひどい人には思えなかった。
    しかし、なぜみんながみんな真犯人をかばったのだろう? 面白半分というのが理由なのかな?いまいち腑に落ちなかった。しかし、ルーシーの会話など、モデルはいたのかしら。架空の存在であんな頭のぶっとんだ人を書いたのだとしたら、すごすぎる。
    エドワードとミッジが結ばれたのは、ほっこりしたー。

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    2018年06月06日
  • 忘られぬ死

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    『ささやく真実』を読んだので、美女、パーティーでの毒殺という共通項のあるこちらを再読。5年前に読んだけど見事に忘れていて、誰が犯人だっけとどきどきしながら読んだ(笑)。うん、やっぱりおもしろい。動機から言ったら、途中まではみんな犯人に思えてしまうほどで、ひょっとしてこれそういう話だっけ……なんてw ラストのさわやかさも見事。

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    2016年12月01日
  • 象は忘れない

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    ポワロシリーズ。
    過去の作品「五匹の子豚」のように、10年以上前の事件の真相を推理する内容。ポワロの友人である推理作家が過去の自殺事件の真相を一緒に推理していく。夫婦二人の自殺として処理されたこの事件は、当時から疑惑が残されていた。そこで、当時の関係者の話を聞いて謎解きをする。象は忘れない、、、とは、象は何年経っても忘れないことから、関係者も何かしら覚えていることがあるという話。この殺人は、愛情絡みであり、ポワロシリーズで初めて途中経過から犯人がわかってしまった。読み上げていくうちに、自分の推理が正され、今までにない感覚であった。それでも、続きが読みたい気持ちは最後まであり、満足のいく結末でよ

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    2014年11月17日
  • 象は忘れない

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    ネタバレ

    過去の事件を掘り返すことで、今現在起こりつつある犯罪を・・・という、ポアロもの。
    アガサクリスティー晩年の作らしい。

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    2012年03月05日
  • ベツレヘムの星

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    ネタバレ

    新約聖書を読んだ事がある人なら、
    クリスマスの物語として楽しめるかもしれない。

    新約聖書を読んだ事がないと、
    書かれている意味が分からないかもしれない。

    大人よりも、子どもが読んだ方がいいかもしれない。
    意味を分かることより、展開を楽しめるから。

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    2011年08月14日
  • 象は忘れない

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    ネタバレ

    ポアロものでも、オリヴァがでてくるのは安心して読めます。
    オリヴァが、ある意味、アガサクリスティの分身でもあり、
    作家生活について表現したいことが、ところどころで本音として現れています。

    物語は、悲しいお話ですし、一卵性双生児についてと、精神病に関する記述では、
    妥当性について考えさせられるところもありました。

    アガサクリスティが人間性を大事にしているということが分かっていて読めば問題がないですが、
    誰の作品か分からずに、この本だけを読むと、よい印象を持たない読者もあるかもわかりません。

    ファンの目と、通りすがりの読者の視点の違いが気がかりです。

    ただし、「象は忘れない

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    2011年08月14日
  • 忘られぬ死

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    ネタバレ

    アガサクリスティの小説を80冊くらい読んでくると、
    この話、前読んだことがあるような気がしてくる。

    登場人物の類似性、
    設定の類似性
    地方の類似性、
    職業の類似性、
    時代の類似性
    など、シリーズものでないものの方が、強く既見感を感じることがある。

