藤森照信のレビュー一覧

  • 天下無双の建築学入門

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    住宅のパーツ一つ一つを歴史を紐解きながら解説。筆者の交友の深さからくるエピソード、ユニークなキャラクターもあり、飽きずに楽しく読めました。

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    2017年06月12日
  • 建築史的モンダイ

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    和洋の建築の在り方についていろいろ考えを巡らせることができた。(図らずも北欧旅行とも共鳴。)

    やはり欧州の建築は「石」でつくられてきたというのが日本との大きな違いだと改めて了解した。そしてこのことゆえに、建築を豪華にしていく術は、とりあえず彫刻に結実されるのである。

    また、街のランドマークたる「高い教会」も日本との違いとして大きなところであり、それが日本の「城」に影響したという説にも合点。

    その他、宗教建築のタテヨコの話、内部だけを木造化することとした内田祥三の準木造の話、など面白かった。

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    2016年09月25日
  • 藤森照信×山口 晃 探検! 東京国立博物館

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     日本最古の博物館である東京国立博物館を建築家の藤森照信と絵師の山口晃が博物館の「魅力を徹底解剖」とあるように、いろいろな姿が見られるのが今回の本だ。

     美術編、建築編、舞台裏編の3点から東京国立博物館を紹介している。美術編で気になったのは、家形埴輪で、「世界の美術史を見渡しても、こんなに古く、家屋を模したものが立体的に造られたことはない」という感想を藤森が述べている。よく今の時代まで残っているなあと思った。

     建築編では、「日本の伝統を表した実験場、東博」というように、初代本館は、なぜかイスラム様式で、表慶館はフランス式で、関東大震災後に建てられた二代目の本館は、和洋折衷といった具合にい

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    2016年03月22日
  • 藤森照信×山口 晃 探検! 東京国立博物館

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    あの建築探偵藤森先生とあの稀代の絵師山口画伯による「トーハク」こと東京国立博物館のレポート&ガイドとくれば面白くない筈はない、と購入しました。
    内容は、博物館本体や茶室といった建物や、建物絡みの収蔵品―茶室とセットで寄付された茶道具や家型埴輪など―の紹介が中心です。学芸員ほか東博を支える裏方の皆様のお姿にもしっかり言及されています。
    数々の名品を収蔵する東博はどこか畏れ多い場所ではありますが、先生と画伯の細やかで鋭い観察力を発揮しつつどこか緩やかでとぼけた語り口の効果で、終始肩肘張らずに読むことができました。
    最も印象に残ったのは、茶室「転合庵」のレポートでの「(茶室の)点前座はコックピット」

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    2016年02月16日
  • 天下無双の建築学入門

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    ネタバレ

    家の仕組みについて歴史的な経緯をもとに解説している。
    縄文時代の人は石器でどうやって木を切ったのか。
    石器で切りやすいように栗の木を使う。鉄器が出てきて針葉樹を使うようになる。
    正倉院は湿度を一定に保つのではなく、急激に湿度の変化をさせないところがポイント。
    ドアは海外は内開がほとんど。日本が外開きなのは平和だから。
    欧米は天井に蛍光灯はつけない。

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    2016年01月19日
  • 藤森照信×山口 晃 探検! 東京国立博物館

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    お二人の『日本建築集中講義』の番外編といった趣がある。
    そういえば、本館入口の大階段で”グリコ”をやって遊んだことがあったなぁ(^^ゞ

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    2015年11月21日
  • 藤森照信×山口晃 日本建築集中講義

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    自分が見たことのある建築はその時のことを思い出しながら、二人の会話を読んでいました。建築によっては先生方の注目している所をみ損ねていたり、また建築を見るという経験値にもよるものだともおもうので自分と比較しながら大変おもしろく拝読しました。

    書院造りと数奇屋とのちがいなどはなるほどなと思いました。

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    2015年10月31日
  • 建築史的モンダイ

