藤森照信のレビュー一覧

  • 人類と建築の歴史

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    路上観察の藤森さん。著作を読むのは初めて。

    目の前の箱庭の中でめくるめく早さで建築を中心とした人類の歴史が展開していくのを見ている感じ。とにかく面白くて一気に読める。

    建築を軸として人類を見ると、新石器時代(日本の縄文時代)の頃までは画一化されていたのがその後さまざま文化宗教が発展しててんでばらばらな時代が2000年続き、現在また世界中がコンクリートとガラスで出来た四角い建造物にまとまってきている。ひとつのものが多様にふくらんでまたひとつになった。
    【もしかしたら二十世紀をもって歴史が終わったのかもしれない】という著者の言葉に震えを感じる。

    恥ずかしながら学んだこと。
    ・縄文土器は日本の

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    2009年10月04日
  • 人類と建築の歴史

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    主に、石器時代を中心に人類が建築とどのように出会ったか、そしてどのように変革していったかが述べられている。

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    2009年10月04日
  • 歴史遺産 日本の洋館第五巻 昭和篇1

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    照明、ガラス戸、天井の梁、階段の手すり…、と至る所に意匠を凝らした洋館の数々。こんなに贅沢でハイセンスな邸宅を作るのは、きっと現代の日本では無理なんでしょう。もったいないっ。この本、なにがすごいって写真だけじゃなく邸宅の見取り図まで載ってること!何時間でも見ていられます。

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    2009年10月04日
  • 人類と建築の歴史

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    とてもわかりやすく建築の歴史を紐解いてくれている。物質の世界も、建築の世界も飴玉を袋でぎゅっと絞ったような形をしている。生命の相、鉱物の相、数学の相。外観から人間の内なる見えない抽象的なものへと造形の対象は変移してきた。今はさらにさらに透明な、抽象的なゼロの世界へと向かうべく建築界の主流は進んでいる。しかし、人間が肉体を持つことから切れないように、建築も限りなく抽象に近づきはしてもゼロにはなりえない。物質性というものについて、さらに人間との見えない繋がりを模索していく必要がありそうだ。

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    2009年10月04日
  • 茶室学講義 日本の極小空間の謎

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    ネタバレ

    建築家が語る歴史と変遷と精神論なので、ちょっと難しい面もあったけど、総じてまぁ、大局を掴むのに役立ちました。

    一番の衝撃は、
    茶室はお妾さんの家と考えられて、建築家史上、触れたがらない人が多く、名匠たちをあえて手を付けることを拒否・存在を無視したかのような言動をしている人が多かった(まだ多い?)という話でありました!

    なんか勝手に私の中では、尊敬すべき精神的、和の凝縮の部屋のイメージだったので!!

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    2025年06月10日
  • 人類と建築の歴史

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    多治見市モザイクタイルミュージアムとか、ラ コリーナ近江八幡を設計した藤森照信さんの本。

    建築は好きだけど、詳しくないので、ちょっとは詳しくなれるかなと思って読んでみた。
    旧石器時代から新石器時代の建築が大半だった…

    ※一部抜粋
    家は円形から始まった。小鳥の巣も、小動物の巣も円形。作るにも使うにも簡単だかららしい。

    もしかしたら20世紀をもって歴史が終わったのかもしれない。これ以上根本的な変化も進歩も生まれない。

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    2025年01月01日
  • ニッポン茶室ジャーニー

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    茶室は侘び寂びの原点で個性あふれるものが多いことがわかります。待庵だけでなく、如庵などに触れられる良本です。

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    2024年10月01日
  • 人類と建築の歴史

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    歴史、考古学の向きが強い
    実際に古い方法で建築物を作っている著者だからこその記述が面白い
    確かに石斧で木切りたい

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    2024年08月13日
  • 藤森照信 建築が人にはたらきかけること

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    のこす言葉シリーズの本
    インタビュー形式のようで本人が語るような感じ
    サクサクと楽に読める
    著者は路上観察学会の先生という印象
    ラ コリーナ近江八幡
    多治見市モザイクタイルミュージアムといえば
    そうだなーと思うんだけど
    最後の章で少し印象が変わりました
    ・近代モダニズム建築ー鉄やガラスやコンクリートー言葉
    ・最初の建築ー石や木や泥ー神様

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    2023年03月25日
  • 藤森照信 建築が人にはたらきかけること

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    230225.6
    建築系の本、社会人になってはじめて読んだかも。というか全力で遠ざけていました。笑
    やっと自分のなかで吹っ切れた感じがするので、最初は大好きな建築家藤森さんの本にしました。

    藤森さんの建築ほんと好きだなぁ。カタチもだけど、仕上げの見せ方が唯一無二。
    しかも建築史家としてアプローチしているというのがもう本当に凄い。
    誰も言葉にできなかったこと、形にできていなかったことを生み出すのは大変なエネルギーが必要。

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    2023年02月26日
  • 藤森照信×山口 晃 探検! 東京国立博物館

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    ネタバレ

    骨董=所有するもの
    本館 昭和13年 開館
     渡辺 仁 設計
     和風 照明 アールデコ風、モザイク イスラム風
     エントランス 国産の灰色の大理石
    旧本館 明治14年完成
     ジョサイア コンドル 設計 イスラム形式
     関東大震災で損壊

