あらすじ
「おんな戦国大名」寿桂尼の発給文書から、今川家の当主代行としての政務とは何か、「家」妻の果たす役割は何かを明らかにする。
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Posted by ブクログ
今川氏親の正妻であり、病弱な嫡男に代わって政務を取った人物の評伝。発給文書が網羅的に紹介され、当主代行としての活動実態とその限界を明らかにすると共に、戦国大名における「妻」の役割に検討を投げかける内容が興味深かった。
Posted by ブクログ
寿桂尼、大河で女大名直虎の時はあまり知らなかった
本書の「おんな家長」とは男性家長との対比で家妻と
言う意味(家の主婦権)と別に代行の意味で「おんな
家長」と称する
寿桂尼の役割は、当主(=息子)の妾を含む「奥」の
統括、子供たちの処遇の差配、台所の管轄、近親一族
の菩提の弔い、他大名との外交での内意の伝達
但し、家長としての決裁も男性家長が保証するまでの
一時的なツナギという制限があるようと著者は言う
この数年で歴史の中の女性が主役を務めるのが当たり
前という感覚になってきたので、本書ではまだガラス
の天井があると知り新鮮だった
奈良・平安時代で女子が政府高官でもあると分かった
時の驚きに近い・・・まだまだ難しい(´・ω・`)