黒田基樹のレビュー一覧

  • 羽柴秀吉とその一族 秀吉の出自から秀長の家族まで

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    著者は早稲田大学で学んだ日本中世史を専門とする駿河台大学教授。2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の時代考証を担当するため、情報整理と解明を目的として本書を執筆した。
    膨大な量の先行研究や同時代史料を俯瞰して執筆している事がよく分かる。そのため、『誰?』と思える人物名が頻出した。新しく知る人物もたくさんいた。特に、“秀吉の血縁者”の配偶者やその親族まで出て来ると、複雑さは増大した。また、本人の通称が確定できない場合は法号(戒名)で記述している。なかなかハードルが高い。

    そして、読み終わったその後に感じることは『やっぱりわかんないことだらけなんだなぁ』という当たり前の感想である。
    現代の

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    2025年12月05日
  • 徳川家康と今川氏真

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    古い説だと家康が氏真を遠ざけていたような伝え方だったが、実は氏真が北条に居られなくなった後家康のところに世話になってお互い利用しあいながら上手くやってたという話。
    昔の説は実は違ってました系の解説本。

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    2025年09月18日
  • 羽柴秀吉とその一族 秀吉の出自から秀長の家族まで

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    秀吉の出自から結婚までと、周辺の親類や子供たち、その妻子、徳川秀忠や織田秀信との関係など、基礎資料に基づいて妥当そうな関係を検証する。不明点もまだあるが、現時点での親族関係を捉える一冊。

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    2025年09月06日
  • 戦国関東覇権史 北条氏康の家臣団

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     北条五代のうち北条氏康の時代は、それなりの史料があることから領国支配の在り様がかなりの程度判明してきているらしい。
     本書は、「氏康・氏政を支えた一門・家老に焦点をあてて、北条家の政治・軍事動向における、大名執行部にみられた人員構成とその変遷状況を述べてきたものである」(あとがき)。
     扇谷・山内両上杉家の打倒、今川、武田、上杉、里見氏等と広域的に争った時代であり、各地の国衆の敵、味方が目まぐるしく変わるのが、いかにもこの時代らしい。

     本書は一般書として著されたものなので、史料から判明したことが平易な文章で解かれているし、関係の系図も付されるなど工夫はされている。ただほとんど知らない人名

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    2024年11月18日
  • お市の方の生涯 「天下一の美人」と娘たちの知られざる政治権力の実像

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    お市の方って、資料少なかったんですね。
    大河ドラマなどに戦国ものだと必ず出演してるので、勝手に知った気になっていました。
    こうやってしっかりと研究してくれるかこそ、お市の方の描き方が素敵になっていくんですね。

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    2024年02月20日
  • 下剋上

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    今の自分の興味の関係上、最近よくこの方の本をよく読むんだけど、内容もライトでマニアックすぎず笑、とても読みやすかった。
    下剋上の始まりから終わりまでの流れが大まかに理解できて、読む前の目標は達せられた感じ。

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    2023年12月30日
  • 家康の天下支配戦略 羽柴から松平へ

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    江戸幕府創成期にいかに外様大名を取り込むか、を婚姻と苗字授与を通じて体制を固めた事例が網羅されている。

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    2023年12月04日
  • 徳川家康と今川氏真

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    今川氏真の生涯について、父親戦死後の苦闘や、大名の地位を失った後の余生など知られざる一面が描かれている。妹が徳川秀忠の教育係になっていたとは知らなかった。

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    2023年08月08日
  • お市の方の生涯 「天下一の美人」と娘たちの知られざる政治権力の実像

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    お市の方や三姉妹について、信頼できる史料から実像を描き出している。有名人の割に意外と分からないことも多いのが印象的。

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    2023年05月09日
  • 家康の正妻 築山殿

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    ネタバレ

    戦国時代の女性に関する記録はほとんどないようで、家康の最初の妻であっても、記録に出てくるのはかなり時代が経ってからのようである。しかも他の事件と混同されていたりで、なかなか真実に近づくのは難しいとのことだが、著者はその色々な説を並べでどれが、より信頼性があるものかを選んで説明してくれているので、非常に参考になる一冊。
    なぜ、いつ岡崎で家康と別居したのか、なぜ浜松で自害したのか、信憑性の高い資料が出てくることを期待しています。
    NHK大河ドラマ「どうする家康」で有村架純が築山殿を演るということが分かっていて上梓している。

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    2023年03月14日
  • 国衆

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    戦国時代を見る粒度として、戦国大名より細かい見方が提示される。国衆の用語自体は、自分も、著者が監修した真田丸から見聞きするようになった気がするが、それが何なのか理解できた。国衆の戦国大名化の議論は、モデル化と捉えても面白い。

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    2022年06月26日
  • 国衆

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    <目次>
    はじめに
    第1章  国衆とは何か
    第2章  国衆の成立と構造
    第3章  北条氏と「他国衆」
    第4章  上杉謙信と国衆
    第5章  上野の横瀬・由良家
    第6章  信濃・上野の真田家
    第7章  戦国大名になった国衆たち

