【感想・ネタバレ】藤森照信×山口晃 日本建築集中講義のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

建築のこと何も知らない私にもとても読み易くて良かった。藤森先生と山口先生の美的感覚に共感できる部分が多くあった。

0
2020年01月23日

Posted by ブクログ

路上観察な建築家、藤森照信。奇才の画伯、山口晃。
日本各地の日本建築を探訪、対談。山口画伯のマンガが多数。
唯我独尊で暴走&暴言を披露する建築家と、
細部鑑賞は建物ならず人間観察(主に建築家)に焦点が当たる
ユルい四コマ漫画を描く画伯の建物探訪記といった内容です。
あぁ面白い&楽しい(^^♪
しかしながら、お二人の専門性と蘊蓄がこれでもかと発揮されて
いるところは素晴らしい。
光の当たり方、金箔の使い方、茶室の設え等、建物鑑賞の視点を
教えてくれたので、実際に訪れてみたくなりました。(集中講義だ!)
三渓園、法隆寺、また行ってみよう。箱木千年家も行きたいなぁ。

0
2018年11月07日

Posted by ブクログ

藤森先生の解説と画伯のまんがで、日本建築を解説してくれる本。

現代建築から古典までいろいろで、軽快な解説。
画伯のユーモア。 面白い。

建築を深く知るより、興味がわくような入門書。

0
2017年07月07日

Posted by ブクログ

2015/4/9
建築へのテンションも上がっているためか、大変面白く読めた。そもそも2人が好きであるようだ。

0
2015年04月09日

Posted by ブクログ

平成の絵師、山口晃と、縄文建築家(?)藤森照信がコラボを組んで面白くないはずがない!
自分も行ったことがあるところ(松本城、三渓園、法隆寺など)もとりあげられていたけれど、そんな見方ができるのかとびっくり。

建築を鑑賞するというのはただ目で形を見るだけではないということに気づかされた。
特に山口さんの鑑賞スタイルはすごいと思った。
体との調和、開口部の開閉(による明るさの変化)による印象の変化、音や湿度、温度などの周囲の環境からの影響などなど、あらゆるものを関わらせ、動員させて味わっている。
さすが芸術家だなあ・・・。

藤森さんの建築史的解説も、もちろん面白かった。
冒頭の法隆寺の太柱は、ギリシャのエンタシスだという説は・・・全く立証されていないという話にはびっくり。
奇人、二笑亭渡辺金藏のこととか、お寺の、鐘楼のような形のあの独特な窓を華頭窓というとかといった、ちょっとした話もとても興味深い。

山口さんの図解・・・というか、漫画もふんだんにあって楽しい。

0
2014年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

う〜ん、この本面白い!この本持って「第1回法隆寺」や「第11回松本城」へもういっぺん行ってみたくなりました。まだ行ったことのないところでは「第12回三渓園」ぜひ行ってみたいなぁ〜。「第3回旧岩崎家住宅」も近いから行けそうだな。

0
2013年12月14日

Posted by ブクログ

法隆寺から旧岩崎邸まで、代表的な日本建築を見て廻り、対談をするという企画。二人共ものの見方がユニークで妄想癖も有るようだ。その掛け合いは、最高に楽しく笑える。画伯の漫画も臨場感を伝えていて楽しい。番外編のタンポポハウス探訪記をもっと詳しく書いて欲しかった。

0
2013年10月19日

Posted by ブクログ

いやぁ~、藤森先生と山口画伯の掛け合いが実に楽しい。(^^)
機会があれば、この本をガイドブックにしてあちこち見学したいなと思った次第デス。

0
2013年09月04日

Posted by ブクログ

自分が見たことのある建築はその時のことを思い出しながら、二人の会話を読んでいました。建築によっては先生方の注目している所をみ損ねていたり、また建築を見るという経験値にもよるものだともおもうので自分と比較しながら大変おもしろく拝読しました。

