中村能三のレビュー一覧
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今週末、「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」が上映されるそうなので原作を再読。犯人、覚えていなかった。わざわざ買い直したけど翻訳者は同じだったのがちょっと残念。ところどころ口調がポワロらしくなかったので、しっくりこなかった。クリスティ晩年の作品で、理屈っぽい描写が多いのは仕方ないにしても、登場人物すべて...続きを読むPosted by ブクログ
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クリスティの長編ミステリー。ポアロシリーズ。相棒はオリヴァ夫人。
冒頭のオリヴァ夫人の葛藤はクリスティのそれを反映したものだろう。スピーチへの嫌悪感や分別の無いファンへの煩わしさというのはとても共感を持てる。売れっ子作家としての人生は本人達でなければ気づく事は出来ないが、様々な苦労があるのだろうと...続きを読むPosted by ブクログ -
ミステリーを久しぶりに読みました。アガサ・クリスティの作品は初めて読んだのですが、とても面白くびっくりしました。最後まで犯人は誰か分かりませんでした。巧妙なトリックと伏線回収が素晴らしかったです。これを機に他の作品も読みたいです。Posted by ブクログ
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真相解明にいくまではなんかよくわからなかったけどラストスパートで一気にホロー荘に対する印象が変わった。こんなに誰も救われないことがある??誤解だったこととか、生きてたとしてもずっとすれ違ってたんだろうなって思ったらめちゃくちゃ切ない。子供たちどんな気持ちなんだろう…Posted by ブクログ
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ポアロもの。
トリック自体は、オリエント急行に似た、ちょっとズルな印象も受ける。しかし、本作は、ポアロの活躍楽しむ作品ではなく、周辺の人間関係を楽しむ作品なのであろう。そう考えて読むと、よく出来た作品だと思う。Posted by ブクログ -
週末にホロー荘に集まる親族たち。それぞれが胸に秘めた(秘めてない人も多い)想いが交錯する中、殺人が起こる。その場に居合わせたポアロは、その現場がなぜか作り物のように感じたが……。
メロドラマ風なんだけど、それで終わらせない→
きちんとミステリーしてるんだよな。これだからクリスティはやめられない(...続きを読むPosted by ブクログ -
「アガサ・クリスティ」の長篇ミステリー『象は忘れない(原題:Elephants Can Remember)』を読みました。
『鳩のなかの猫』に続き「アガサ・クリスティ」作品です。
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推理作家「ミセス・オリヴァ」が名づけ親になった「シリヤ」の結婚のこと...続きを読むPosted by ブクログ -
クリスティーの中期ノンシリーズ。
ミステリというより、どちらかというとロマンスメイン。
最後が少し駆け足気味で、途中、散々含みを持たせたセリフとかは放置。もうちょっと解決編が長くても良かったのかなと。
意外な犯人ではあったけど。。。
うーん、読者が置いていかれる意外性というか、騙された!とはならな...続きを読むPosted by ブクログ -
ミステリーの女王として日本でも有名な作家による「クリスマスブック」。聖書の物語をベースにしつつミステリーを得意とする作家らしい”ひねり”があって、とても面白かった。また、日本の作家によるクリスマス話でよく見られるキリスト教徒を貶したり笑い物にしたりするような不快な描写もないし、サンタクロース関連の話...続きを読むPosted by ブクログ
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ミステリと思う勿れ笑
季節に応じた作品に触れようの回。(今夏は横溝正史の『獄門島』)
オリエント急行もポワロ・シリーズも未だ手付かずなのに、いきなりソフトな面からお邪魔する。あとがきにも書いてあるけど心理描写が巧み。「何?どうなる⁉︎」とビクビクじゃなくてワクワクした気持ちで各話の続きが気になって...続きを読むPosted by ブクログ -
ちょい役が黒幕(この悲劇は誰の責任かと言うとこの黒幕の母親=愚鈍なのに割とちゃっかりしていて息子を甘やかし放題で極悪人にした被害者の伯母に負う所大だと思う)で、従犯者の叙述はアクロイド殺しと違ってアンフェアでは…また如才なく世の中をよく知っている女性が、いくら魅力を感じたにしても初めて会った悪人の話...続きを読むPosted by ブクログ
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クリスティーのクリスマス。
聖書の話を知っていると、あのことか、と気が付く。さすがクリスティーというべきか、やってきた天使(を騙る者)は何者か、このロバはどんなロバか、など正体が最後にわかる作品の楽しさ。聖人たちの会話も楽しく、もしかして町の中にいたりして、と思わせる。Posted by ブクログ -
ポアロ
面白かった。人間関係のドラマを楽しむタイプの作品。「アガサクリスティー完全攻略」p98によれば『後年クリスティーは、「ポアロを出したのは失敗」と述懐していた』そうだが、たしかにポアロがいなくてよいように感じた。事件の真相は心が苦しくなるようなものであったが、幸せになって欲しいなあと思う登場人...続きを読むPosted by ブクログ -
クリスティーはミステリ作家以前に、作家としての筆力が尋常ではない。
本書はノン・ミステリ。表題作はミステリ寄り。
クリスマスブックとあるが、ディケンズ「クリスマス・キャロル」辺りから始まった伝統だろうか。Posted by ブクログ -
あぁまた一気してしまった。ウィリアムアイリッシュはサスペンス小説の巨匠なのだが、私は最も好きな恋愛小説家は誰かと問われればアイリッシュと答える。彼の描く男女はいつも甘く切ない青春ど真ん中なのだ。そういう面で一番は暁の死線。幻の女も言うまでもない。殺人現場というドキドキのシチュエーション、揺れる心理、...続きを読むPosted by ブクログ
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ミステリーというとトリックや犯人探しのための本と思いがちだが、これは文学だったのだとわからせてくれる本。
冒頭の、ハロウィンパーティーの準備中の良くも悪くもぼんやりとした、穏やかではあるがつまらなくもある時間をそのまま描いている描写はアガサクリスティーの文才が如実に現れていた。
また、ポアロの友人...続きを読むPosted by ブクログ -
アガクリのポアロシリーズ
犯人が気になって気になって、予測しながら読むのが楽しい
恋沙汰も含まれた内容だった
犯人は意外といえば意外、当然といえば当然だったPosted by ブクログ -
ハロウィンパーティdw殺された少女
殺人を見たことある と言ったのがきっかけで殺されてしまう
数年前の資料をも辿った結果、犯人が明らかになる
犯人誰!?と思いながら読み進めていくのが楽しかった
死人は若い女の子と男の子の2人Posted by ブクログ -
先に『像は忘れない』を読んでしまっていたのは後悔。めっちゃネタバレしてた。
庭園の情景を描いたシーンはなかなか良くて、クリスティが庭園に興味を持っていたことを解説で知り納得。Posted by ブクログ -
結論だけ書くと「やっぱりクリスティーは巧かった」これに尽きると思います。
解説によるとクリスティー晩年の作品ということで、確かに派手なトリックや展開もなく、ポアロがひたすらに関係者の証言を集めていく、という地味な展開が続きます。
ただ地味な証言集めが続く一方で、幻想的というか、ポアロが美しい...続きを読むPosted by ブクログ