中村能三のレビュー一覧

  • ベツレヘムの星

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    クリスマスに合わせてぜひ読みたい本。クリスティーといえばミステリーだが、このようなハッとするような短編もあるのだと初めて知った。
    一つ一つがミステリーっぽさもあり、不思議さも持っている。
    ただ、キリスト教についての予備知識がある方が楽しめるのではないかと思う。

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    2021年12月23日
  • ホロー荘の殺人

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    一刻も早く先を読み進めたい、と思わせられた。
    ルーシーの言ってることって意味あるの?ないの?とか、ガーダの無実、早く証明されて!とか、やきもきしっぱなしだった。
    ヘンリエッタ、恩田陸の小説に出てきそうな、あまりクリスティー的でない(と勝手に思ってる)女性で新鮮で面白かった。
    ポアロシリーズとなってはいるけど、ポアロ、おまけみたいなもんだったなあ。

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    2021年11月28日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ハロウィンに合わせて。
    仮装ではないパーティのハロウィン、イギリス式の楽しみ方が見えて楽しい。今日本で行われているのはアメリカ式なのだろう。解説に、そのようなアメリカ式のハロウィンパーティが定着していないと書いてあり、いつの出版かと思ったら、2003年だった。20年前にはまだハロウィンは流行っていなかったということもわかり、なお面白い。
    ポワロ(ここでの表記はポアロ)が好きなので、その風貌だけで楽しめる。

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    2021年11月02日
  • ベツレヘムの星

    購入済み

    クリスチャン クリスティ

    ある方がクリスマス近くなると読みたくなる本だと言っていて、クリスティファンとしては是非読まなくてはということで購入。
    心が暖かくなる小品で、アガサクリスティはやっぱりクリスチャンなのだと納得できます。

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    2022年10月21日
  • ベツレヘムの星

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    聖書のことはよくわからないけど楽しめました。ちょいちょい解説も載っていますし。
    ミステリーでは無いけどクリスティーの文章が好きな人間であれば、他の作品とはまた違った面白みを感じられると思う。とても好きな一冊でした。

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    2020年07月01日
  • ベツレヘムの星

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    ネタバレ

    クリスマスに読むクリスティの本とは知っていたけれど『春にして~』の余韻を味わいたくて手に取った本。正しくど真ん中。素晴らしい短編集でした。キリスト教のことは詳しくないけれど、聖書をもっとしっていたのなら、「あ~それそれ!」といった、ミッケ的な楽しみも出来たはずでした。分からないなりにきっと、信者の皆さんの息を呑む場面やゾクゾクって思うところなど推察して一緒にドキドキしたつもりになれた。

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    2020年02月25日
  • 忘られぬ死

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    『ささやく真実』を読んだので、美女、パーティーでの毒殺という共通項のあるこちらを再読。5年前に読んだけど見事に忘れていて、誰が犯人だっけとどきどきしながら読んだ(笑)。うん、やっぱりおもしろい。動機から言ったら、途中まではみんな犯人に思えてしまうほどで、ひょっとしてこれそういう話だっけ……なんてw ラストのさわやかさも見事。

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    2016年12月01日
  • 象は忘れない

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    ポワロシリーズ。
    過去の作品「五匹の子豚」のように、10年以上前の事件の真相を推理する内容。ポワロの友人である推理作家が過去の自殺事件の真相を一緒に推理していく。夫婦二人の自殺として処理されたこの事件は、当時から疑惑が残されていた。そこで、当時の関係者の話を聞いて謎解きをする。象は忘れない、、、とは、象は何年経っても忘れないことから、関係者も何かしら覚えていることがあるという話。この殺人は、愛情絡みであり、ポワロシリーズで初めて途中経過から犯人がわかってしまった。読み上げていくうちに、自分の推理が正され、今までにない感覚であった。それでも、続きが読みたい気持ちは最後まであり、満足のいく結末でよかった。