書院造りと数奇屋とのちがいなどはなるほどなと思いました。

0
2015年10月31日

Posted by ブクログ

 独断の建築家を、博識な画家が受ける、交す。
 山口晃の作品、大和絵の様な分野に、こういった交流が生きていくんだろう。
 読んでいて、両先生のキャラクターが立ち出す。確かに、ボケとツッコミの漫才だ。

0
2015年05月23日

Posted by ブクログ

淡交会の雑誌「なごみ」に連載されたものをとりまとめたものです。法隆寺、待庵、旧閑谷学校、松本城など、個人的に関心のある建築物が取り上げられていて面白かったです。

0
2015年02月08日

Posted by ブクログ

先生のメモ書き、字が個性的過ぎてほぼ読めず。
画伯の漫画は、絶妙で相変わらず面白い。
お二人のやりとりだけでなく、なごみ編集者の方の食事処選定や行き当たりばったり感も興味深い。

行ってみたいところ満載。
あ、でも案内人が重要なんだっけか。

0
2014年12月04日

Posted by ブクログ

建築史家・建築家の藤森照信と画家山口晃の日本建築探訪記。
■法隆寺
他の寺に比べ、回廊の効果がはっきりしている。
大小の建物を散らして配置し、それを回廊で一つの空間にまとめている。完璧なプロポーション。丹下健三が影響を受けた。
■日吉大社(比叡山)
全国の日吉・日枝・山王神社の総本宮。水を感じさせる神社。建築よりも石橋(重要文化寺)が有名。
石・水・建物・草木等、テクスチャーの宝庫。
■旧岩崎家住宅
建築家が手がけた日本最古の洋館住宅。ビリヤード場、洋館、和館を雁行して配置。日本の茶室の影響を受けている?イギリス様式でありながら、イスラム、コロニアル、スイスの山小屋風のテイストを盛り込んでいる。
見学者の少ない和館が実はレベルの高い建築。講談社の野間家が残した目白の焦雨園に匹敵。
■投入堂(島根)
標高900mの断崖絶壁に建つ三徳山三佛寺投入堂は、千三百年続く修験道の霊場。仏教が伝来したことで、日本人ははじめて「死後の世界」を知る。修行によって仏になることもあれば、地獄へ堕ちることもある。インドから来た仏様が、山の神様(=自然信仰)の姿をとって現れたと解釈することで土着文化との融合をはかったことで修験道という概念が生まれる。
■聴竹居(大山崎)
昭和初期、東京帝国大学卒業後、竹中工務店に入り、京都帝国大学に引き抜かれたエリート建築家、藤井厚二の居宅。欧米のモダニズムと日本の数寄屋デザインとのシアワセな関係を追究。江戸時代からの伝統的な木造住宅の基本である数寄屋造を「どう近代化するか」がテーマだった。
学者としては、空気や熱の環境を科学的にとらえて建築に適用する「環境工学」を日本で最初に取り入れ、自然エネルギーを活かした先駆的な住居を完成させた。
村野藤吾と同時代に生まれたが、49歳で早逝したこともあって、戦後二十年以上経ってからようやく評価されるようになった。吉村順三や堀口捨己ら一部のモダニズム建築家は深く影響を受けた。和風といっても数寄屋・茶室建築は、お妾さんや花柳界とつながっていたため、建築界ではタブーとされた。前川國男、坂倉準三、丹下健三ら、公共や時代を表現する建築の参考にしたのは、伊勢神宮や法隆寺といった荘厳な建築。
■待庵(大山崎)
ルールを無視した造り方。臨戦態勢下にスピード感をもって即興的に建てられたバラック。
茶室は、室町時代の九間「会所」(十八畳)→書院スタイル(八畳)→利休前(四畳半)→草庵茶室(二畳)=待庵と変革していく。「狭いこと、閉じていること」が大切で、1.8m四方の寸法は、レオナルド・ダ・ヴィンチのウィトルウィウス的人体図と同じ発想。
■修学院離宮(京都)
江戸初期、御水尾天皇の造営。当時、徳川家康が禁中並びに公家諸法度を制定し、皇族の政治的実権を削いだため、平安王朝文化の復活を望み、州浜を備え、庭を舟で見る「浄土式庭園」を本離宮に再現した。
現存する浄土式庭園は、平等院鳳凰堂、平泉の毛越寺と修学院離宮ぐらい。
■旧閑谷学校(岡山)
江戸時代中期、農村地帯の商人や農民たちの教育のためにつくられた郷校。岡山の後楽園を造った津田永忠が建築。
■箱木千年家(神戸)
現存最古とされる室町期の民家。
縄文時代の竪穴式→箱木千年家
弥生時代の高床式→寝殿造・書院造・茶室
箱木は竪穴式と高床式の中間的位置づけ。
■角屋(京都)
外側の美学と内側の美学が全く異なる建築。
外観は格子が連なる普通の町家。入口からは長屋門、玄関に式台、屋内には武者窓と武家造りで、町人や公家はやらないスタイル。さらに、インテリアは西陣織や友禅染など布の美学で造られており、外観・屋内・インテリアの三つが全然関係していない。
■松本城(長野)
木造建築なのに五層六階建て。
「城」は、戦時の建築なので、正確さや合理性はあまり気にせず、勢いで造られたもの。織田信長の安土城が先駆け。構想の源は西欧の教会ではないかという説もある。「天守閣」=「天主堂」?
■三渓園(横浜)
生糸貿易で財を成した原三渓が、数寄屋・茶室・仏塔・門など日本の古建築を移築し、市民に公開したテーマパーク。「東の桂離宮」。
数寄屋は外(庭)を眺めるための建物。対して、茶室は利休やその弟子の段階では屋内への閉鎖性が基本。小堀遠州以降になると、だんだん外を見るようになる。それが屋敷になったものが数寄屋。
■西本願寺(京都)
親鸞聖人を開祖とする、浄土真宗本願寺派の本山。
現存日本最古の能舞台、豪華さの美学を追求した白書院・黒書院、薄くて軽い美学の飛雲閣、と日本建築のエッセンスが詰まった場所。

