中村能三のレビュー一覧

  • 象は忘れない

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    再読。
    クイーンの「フォックス家の殺人」を読みながら、これクリスティなら「象は忘れない」か「五匹の子豚」ってところだよなって思ってた。
    で、読み直してみた。オーソドックスだよね、今からみればさ。でもやっぱり品があって好きな作品だ。「五匹の子豚」も読まなくちゃだな。

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    2023年11月20日
  • ホロー荘の殺人

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    今回はミステリーじゃない、ラブサスペンスだ。
    もう男性達があまりにも情けなくて珍しく女性陣に同情してしまった。
    殺人事件は発生しているものの、ポアロの存在感はかなり薄い。
    事件の真相よりも登場人物の心情描写に重きを置いた作品と言えそう。
    それでも意外性はバッチリだったけども。

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    2023年11月04日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ポアロもの。
    ハロウィーンのこの時期に読みたいと狙ってチョイスしました。

    ハロウィーン・パーティーの最中に、参加していた少女がゲーム用のリンゴを入れていたバケツに首を突っ込んで溺死しているのが発見されます。
    死亡した少女・ジョイスは、パーティーの準備の時に「以前に殺人現場を目撃したことがある」と言い張っていました。
    件のパーティーに参加していたオリヴァ夫人は、ポアロに真相解明を依頼しますが・・・。

    そういえば、先日公開された映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』の元ネタがこの作品とのことですが、ベネチアのベの字も出てこなかったのですけど・・(^-^;?
    映画は見ていないのですが、一体どのあた

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    2023年10月30日
  • 象は忘れない

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    過去に起こった事件の真相を究明するため、ポアロが動く。最後にはこれぞクリスティといわしめる真実が解き明かされる。ポアロ作品の後年の名作。

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    2023年09月28日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ポアロシリーズ31作め。
    映画が公開されたということで、鑑賞前に原作に触れることにした。やっぱり視覚からの情報はインパクトがありすぎるから、映画観てからの読書という順番がよい。
    個人的には星2.5に近い。過去の話が長すぎた…。パーティーの夜に起こった事件の解決のために過去の事件を解かないといけないのはわかるけども…。途中から執念で読んだ感じ。ラスト数ページで伏線が一気に回収されていくのでそこが救いだった。

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    2023年09月24日
  • ホロー荘の殺人

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    最初からジョンがクソすぎて、いやな気分になった。
    女性たちはみんな、なんか個性的?というか変わり者。
    ルーシーは今でいうところの空気読めない人のパワーアップバージョンって感じで、好きになれず。
    ミッジが唯一まともな感じがしたが、エドワードとくっついたりで、なんだかな~って感じ。
    最後、ジョンの医者としての素晴らしさみたいな描写があって、ジョンのクソ加減が薄らいだ。多分、途中の登場人物たちのやり取りやら性格の強烈さで、ちょっとよくわからなくなってたのかも。
    なんだか読んでいてとても疲れた。

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    2023年08月24日
  • 象は忘れない

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    ネタバレ

    過去に拳銃で心中した夫婦
    自殺か他殺か
    夫が妻を殺したか、妻が夫を殺したか
    妻の双子の姉

    p104
    五匹の子豚
    ハロウィーンパーティ
    マギンティ夫人は死んだ

    p116
    五匹の子豚

    p188
    五匹の子豚

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    2023年07月22日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ボーっ寝かしつけのときに聞いてたけどそこまで物語に入り込めず、ワクワクするわけでもないけどどんどん死んでいって、なぜかよくわからない人物が犯人という感じ。寝かしつけしつつ寝てた部分煮なにかあったのだろうか?(笑)
    やっぱりミステリーは本で読まないと、登場人物が多い分把握できないかも。

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    2023年06月25日
  • ホロー荘の殺人

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    最初読み始めた時はこの会話とか描写いるかな?長いなと読むスピードが遅くなった。でもそれは必要なものだったことが読み終わった後、わかった。クリスティの名作は沢山ある。そして誰もいなくなったやオリエント急行殺人事件のように有名で面白いものがある。本書ホロー荘の殺人はポアロの灰色の脳細胞はそこまで出番はないが、登場人物の描写が凝っていて隠れた名作だと感じた。

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    2023年06月25日
  • ホロー荘の殺人

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    ポアロもの。

    アンカテル卿の館・ホロー荘に招かれたポアロは、館内のプールサイドで一人の男が血を流して倒れており、その傍らにピストルを手にした女が立っているのを目撃します。
    この芝居がかった殺人現場の裏にあるものとは・・・。

    殺された男性は医師のジョン、ピストルを持っていた女性はジョンの妻・ガーダ。
    ということで、一見単純そうに見えるシチュエーションですが、そこはクリスティー。勿論そう簡単な話ではありません。
    何しろ、“事”が起こるまでにホロー荘に集った面々を巡る、複雑な人間模様が綴られているので、全員“腹に一物”抱えているように見えてしまいます。
    まずはジョンを巡っては、妻・ガーダ、愛人で

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    2023年05月26日
  • ベツレヘムの星

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    クリスマスに見つけて、お正月に読み終わりました。
    ミステリーではなくてもクリスティはクリスティ。それが一番の感想です。ただし、全編ショートショートと言えそうな長さなので、この長さが私のクリスティ感と違うところです。全編に注がついています。その注を確かめると、ほとんどが出典としての聖書。どこに書かれていることを典拠としての話なのか、ということでした。これは、聖書を手元に置いて読むと、もっと理解が深まるのでしょう。
    典拠を示した注ではなかったのが「いと高き昇進」。聖者についての解説です。この注を確かめて思ったのは、聖人の大部分が、日本でいえば鎌倉時代ぐらいの人々だということ。聖人とは、ひょっとする

