黒田基樹のレビュー一覧

  • 羽柴秀長の生涯

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    「豊臣兄弟!」の時代考証者が語る豊臣秀長について、資料を読み解きながら解説されている。

    秀長は信長の偏諱をもらっていることから、秀吉臣下ではなく、信長の臣下だったことがわかる。また、天正10年に与一郎なる長男を亡くし、丹羽長秀の子供を養子にもらっている。しかし丹波長秀の子は最終的に藤堂高虎の養子になり、秀長の長女と、姉ともの子供秀保が婚姻する形で跡をとっている。

    他には家康が兄弟の妹である旭姫の夫として、秀長生前から準豊臣兄弟家格として扱われていたことなど勉強になった。

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    2026年01月22日
  • 羽柴秀吉とその一族 秀吉の出自から秀長の家族まで

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    秀吉の親族研究の到達点を示す。がこの本の謳い文句。悪くない、悪くない。確かに分からないことが多い、まあ途中で滅んだ一族はこういうものかな。ここからいろいろと判明していくなら楽しみ、面白い。

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    2025年06月22日
  • 駿甲相三国同盟 今川、武田、北条、覇権の攻防

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    これはめちゃくちゃ面白い。三国同盟が東国戦国史に大きな影響を与える存在であり、そもそも3か国の同盟がない上にそれぞれに縁組しているという特異さもあることはなんとなく認識していたが、改めて明確にしてもらった。三国同盟に軸を置いた歴史の著述という今までにない試み。
    まず駿甲相という順に違和感があったが、冒頭で朝廷や幕府の捉えていた家格順ということで納得したしここからすでに目から鱗。
    そして丁寧に一次史料を用いて、不明な部分や推測部分も明示しているのが学術的な誠実さを感じる。ふりがなも初出の単語ほとんどに施されているし、書状などは原文と現代語訳を併記しているのもありがたい。
    信玄が織田家との関係を構

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    2025年01月31日
  • 駿甲相三国同盟 今川、武田、北条、覇権の攻防

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    甲相駿(こうそうすん)と呼ばれることが多い武田氏・北条氏・今川氏の三国同盟。黒田氏によれば家格から、駿甲相と呼ぶべきとのこと。戦国時代に3大名による同盟はこれが唯一。足利将軍家や他の大名もこの3氏による同盟を把握し重要視していたとは。特に武田、北条にとって対上杉対策としては必要不可欠。関東戦国史を知る上でも重要なもの。しかし、桶狭間による今川義元討死、武田義信謀反幽閉、今川氏真&上杉輝虎(謙信)による同盟関係向けた動きにより、3国同盟の崩壊への道と繋がる。

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    2024年12月01日
  • 戦国大名・伊勢宗瑞

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    伊勢宗瑞はセンゴクだったり新九郎奔るといった漫画のおかげで理解が深まっていたけど、改めて学者が出した本を読んで大いに勉強になった。
    幕府奉公衆の時代や駿河への下向と今川氏親の後見、幕府のお墨付きを得ていた足利茶々丸の討滅と伊豆の攻略、小田原城の攻略や家臣編制、両上杉家との対立、三浦家の討滅と鎌倉支配、伊豆七島の支配や相模の領国化、上総の真里谷武田家との関係などなど。

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    2024年03月08日
  • 徳川家康の最新研究 伝説化された「天下人」の虚構をはぎ取る

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    ネタバレ


    大河ドラマを見て、築山事件の史実が気になり手に取った。
     
    「築山殿は、武田勝頼の妻になることで、息子・信康の命も守ろうとしたのではないか」にしっくりきた。
    あと、本当は二人を殺めるつもりはなかったのではなかった(一生幽閉させるつもりだったが、それを苦に思った築山殿が自死)などの見解もなるほど、と思った。


    それ以外の興味深かったところ
    ・家康はつらい人質生活を送っていたわけではなかった。割と優遇されていた
    ・最初は織田と対等だった。だが後に織田家の方が格上になっていく(武田信玄も、家康のことは信長に聞いていた)
    ・「徳川」という名字しか知らなかったが
    「藤原」「源氏」「豊臣」「羽柴」など