0
2014年09月18日

Posted by ブクログ

これはタイトルを変えたらどうかな。「日本建築漫遊記」とかどうでしょう。

ほんとに真面目な「集中講義」かと思ってパスしてたのよ。東大名誉教授と天才絵師の組み合わせだもの。でもこのお二人、「路上観察学会」と「ヱセイ漫画」の方でもあるわけで、いやまったく面白い。こういう本って他にあるかしらん。

山口画伯の絵については、もうあれこれ言う必要もないだろうけど、何とも味わい深く、実に楽しい。圧倒的な画力あってこその飄々とした筆遣いに魅了される。今更ながら「省略」の凄さに感嘆。ささっと描かれているのに、しっかり量感や奥行きがある。各章の扉となっている絵に特にそういう感じがあって、旧閑谷学校の回などすばらしい。ご自身をヒゲのオジサン風に描かれているが、実物は長身の男前。かっこいいなあ。

そして藤森先生がこれまたケッサク。えらい先生なのに、どこへ行っても言いたいことを言い、すぐに寝っ転がり、団体行動ができない。山口画伯による似顔絵がその雰囲気をすごくよく伝えていると思う。でももちろん、お話は深い。教養と見識に裏打ちされた「講義」はもっともっと聴いていたくなる。今でも学生を連れてあちこち見学に行かれるそうだ。学生たちがうらやましくなる。

ワハハ!と笑ったり、なるほど!と唸ったりする所があちこちにあるが、二箇所だけ抜粋。

(訪れた「聴竹居」のあまりに完璧なしつらえに辟易して)
藤森「あのさ、めちゃくちゃデッサンがうまくて有名な藝大の先生っていましたよね。合唱する女学生たちを描いた…」
山口「小磯良平でしょうか」
藤森「そう。もう、ヤだよねえ(笑)」
山口(笑いながらうなずく山口さん)
藤森「あまりに非の打ちどころがなくて、直しようのないものをつくれちゃう人がいるんだ」
この後、藝大時代デッサンは上手だったかと尋ねられた山口さん、「人並み、でしょうか」と答えていた。とんでもなくうまい人っていうのがやっぱりいたけど(白黒写真で撮ったようなデッサンなんだって)、そういう人は絵を描かなくなってしまうんだそうだ。ふーん。

