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Posted by ブクログ
真田信之の存在は、大坂の陣で華々しい活躍をした弟・信繁の存在の影に隠れがちであった。信繁の驚異的な奮闘は真田一族の名声を高めたが、それは江戸時代に真田家の正統が存在していたからこそであった。戦いから平和への時代転換のなかで、信之はいかにして真田家の存続を図ったのか。政治的な動向と領国支配の実態を明らかにしつつ、沼田城から上田城に本拠地を移すまでの半生を、史料に基づき丹念に追いかける。(2016年)
・はしがき
・第一章 関ヶ原合戦までの信之
・第二章 徳川政権との関係
・第三章 領国と家臣団の再編成
・第四章 親しき人々との交流と別れ
・第五章 領国支配の再編成
・第六章 大坂の陣における信之
・第七章 沼田城から上田城へ
・主要参考文献
・真田氏発給旧文書一覧
・あとがき
帯には、真田信之を論じたはじめての本格評伝とある。父昌幸、弟信繁に隠れ、いぶし銀のような存在である信之であるが、なぜ、これまで本格評伝が出されなかったのだろうか。著者は、ひとえに信之の生涯の長さにあったとみている。大名研究の基本は、発給文書を集成するところにあるそうだが、信之については治世の長さ(約70年)のため、その間にだされた文書の数量は現在においても把握されていないという。著者は本書で、信之の前半生を区切りとしている。
従来説を見直す部分、あらためて浮かび上がってきた部分など、史料に基づいた信之像を知る事ができお勧めである。
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