【感想・ネタバレ】家康の天下支配戦略 羽柴から松平へのレビュー

あらすじ

■優先すべきは「戦場」よりも「日常」■

▲天下人・徳川家康の戦わずに安定政権を維持し最強組織を作る方法▲

天下人となった家康が取り組むべき最大の課題。それは、8割を占める外様有力大名と安定した親密な関係を築くことであった。関ヶ原合戦から死去までの15年に、家康は20家を超える外様国持大名家と婚姻関係を結び、そのうちの有力者には松平苗字を授与した。それにより羽柴家当主・秀頼を孤立化させ、「羽柴から松平へ」と、新たな秩序を作り出すことになったのである。戦争を起こさずとも覇権を存続した、巧妙な政治戦略を克明に描き出す。

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Posted by ブクログ

関ヶ原以後、諸大名との間で形成が進んだ婚姻関係と、松平名字の授与の実例が網羅的に紹介されている。その展開過程をつぶさに見ることで、政権安定化に向けた大名統制の在り様がうかがえる一冊。

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2024年09月06日

Posted by ブクログ

江戸幕府創成期にいかに外様大名を取り込むか、を婚姻と苗字授与を通じて体制を固めた事例が網羅されている。

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2023年12月04日

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