    本作品の既見感は、なぜかは、全巻読んだら考えてみたいと思いました。

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    2011年08月14日
  • 運命の裏木戸

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    ネタバレ

    アガサクリスティが、自分の分身を物語に登場させるのは、
    マープルはじめ、とても分かりやすい。

    「映画で見るのは好きじゃない。原作どおりでないから。」
    と言わせているところが、一番。

    ああ、アガサクリスティは、そう思っていたのだと理解しました。

    本に関する記述の端々に、アガサクリスティの読書感想がちりばめられている。

    アガサクリスティのファンにとっては、貴重なものがたり。

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    2011年08月04日
  • 象は忘れない

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    初ポアロ♪面白かったです!
    推理作家のミセス・オリヴァが名付け親になっている
    シリヤの両親の12年前の心中事件の真相を調査する為、
    象のように記憶力の良い当時の関係者達を訪ね歩き、
    やがてポアロは愛の悲劇とも呼べる真相に辿り着く。
    「象は忘れない」というのはイギリスに伝わる慣用句で、
    象は自分をひどいめに合わせた人を一生忘れないし
    自分を助けてくれた人も一生忘れないという意味だそうです。
    「象は忘れないけれど、人間は忘れます」というセリフで
    読後感がますます爽やかになりました。

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    2011年08月02日
  • 忘られぬ死

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    クリスティー作品で一番好きなのがコレ!
    ロマンティック・ミステリーの最高峰です。私にとって。
    名探偵が出てこないので謎解きシーンはありませんが
    ヒロインが魅力的。
    同じプロットの短編(黄色いアイリス)にはポアロが登場します。

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    2010年10月22日
  • 象は忘れない

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    クリスティの「回想殺人」の傑作の一つ。ポアロとオリヴァ夫人が活躍する。ドラマティックではないが、丹念に織り込まれた登場人物の心の動きを穏やかに楽しみたい。

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    2011年09月17日
  • 運命の裏木戸

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    ネットで見る限りは、あまり評判が良くないような感じがするんだけど、わたしはとても好きな一本。わたしが持ってるのはかなり古い旧版なので、もしかしたらこのクリスティー文庫のやつとは訳とかがずいぶん違うのかも?

    ぞくぞくしながら読んだ。「あなたのお子さんでしたの……?」 は忘れられない……!!

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    2009年10月04日
  • 忘られぬ死

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    ネタバレ

    強かな者、汝の名は女。

    美しい妻ローズマリーが誕生パーティーで毒死した。自殺とされていたが、殺人だったのでは? 関係者たちがローズマリーのことを忘れられぬ中、残された夫ジョージはそのパーティーに招かれていた人を再度集める。再現された現場で亡くなったのはジョージだった。はたして自殺か、殺人か。

    満足。ローズマリーはなぜ死んだのか、もしくは殺されたのか。殺されたとしたら誰に? そしてジョージはなぜ死んだのか。どうやって毒は入れられたのか。ローズマリーの死が殺人だと告げる手紙は誰が書いたのか。つながる殺人に、絡まる人間関係。愛している、愛していない、失いたくない、の複雑な愛憎を、最初の個々の語り

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    2025年11月22日
  • ホロー荘の殺人

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    クセの強い女性たちが各々に荒ぶっていておもしろかった。男性たちの影が薄すぎ。笑
    さすがのポアロもそんな女性たちに飲み込まれそうに見えたけど、そこはさすがの名探偵。
    グレンジ警部なんて途中から消えてしまった。笑

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    2025年11月16日
  • ホロー荘の殺人

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    ネタバレ

    序盤からドロドロしてたけど、「ヘンリエッタ」と言った言葉の意味を知った時、感動した。
    エドワードとミッジには幸せになってほしい……

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    2025年10月16日
  • ホロー荘の殺人

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    終戦の翌年に発表された作品である為か、戦争を経て激変せざるを得ない人間社会とそれによって歪さを醸す人間模様が描かれていたような印象を受ける
    それでいて、本作の主題は愛と殺人なのだろうね


    筋書きとしては不倫を疑われた男性がホロー荘に滞在しているらしき人間によって射殺されるというものだけど、その射殺されるまでのシーンがしっかりとページ数を掛けて描かれているが為にむしろ殺人はおまけで人間模様こそ本筋だと認識させるような作りとなっているね
    そもそも舞台となったホロー荘に関係者が集まるまでの前段で家主の夫人・ルーシーが当初から危惧するように何かが起こりそうな者達が集まっていたと言えるのだから、序盤か

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    2025年05月01日