【感想・ネタバレ】「坊っちゃん」の時代 第二部 秋の舞姫のレビュー

あらすじ

<明治>という時間軸に交錯する群像を、関川夏央という気鋭の原作を得て、名手・谷口ジローが渾身の力で描いた話題作。歴史上の人物たちの同時代的邂逅が意表を突く!!

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Posted by ブクログ

「多少の縁あるひとを見捨てるは恥です。」
「役立とうと思うは義です。」

舞台は明治(末期)。登場人物は夏目漱石、森鴎外、石川啄木、幸徳秋水、管野須賀子、二葉亭四迷をはじめとした明治の文学者・思想家たち。それぞれの生きる明治の世相が、時に痛快に、時に物悲しく描かれています。

登場人物の一言一言が重く深く響く、関川夏央・谷口ジローによる劇画的、というか映画的な超名作です。

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2009年12月15日

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関川夏央&谷口ジローのコンビが送る明治文壇の真実。漫画と侮るなかれ。創生期の日本文学界を理解できる作品といえる。

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2009年10月04日

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森鴎外が主役といえば主役か。彼も家制度と自我の目覚めの間で苦悩する明治人のひとり。ぜひ舞姫を読んでから読んでいただきたい。

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2009年10月04日

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家・国家
現代よりもずっと重い時代
事実はどうか分からないけど
エリスがいきいきと
描かれてているのが良かった

円頓寺商店街本のさんぽみち内
オヨヨ書林にて購入

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2022年10月28日

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ネタバレ

この巻の主役は森鴎外。

「西洋人を美しいと思うことが…爾後百年日本を苦しめることになるでしょう」

このセリフを2018年の今読むと深すぎるな……。

そして、明治から100年以上の時を経ても、日本の根幹は変わっていないのではないか……という気がする。

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2018年12月23日

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エリスが本当にかっこいい。そして、彼女が出会った凛としたこの明治は、吉良常、西郷、長谷川二葉亭、和服の人物たちが支えている。

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2012年03月20日

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前作には劣る。舞姫の擬古文調がコミックには全く現れないのが不満。印象に残る言葉「誰か知る かの人にも 胸高鳴れる 初夏のありしを」どこからの引用だろう。

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2011年04月26日

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カオス。物語を派手にするため無理やり絡む明治の偉人たち。しかし、それがいい。もしもあったら、と思うこと。それが良くて読む。

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2014年06月28日

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鴎外と言えば舞姫である、というような本作。
鴎外の半生には明るくないが、エリスエピソードはフィクションじゃないだろうか。

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2011年03月05日

Posted by ブクログ

坊ちゃん達の国際交流。

第一部の漱石から二葉亭四迷と森鴎外へ。
舞姫の挿話とエリスが見た日本を中心の物語。

鴎外が乗り越えられなかった前近代を、突破している個々人は散見されるが、未だ国全体としては、歪さを抱えたままなことも想起される。

平塚らいてふや菅野須賀子の劣化コピーは拡大再生産していも、エリスのような日本女性は見聞きしない。任侠や武士道もどこへやらだ。

明治が日本の青春なら平成は?。
憧憬や郷愁の背景に苦々しい思いが残る坊ちゃんの時代 第二部。

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2010年04月10日

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