図子慧のレビュー一覧
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ネタバレ『百万円分の無駄』 新津きよみ
『一生遊んで暮らせる方法』 原田ひ香
『12万円わんこ』 大崎 梢
『廃課金兵は買い物依存症の夢を見るか?』 永嶋恵美
『わらしべ長者のつくりかた』 福田和代
『塾に行かない子どものための五つのクリンプス』 図子 慧
『二千万円の差額』 松村比呂美
「アミの会」のアンソロジーです。久々です。
お金がらみのお話を集めたもので、原田ひ香のヒットにあやかったのかな。
どれも面白かったんですが、『廃課金兵は買い物依存症の夢を見るか?』 が
一番好きです。映像で観たいと思ってしまった。シスターフッドってヤツ?
転売ヤーに転落しようとしている買い物依存症の友人を救おうと -
Posted by ブクログ
ティーン向けの職業読本。
中学生くらいになると進路や将来の目標などの希望を求められるようになる。
そんなとき、やはり考え方のベースとなる職業に関しての知識がないと何をどう考えればいいかわからないのでは。
この本は字が大きくとてもとっつきやすいし、ストーリーもので読み進めやすく、また登場人物のネーミングなど配慮されていて、余計なことに頭を使わせない。
AIの登場による職業への不安といういまもっともキャッチーなテーマを扱いつつ、各人の個性に応じた仕事選びの考え方もきっちり押さえるという、なんてパーフェクトな一冊!
10年後、またはそれ以降の未来のことをテーマにしているだけに、変なSFにもなりかねな -
Posted by ブクログ
これは良かった!
中学生だけでなく、親御さんや学校の先生にも是非読んで頂きたい。
紙ベースのアナログな仕事をしている人間には、10年後に世の求人がどうなっているか、なんとなく想像することくらいしか出来ず、AIがもたらす変革を具体的に子どもに説明してやる事が出来ない。
この本は、現代の中学生達が、クラスメイトのお父さんが勤める研究所で、バーチャルリアリティを使って将来の自分の姿を探るという設定で話が進む。
これから自分達が選ぶ進路によって、就く職業、その収入や永続性(何年後かに無くなる可能性があるか)などが映像となって分かる様子が書かれている。
最終的には「好きなものを伸ばしつつ、苦手な物 -
Posted by ブクログ
「アミの会」のアンソロジー。
『初めて編』ということで、七編のストーリーは、初めて訪れる旅先での初めての食べ物が登場する。
料理が美味しそうだったのは、乗り鉄・食べ鉄にも嬉しい「下田にいるか」坂木司さん。なんと言っても下田なら行けそう!と思えるのが嬉しい。観光も楽しそう。
もうひとつは、サハリンでのロシア料理がたっぷりの「地の果ては、隣」永嶋恵美さん。初めて読む作家さん。作中では、既にロシアとウクライナの戦争の気配が描かれていて、今は…まだ、いつになったらロシアに旅行に行こうと思えるのかわからないけれど。
コロナ禍のあと、旅に出る物語が描きにくくなっただろうと思うけれど、むしろ、だからこ