関川夏央のレビュー一覧

  • 「坊っちゃん」の時代 第五部 不機嫌亭漱石

    Posted by ブクログ

    漱石の晩年を幻想と共に描写     

    明治四十三年八月の大病で生死を彷徨う漱石と、明治に活躍する人々を引き合わせ、「坊ちゃん」の時代を総括する。

    啄木が、「つね日頃好みて言いし革命の語をつつしみて秋に入れりけり」と詠んだとおり、大逆事件以後、官僚組織は軍部、これも官僚組織だが、と一緒に、御簾の向こう側に隠れて、あんなこともこんなこともやってしまい、日本を秋どころか冬に向かわせてしまう。

    この巻では、漱石が「日本は滅びる」と言い、啄木が「日本は駄目だ」と言う。滅びるのも駄目なのも軽躁な国民の所為ではなく、特定の人々では、と思いたいが、今や特定は遍在するかのような気配だ。

    いやいや、そうで

    0
    2010年04月12日
  • 「坊っちゃん」の時代 第四部 明治流星雨

    Posted by ブクログ

    彗星と共に明治の佳き日々が去る     

    大逆事件は日本の法曹界、最大の汚点だと思うが、戦時中にあれやこれやと同様、一億総懺悔のおかげか、あまり知る機会がない。

    明治が日本近代の青春時代というなら、若気の至りとして目を瞑りたくなるが、奇兵隊の中隊長のやるこたぁ、凄惨極まりない。信州で見つかった手製爆弾から、その存在を知らない者までも含め、24人もの社会主義者などに死刑を下した事件だ。その事件と中心人物、爆弾のでなく大逆罪の、幸徳秋水が主人公だ。

    作者も言っているいるとおり、この作品は、「ユーモアという重要な要素が欠けた憾み」が残る。にも関わらず、読後、いくらか爽やかであるのは、主義者達が

    0
    2010年04月12日
  • 「坊っちゃん」の時代 第一部

    Posted by ブクログ

    時代を貫いた無用の人。

    夏目漱石が職業作家になる直前の明治の風景を名コンビが描く。まだマンガが必要十分に辺境であった時代だ。バブル直前でしか成立し得ない企画だったろう。読者投票やタイアップ企画でも絶対に無理だ。

    漱石が、鴎外が、ハーンが、文豪達と共に「坂の上の雲」の時代が、鮮やかに蘇る。

    0
    2010年04月03日
  • 「坊っちゃん」の時代 第一部

    Posted by ブクログ

    谷口ジロースキーなのですが、このシリーズは中国で遊び人をしていた時分、お友達が幸徳秋水編を読ませてくれて知りました。帰国して一番最初に買った漫画だったのを今も覚えてます。
    何度も読み返してもうボロボロなので、いい加減新しいのを買うべきなのだと思いつつ、まだ買ってません。この判型が谷口センセーの絵を活かせると思うんですがねェ……。文庫はどうも味気ない。
    いずれにせよ、原作の関川先生と谷口先生の世界観が激突し、混ざり合い、熟成された、オトナによるオトナの為の漫画という表現だと思います。下手な歴史小説読むよりよっぽど為になり、面白いです。ホントに。

    0
    2010年01月31日
  • 「坊っちゃん」の時代 第五部 不機嫌亭漱石

    Posted by ブクログ

    「多少の縁あるひとを見捨てるは恥です。」
    「役立とうと思うは義です。」

    舞台は明治(末期)。登場人物は夏目漱石、森鴎外、石川啄木、幸徳秋水、管野須賀子、二葉亭四迷をはじめとした明治の文学者・思想家たち。それぞれの生きる明治の世相が、時に痛快に、時に物悲しく描かれています。

    登場人物の一言一言が重く深く響く、関川夏央・谷口ジローによる劇画的、というか映画的な超名作です。

    0
    2009年12月15日
  • 「坊っちゃん」の時代 第四部 明治流星雨

    Posted by ブクログ

    「多少の縁あるひとを見捨てるは恥です。」
    「役立とうと思うは義です。」

    舞台は明治(末期)。登場人物は夏目漱石、森鴎外、石川啄木、幸徳秋水、管野須賀子、二葉亭四迷をはじめとした明治の文学者・思想家たち。それぞれの生きる明治の世相が、時に痛快に、時に物悲しく描かれています。

    登場人物の一言一言が重く深く響く、関川夏央・谷口ジローによる劇画的、というか映画的な超名作です。

    0
    2009年12月15日
  • 「坊っちゃん」の時代 第三部 かの蒼空に

    Posted by ブクログ

    「多少の縁あるひとを見捨てるは恥です。」
    「役立とうと思うは義です。」

    舞台は明治(末期)。登場人物は夏目漱石、森鴎外、石川啄木、幸徳秋水、管野須賀子、二葉亭四迷をはじめとした明治の文学者・思想家たち。それぞれの生きる明治の世相が、時に痛快に、時に物悲しく描かれています。