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    2014年11月17日
  • 象は忘れない

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    ネタバレ

    過去の事件を掘り返すことで、今現在起こりつつある犯罪を・・・という、ポアロもの。
    アガサクリスティー晩年の作らしい。

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    2012年03月05日
  • ベツレヘムの星

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    ネタバレ

    新約聖書を読んだ事がある人なら、
    クリスマスの物語として楽しめるかもしれない。

    新約聖書を読んだ事がないと、
    書かれている意味が分からないかもしれない。

    大人よりも、子どもが読んだ方がいいかもしれない。
    意味を分かることより、展開を楽しめるから。

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    2011年08月14日
  • 象は忘れない

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    ネタバレ

    ポアロものでも、オリヴァがでてくるのは安心して読めます。
    オリヴァが、ある意味、アガサクリスティの分身でもあり、
    作家生活について表現したいことが、ところどころで本音として現れています。

    物語は、悲しいお話ですし、一卵性双生児についてと、精神病に関する記述では、
    妥当性について考えさせられるところもありました。

    アガサクリスティが人間性を大事にしているということが分かっていて読めば問題がないですが、
    誰の作品か分からずに、この本だけを読むと、よい印象を持たない読者もあるかもわかりません。

    ファンの目と、通りすがりの読者の視点の違いが気がかりです。

    ただし、「象は忘れないが、人間は忘れる」というのが大事な伝言だと思いました。
    つまらないことを忘れる能力が、人間が大事なことに集中できる力なのだと。

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    2011年08月14日
  • 忘られぬ死

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    ネタバレ

    アガサクリスティの小説を80冊くらい読んでくると、
    この話、前読んだことがあるような気がしてくる。

    登場人物の類似性、
    設定の類似性
    地方の類似性、
    職業の類似性、
    時代の類似性
    など、シリーズものでないものの方が、強く既見感を感じることがある。

    本作品の既見感は、なぜかは、全巻読んだら考えてみたいと思いました。

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    2011年08月14日
  • 運命の裏木戸

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    ネタバレ

    アガサクリスティが、自分の分身を物語に登場させるのは、
    マープルはじめ、とても分かりやすい。

    「映画で見るのは好きじゃない。原作どおりでないから。」
    と言わせているところが、一番。

    ああ、アガサクリスティは、そう思っていたのだと理解しました。

    本に関する記述の端々に、アガサクリスティの読書感想がちりばめられている。

    アガサクリスティのファンにとっては、貴重なものがたり。

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    2011年08月04日
  • 忘られぬ死

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    クリスティー作品で一番好きなのがコレ!
    ロマンティック・ミステリーの最高峰です。私にとって。
    名探偵が出てこないので謎解きシーンはありませんが
    ヒロインが魅力的。
    同じプロットの短編(黄色いアイリス)にはポアロが登場します。

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    2010年10月22日
  • 象は忘れない

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    クリスティの「回想殺人」の傑作の一つ。ポアロとオリヴァ夫人が活躍する。ドラマティックではないが、丹念に織り込まれた登場人物の心の動きを穏やかに楽しみたい。

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    2011年09月17日
  • 運命の裏木戸

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    ネットで見る限りは、あまり評判が良くないような感じがするんだけど、わたしはとても好きな一本。わたしが持ってるのはかなり古い旧版なので、もしかしたらこのクリスティー文庫のやつとは訳とかがずいぶん違うのかも?

    ぞくぞくしながら読んだ。「あなたのお子さんでしたの……?」 は忘れられない……!!

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    2009年10月04日
  • ホロー荘の殺人

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    ネタバレ

    私たちはみな、人生に何を求めているのだろう。

    ポアロがルーシー夫人の招きに応じて屋敷を訪ねると、プールの側で男が血を流しており、そばには拳銃を持った女が呆然と立っていた。果たして、夫ジョンを殺したのは妻ガーダか、恋人ヘンリエッタか、かつての婚約者ヴェロニカか、それとも異なる人物か。次々と出てくる断片的証拠、訳ありの人物たち、ポアロへの打ち明け話、それらからポアロがたどり着いた真実とは。

