図子慧のレビュー一覧

  • アンドロギュヌスの皮膚

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    正体不明の美しき善良な殺し屋と過去を背負った美形の天才ハッカー…美青年ふたり!この設定だけでも十分魅力的なのだが、何かを隠ぺいしてる登場人物達、少年少女達が暮らす隔離された地下施設「ホーム」、過去の災厄、ウイルス感染、SFや先端医療の用語が散りばめられ、私好みのぞくぞくする設定で、前半3分1くらいは読むのがもったいない気がして少しずつ読んでた。
    中盤から後は先を知りたい衝動が強くなり夜更かしして一気にラストまで読みふけった。

    読後感は割とすっきりしている。
    が、正直疑問やもやもやした部分もある。

    三井は最後までブレることなく三井だ。これはいい。
    ラストの方は清水玲子の「月の子」を思い出した

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    2014年02月03日
  • ラザロ・ラザロ

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    久しぶりの図子慧。
    耽美なんだか、世紀末的なんだかサッパリですが、意外と面白かった…意外と、専門的なことにも突っ込んで書いてあった。

    簡単に、あらすじをいうと、不老不死をもとめる製薬会社の陰謀もの?
    残念なのはー、結局女とくっついておわりなこと。しかもイラつく若い女なのがねーーー。色々伏線があった宮城は結局なんだったんだろう。まったくもって残念。

    ここからは、独り言。
    ルドルフォの続きはでないのかね。
    結構気になる作家さんだったのに、サッパリ本がでなくて寂しいですな。

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    2012年09月19日
  • 駅神ふたたび

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    易のお話二冊目。
    基本的に話は章平の家族や周囲の出来事に限られているのだけど、なかなかよい。家族の話、友人の話、やさしかったりちょっと困ったり。日常的なことや自分でも在りうるかもしれないことが悩み相談になっている。すべてがそうではないけれど、やわらかいお話だなあと思う。

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    2012年08月02日
  • 駅神ふたたび

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    前作より楽しく読めました
    4バンセンは前作よりよく会えてる気がする

    そして、続くのか??という終わり方でした

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    2012年06月20日
  • 媚薬

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    著者の描く人物が好きです。
    美しくも不気味な花をモチーフに日本の閉鎖的で湿ったぬるい恐怖が漂う彼女独特の空気感は秀逸です。その根源がすぐ身近にあることを想像するとぞっとします。
    死に方がグロテスクなわけでもホラー要素が目新しいわけでもありませんが、この本の世界観に引き込まれました。

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    2012年03月22日
  • 駅神ふたたび

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    今回も面白かった。ヨンバンセンは占っているようで、占ってないのか?他の人からは見えて、その人には見えてない事を指摘してくれる。例えば鼻毛が出ている人へのアドバイスは「鏡をよく見るようにすると、良くなりますよ。」というような感じ。占いじゃないけどそれはありがたい。自分で自分が見えない事なんてよくある事だから。ヨンバンセンもすごいけど、ミヤコばあちゃんの情報収集能力には驚くばかり。ミヤコさんのおかげで、易学学院の4人も卦の解読に取り組める。章平が聞き出せる情報だけでは少なすぎるから。

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    2017年10月16日
  • 駅神ふたたび

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     四番線ホームに立つ謎の占い師にまつわる短編連作集。
     登場人物が俗っぽくてキャラが立っていて面白い。

     惜しむべきは、続編度が高すぎて、1作目から読まないといけないということくらいかなぁ(これだけ読んでもわからないかも)。

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    2010年08月14日
  • 駅神ふたたび

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    相続問題に恋愛相談、今日も良く当たるという占い師『ヨンバンセン』のもとに様々な人がやってくる。『章平』も妹が母親と喧嘩して家出してきたり、はたまた≪天下一仙術大会≫とやらに出場させられたりと大忙しだ。そんな中、『ヨンバンセン』の名を騙る占い師が現れたと共に、父親の進退問題も浮上してきて・・
    占い人情ミステリー第二弾。


    ストーリー的には今回の方が面白かったです。占いの結果はちょっとあやふやでしたがね。
    「妹の恋人」では、恋愛問題かと思えば親子の問題だったり・・なんかほろっときました。
    にしても章平はどんどんヘタレて行く気がしますね。最初はもっとしっかりしてたように思うんだけど。まあ人の良さは

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    2010年06月27日
  • 駅神ふたたび

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     『駅神』の続編。単調になりがちな物語に「胡蝶の夢」を挿入し、変化をもたらしているところがいい。卦が擬人化されるところに大笑い。個人的にはヨンバンセンさんの正体は謎のままの方がいいと思うんだけど、、、、、、。章平くんに恋の芽生えが?次の巻へと引っ張ります。続きが待ち遠しい!

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    2011年09月07日
  • 蘭月闇の契り

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    久々読み返してみたら結構よい。真魚のおじいちゃんの若い頃の部分とかもうちょっと知りたい感じ。おじいちゃん含め、ややゲイ傾向なのは、意味があるんかなー?

