中村能三のレビュー一覧

  • 象は忘れない

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    【ポアロ】
    1972年クリスティー82歳。
    クリスティーが書いた最後のポアロ。

    十数年前の両親の心中事件は、父が母を先に撃ったのか?あるいはその逆なのか…。

    『五匹の子豚』(1942年)のような過去の殺人の真相を解明する形式。

    ベタなわかりやすい伏線で、テンポもゆっくりで意外性もない。
    でもこの作品は「犯人は誰か?」が重要ではなく、もっと深い「あるテーマ」があるのでそこを楽しむものだと感じた。

    ずっと読んできたファンとしては、味わい深い80代のクリスティーが読めて幸せ。
    ポアロの愛を感じることができて大満足だった。

    クリスティーの分身のような女性推理作家のオリヴァ夫人とポアロの最後の

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    2024年09月19日
  • 忘られぬ死

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    アガサ・クリスティのミステリーは大胆なトリックではなく、微細な人間関係の描き様にこそ最大限の魅力である。本書忘られぬ死も登場する女性やロマンス模様に面白さがある。もちろんトリックも秀逸である。ポアロやミス・マープルのような探偵がいなくてもクリスティの作品は面白い。

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    2024年08月28日
  • 象は忘れない

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    ネタバレ

    過去の事件の真相を探る本書は当時を知る「象」たちに話を聞いていくことでストーリーが展開される。昔の記憶はバラバラなところもあるがそれを結びつけていくと浮かぶ真相。ポワロやオリヴァの少しずつ過去を解き明かす様子が良かった。真相自体は途中からとても想像しやすいものであるが、大切なのはそれを当事者たちがどう受け止めるか、そしてこれから先どう生きていくか。過去を通して自立していく心温まるストーリーだった。像は忘れないが、人は忘れることができる。忘れていくこともまた大切なのだと感じた。

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    2024年08月19日
  • 象は忘れない

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    ネタバレ

    読むきっかけは、最近読んだミステリの解説の中で、ミステリ作家たちが長編小説の傑作は『象は忘れない』で意見が一致した、という文章を読んだこと。

    今まで読んだポアロの中で一番情報を汲み取るのが難しかった!!
    十年以上前の事件の真相について、当時関わっていた人たちに話を聞いていくのだけど、話し手は自分がそう思いたいと考えていることを事実として記憶しているので、
    出てくる人の話がある事実においてはこうだけど、別の人によるとこうだ…みたいな感じで、事件についての情報がかなりとっ散らかっているように見える。
    だけど最後の種明かしの場面では、「象」たちが話したことがシンプルな真相にきれいに収束していって、

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    2024年08月14日
  • 忘られぬ死

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    1945年発表。明確なシリーズものではないが、準レギュラーキャラクターが登場する。冗長気味のメロドラマから始まるので、いささか退屈か?と思ったが、中盤に入るとサスペンス色が増して一気に物語に引き込まれる。細やかな人間描写と、意図的に描かれていない部分の曖昧さが抜群にうまく、ミスディレクションも完璧。クリスティベスト常連も納得の傑作。

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    2024年07月08日
  • 運命の裏木戸

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    初登場時若かったトミー&タペンス。今作運命の裏木戸では二人とも75歳近くになっている。それでも持ち前の好奇心や探偵力は衰えていない。これがアガサ・クリスティ最後の作品だと思うと感慨深い。

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    2024年04月09日
  • 象は忘れない

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    ネタバレ

    「五匹の子豚」のような過去の真相を探る系ストーリーだが、五匹の子豚ほど容疑者がいないので犯人ダービーの盛り上がりはイマイチ。また、双子が出てきた時点で真相はある程度察してしまう。事件の前段階でもう少し何とか出来たのでは?という感想になる。

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    2024年02月03日
  • ベツレヘムの星

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    ノンシリーズ。

    「クリスマスにはクリスティーを! 」
    (このコピー考えた人、天才!)
    ということで、本書はミステリではなく、聖書を題材にとったショートストーリー&ポエム、11編が収録されている、クリスマスブックでございます。

    聖書がベースとなっているので、全体的にキリスト教要素が強く、聖書の知識があるとよりお楽しみ頂けるかと思います。
    そんな中、個人的に好きだったのは「水上バス」ですね。
    人間嫌いだけど善良な、ミセス・ハーグリーヴズの一日が描かれているのですが、クリスティーの人間描写の上手さと、ミセス・ハーグリーヴズの心に変化が起こっていく様が繊細に描かれていて、何度でも読み返したくなる秀

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    2023年12月24日
  • 象は忘れない

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    再読。
    クイーンの「フォックス家の殺人」を読みながら、これクリスティなら「象は忘れない」か「五匹の子豚」ってところだよなって思ってた。
    で、読み直してみた。オーソドックスだよね、今からみればさ。でもやっぱり品があって好きな作品だ。「五匹の子豚」も読まなくちゃだな。

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    2023年11月20日
  • ホロー荘の殺人

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    今回はミステリーじゃない、ラブサスペンスだ。
    もう男性達があまりにも情けなくて珍しく女性陣に同情してしまった。
    殺人事件は発生しているものの、ポアロの存在感はかなり薄い。
    事件の真相よりも登場人物の心情描写に重きを置いた作品と言えそう。
    それでも意外性はバッチリだったけども。

