黒田基樹のレビュー一覧

  • 羽柴秀長の生涯

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    豊臣秀吉の実弟・羽柴秀長はどのような生涯を歩み、
    兄を支えたのか。数少ない史料を駆使し、
    詳細にその生き様を解き明かし、紹介する。
    ・羽柴秀長関係系図
    ・はじめに
    第一章 織田家家臣の時代 第二章 秀吉一門衆筆頭の立場
    第三章 四国攻略の総大将
    第四章 大和・紀伊・和泉の領国大名
    第五章 九州攻めと国割に奔走
    第六章 諸大名接待の奔走から闘病生活へ
    ・あとがき
    主要参考文献有り。

    大河ドラマ「豊臣兄弟」の時代考証を担う著者による評伝。
    主に書簡や文書の史料で兄・秀吉に比べれば数も少なく、
    生い立ちや家族の関係もあまり分からない。
    地味な印象ではあるが、浮かび上がる姿は有能で
    秀吉を支えた補佐

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    2025年10月21日
  • 戦国大名・伊勢宗瑞

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    伊勢宗瑞(北条早雲)について生涯を解説した名著。
    昔の通説では素浪人とされていたが実は幕府に役人だったという最近の説に基づいて解説されている。

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    2025年10月15日
  • 羽柴秀吉とその一族 秀吉の出自から秀長の家族まで

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    謎の多い豊臣秀吉の出自から、弟秀長ほか一族を一次史料から考察する。
    来年度の大河ドラマの時代考証も努める筆者、課題は多くまだまだ中間報告的内容。今後も秀長関連の著作も近々出版予定とのことでそちらにも期待したい。

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    2025年07月16日
  • 家康の天下支配戦略 羽柴から松平へ

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    関ヶ原以後、諸大名との間で形成が進んだ婚姻関係と、松平名字の授与の実例が網羅的に紹介されている。その展開過程をつぶさに見ることで、政権安定化に向けた大名統制の在り様がうかがえる一冊。

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    2024年09月06日
  • 徳川家康と今川氏真

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    家康と氏真、その60年以上に渡って続く関係を軸として各々の生涯をたどる内容。家康庇護下における氏真の動向も詳述されていて、徳川家奥向きにおける今川家の影響など両家の交流が興味深い。

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    2024年09月02日
  • 徳川家康の最新研究 伝説化された「天下人」の虚構をはぎ取る

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    家康の生涯における少年期から将軍任官までについて、著者の見解を交えつつ近年の研究成果をまとめた内容。旧来の通説が改められた箇所を通覧するのに良いと思う。

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    2024年08月29日
  • 家康の正妻 築山殿

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    徳川家康の最初の正妻、築山殿の生涯を解き明かそうとする一冊。その出自と家格意識、正妻としての役割といった視点からの史料評価を通して、最大の問題である「信康事件」に向けて徳川家中における立場の変遷を説く内容が興味深い。

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    2024年08月05日
  • お市の方の生涯 「天下一の美人」と娘たちの知られざる政治権力の実像

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    ネタバレ

    渓心院文というお市の次女(初)ゆかりの人物が
    初と周囲の人から伝え聞いた話が記録されている
    コレを重視して従来深掘りされていなかったお市
    の生涯を探る本書により、信長と16才も年の差が
    異母妹であり、国内政治から他国への外交に目を
    向けた時期に浅井に嫁したというくだりが分かり
    易く説明されている
    柴田勝家との婚姻が本能寺の変で壊れかけた織田
    家の引き締めのため、秀吉・丹羽と違い織田一門
    に縁付いていない柴田の為に清須会議で決められ
    たという推理には納得

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    2024年02月14日
  • 今川のおんな家長 寿桂尼

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    今川氏親の正妻であり、病弱な嫡男に代わって政務を取った人物の評伝。発給文書が網羅的に紹介され、当主代行としての活動実態とその限界を明らかにすると共に、戦国大名における「妻」の役割に検討を投げかける内容が興味深かった。

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    2024年01月09日
  • 北条氏康の妻 瑞渓院

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    今川家から北条家嫡男氏康に嫁いだ瑞渓院とその子供たちの動向を軸に、氏康~氏政期の北条家の興亡をたどる一冊。嫡庶や出生順、婚姻関係の詳細な検討から見えてくる、家族という視点からの大名家の存在形態が興味深い内容だった。