(横浜の三渓園がお二人ともいたく気に入って)
藤森「僕の構想段階にある建築に『車の茶室』っていうのがあるんです。(略)本物の車を茶室化して、街を走って好きな所でお茶を飲む。今まで自家用車でそれができればと思ってたけど、船形の聴秋閣を見てたら、バスでやれば、と思ったの。『建築が走ってる』ように見えるのが大事!デザインは和風にしないだろうけど、フロントガラスは障子でね」
山口「しょ、障子ですか」
藤森「フロントガラスの障子をあけて『さあ、出発!』ってなかなかいいでしょ?運転手は僕で、車掌は山口さん(笑)」
藤森先生のご自宅であるタンポポハウス(屋根にタンポポが植えてある)や、茶室「高過庵」(名前通り木の上で揺れている)、「空飛ぶ泥舟」(ワイヤーで吊ってある)などを見ると、これがあながち冗談でもない所がすごいです。

0
2014年02月25日

Posted by ブクログ

意外と藤森さんの古建築評論はやってないのか

対象の建築も
待庵や投入堂みたいな定番以外に
へえみたいなのがあってよかった

行きたくなったのは
法隆寺(回廊がよさそう)
旧閑谷学校(床のつるつると暗さ)
三渓園(初めて聞いた、横浜)
西本願寺(絵がすごそう、見れるのか)

山口画伯とのかけあいは
いまひとつかなと思ったけど
さいごの西本願寺で息ぴったり

もうちょっと
写真がほしいかな
(コメントの部分が見たい)

0
2013年12月10日

Posted by ブクログ

≪目次≫
1  法隆寺
2  日吉大社
3  旧岩崎家住宅
4  投入堂
5  聴竹居
6  待庵
7  修学院離宮
8  旧閑谷学校
9  箱木千年家
10 角屋
11 松本城
12 三渓園
おまけ 西本願寺

≪内容≫
ぼけとつっこみ…こっから始めちゃダメだった。日本の建築史について、詳しい藤森照信と奇才の日本画家山口晃のコラボ。ぼけの山口さんも実は高邁な知識をお持ちで、最初はその漫才についていけない感じだが、慣れるとお二人の講義を聞きながら、こうした建築物を鑑賞したくなるとても素晴らしい本です。
特に待庵と角屋はいいですね…。

0
2013年09月12日

Posted by ブクログ

「ヘンは日本美術史」以来、気になるのが日本画家の山口晃。売れっ子だからとても本物は手が出ないし画集も高いのでちょっと買うのを躊躇ってしまうが、これはあの「トマソン」と赤瀬川邸を設計した建築士である藤森サンとの日本の代表的建築物を訪問する対談エッセイ集。似たような企画では、今年刊行された作家の万城目学と門井慶喜氏による「ぼくらの近代建築デラックス」があるが、流石にこのコンビだと法隆寺などの代表的日本建築物を見て廻るというもの。あれこれと建物に関する蘊蓄もあればオトボケ感想もあって楽しみながら建築を学べる内容。

0
2013年08月29日

Posted by ブクログ

日本の色んな時代の建築を見てまわりながらの、藤森先生と山口画伯の楽しいお話が読める。
2020/10/24

0
2020年10月24日

Posted by ブクログ

この本のジャンルはなんだろうとしばし悩む。建築物についての本ではあるが、旅の要素もあり、対談風でもあり、山口画伯の漫画あり、、でまあ、ちょっと蘊蓄ある見物日記のようなもの。
行ったことのある所も行ってない所も行きたくなる案内書です。でも私達が行っても見ることの出来ない所も多いでしょうが。

0
2013年12月26日

「趣味・実用」ランキング