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    2023年11月04日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ポアロもの。
    ハロウィーンのこの時期に読みたいと狙ってチョイスしました。

    ハロウィーン・パーティーの最中に、参加していた少女がゲーム用のリンゴを入れていたバケツに首を突っ込んで溺死しているのが発見されます。
    死亡した少女・ジョイスは、パーティーの準備の時に「以前に殺人現場を目撃したことがある」と言い張っていました。
    件のパーティーに参加していたオリヴァ夫人は、ポアロに真相解明を依頼しますが・・・。

    そういえば、先日公開された映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』の元ネタがこの作品とのことですが、ベネチアのベの字も出てこなかったのですけど・・(^-^;?
    映画は見ていないのですが、一体どのあた

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    2023年10月30日
  • 象は忘れない

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    過去に起こった事件の真相を究明するため、ポアロが動く。最後にはこれぞクリスティといわしめる真実が解き明かされる。ポアロ作品の後年の名作。

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    2023年09月28日
  • ホロー荘の殺人

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    最初からジョンがクソすぎて、いやな気分になった。
    女性たちはみんな、なんか個性的?というか変わり者。
    ルーシーは今でいうところの空気読めない人のパワーアップバージョンって感じで、好きになれず。
    ミッジが唯一まともな感じがしたが、エドワードとくっついたりで、なんだかな~って感じ。
    最後、ジョンの医者としての素晴らしさみたいな描写があって、ジョンのクソ加減が薄らいだ。多分、途中の登場人物たちのやり取りやら性格の強烈さで、ちょっとよくわからなくなってたのかも。
    なんだか読んでいてとても疲れた。

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    2023年08月24日
  • 象は忘れない

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    ネタバレ

    過去に拳銃で心中した夫婦
    自殺か他殺か
    夫が妻を殺したか、妻が夫を殺したか
    妻の双子の姉

    p104
    五匹の子豚
    ハロウィーンパーティ
    マギンティ夫人は死んだ

    p116
    五匹の子豚

    p188
    五匹の子豚

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    2023年07月22日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ボーっ寝かしつけのときに聞いてたけどそこまで物語に入り込めず、ワクワクするわけでもないけどどんどん死んでいって、なぜかよくわからない人物が犯人という感じ。寝かしつけしつつ寝てた部分煮なにかあったのだろうか?(笑)
    やっぱりミステリーは本で読まないと、登場人物が多い分把握できないかも。

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    2023年06月25日
  • ホロー荘の殺人

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    最初読み始めた時はこの会話とか描写いるかな?長いなと読むスピードが遅くなった。でもそれは必要なものだったことが読み終わった後、わかった。クリスティの名作は沢山ある。そして誰もいなくなったやオリエント急行殺人事件のように有名で面白いものがある。本書ホロー荘の殺人はポアロの灰色の脳細胞はそこまで出番はないが、登場人物の描写が凝っていて隠れた名作だと感じた。

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    2023年06月25日
  • ホロー荘の殺人

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    ポアロもの。

    アンカテル卿の館・ホロー荘に招かれたポアロは、館内のプールサイドで一人の男が血を流して倒れており、その傍らにピストルを手にした女が立っているのを目撃します。
    この芝居がかった殺人現場の裏にあるものとは・・・。

    殺された男性は医師のジョン、ピストルを持っていた女性はジョンの妻・ガーダ。
    ということで、一見単純そうに見えるシチュエーションですが、そこはクリスティー。勿論そう簡単な話ではありません。
    何しろ、“事”が起こるまでにホロー荘に集った面々を巡る、複雑な人間模様が綴られているので、全員“腹に一物”抱えているように見えてしまいます。
    まずはジョンを巡っては、妻・ガーダ、愛人で

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    2023年05月26日
  • ベツレヘムの星

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    クリスマスに見つけて、お正月に読み終わりました。
    ミステリーではなくてもクリスティはクリスティ。それが一番の感想です。ただし、全編ショートショートと言えそうな長さなので、この長さが私のクリスティ感と違うところです。全編に注がついています。その注を確かめると、ほとんどが出典としての聖書。どこに書かれていることを典拠としての話なのか、ということでした。これは、聖書を手元に置いて読むと、もっと理解が深まるのでしょう。
    典拠を示した注ではなかったのが「いと高き昇進」。聖者についての解説です。この注を確かめて思ったのは、聖人の大部分が、日本でいえば鎌倉時代ぐらいの人々だということ。聖人とは、ひょっとする

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    2023年01月03日
  • ホロー荘の殺人

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    いつもよりも恋愛色の強い物語。
    ホロー荘の女主人のキャラがなんか濃ゆくて、あんまり好きになれませんでした

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    2022年10月11日
  • 忘られぬ死

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    何故姉は死んだのか、から始まるお話。
    読んでいて、なーんとなく違和感のあるお話だったのだが、最後まで読んで全て納得。犯人もトリックもここまで全く想像に及ばなかった作品は正直久しぶりであった。

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    2022年08月23日