「坊っちゃん」の時代 第四部 明治流星雨
  • 完結

「坊っちゃん」の時代 第四部 明治流星雨

少年・青年マンガ
770円 (税込)

3pt

<明治>という時間軸に交錯する群像を、関川夏央という気鋭の原作を得て、名手・谷口ジローが渾身の力で描いた話題作。歴史上の人物たちの同時代的邂逅が意表を突く!!

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「坊っちゃん」の時代 第四部 明治流星雨 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    彗星と共に明治の佳き日々が去る     

    大逆事件は日本の法曹界、最大の汚点だと思うが、戦時中にあれやこれやと同様、一億総懺悔のおかげか、あまり知る機会がない。

    明治が日本近代の青春時代というなら、若気の至りとして目を瞑りたくなるが、奇兵隊の中隊長のやるこたぁ、凄惨極まりない。信州で見つかった手製爆弾から、その存在を知らない者までも含め、24人もの社会主義者などに死刑を下した事件だ。その事件と中心人物、爆弾のでなく大逆罪の、幸徳秋水が主人公だ。

    作者も言っているいるとおり、この作品は、「ユーモアという重要な要素が欠けた憾み」が残る。にも関わらず、読後、いくらか爽やかであるのは、主義者達が一部を除けば清廉であり、その清廉さゆえに危険視されるのだが、思想上の違いを越えた友誼が描かれているからではないだろうか。

    思想上の違いがあれば、斬り合いになった幕末から半世紀、西南戦争を経て、曲がりなりにも議会を機能させ、議論が出来るようになったのなら、日本は成る程、成長したのかもしれない。その成長を歪めたのが、明治維新を推進してきたはずの山縣有朋というのは皮肉だ。しかし、むしろ政治家の我が儘や妄言を隠れ蓑に、趣旨を曲げて国家運用する術ばかり長けてきた官僚組織、そして、言論、報道の権力のみを理解し、果たすべき役割を無視し続けた報道機関の方が恐ろしい。大逆事件どころか一億総火の玉にも反省の欠片も無さそうだ。

    幸徳秋水は、共産党宣言を翻訳しているのだが、「万国の労働者たち同盟せよ・・・」でなく、「万国の職工たち同盟せよ・・・」だと、随分印象が違い、意図が明快になる。いつの間にか公務員まで労働者風な顔しているが、秋水が官僚組織に在る者などに同盟を呼びかけているとは思えない。

    坂の上の雲の時代が終わる。

    0
    2010年04月12日

    Posted by ブクログ

    「多少の縁あるひとを見捨てるは恥です。」
    「役立とうと思うは義です。」

    舞台は明治(末期)。登場人物は夏目漱石、森鴎外、石川啄木、幸徳秋水、管野須賀子、二葉亭四迷をはじめとした明治の文学者・思想家たち。それぞれの生きる明治の世相が、時に痛快に、時に物悲しく描かれています。

    登場人物の一言一言が重く深く響く、関川夏央・谷口ジローによる劇画的、というか映画的な超名作です。

    0
    2009年12月15日

    Posted by ブクログ

    秋水のあたり、漫画としての扱いが難しいと思ったのですが、作者の意図通り明るい性格の描かれ方が良かったです!おおお策太郎ちょこっとだけ出してくれて有難うございまーす(笑)!!

    0
    2012年05月11日

    Posted by ブクログ

    関川夏央&谷口ジローのコンビが送る明治文壇の真実。漫画と侮るなかれ。創生期の日本文学界を理解できる作品といえる。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    日本の歴史の中で
    一番曖昧というか無知というか
    そういう時代
    でも一番学ぶべき事の多い時代
    なのかもしれない

    円頓寺商店街本のさんぽみち内
    オヨヨ書林にて購入

    0
    2022年10月27日

    Posted by ブクログ

    「坊ちゃんの時代」第四部。
    幸徳秋水を中心とした無政府主義者たちによる、「大逆事件」を巡る人間模様。
    つくづくこの国は、と思わされる。体制が変わり舵が切られたように見せかけておいて、何も変わっていない。こういうことが何度繰り返されても喉元を過ぎれば熱さを忘れる。
    それも、酷く短いスパンで。言論封鎖の次は結社の禁止。そうして人はテロリズム以外の手段を奪われる。
    また同じようなことが起こるだろう。まさに世相は大逆事件をなぞっている。そのたびに、主義のない世界は汚泥を飲み下すことを誉めそやす。
    主義とは傷だ。そうして、傷のない人間の記憶は、まず痛みから忘れていく。

    0
    2013年02月10日

    Posted by ブクログ

    主義者はいつも労働者とは交わらないのだ。
    第一部では憎まれ役であった伊集院警視正が、一番まともな気がする。

    0
    2026年09月14日

    Posted by ブクログ

    今回は幸徳秋水の物語。歴史に不勉強なもので、大逆事件というものを名前以上には知らなかったお恥ずかしい。大逆事件についての本でも読んでみよう、とまではなかなか至らないものの、こうやって漫画でだと大筋だけでも追えるのでありがたい。とは言え、漫画としてもかなり骨太。読み通すには骨が折れる。

    0
    2012年02月14日

    Posted by ブクログ

    ハレー彗星出現の頃。幸徳秋水、菅野須賀子の大逆事件。この巻は、何か読みにくかった。時間軸の前後が多いせいか。

    0
    2010年02月02日

    Posted by ブクログ

    発売が、95年か、あのころは、こんなのばかり読んでいたのかな・・・まんが(コミック)に夢中のころか・・・いまでもかな・・・

    0
    2011年07月17日

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