中村能三のレビュー一覧

  • 忘られぬ死

    Posted by ブクログ

    これも、榛野なな恵さんによってマンガ化されたのを読んだので原作も。マンガも読んでいたのに、謎解きが頭に入っていなかった。謎解きよりも、登場人物たちのロマンスとか人間関係を興味深く読んだような。んー、やっぱりわたしは謎解きには興味ないのかもしれない。あと、あくまでもわたしの場合だけど、どうしてもクリスティって薄味(失礼)というかなんというか、あんまりのめりこんで読む、引き込まれて読む、っていう感じではないみたい。けっして嫌いではないんだけど。あと、マンガと比べて、とか、最近のミステリと比べて、かもしれないけど、なんか結末がブツッと終わっちゃう気がして。もうちょっと説明とか後日譚とか余韻とかあって

    0
    2011年09月18日
  • ホロー荘の殺人

    Posted by ブクログ

    映画化と聞いて、では観に行く前に読んでみましょう、久し振りのクリスティ作品だなあと、しみじみしながら手に取ったところ…

    何で今まで読まずに放っておいたの私、と後悔することしきり、です。

    久し振りのポワロさん、ちょっと出番が少ないのが残念なのですが、相変わらず、というよりお変わりなくて嬉しいです。

    映画はちょっと好みじゃなかったですが、この作品をきっかけに暫くクリスティ漬けの日々を送りそうな予感…♪

    0
    2010年12月10日
  • ベツレヘムの星

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて手に取りました。ミステリーで有名な方ですが、きちんとアガサを読んだのは、この作品が初めて。イエス・キリストと聖書について、かなり深い洞察の上に書かれていると思いました。日常的に聖書を読んでいるクリスチャンの私には、とても楽しめたし、信仰理解がより深まった気がします。クリスマスプレゼントにもよい本だと思います。

    1
    2013年09月05日
  • 忘られぬ死

    Posted by ブクログ

    忘られぬ死読んだ。「すばらしいショーだったよ」。いやー殺人が起きるまでが長すぎて、ミステリ読んでるよりは単なる愛憎小説読んでる気分でしたが、それでもおもしろかった。マール姉妹の関係をうがってみるだけでご飯三杯はいける。美しいことはいいことです

    0
    2009年10月04日
  • 運命の裏木戸

    Posted by ブクログ

    これでトミー&タペンスものがお終いだと思うと寂しいなぁ。でも噂話が山ほど出てきて、ひとの名前いっぱいでワケわかんなかった。(2008-05-17L)

    0
    2009年10月04日
  • ベツレヘムの星

    Posted by ブクログ

    クリスマスシリーズと勝手に名付けて、クリスマスにちなんだ物語を読んでいます。その一環として手にした本。水上バス、いと高き昇進、神の聖者を面白く読みました。

    0
    2025年12月01日
  • ハロウィーン・パーティ

    Posted by ブクログ

    オリヴァ夫人が船旅で知り合った友人に誘われて参加したハロウィーンパーティで事件が起こる。夫人はポアロに解決を依頼するが……ポアロシリーズ31作目。

    ようやくこの季節に読めた!それだけで満足。



    後期クリスティー 作品らしい、動きが少なく作中人物たちの年月を感じる。
    ただ、翻訳が古い。女性がたくさん出てくるんだけど、だいたいの女性の語尾が「ですわ」でちょっと読むのがしんどい。
    毎年この時期には本屋さんで面陳されていることやし新訳版が出たらいいのになぁ、と思ったり。
    事件は過去から掘り返すスタイルで、こちらは後期ポアロシリーズだとあるあるなんだけど、少し間延びした感じが否めない。
    謎解きはさ

    0
    2025年10月30日
  • ベツレヘムの星

    Posted by ブクログ

    ずるい、と思ってしまった。
    こんなに心理描写に長けた作家がキリスト教のことを、クリスマスのことを書いたら、幻想的で、幻惑的で、ふわふわした読後感になるに決まってるじゃない?

    中でも「水上バス」が気に入りました。
    絡まっていた気持ちがほどけていくさまが素敵だと思いました。

    0
    2025年08月17日
  • 運命の裏木戸

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    トミー&タペンス最終巻、実はこの作品だけは未読で大切にとっておいた本。「カーテン」と「スリーピング・マーダー」でクリスティは亡くなるが、この2冊はクリスティが若い頃書いて、寝かせておいた作品なので、この作品が遺作と思います。残念ながらミステリーとして、犯人捜しとしてはいまいちの作品と感じた。この作品はトミーとタペンスの夫婦の会話、アルバート(2人が雇っている従僕)との会話を楽しむべきもの。さらに2作品目の「NかMか」が結構出てくる。クリスティはタペンスを自分自身と被らせていたのかな?これでトミタペ終了!③

    0
    2025年06月24日
  • ホロー荘の殺人

    Posted by ブクログ

    アンカテル卿の午餐に招かれたポアロを待っていたのは、血を流している男と、その傍らでピストルを手にしたままうつろな表情をしている女だった。それは風変わりな歓迎の芝居でもゲームでもなく、本物の殺人事件だった!恋愛心理の奥底に踏み込みながらポアロは創造的な犯人に挑む。

    登場人物みんなが少しずつ歪んでいて怖かった。まともかな、と思った人ですら恋心こじらせすぎだし。一見相手を崇拝して何でも言うことを聞くような人ほど、その敬愛が崩れたときの反動がすごいんだよな。人が予想もつかないパワーを出すというか。普段怒らない人を怒らせたらいかん。個人的にはアンカテル夫人が一番怖かった。あまりに怪しすぎて絶対犯人だと