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    2023年11月03日
  • 徳川家康と今川氏真

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    小学生の時に『信長の野望』(武将風雲録・覇王伝・天翔記あたり)をやり、以来戦国時代のファンです。当時、今川氏真の評価は酒と遊興に溺れて国を失った、的なものでさっぱりでしたが、新資料の発見や新しい解釈や、まだまだ分からないことが多いんですね。考えてみれば、失敗すれば生命の危機という時代で、酒と遊興という説明だけで評価できる方がおかしな話ですよね。印象操作に負けていました。最近も今川館跡の発掘調査をしていたはずなので、再評価が進むことを楽しみにしています。

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    2023年07月30日
  • 徳川家康の最新研究 伝説化された「天下人」の虚構をはぎ取る

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    徳川家康についての現在の研究についてコンパクトにまとめた本。だいぶ、今までのイメージと異なることに気が付かされる。たとえば、今川家では優遇されていたとか、織田信長とは対等な同盟でなかったとか、武田家とは、勝頼の代になっても苦しめられていたとか。
    また、小牧・長久手の戦いでは、秀吉の調略により、家康の領国の周囲を固められて、結局、秀吉の下についたとか。
    また、武田や今川、北条との関係は、かなり複雑なもので、時期によって親しくなったり、敵対したりしている。
    こういう歴史が、続いていたら、日本は大変だったかもしれないが、ヨーロッパの国々やインドのような外交面の強かさを身につけられたかもしれないなと思

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    2023年04月21日
  • 徳川家康の最新研究 伝説化された「天下人」の虚構をはぎ取る

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    徳川家康の研究についてもまだまだ途上の事案が多いようである。今まで歴史の教科書等で学んできたことは違うことが明らかになってきているようである。信長との同盟については家康の方が格が下。ゆえに武田信玄にも格下の大名として見られてしまっていた。しかし、強運が多く生き残ることができた。羽柴政権下では筆頭の地位にあったということも改めて認識しておく必要がある。

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    2023年03月19日
  • 家康の正妻 築山殿

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    沢山書いたのに削除してしまった。
    悔しい。
    築山殿は家康と不仲になり憂いて武田方に内通したが最初は家康はもみ消し、のちに五徳が信長に報告したことから幽閉。
    家康も殺害までは指示しなかったが築山殿の自害で後世面白く書き立てた。との見方。

    最後の締めくくりに簡潔にまとめてあり整理するのに有り難い事だが、最後を読めば内容が分かるので最初から最後を読んでいればよかった。

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    2022年12月26日
  • 戦国大名

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    戦国大名について総合的にまとめた一冊。

    最新の研究を踏まえており、織豊政権は戦国大名の延長線上にあるのでは?という問題意識を踏まえた内容となっている。

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    2022年09月26日
  • 下剋上

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    「用語」が一定程度は人口に膾炙している他方、「実際は?」というモノが幾らでも在るような気がするが、そういうテーマを選び、一般読者向けに説くというのは「新書らしい」というように思う。本書はそういう一冊だ。
    「下位の者が、主体性を持って、実力を発揮して、上位の者の権力を制限したり、それを排除したりすること」というように、本書の<はじめに>で「下剋上」を規定してみている。そして、「その種の動きの実際?」ということで、色々な事例を取上げて説いている。全体として纏まっているのだが、関心が在る人物や事象に関する章を抜き出して読んでみるようなことも一興かもしれない。
    所謂「戦国大名」ということで一定程度の長

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    2021年07月30日
  • 戦国大名・伊勢宗瑞

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    今川氏親の後見人という立場で色々、動いていたという事や拠点が石脇城という事など初めて聞いた話が多かった。勉強になった。

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    2021年03月29日
  • 戦国大名・北条氏直

