瀬那和章のレビュー一覧
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ネタバレすごく個人的にはぐさっと刺されたお話でした。私は小学生から高校までずっと書道をしていましたが、同じ教室にどう足掻いても届かないような才能の持ち主がいて辞めてしまいました。だからといって書道が嫌いになったわけではなく、好きですしまたやりたいと思っています。
何かに打ち込んだとしても、それが評価されるのはほんの一握り。芸術に限らず、スポーツも勉強もそう。何かに打ち込んできた人には、すごく胸に刺さる物語だと思いました。
黄金を選んだから、水飴を選んだから、勝ち負けなんてことはない。けれど人生が大きく変わる選択。10代から20代の間に選んだものは、その先の人生に大きく関わってくると思います。何かに打ち -
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「恋は野生動物に学べ」
動物の求愛行動って、動物の数だけあるんだなぁと感心します。今回はオオカミ、ハクトウワシ、キリン、カンガルー、ヒトコブラクダが出てきましたね。その中でもハクトウワシの命懸けの行動がすごいです。文章で読んで、え?そんなことできるの?と思って、動画探したらありました。思わず、うわースゴっと声が出ます。よかったら探してみてください。
自分の心にうそをつく動物はいない。求愛行動を途中であきらめる動物もいない。人間も傷つくことを恐れず、行動すべきだなと。残念な結果になったとしても、晴々とした終わりは良き始まりになる。いろいろ知識が増えて、勉強になりました。 -
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ネタバレ最初、主人公の文句ばっかりで仕事に真剣に向き合っていない様とか、振られた彼を引きずる様とかが見ていられなかったのだが、野生動物の求愛行動にしか興味がない先生との絡みが増えてくると俄然面白くなるという。
この先生の解説と、その解説を基にして主人公が憧れのモデルになり切って書いた(本人が書きたがらなかったので代わりに書いている)恋愛コラム本文が本当に面白くて。
特に最初のエピソードは主人公の実体験も絡んでいるから、本当に魂の乗ったコラムでわが心の中で「ムービング」起きました。
様々な恋愛の悩みから、それに関する野生動物の求愛行動も知ることができて、痛快な恋愛コラムも読めて楽しい一方、主人公の恋愛 -
Posted by ブクログ
ネタバレ女の子って本当にめんどくさいし、ずるいし、ねちっこいし、不安定だけど、輝いてるし、可愛いし、結局自分が好きだし、面白いし、美しい。
自分はなんのフルーツか考えたけど、答えが出なかった。だって私自身だもん。フルーツパーラーにはない果物って。それがなんなのかなんて確定しなくていい。ただ酸っぱく甘く、苦く強く生きていければいいんだと、この本を読んで思った。
読んでてずーーーーっと心がぎゅうぎゅう締め付けられたけど、楽しくてワクワクして、女の子として生まれてこれたの本当に楽しい!って思った。
自分自身を見つめすぎるとよく分かんなくなるし、『自分』というレッテル(ラベル)で包まれて分からなくなるけど -
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Posted by ブクログ
ネタバレ百花輪の儀も佳境を迎え、残る貴妃は3人。だが、隣国の宣戦布告を受け、後宮にもその脅威が迫っていて…
戦においての貴妃の対応が各々違い、それによって正妃への道がどうなるかラストまで気が抜けない展開でしたが、ずっと自分の貴妃としてのスタンスを貫いた來梨が最終的に正妃の座に着けたのは本当に良かったです。
始まった当初は全く頼りなく、明羽がいなければ何も出来ないお飾りの貴妃だったのに、回を重ねる毎に成長著しく、一番成長した人だったと思います。
明羽と李鷗の関係も少しずつ信頼を重ねて、なるべくしてくっついたのもほっとしました。
各々の貴妃達も余生をそれぞれ自分のやりたい事が出来て大団円でした。 -