    0
    2025年05月25日
  • ホロー荘の殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今までの作品に比べてキャラの立った登場人物が出てくるなと思った

    推理というよりかはドラマに重きを置いた感じで、結末も悲しめなものだったので、どことなく静かな印象だった

    0
    2024年10月09日
  • 運命の裏木戸

    Posted by ブクログ

    味わい深い

    違いの分かる男(もちろん女も)向きの一冊

    トミー&タペンスの冒険譚もいよいよ最後、二人の年齢は共に75歳、初登場時は20代前半(22歳?)だったので、50年の時が流れてるわけです
    もうすでに味わい深い

    そして2人のなんと若々しいことよ
    気持ちはね
    そうなのよ!冒険小説なのにとんでもないスローペースで物語が進むのよ!
    次から次へと苦難が襲いかかってグイグイ読ませるって感じじゃないのよ
    でもそれってたぶんわざとな気がするんよな
    物語全体で素敵に歳を重ねた二人を表現してるみたいな感じなんよ
    だって若い時の二人の物語はグイグイだったもの

    そこに目がいったときに、う〜んさすがわい、分

    0
    2024年09月29日
  • 象は忘れない

    Posted by ブクログ

    【ポアロ】
    1972年クリスティー82歳。
    クリスティーが書いた最後のポアロ。

    十数年前の両親の心中事件は、父が母を先に撃ったのか?あるいはその逆なのか…。

    『五匹の子豚』(1942年)のような過去の殺人の真相を解明する形式。

    ベタなわかりやすい伏線で、テンポもゆっくりで意外性もない。
    でもこの作品は「犯人は誰か?」が重要ではなく、もっと深い「あるテーマ」があるのでそこを楽しむものだと感じた。

    ずっと読んできたファンとしては、味わい深い80代のクリスティーが読めて幸せ。
    ポアロの愛を感じることができて大満足だった。

    クリスティーの分身のような女性推理作家のオリヴァ夫人とポアロの最後の

    0
    2024年09月19日
  • 忘られぬ死

    Posted by ブクログ

    アガサ・クリスティのミステリーは大胆なトリックではなく、微細な人間関係の描き様にこそ最大限の魅力である。本書忘られぬ死も登場する女性やロマンス模様に面白さがある。もちろんトリックも秀逸である。ポアロやミス・マープルのような探偵がいなくてもクリスティの作品は面白い。

    0
    2024年08月28日
  • 象は忘れない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    過去の事件の真相を探る本書は当時を知る「象」たちに話を聞いていくことでストーリーが展開される。昔の記憶はバラバラなところもあるがそれを結びつけていくと浮かぶ真相。ポワロやオリヴァの少しずつ過去を解き明かす様子が良かった。真相自体は途中からとても想像しやすいものであるが、大切なのはそれを当事者たちがどう受け止めるか、そしてこれから先どう生きていくか。過去を通して自立していく心温まるストーリーだった。像は忘れないが、人は忘れることができる。忘れていくこともまた大切なのだと感じた。

    0
    2024年08月19日
  • 象は忘れない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読むきっかけは、最近読んだミステリの解説の中で、ミステリ作家たちが長編小説の傑作は『象は忘れない』で意見が一致した、という文章を読んだこと。

    今まで読んだポアロの中で一番情報を汲み取るのが難しかった!!
    十年以上前の事件の真相について、当時関わっていた人たちに話を聞いていくのだけど、話し手は自分がそう思いたいと考えていることを事実として記憶しているので、
    出てくる人の話がある事実においてはこうだけど、別の人によるとこうだ…みたいな感じで、事件についての情報がかなりとっ散らかっているように見える。
    だけど最後の種明かしの場面では、「象」たちが話したことがシンプルな真相にきれいに収束していって、

    0
    2024年08月14日
  • 忘られぬ死

    Posted by ブクログ

    1945年発表。明確なシリーズものではないが、準レギュラーキャラクターが登場する。冗長気味のメロドラマから始まるので、いささか退屈か?と思ったが、中盤に入るとサスペンス色が増して一気に物語に引き込まれる。細やかな人間描写と、意図的に描かれていない部分の曖昧さが抜群にうまく、ミスディレクションも完璧。クリスティベスト常連も納得の傑作。

    0
    2024年07月08日
  • 運命の裏木戸

    Posted by ブクログ

    初登場時若かったトミー&タペンス。今作運命の裏木戸では二人とも75歳近くになっている。それでも持ち前の好奇心や探偵力は衰えていない。これがアガサ・クリスティ最後の作品だと思うと感慨深い。

    0
    2024年04月09日
  • 象は忘れない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「五匹の子豚」のような過去の真相を探る系ストーリーだが、五匹の子豚ほど容疑者がいないので犯人ダービーの盛り上がりはイマイチ。また、双子が出てきた時点で真相はある程度察してしまう。事件の前段階でもう少し何とか出来たのでは?という感想になる。

    0
    2024年02月03日
  • ベツレヘムの星

    Posted by ブクログ

    ノンシリーズ。

    「クリスマスにはクリスティーを! 」
    (このコピー考えた人、天才!)
    ということで、本書はミステリではなく、聖書を題材にとったショートストーリー&ポエム、11編が収録されている、クリスマスブックでございます。

    聖書がベースとなっているので、全体的にキリスト教要素が強く、聖書の知識があるとよりお楽しみ頂けるかと思います。
    そんな中、個人的に好きだったのは「水上バス」ですね。
    人間嫌いだけど善良な、ミセス・ハーグリーヴズの一日が描かれているのですが、クリスティーの人間描写の上手さと、ミセス・ハーグリーヴズの心に変化が起こっていく様が繊細に描かれていて、何度でも読み返したくなる秀

    0
    2023年12月24日