瀬那和章のレビュー一覧
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幽霊が封じられていた簪を見つけたことで始まる奇妙で、滅茶苦茶な、人生を変えてくれるような『恋』を探す物語です。
主人公は書道の先生を目指す女子大生。今まで書道のことにしか興味がなく、ファッションもメイクも人付き合いも苦手な、なんとなくもっさりとした自分に自覚がある。ある日二人暮らしをしている祖母が入院することになり、入院準備のために入った祖母の部屋で桐の箱にしまわれた美しい簪を見つけた。つい魔が差してその簪を頭に挿してしまったのがきっかけで、妖艶な花魁『春風』の幽霊に憑りつかれることに。彼女は成仏させたければ恋の話を集めろと言うが。
色恋や人間関係の手練手管に長けた花魁の幽霊による恋 -
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中華風ファンタジー。
架空の国、華信国を舞台に、次の皇后を選ぶ競い合いが始まる…!
明羽は、北狼州の寒村に住む娘。
武術家の父に仕込まれ、型はかなりの腕前だが。
父亡き後は、兄嫁に虐待され、こっそり読む小説が楽しみ。宮廷に憧れていました。
次の皇后の候補として、州からも姫が行くことになり、侍女が募集される。
唯一の機会と張り切る明羽。
実は、ある秘策が…!
古い器物の声を聞くことが出来る力があったのだ。
皇后になろうというのに、主人となる姫には資質も覚悟もないとわかり、がっかりする明羽。
それでも、後宮には期待していたが。
入内した貴妃は5人。他の候補達は、すごい美女の上に、それぞれ才能が -
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ネタバレ前作が恋愛面以外は綺麗に終わっていた感じがしたので、どう続けるのかなと思ったら、まさかの部署替え。
舞台は書籍系からWebコンテンツ、動画へと。
やっていることは、前作のアリサの恋愛コラムと同じなので、その点は違和感なく、それでいて動画になったので、バージョンアップも感じられてよかった。
アリサの書籍出版で先生との縁切れるよなと心配していたのも、媒体変わっても内容が変わらなかったお陰で続いたしね。
ただ恋愛面からも前作と何もかも同じという訳にはならなかったようで。
特に先生の態度がらしくなくて驚いた。
時折見せる挙動が完全に嫉妬のそれなのですが、それは。
動画に男性の相方がいたからね、嫉妬する -
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて手に取りました。
なるほど、パンダに限らず動物には明確なスイッチがあるんだなぁと面白く読みました。蘊蓄も面白いけど、モデルさんが面白い。彼女のお悩み相談回答(まぁ実際文章を書いているのは主人公ですが)がなかなか本質ズバリで面白かったです。
何と言うのか少女漫画とかにありがちな「何も変哲の無い私がなぜかモテモテ」みたいな現象もなく(笑)、そういうモテモテになるためにはやることやってんだよなという裏付け検証が面白かったです。後、美人はモテてうらやま、みたいなのもなく、結局は美人だろうがそうでなかろうが好きなタイプに好かれなきゃ意味ないんだよなぁとか、ダヨネと思う所が多くて。カマ -
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Posted by ブクログ
面白かった!
恋愛相談を解決するコラムを書くことになった雑誌編集者の一葉。
動物の求愛行動を例にして、アドバイスをする形式が面白い。
動物の豆知識を得ることができるし、文章が軽快で読みやすい。
私が一番刺さったのは、本来やりたかった仕事ができなくて、惰性で仕事をしていた一葉が、自分の資源に注目して、自分なら何ができるかを支点に考え始めたエピソード。
本当は他にやりたいことがあったけど、諦めかけていた。今は何となく求められている役割で、とりあえずの仕事をしている…
そんな私の後ろ向きな意識を、前向きにずらしてくれたような気がする。
お仕事小説としても、恋愛小説としても、背中を一押ししてくれる -
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