瀬那和章のレビュー一覧
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四人の女性の恋愛と友情を描いている。この作家は何度読んでも女性でないかと思ってしまう。
プロフィール等検索しても、詳細はわからない。
この作品は極端な表現や展開(私だけがそう思っているかも)が多いがそれぞれの個性がうまく噛み合って面白かった。
お嬢様の展開が特に意外な展開だったかなPosted by ブクログ -
タイプの全然違う4人の女性。だけど、皆どこか自分のことが好きじゃない。
ある日皆で行ったフルーツパーラーでの「果物占い」をきっかけに、自分を変える恋をしてゆく連作短編集。
どの話もとても面白かったです。
キャラクターとしては”王道イチゴ女子”の真衣が、どこまでも「女の子」で不器用で、でも面倒見が良...続きを読むPosted by ブクログ -
作者が伝えたい本当のことがよくわからなかった。でも、人の期待に応えようと無理をしたり、人と比べたり、見栄を張ったりしても最終的には自分の人生を思い描けないよ、ってことなのかなと思った。Posted by ブクログ
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別の世界の人、て思うことあるけど
いったいどこで違うのかな。
何者にもなれなかった件について
正直自分でもわかってるけど
言葉にされるとなかなかしんどい。
でもみんなそう思ってる部分があるなら
ちょっと救いにもなる。。かも。Posted by ブクログ -
色んな人が、色んなものを約束に預けてるんだ。
遠い日の願いだったり、友達との違いだったり、曲げられない決意だったり。
そういう誰かと一緒に守りたい思いの入れ物が、約束なんだ。
人との約束が破られる時は、約束をした側よりされた側の方がきっと覚えている。
以前好きだった人はあまり約束を守ってくれな...続きを読むPosted by ブクログ -
評価としては3.5に近い3。
独特の世界観でラノベとして読むのは厳しい。
一般小説としてなら4を付けたかも。
たぶん、一回読んだだけでは内容の把握が難しいと思う。
そして、続きを読んでみないと何とも言えない。
さて2巻。 -
映画制作の優れた才能と自身を持っている石田サキと、サキに映画制作に誘われた3人。
3人各々の視点から出会いから現在、終局までが語られる。題名ほどには悲惨では無い物語だったのでは、と思った。Posted by ブクログ -
中学3年の夢を諦めた女性と、諦めかけている男性の話が綺麗でした。いつか再会して語り合ってほしい。
声がうまく出せなくなった歌手の話は、秋の妖精が可愛すぎた。
公園に行きたくなる話です。Posted by ブクログ -
どの人もそれぞれの環境で苦しんでいて
自分が一番しんどいと思っている。
少しだけ、ほんの少しだけカメラの向きを変えたら
見えていなかったものに気付くのに。
誰でもみんなしんどいのだと、そしてそれと同じくらい
たくさんのものを持っていることにも。
生きるのも死ぬのも覚悟がいるのだとカメラが教えてくれた...続きを読むPosted by ブクログ -
ありがちな展開だなと思うけど、それ以上に、登場した女性3人がリアルで苦しくなった。でも、前向きに生きなければならない理由が出来たんだとしたら、それはいい事だなと感じる。Posted by ブクログ
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高校時代に映画サークルを立ち上げた4人。世間的な評価も高まっていたさなか、突如中心だったサキが突然いなくなり解散になる。そうして十余年が過ぎ、それぞれの人生を歩んでいた3人が直面した過去の真実とは…
そんな粗筋の、女性4人の過去に潰えた夢と、それぞれ「うまくいってない」現実の齟齬に苦しみ悩む物語。...続きを読むPosted by ブクログ -
まさかの2巻に驚きでした。それにしてもこの方は、可愛らしい女性を書く天才なのだなと常々思います。今回は可愛らしい男子も出てきましたが(笑)。花魁が登場する作品はあまり読んだことがないのですが(皆川博子の恋紅くらい)、その世界の奥深さをまた思い知らされ、興味はどんどん募ります。Posted by ブクログ
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「自分で言い訳を作って諦められるような恋を、あたしは認めない」
一夜限りの恋。けれど本気の恋をする場所ー吉原。
そんな場所で生きた花魁の幽霊、春風。
「女だけで酒宴が開けるたぁ、いい時代になったもんだね。こんな自由に色恋の話ができるのは愉快じゃないか。でも、自由と引き換えに意気地と気位をなくした...続きを読むPosted by ブクログ -
大手メーカーに勤務する、同期の女性4人。
それぞれタイプの違う彼女たち、四者四様の恋と生き方を描いた連作短編集。
第一話「イチゴになりたかったわけじゃない」
言い方悪いけど、イチゴ=量産型女子!って感じで、まさにありふれた話だった。
たしかに強烈な個性を持つ“マンゴー”には太刀打ちできないかもしれ...続きを読むPosted by ブクログ -
自信がなくて、あと一歩を踏み出す勇気がなくて、女であることをこじらせているモリッチと桧野川には少しだけ共感できた。
真衣は…共感は出来ないけれど憎めない。
女の子としてはきっと真衣が一番正しいんだろうなと思える。
だけど、玲奈。彼女だけは、女というものはこうも醜くなれるものかとゾッとした。
すました...続きを読むPosted by ブクログ -
調律師のお仕事小説。ソムリエみたいに音の表現がいろいろ出てくる。調律によってピアニストの悩みまで解消してしまう技の持ち主。筋トレを欠かさないとか、音楽の才能についてはかかれてるけど、どうやって調律の技術を師匠から学んだのか気になる。その辺を後輩君に伝授してほしい。Posted by ブクログ
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今の自分がどこか好きになれない、職場は同じだけれど性格も外見も全然違う二十代後半の四人の女性たち。
合コン女王、お笑いキャラ、理系女子、生粋のお嬢様。
「フルーツパーラーにはない果物はなんでしょう」という理系女子 桧野川が放った何気ない質問が、彼女たちの中に思わぬ波紋を広げ、一話ごとに一人ずつ自分の...続きを読むPosted by ブクログ