    はやみねかおるが解説を寄せている。はやみねかおる世代を自称する者として、この作品を見るとポアロが名探偵であると言える要素が詰まっている。すなわち、皆が幸せになるように事件を解決すること。ポアロはこの作品で真相を皆の前で言い当てないし、警察にも告げていない。愛するジョンに頼まれてガーダを守ろうとしたヘンリエッタの想いを汲み、真相を闇の中へ隠すと決める。後に息子が真相を尋ねに来た時には、彼にだけ話すだろうと言いながら。彼には真相が必要だからと。

    親族の中で1人勤めを持つミッジの逡巡に心を打たれた。愛しているエドワードはいつまでもヘンリエッタの影を追っている。ひどい職場で心無い扱いを受けているが、そのことを親族たちにわかってもらおうとは思っていない。エドワードが来て、天国のようなエインズウィックの暮らしに彼女を誘ってくれるとは思っていない。エドワードがある日職場に来て、彼女を連れ出してくれ、2人は婚約する。エドワードがヘンリエッタを忘れていないことから、一度は婚約を解消する。しかしミッジは自死を図ったエドワードを助けたときに、エドワードがヘンリエッタを想っていても、エドワードには自分が必要だと決意するのだ。そしてエドワードもミッジの実際的なところと温かさに心を動かされる。メインキャラクターとは言えないかもしれないが、2人のエピソードが心に響く。こういうところがクリスティー作品を読むときの楽しさだ。

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    2026年09月21日
  • ホロー荘の殺人

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    ポアロがいなくても話が普通に回りそう。それくらい登場人物のキャラが濃い。特に女性陣。ずいぶん昔に買った時の帯に小悪魔ってついてたけど誰のことだ。ルーシーか。
    被害者になる予定の人の人柄や行動に、ちょっとイラッとしながらいつ死ぬかと期待して読んでいた。まさかちょっと彼に感動させられるとは思わなかった。
    ハロウィーン・パーティと全く同じ理由で犯人にあたりをつけることができた。動機もその描写から推察した通りのものだった。人間関係の複雑さが楽しい一冊。

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    2026年09月15日
  • ハロウィーン・パーティ

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    1969年発表、エルキュール・ポワロシリーズ第31作。イギリスの死刑制度が廃止され、犯罪の残忍さに歯止めがきかなくなる国民の不安が描写されるなど時勢がうまく反映されている。被害者の性質上、後味が悪くなりがちな部分も、幻想的と言っていい登場人物たちのおかげで和らいでいるように思える。犯罪の粗さはあれど、なぜそうなったのか、というロジックは綺麗で、後期の秀作には違いない。

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    2026年08月23日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ネタバレ

    audibleにて。最近読んだ2冊に出ていたオリヴァ夫人が結構好きなので選ぶ。スペンス元警視も好きなキャラクター。訳が新旧2つ、朗読まで2つあった。とりあえず古い方を聞いてみる。
    なんとポアロとオリヴァ夫人がコンピュータの話をしている!クリスティーが80歳近い頃、最晩年の作品の1つらしい。80歳で推理小説書けるのすごくない?その年になったら1ページ前のことも忘れそうである、私は。辻真先氏のTwitter見ると尊敬の念にたえないが、クリスティーもたぶんそのタイプ。
    朗読で聞いているとまずりんごの木荘(たぶん)をりんごの「もく」そうと読んでいること、そしてクオリガーデン?で引っかかる。だめなの?りんごのきそうじゃ?ほんとにその読みが正しいの?後者は古い石切場を幻想的な庭に仕立てあげたということなのね。ポアロの思い出話まで挟んだ庭の描写がたいそう長く、正直庭の話が丁寧すぎることによって犯人を当て推量してしまったところはある。でもよくわからない動機やラストの展開を最終的にすとんと納得できるように描いていく力はさすがだと思う。ポアロの心情の描写は初期の作品にはなかったものなので新鮮である。

    誰も信じなかった被害者の話だけで殺しにかかる犯人が怖すぎる。そして弟の行動があまりにも邪悪でドン引きする。ただ、被害者が知っていた事実があれだけ(立ち聞きなどをしたとしても大して中身がない)で、実際には弟も何も目撃していない、となると、弟は何をもって犯人の目星をつけたのか分からない。この辺はなんとなくすっきりしない。

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    2026年07月11日