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    2024年01月04日
  • 増補 戦国大名

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    明治維新だけじゃなく、戦国時代を経た江戸時代、という時期も結構な転換期だったんですね。学生時代に習った「兵農分離」とか「検地」とか、キーワードをベースに歴史の流れを理解していましたが、キーワードで理解できるようにシナリオメイクされていたんだとモヤモヤが晴れる読後感に浸れました。

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    2023年12月17日
  • 今川氏親と伊勢宗瑞

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    歴史というのがこのように検証されていくのだという、その一端が垣間見えた。

    宗瑞の興味から読み始めたが、宗瑞が戦国大名となる上で、今川家との関係を無視することはできないということがよくわかった。

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    2023年11月16日
  • 今川氏親と伊勢宗瑞

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    戦国大名今川氏と北条氏の創始者である二人の動向を並行叙述し、一族として一体的に活動していた実態と各々の領国発展過程の明確化を目指した内容。氏親名代としての宗瑞の活動範囲、結節点としての北川殿の評価など興味深い内容だった。

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    2023年10月08日
  • お市の方の生涯 「天下一の美人」と娘たちの知られざる政治権力の実像

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    戦国時代で最も著名な女性の一人である織田信長の妹、お市の方の生涯を辿る一冊。確かな史料の少ない中で一族や関係者の動向を丁寧に洗い出し、織田家におけるその政治的地位と個性、次代への影響を検討する内容は非常に興味深かった。

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    2023年09月29日
  • 増補 戦国大名

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    2014年刊行本の増補版。総体としての戦国大名の特質について、近年の研究成果を集成したもの。政策や統治体制についてのまとめとしても便利であり、近世への接続に関する論及も興味深い。

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    2023年08月23日
  • 家康の正妻 築山殿

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    わずかな資料を基に家康の正室である築山殿の生涯をたどる。家康の人生の中でも非常に悩ましいことであった、信康事件と、築山殿の死去。正室であったのに一男一女しか誕生せず。信康の政略結婚の結果の末路であったとも言えるかもしれないが、謎が多い。正室を死に追いやるということは戦国時代の中でも稀有な事象であり、その理由の奥底を知ることは難しいのかもしれません。

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    2023年06月04日
  • お市の方の生涯 「天下一の美人」と娘たちの知られざる政治権力の実像

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    お市の方や、その三人の娘たちの生涯を史料に基づいて描いた本。史料のきちんとした裏付けがあって、それを明示しているところが、この著者の作品の特徴である。
    テレビドラマや映画などで見られる描写の間違いについてもきちんと指摘している。
    同じ著者が書いた徳川家康についての新書を面白く読んだ読者なら、こちらも面白く読めるだろう。

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    2023年05月07日
  • 徳川家康の最新研究 伝説化された「天下人」の虚構をはぎ取る

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    徳川家康
    大河ドラマで老獪な役で主人公の前に立ちはだかる大御所として描かれることが多いですが、今回の大河ドラマで今川時代、織田政権時代の力のない家康を知ると共に、どのようにして、家康像が形成されてきたかを改めて、知ることができました。本書では幸運の持ち主とあるけど、その幸運を最大限に活用したのが、家康。
    長篠の合戦で、武田が負けた後も勝頼に苦しめられる家康のことは始めて知りました。また、豊臣政権時代に、秀吉が如何に家康を厚遇してきたか。そして、秀忠の豊臣家の中での地位の高さも、知ることができました。
    家康という人は、運もありますが、我慢の人で、三河一国から、領土を減らすことなく、コツコツと増や

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    2023年05月03日
  • 国衆

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    戦国大名領国の形成に重要な役割を果たした国衆と称される領域権力について、その定義と成立過程を示し、個別具体的な検討を通して理解を深められる内容。個人的には横瀬・由良家の事例が興味深かった。

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    2023年02月24日
  • 家康の正妻 築山殿

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    家康の正妻築山殿に関する新書。今の所、一番良く研究され、まとめられている本だと思う。これからの研究余地もあり、まだまだ楽しめそうな分野。

    今川義元の姪だと思われていたけど、血の繋がりは無いのね

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    2023年02月07日