    日本の美の歴史は5千年前の土器土偶から始まる
     美術と工芸を分けなかった
     割れた茶道具や服飾、奈良時代の破れた筵も美術
     

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    2021年10月27日
  • 近代建築そもそも講義(新潮新書)

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    日本の開国期(江戸末期)から、皆が「近代建築」と聴いて真っ先に思い浮かべるコンドルや辰野の建築に至るまでの、日本の建築史を楽しめる一冊。
    ページの分量的に、コンドルや辰野の辺りは最後の「第八講」にちょろっと纏めているだけで、メインはそこに至るまでの長崎の居留地に建てられた洋館、コロニアル様式の建物や銀座煉瓦街、上下水道の整備に、日本各地に広がった擬洋風建築の成り立ちなど、まさに「そもそも」の所の話が多いので面白かったですね。

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    2021年05月28日
  • 建築史的モンダイ

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    古今東西の建築の歴史を縦横にめぐりながら、著者自身の感じた建築にかんする根源的な問題について論じているです。

    エッセイふうの文章で書かれていますが、冒頭から「人類が最初に造った建築は、神様のための神殿だったのか、それとも自分たちの住まいだったのか」という根源的な問題が提起されています。このばあいの「最初に造った建築」とは、最初の「住まい」ではなく、「美しいこと」あるいは「視覚的な秩序があること」という性格をそなえた建築を意味しており、つづいて旧石器時代の洞窟壁画にまでさかのぼって、人類と建築の根源的な関係へと探求を進めていきます。

    かならずしもしっかりとした論証がおこなわれているわけではな

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    2022年04月11日
  • 藤森照信×山口 晃 探検! 東京国立博物館

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    藤森先生と山口晃さんとで、東京国立博物館の建物を巡ってみました~という本。基本的に写真多数の絵本で、東博に毎月通っている人には内容が薄いかなぁと。とはいえ、茶室と表慶館の屋根裏は普段入れないので、そこの写真は見ごたえがあります。あと、山口晃さんの絵が良いですなぁ。

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    2021年04月27日
  • 藤森照信 建築が人にはたらきかけること

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    ネタバレ

    たんぽぽハウスがその後どうなったか知りたくて読んだ本。

    割とすぐにすぐに枯れてしまったんですね。屋根や壁に植えたたんぽぽ。
    でも竣工から19年経って、今度は芝に植えかえるというから、また緑の家になるのかな。

    藤森建築は圧倒的に個性的だから、住みたいとは思わないけど見に行ってみたいです。多治見市モザイクタイルミュージアムとかラ コリーナ近江八幡とか。

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    2021年02月02日
  • 藤森照信×山口晃 日本建築集中講義

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    日本の色んな時代の建築を見てまわりながらの、藤森先生と山口画伯の楽しいお話が読める。
    2020/10/24

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    2020年10月24日
  • 建築史的モンダイ

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    ところ変われば建築物も変わる。それぞれの時代や、気候などの土地柄に合わせた建築物が作られるのは当然のことなのであろう。そういう意味で、教会建築の「バシリカ式」と「集中式」の違いについての記述は興味深いものであった。

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    2020年06月05日
  • 近代建築そもそも講義(新潮新書)

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    <目次>
    第1章  明治政府が捨て置けなかった大問題
    第2章  天皇の行く先々に洋館出現
    第3章  突如現れたスリッパ問題
    第4章  銀座煉瓦街計画の謎の技術者
    第5章  国産大理石はどこにある
    第6章  日本で花開いたコロニアル建築
    第7章  乱立する奇妙な洋館群
    第8章  コンドル教授が育てた4人の建築家

    <内容>
    明治期から洋館建築が進んでいくが、それに関わった人びと、日本に持ち込んだ人、その様式や作り方を紹介。いろいろと蘊蓄も深く、さすが藤森教授。読みやすく、おわりに、にかかれている「江戸東京たてもの園」に至急行きたくなった。

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    2019年10月28日
  • 人類と建築の歴史

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    前半、半分くらいを縄文時代が占めているという、なかなか独創的ですが面白い本。
    実験考古学という分野があるそうだが、先生の書かれていた内容も自分で実地体験したものが紹介されている。磨製石器の石斧で実際に気が伐れるものかどうか、実際に試されておられ、おお!と興奮する。
    道具と建築の関係、建築が進むには道具にどのような変化が必要か、逆に道具が進化することでどのような建物が建築可能になるか、これはとても面白い視点だった。
    また、宗教観と建築の関係も非常に面白い視点だった。宗教は人の文化を考える時に、非常に大きな影響を及ぼしているから、何を検証するにも宗教との関係があるとは思っていたが、地母信仰、太陽信

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    2018年10月02日
  • 藤森照信×山口 晃 探検! 東京国立博物館

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    山口晃さん、いいですねぇ。
    個展へ向けてのTVドキュメンタリーで、
    開催日まで作品制作が間に合いそうにない状況にもかかわらず、慌てることなく坦々と制作されておりました。
    それでも間に合わず、未完成で展示。
    展示中も開館時間外に手を動かされている姿が印象的でした。
    結局最終日まで未完成。いやぁ~、なかなかないキャラクターです。
    その展覧会、確か水戸芸術館に観に行きました・・・

    で、東博ですが、とても勉強になりました。

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    2018年05月14日