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    2009年10月04日
  • 蘭月闇の契り

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    昔、あるところに真魚、伸雪、晶彦、和雄という余人の子供がいた。
    その四人はある日、幽霊屋敷と呼ばれる家に忍び込み、四人の中の一人、真魚は不思議なものを目にする。

    人間のエゴが少し、ちらりと見えた気がします。
    あと、儚さも見えました。

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    2009年10月04日
  • ここだけのお金の使いかた

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    お金にまつわるアンソロジー。
    アンソロジーは読んだことない作家さんもいて、読書の幅が広がるような気がする。 

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    2025年10月07日
  • ここだけのお金の使いかた

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    お金にまつわる7つの話。

    お金の使い方で基準値もわかる、というものですが
    2話目の話はちょっとすごかったです。
    ケチを通り越して、自分の事だけを考えている状態。
    付属品というよりも、便利ツール?
    どうしてそういう考えになった? と聞きたいものです。

    子供の話も現実的で微妙な気持ちになりましたが
    そういう塾も、そういう同級生もいるかも、と。
    相手の母親も察してくれて、泥沼にならなくて
    かなりホッとしました。
    最初が最初なので、そうなったらなかなか…。

    わらしべ長者、やれると楽しそうです。

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    2025年09月26日
  • ここだけのお金の使いかた

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    どれもよくお金に基づいて作り込まれたストーリーでリアルさがあり、サクサク読めた。
    お金で買える物、買えない物、それ以上に価値を与えてくれる存在、共感出来るストーリーが多かった。

    ・百万円分の無駄/新津きよみ
    今まで自分が生きてきた生き方で、お金の使い方がわかる話だと感じた。

    ・塾に行かない子どものための五つのクリンプス/図子慧
    お金の安さと自分都合で大事な事を見逃していることに気付く。これは現実でも起こりうること。お金の根本を見つめ直すことで原因までも解決出来る事が分かった。

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    2025年08月24日
  • ここだけのお金の使いかた

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    ネタバレ

    お金にまつわる短編のアンソロジー。編者のアミの会は実力派女性作家集団としていくつかアンソロジーを刊行している。
    新津きよみ「百万円分の無駄」:女の恨みは怖い
    原田ひ香「一生遊んで暮らせる方法」:そろそろふぁいやぁ太郎さんのお金の使い方に共感。ただし奥さんに同じことを強要してはいけません
    大崎梢「12万円わんこ」:バーニーズマウンテンドッグのタレント犬ハティの値段はお安くなって12万円、我が家のトイプードルも12万円。高いか安いか?
    永嶋恵美「廃課金兵は買物依存症の夢を見るか?」:廃課金兵の実態を面白く読んだ。
    福田和代「わらしべ長者のつくりかた」:いい話です。読書感想文にぴったり
    図子慧「塾に

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    2025年06月02日
  • ここだけのお金の使いかた

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    廃課金兵は買い物依存症の夢を見るか?
    は読んでよかったです。

    わらしべ長者の作り方
    は、仕事に対する姿勢が変わりました。

    印象に残ったのはこの2作です。

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    2025年04月23日
  • ここだけのお金の使いかた

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    原田ひ香さんの話も好きだけど、福田和代さんの「わらしべ長者の作り方」めちゃめちゃ良かった!読後感が素敵すぎる!!

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    2025年04月10日
  • ここだけのお金の使いかた

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    ネタバレ

    宝くじで100万円当たったらどうするか、FIREになりたい自分勝手な旦那との生活、モデル犬の実態 、おじいちゃんが若者に仕事について話す、離婚した夫婦の子の中学受験、夫の自殺からパニック障害になるおばあちゃんなど。さらっと読めるが自分に置き換えて考えると悩むな。
    2千万円の差額(パニック障害になるおばあちゃん)にでてくる娘、確かにそれだけ多額の頭金を出してもらったらそうなるのかもしれないけど、母親に優しいなと思った。そしておばあちゃん側もきちんと感謝してるところが素敵。

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    2024年11月21日
  • おいしい旅 初めて編

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    「アミの会」がなんだかわからんが、旅と、その物語のなかで出会う食べ物の短編集。
    寝る前に1つづつ読むのがちょうどよかったです。
    後半の話はちょっと感情移入するまで時間かかって眠くなるやつもありましたが、おおむね面白かったです。
    一番印象に残ったのはサフィール踊り子に乗って下田に行く話。割と近いから私も体験できそうだからかな。現存する施設に興味を持ってWEBで調べて想像力を補完するのも楽しかったです。
    オランダの揚げ物三昧の話も楽しかったです。


    【下田×キンメコロッケ】 坂木司「下田にいるか」
    【台湾×パイナップルケーキ】 松尾由美「情熱のパイナップルケーキ」
    【オランダ×ニシン、フライドポ

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    2024年03月30日
  • おいしい旅 初めて編

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    ネタバレ

    帯に書かれた、「旅に出たくなる"絶品"アンソロジー!」とても素敵でまさにその通り、という感じでした。どれも前作とは変わって少し遠出をするような料理もですが、旅行もテーマとなっているアンソロジー。
    1番好みだったのは図子慧さんが書かれた「あなたと鯛茶漬けを」。タイトル通り鯛茶漬けに注目するのはもちろんですが、主人公が心の中でもがき苦しく、でも食事を通して自分を取り戻す描写に共感しました。食べて美味しい楽しいだけではなく、自分が健やかになる食事、心が満たされる食事を大切にしたいと思わされる作品でした。

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    2024年03月23日