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    2023年01月03日
  • ホロー荘の殺人

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    いつもよりも恋愛色の強い物語。
    ホロー荘の女主人のキャラがなんか濃ゆくて、あんまり好きになれませんでした

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    2022年10月11日
  • 忘られぬ死

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    何故姉は死んだのか、から始まるお話。
    読んでいて、なーんとなく違和感のあるお話だったのだが、最後まで読んで全て納得。犯人もトリックもここまで全く想像に及ばなかった作品は正直久しぶりであった。

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    2022年08月23日
  • 運命の裏木戸

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    初トミー&タペンス。最初に読むのが引退して田舎でのんびり暮らし始める二人っていうのは、ちょっとチョイスミスだったかも?

    おしどり探偵の2人は愛らしくて楽しかったんだけど、事件も解決もなんだがぼんやり霞がかかったようで、スッキリしない。面白くないわけではないんだけど……

    作品中よく言及されてた『NかMか』が面白そうなので次はこれかな。それとも短編集の方が面白いかな?

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    2022年06月28日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ネタバレ

    オリヴァ夫人登場!
    子どもたちのために企画されたハロウィーン・パーティーの準備中に「あたし、前に人殺しを見たことがあるのよ」と言い出した少女が、パーティーの最中に殺される。
    それもりんご食い競争で使われたバケツに頭を突っ込まれての溺死!
    りんご好きのオリヴァ夫人、ミステリ作家のオリヴァ夫人、自分の関心を引くためにジョイスはそんなことを言い出したのに違いない……
    旧知のポアロに助けを求め、物語が始まる。

    この出だしがもう素晴らしい。
    オリヴァ夫人といえばちょっとおかしな、ものすごく個性的な中年女性というイメージだけど、それだけではないんだよね、と改めておもった。『象は忘れない』のオリヴァ夫人と

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    2022年06月14日
  • ホロー荘の殺人

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    いわゆる「ポワロもの」であるが、その主人公であるはずのポワロがほとんど登場しない珍しい一冊。殺人トリックは単純だし、謎解きとしての面白さはあまりない。しかし、登場人物たちの心理描写が丹念に描かれていて、推理小説というより、一種の恋愛小説として面白く読める佳編。何度も映画化されているのにも納得させられるものがある。

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    2022年03月17日
  • ハロウィーン・パーティ

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    やはりポアロには敵いませんでした。

    誰が犯人でどうやって事件を進めていったのか、動機はなんなのか。
    自分なりに考えを持ちながら読み進めていったのですが、ポアロに種明かしをされるまで、犯人にたどり着くことはできませんでした。脱帽です。

    ミステリー小説は多くあるが、"実は時系列が違いました"、"実は女性でした"など"実は○○でした~"という終わり方が多いように思う。

    でも、この一冊は本当にポアロと一緒に事件を追っていくことができ、事件を解く鍵も平等に与えられていく。それがとても面白く、読むことに没頭してしまった。

    こういうのを正統

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    2022年01月22日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ネタバレ

    庭園モチーフや、人々の会話から垣間見られる世相が「復讐の女神」と近く、作品としてはマープル物の方が好きながら、こちらもひんやりとした雰囲気に趣がある。タイトルに季節感があるとその時期に手に取りやすい。
    子供(それも姉弟)の連続殺人、さらに誤解による口封じとなると普通ならいたたまれない悲しい話のはずが、クリスティの語り口は乾ききって憐憫がなく、登場する大人たちもおしなべて子供たちを突き放して見ている。この時期の彼女の若い世代への嫌気みたいなものが出ているようだが、最後に活躍する若者2人組には意表をつかれた。そして犯人達は子供に輪をかけて無分別で短絡的なのに悪知恵が働くところが怖い。
    「マギンティ

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    2021年11月20日
  • ハロウィーン・パーティ

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    ポアロ
    ポアロシリーズの最期に近い作品だか、ちょうどハロウィンがちかいので先に読んだ。
    殺されたのが子供とあって、なんとなく読みすすめるのに苦労した。
    登場人物のミランダという少女が魅力的だった。その少女を評する母親のコメントがインパクトあった。
    「ええ、あの子もいまはきれいだと、わたくしも思いますわ。でも、大人になったとき、どんなふうになるかわかりませんわ。よけいな脂肪がついて、ときどき肥った豚みたいになりますものね。でも、いまは--森の妖精みたいですわ」(p202)
    森の妖精みたいな少女のことをそんなふうに言わなくても良いのに!謙遜なのか何かしら。

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    2021年10月29日
  • ベツレヘムの星

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    表題作の、ベツレヘムの星(Star over Bethlehem) が一番良かった。(聖書にちなんだ場面が多く、表題作以外では、どの逸話と絡んでいるのか分からないから。)マリアとイエスの話なんだけど、普通の母子の間のお話として読んだ。神(っぽい人)が、イエスの人生の三つの場面(磔刑前とか)を切り取ってマリアに見せ、こんな人生だがいっそいま命を奪ってあげたらどうか?と提案し、マリアがなんと答えたか、というお話。全ての母は、きっと同じ答えをするのではないだろうか。

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    2021年07月10日