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    北条氏直についての本。氏直は一般的にいわれるほど、愚将ではないがそれでも、氏政が実権を握っていて決定権がなかったというイメージを持っていました。しかし、これを読んで氏直のイメージがだいぶ変わりました。元々、好きな武将ですがこの本を読んでさらに好きになりました。

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    2021年03月09日
  • 戦国大名・北条氏直

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    戦国北条氏最後の当主・北条氏直の短すぎる生涯を詳述。家督を受け継いでも先代の補佐を受け続け、いよいよという時にはすでに「天下人」が隆盛しており、氏政の戦国の常識に則った行為とお互いの取次の齟齬をいかんともし難く家を滅亡させてしまう。そして高野山蟄居ののち領地を与えられて豊臣政権で復活の目が出た矢先、あっけなく没してしまう。その後の叔父の氏規とその子の氏盛の系が狭山藩となっていく過程を付する。

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    2021年02月13日
  • 戦国大名

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    ここから始まる!もっとも新しい戦国大名像。
    1980年代以降、急速に進展した戦国大名研究の成果を集約し、現時点における戦国大名の全体像の概略をまとめ、新しい戦国大名の基本文献として提示する。とくに室町時代までの大名・国人、戦国時代の大名との共通点と相違点を明確に示し、戦国大名の独自性とその歴史的位置について明らかにする。
    飢饉と紛争が相次いだ戦国時代、戦国大名はどのように生まれ、地域国家の秩序を成立させたのか。大名家と家臣団の在り方から戦争にいたる背景まで、領国経営に必要な要素を検証する。また江戸時代へと向かう中での大名の変容をも視野に入れ、その統治構造をわかりやすく解説する。(2014年刊)

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    2014年01月25日
  • 秀吉を天下人にした男 羽柴秀長 大大名との外交と領国統治

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    秀吉の実弟で、名代を務め補佐役として知られてる秀長、来年の大河ドラマに向けて読んでみた。著者は時代考証を担当されるとのこと、秀長の動向を具体的に紹介される。
    1章から5章まで詳細な動向が記載されていても、考えられる、かもしれない、等の推測である。しかし、これだけ多くの大名の取次や関わりをもっているのを知ると、感想としては、めちゃくちゃいい人としか思えない。秀吉より先に病死したこと、色々と考えてもしまう。
    秀吉の信頼を裏切らず冷静な判断力の持ち主。
    大きなエピソードがないなか、一度だけ秀吉から怒りを買ったことがあるようで、それが逆に印象に残った。
    威張らず、穏やかで思いやりがあった、と最後に人柄

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    2025年12月27日
  • 関東戦国史 北条VS上杉55年戦争の真実

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    関東での後北条と上杉の戦いを中心に国衆の動きなどを追いながら描かれている。
    同盟が結ばれるまでの流れなども興味深く面白かった。

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    2025年10月31日
  • 羽柴秀長の生涯

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    豊臣秀吉の実弟・羽柴秀長はどのような生涯を歩み、
    兄を支えたのか。数少ない史料を駆使し、
    詳細にその生き様を解き明かし、紹介する。
    ・羽柴秀長関係系図
    ・はじめに
    第一章 織田家家臣の時代 第二章 秀吉一門衆筆頭の立場
    第三章 四国攻略の総大将
    第四章 大和・紀伊・和泉の領国大名
    第五章 九州攻めと国割に奔走
    第六章 諸大名接待の奔走から闘病生活へ
    ・あとがき
    主要参考文献有り。

    大河ドラマ「豊臣兄弟」の時代考証を担う著者による評伝。
    主に書簡や文書の史料で兄・秀吉に比べれば数も少なく、
    生い立ちや家族の関係もあまり分からない。
    地味な印象ではあるが、浮かび上がる姿は有能で
    秀吉を支えた補佐

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    2025年10月21日
  • 戦国大名・伊勢宗瑞

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    伊勢宗瑞(北条早雲)について生涯を解説した名著。
    昔の通説では素浪人とされていたが実は幕府に役人だったという最近の説に基づいて解説されている。

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    2025年10月15日