あらすじ
建築史家であり、複合施設「ラ コリーナ近江八幡」や「多治見市モザイクタイルミュージアム」など斬新な施設を生み出す建築家として話題の著者が語る半生と、独自の建築・文明観。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最後の章『人類は二度、建築をゼロからつくった』は非常に面白い論文だったと思います。
建築史家である藤森照信と建築家の藤森照信の二面性から日本の住宅を一刀両断しているように感じた。
この章だけでも読む価値がある。
Posted by ブクログ
とても読みやすい語り口調の文体。
著者自身の生い立ちや幼少の経験から、今の建築手法に至った気付き、日本の建築に対する意識と無意識を述べる。
建築のモダニズムが少しわかった。
「一流の建築家の仕事は、本人の考えた内容で生き残っていくわけじゃない。本人が考えもしなかったものがなかにあって、それで生き残っていく。」
は建築以外でも確かに!!と思い当たる節があり、とても心に残る言葉だった。
突然私事だが
最近、生まれて初めて少し高い陶器を買った。
有田の「銀河釉」という、熱の化学反応で金属の結晶が釉薬にキラキラと現れ、銀河のような様相を見せるカップアンドソーサーだ。
作者は、ヨーロッパを始めとする世界中の美術関係機関で著名な賞を数多く取っている中尾哲彰さん。
あのカップアンドソーサーを見つめた時「なるほど、見る度に、見る人によって、思い思いの価値をこれに見出すのだろう」と思った。
残る建築というのも、建築家の意志と関係なく、そうゆうものが残るのだろう。
建築史入門、藤森照信さんのお考えを知る一端として、とても軽く読めて良い本でした。
Posted by ブクログ
のこす言葉シリーズの本
インタビュー形式のようで本人が語るような感じ
サクサクと楽に読める
著者は路上観察学会の先生という印象
ラ コリーナ近江八幡
多治見市モザイクタイルミュージアムといえば
そうだなーと思うんだけど
最後の章で少し印象が変わりました
・近代モダニズム建築ー鉄やガラスやコンクリートー言葉
・最初の建築ー石や木や泥ー神様
Posted by ブクログ
230225.6
建築系の本、社会人になってはじめて読んだかも。というか全力で遠ざけていました。笑
やっと自分のなかで吹っ切れた感じがするので、最初は大好きな建築家藤森さんの本にしました。
藤森さんの建築ほんと好きだなぁ。カタチもだけど、仕上げの見せ方が唯一無二。
しかも建築史家としてアプローチしているというのがもう本当に凄い。
誰も言葉にできなかったこと、形にできていなかったことを生み出すのは大変なエネルギーが必要。