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    ネタバレ

    建築の問題を歴史的な観点から指摘した本。もともと複数の書籍や雑誌に掲載されたものを転記、加筆が行われているので一貫して同じ問いを考えているわけではない。屋根について、自然調和について、建築の材質についてなど章が変われば急に話題も変わり読んでいてちょっとびっくりする。建築の世界は長い歴史もあるしかなり完成された領域なのかと勝手に考えていたが以外にも調べていくと生活に密着しすぎて記録が残っていないという点でも分からない部分が多い分野だとわかる。近代建築の調査、研究という点で大変面白い本だと思う。

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    2015年08月16日
  • 藤森照信×山口晃 日本建築集中講義

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     独断の建築家を、博識な画家が受ける、交す。
     山口晃の作品、大和絵の様な分野に、こういった交流が生きていくんだろう。
     読んでいて、両先生のキャラクターが立ち出す。確かに、ボケとツッコミの漫才だ。

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    2015年05月23日
  • 藤森照信×山口晃 日本建築集中講義

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    淡交会の雑誌「なごみ」に連載されたものをとりまとめたものです。法隆寺、待庵、旧閑谷学校、松本城など、個人的に関心のある建築物が取り上げられていて面白かったです。

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    2015年02月08日
  • 藤森照信×山口晃 日本建築集中講義

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    先生のメモ書き、字が個性的過ぎてほぼ読めず。
    画伯の漫画は、絶妙で相変わらず面白い。
    お二人のやりとりだけでなく、なごみ編集者の方の食事処選定や行き当たりばったり感も興味深い。

    行ってみたいところ満載。
    あ、でも案内人が重要なんだっけか。

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    2014年12月04日
  • 藤森照信×山口晃 日本建築集中講義

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    建築史家・建築家の藤森照信と画家山口晃の日本建築探訪記。
    ■法隆寺
    他の寺に比べ、回廊の効果がはっきりしている。
    大小の建物を散らして配置し、それを回廊で一つの空間にまとめている。完璧なプロポーション。丹下健三が影響を受けた。
    ■日吉大社(比叡山)
    全国の日吉・日枝・山王神社の総本宮。水を感じさせる神社。建築よりも石橋(重要文化寺)が有名。
    石・水・建物・草木等、テクスチャーの宝庫。
    ■旧岩崎家住宅
    建築家が手がけた日本最古の洋館住宅。ビリヤード場、洋館、和館を雁行して配置。日本の茶室の影響を受けている?イギリス様式でありながら、イスラム、コロニアル、スイスの山小屋風のテイストを盛り込んでいる

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    2014年09月18日
  • 人類と建築の歴史

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    ずいぶん前に読み終わってた本なのですが、なぜかレビューが消えてたので再録。

    新石器時代から現代に至るまでの住宅の変遷をたどり、その中で地母神信仰や集落の特性についても触れ、最終的には西欧植民地主義による世界各地の伝統建築の破壊や、西欧歴史主義を西欧が自己否定するに至った経緯までも含んだ、盛りだくさんの一冊。新書でこれだけの内容を網羅するのは、意欲的でもありチャレンジャーでもあるなぁというところ。

    各章の論がなかなか面白かった分、個人的にはそれぞれのトピックをもっと深掘りしてほしかったという気持ちが強いです。概論的に知るにはこれで十分だけど、より詳しく知りたいというときには物足りない。その点

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    2014年08月31日
  • 藤森照信×山口晃 日本建築集中講義

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    これはタイトルを変えたらどうかな。「日本建築漫遊記」とかどうでしょう。

    ほんとに真面目な「集中講義」かと思ってパスしてたのよ。東大名誉教授と天才絵師の組み合わせだもの。でもこのお二人、「路上観察学会」と「ヱセイ漫画」の方でもあるわけで、いやまったく面白い。こういう本って他にあるかしらん。