    <内容>
    一般には戦国大名と位置付けられているだろう、一国までいかないが、多くに地域を直接統治し、近くの戦国大名に仕えている(軍役など課されている)存在を「国衆」と呼ぶ。その事例を第3章以降、丁寧にまとめた論文系の新書。戦国期は必ずしも文献の残りは良くなく、でも学者は地道にまとめているようだ。かつてのように、「一土豪」となっていた感じから、領主的な顔の多くを紹介されている

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    2022年05月12日
  • 戦国大名・北条氏直

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    北条氏について誤解していたことの多かったことを痛感した。1590年の小田原落城後に氏直は秀吉に赦免され、領地も与えられたこと。彼が若くして死亡した後は、叔父・氏規の子孫がその領地を受け継いでいったことなど。これまでは北条氏は全く孤高の存在として世の動きに取り残されたため、全く滅亡してしまった戦国大名と理解していた。氏政の時代から信長と結ぼうとしたこと、氏直が家康の娘婿となり、秀吉と対抗しようとしたこと、その後は秀吉の妹婿家康との繋がりから豊臣家に繋がろうとしていたが、偶発的に秀吉の怒りを招いて小田原攻めが行われたことなど。優秀な北条一族その配下の人たちが滅亡後も多くの大名たちに仕えることになっ

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    2021年10月14日
  • 下剋上

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     後北条氏の研究などで近年の戦国時代研究を活性化してきた著者が、戦国時代と言えば皆がイメージする「下剋上」をテーマとした一般書。

     一般読者が思い描く下剋上は、江戸時代の軍記物語などで形作られたものも多く、比較的近年の研究によって史料に基づいた史実の確定が出来てきているようである。そう言った意味で、最新の研究成果に基づいて著された一般書というのは大変ありがたい。

     本書で取り上げられているのは、まずは、享徳の乱で名前が知られてきた長尾景春から始まって、伊勢宗瑞(北条早雲)、朝倉孝景と尼子経久、長尾為景・景虎の父子二代、斎藤道三、陶晴賢、三好長慶、織田信長、そして信長死去後の秀吉・家康の天下

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    2021年06月21日
  • 戦国大名

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    歴史学者が戦国大名、主に後北条氏の統治体系について記した一冊。

    後北条氏に偏るのはともかくとして、やや学術的で難しく感じた。

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    2021年01月24日
  • 戦国大名・伊勢宗瑞

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    小田原北条氏の初代伊勢宗瑞の一代記。戦国大名として著名だが、あまり知られていない生涯を、実証的に記述している。

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    2020年03月27日
  • 今川氏親と伊勢宗瑞

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    今川家の親族的な立場で活動していた伊勢宗瑞が、どういう経緯で今川と別れていくのか、という点が気になっていたが、その一定の結論が「みんな忙しかったから」というのはなんというか面白い。

    歴史の真実がいつも緻密に計算されたダイナミックなものだと考えるのはすべてを俯瞰する後世の人間が想像を膨らませているだけで、リアルな理由なんて実は大したことない、ってことのほうが多いんだよなぁ。

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    2019年07月25日
  • 関東戦国史 北条VS上杉55年戦争の真実

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    北条氏と「上杉」氏の55年史を、戦国大名と国衆たちの文書を読み解きながら描いていく。平板な記述が繰り返され退屈な部分もあるが、面白かったのは、甲相駿三国同盟の14年間だ。

    当時、三国は武田晴信、今川義元、北条氏康の下で、広域の戦国大名へと成長する過程にあった。侵攻方向を定めてその後背を固めるのが常道とすれば、この3人にとって答えは明らかだったのだろう。武田は北の信濃へ、今川は西の三河へ、北条は北関東や東関東へと領土拡大を進め、やがて北方の「上杉」謙信が共通の敵として現れてくる。

    これは国際関係論的に言えば、信義や共通の価値観に基づく同盟ではなく、打算による攻守同盟である。よって、利害関係が

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    2017年02月26日
  • 真田信之 真田家を継いだ男の半生

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     真田信之の単独での評伝はおそらく本書が史上初であろう。父の昌幸と弟の信繁の名声に比して「地味」な扱いをされがちだが、近世大名としての治績でははるかに優れていたことがわかる。中近世移行期、幕藩体制初期の農政・民政の実状(たとえば生産力確保のために身売り百姓の債務を肩代わりすることさえあった)、「兵農分離」の実態(たとえば関ヶ原や大坂の陣の時点でも軍役人員を確保するため百姓の臨時被官化が行われていた)を知る上で有益であった。50代以降の後半生(信之は93歳まで生きている)が全く手つかずだが、今後の課題であろう。

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    2016年10月14日
  • 真田昌幸 徳川、北条、上杉、羽柴と渡り合い大名にのぼりつめた戦略の全貌

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    武田氏滅亡から小田原合戦までの真田氏の動きを史料で検証する。
    昌幸は、北条、上杉、徳川間を裏切りを伴いつつ立ち回ったわけだけど、この時代の小領主は皆んな同じだった。真田家が生き残ったので(嫡男;信之のおかげだ)、資料が散逸せず真田氏の活躍が注目されやすいのだろう。
    タイトルでは戦略の全貌としてるけど、昌幸の行動につき、時代を読んでのものではなくその場しのぎの出たとこ勝負でしかないとする著者の意見に、とっても同意。

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    2016年10月01日