    登場人物の一言一言が重く深く響く、関川夏央・谷口ジローによる劇画的、というか映画的な超名作です。

    0
    2009年12月15日
  • 「坊っちゃん」の時代 第二部 秋の舞姫

    Posted by ブクログ

    「多少の縁あるひとを見捨てるは恥です。」
    「役立とうと思うは義です。」

    舞台は明治(末期)。登場人物は夏目漱石、森鴎外、石川啄木、幸徳秋水、管野須賀子、二葉亭四迷をはじめとした明治の文学者・思想家たち。それぞれの生きる明治の世相が、時に痛快に、時に物悲しく描かれています。

    登場人物の一言一言が重く深く響く、関川夏央・谷口ジローによる劇画的、というか映画的な超名作です。

    0
    2009年12月15日
  • 「坊っちゃん」の時代 第一部

    Posted by ブクログ

    「多少の縁あるひとを見捨てるは恥です。」
    「役立とうと思うは義です。」

    舞台は明治(末期)。登場人物は夏目漱石、森鴎外、石川啄木、幸徳秋水、管野須賀子、二葉亭四迷をはじめとした明治の文学者・思想家たち。それぞれの生きる明治の世相が、時に痛快に、時に物悲しく描かれています。

    登場人物の一言一言が重く深く響く、関川夏央・谷口ジローによる劇画的、というか映画的な超名作です。

    0
    2009年12月15日
  • 「坊っちゃん」の時代 第一部

    Posted by ブクログ

    かなり影響を受けた漫画の一つ。
    明治という時代を舞台に様々な文化人が
    おりなすドラマは、文学大好きな人も
    そうでもない人も楽しめると思います。

    0
    2009年10月04日
  • 「坊っちゃん」の時代 第一部

    Posted by ブクログ

    全5巻からなるコミック、と言っても夏目漱石が生きた時代を生々しく描いた長編物語マンガで、著名な人物が次々と登場し飽きさせない。考え方によれば、「坊っちゃん」を読むより面白いかもしれない。明治に生きた人々の一生懸命さとその感性がよくわかる。今の日本人が忘れているものを教えてくれる絶好のマンガで、教科書にしてもいいくらいではないか。

    0
    2009年10月04日
  • 「坊っちゃん」の時代 第四部 明治流星雨

    Posted by ブクログ

    秋水のあたり、漫画としての扱いが難しいと思ったのですが、作者の意図通り明るい性格の描かれ方が良かったです!おおお策太郎ちょこっとだけ出してくれて有難うございまーす(笑)!!

    0
    2012年05月11日
  • 現代短歌 そのこころみ

    Posted by ブクログ

    関川氏の現代短歌史。
    短歌史、なのに感動で涙ぐめてしまうという。(笑)
    それにしても塚本邦雄の名前が少ない気がするのだが、何でなんでしょう?

    0
    2009年10月04日
  • 「坊っちゃん」の時代 第五部 不機嫌亭漱石

    Posted by ブクログ

    関川夏央&谷口ジローのコンビが送る明治文壇の真実。漫画と侮るなかれ。創生期の日本文学界を理解できる作品といえる。

    0
    2009年10月04日
  • 「坊っちゃん」の時代 第四部 明治流星雨

    Posted by ブクログ

    関川夏央&谷口ジローのコンビが送る明治文壇の真実。漫画と侮るなかれ。創生期の日本文学界を理解できる作品といえる。

    0
    2009年10月04日
  • 「坊っちゃん」の時代 第三部 かの蒼空に

    Posted by ブクログ

    関川夏央&谷口ジローのコンビが送る明治文壇の真実。漫画と侮るなかれ。創生期の日本文学界を理解できる作品といえる。

    0
    2009年10月04日
  • 「坊っちゃん」の時代 第二部 秋の舞姫

    Posted by ブクログ

    関川夏央&谷口ジローのコンビが送る明治文壇の真実。漫画と侮るなかれ。創生期の日本文学界を理解できる作品といえる。

    0
    2009年10月04日
  • 「坊っちゃん」の時代 第一部

    Posted by ブクログ

    関川夏央&谷口ジローのコンビが送る明治文壇の真実。漫画と侮るなかれ。創生期の日本文学界を理解できる作品といえる。

    0
    2009年10月04日
  • 「坊っちゃん」の時代 第二部 秋の舞姫

    Posted by ブクログ

    森鴎外が主役といえば主役か。彼も家制度と自我の目覚めの間で苦悩する明治人のひとり。ぜひ舞姫を読んでから読んでいただきたい。

    0
    2009年10月04日
  • 新装版 ソウルの練習問題

    Posted by ブクログ

    80年代の韓国が書かれている。エッセイというより、ひとつの冒険本かな。韓国への興味を一段と大きいものにした本です

    0
    2009年10月04日