    山口画伯の絵については、もうあれこれ言う必要もないだろうけど、何とも味わい深く、実に楽しい。圧倒的な画力あってこその飄々とした筆遣いに魅了される。今更ながら「省略」の凄さに感嘆。ささっと描かれているのに、しっかり量感や奥行きがある。各章の扉となっている絵に特にそういう感じがあって、旧閑谷学校の回などすばら

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    2014年02月25日
  • 藤森照信×山口晃 日本建築集中講義

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    意外と藤森さんの古建築評論はやってないのか

    対象の建築も
    待庵や投入堂みたいな定番以外に
    へえみたいなのがあってよかった

    行きたくなったのは
    法隆寺(回廊がよさそう)
    旧閑谷学校(床のつるつると暗さ)
    三渓園(初めて聞いた、横浜)
    西本願寺(絵がすごそう、見れるのか)

    山口画伯とのかけあいは
    いまひとつかなと思ったけど
    さいごの西本願寺で息ぴったり

    もうちょっと
    写真がほしいかな
    (コメントの部分が見たい)

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    2013年12月10日
  • 天下無双の建築学入門

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    途中。縄文人の樹上住居云々は眉唾。憶測のどあいが強すぎるかも。もうちょっと裏付けしてほしい。切り口はすごく面白い。あまり真面目に読むべきではないのかも。

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    2013年10月29日
  • 天下無双の建築学入門

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    ユーモアたっぷりの建築エッセイ集。
    軽く読めるとはいえ、知らないこともたくさんあって、楽しかった。

    縄文の竪穴式住居。
    夏はツリー・ハウスへ移っていたのではないか、とのこと。
    石器で加工するには、栗の木のような硬い木の方が向いていたという、考証も面白い。

    そこから、高床式とか、柱といった建築方法に関わる話から、家具や冷暖房といった、周辺的な問題まで、日本の住宅の変遷が、エッセイ特有の自在さで繰り出される。

    雨戸って、世界にはないものだともあった。
    ヨーロッパの鎧戸は、むしろ暖かい地方の、日よけの機能を持たされたものであるとも。
    台風のときの守り神のように思ってきた私には、ちょっと衝撃的だ

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    2013年10月03日
  • 藤森照信×山口晃 日本建築集中講義

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    ≪目次≫
    1  法隆寺
    2  日吉大社
    3  旧岩崎家住宅
    4  投入堂
    5  聴竹居
    6  待庵
    7  修学院離宮
    8  旧閑谷学校
    9  箱木千年家
    10 角屋
    11 松本城
    12 三渓園
    おまけ 西本願寺

    ≪内容≫
    ぼけとつっこみ…こっから始めちゃダメだった。日本の建築史について、詳しい藤森照信と奇才の日本画家山口晃のコラボ。ぼけの山口さんも実は高邁な知識をお持ちで、最初はその漫才についていけない感じだが、慣れるとお二人の講義を聞きながら、こうした建築物を鑑賞したくなるとても素晴らしい本です。
    特に待庵と角屋はいいですね…。

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    2013年09月12日
  • 藤森照信×山口晃 日本建築集中講義

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    「ヘンは日本美術史」以来、気になるのが日本画家の山口晃。売れっ子だからとても本物は手が出ないし画集も高いのでちょっと買うのを躊躇ってしまうが、これはあの「トマソン」と赤瀬川邸を設計した建築士である藤森サンとの日本の代表的建築物を訪問する対談エッセイ集。似たような企画では、今年刊行された作家の万城目学と門井慶喜氏による「ぼくらの近代建築デラックス」があるが、流石にこのコンビだと法隆寺などの代表的日本建築物を見て廻るというもの。あれこれと建物に関する蘊蓄もあればオトボケ感想もあって楽しみながら建築を学べる内容。

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    2013年08月29日
  • 歴史遺産 日本の洋館第一巻 明治篇1

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    どうしても全巻欲しくて揃えて、その後借りパクされた悲しい本。
    もう一度揃えるかどうか…、悩み処。
    でも、もう一度、手元に欲しい。

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    2012年04月15日