安房直子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ他の方のコメントでもいつもと違う感じ、とあるが
初読の作品が多かった。
・鶴の家
鶴の復讐にしては、不思議な選択だなあと思いつつ。
けれど、不幸が多く、それは偶然だったのか、はたまた。。最期、ある意味人柱の人数というか、供養が済んだという事なのだろうか。
それとも、ひとつひとつの命を覚えて呼び続けた春子の行動が供養に繋がったのだろうか。
・日暮れの海の物語
これは既読。よく覚えている。さえは、人によっては忘れて、忘れたふりをして違う人生を歩めただろうな、と。。
いっそ、亀に嫁いだ方が幸せだったのだろうか。
・長い灰色のスカート
読み終えて、これはどういうことなのだろうなぁ、と。
色々と理由が不明のままだけれど、だからこその怪談というか、怖い物語なのだろうか。
異形の者になって、記憶が残っているかどうかにもよるけれど、弟のその後が気になる。
・木の葉の魚
こういった話はもはやフラグがたつというか、そうならないと話が進まないとは思うけれど、ラストのオチが、幻なのか現実なのか。引き揚げられたら、姿戻って救われるのか、そのまま魚として扱われるのかー。。
・奥様の耳飾り
奥様の愛情がどういった種類のものなのか気になる。
小夜は、その後、どう折り合いをつけて生きるのだろう。それとも、いずれ忘れるのだろうか。
・野の音
千と千尋の神隠し の 戻れなかったバージョンのような。でも少女は楽しそうだったし、それはそれでありなのか??木の精と一生宅連だけど。
・青い糸
予想外の展開と結末。男性側には明確な想い人がいたので。でも可愛らしく、と感じたのなら、新しい恋をして、幸せになれたと思おう。
・火影の夢
後悔しても時は戻らないし、だからこそ思い出は切なかったりするけれど、本作者の物語って、戻れるパターンも時にある。そして、現実に戻る場合と戻らない場合と。
店主の愛想が良ければ、耳をすませば のお店のような感じだろうか。
・野の果ての国
異形の者や異世界についていった話が多かったので、本作はちょっと意外。別の巻に載っていた話で、そのまま鹿になったり、鳥になったりする少女の話もあったので
本作の少女は その前に家族を、兄弟たちを思い出して懐かしさを感じたのがポイントだったのだろうか。。。
・銀のくじゃく
はたおりのその後が気になる。。地縛霊じゃないけれど。。いつか、旗に惹かれて集まってくればよいけれど。
弟のその後も現実的に考えると憂鬱。
・エッセイ
シャガールはきちんと見たことないなぁ。
鳥に憧れる、そういえばそんな時もあった。モチーフに取り入れたり。懐かしい。。
作者、短歌を学んでいたとは知らなかった。
紫式部を題材にした舞台で、短歌という限られた言葉では伝えきれない思いを伝えたくて、物語を書き始めた、という台詞があったけれど
本作者もまた、言葉の意味、伝わるイメージを大切にしてきたのだなぁ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ昔の漫画がアニメ化したりするけれど
こういった小説原作がメディア化することはないのだろうか。
文章だけでも素敵だが、異世界の風景がどんなか、今のアニメーションで観てみたい。
【天の鹿】
末っ子が一番なのは、情報量もあるだろうけれどこの物語は感性の差が大きかったのかな、と。
両想いだから良かったけれど、一方通行だとしたら結構な恐怖。親御さんも辛い。
(それとも鹿の肝を口にしたから、内側から変化していったのか。。)
『鹿は…あたたかく笑いました。』
当事者目線なのか、末の娘目線なのか、はたまた第三者から見てもそういう笑顔だったのか。。
【熊の火】
戻って、でも元の生活のままで、そして帰るチャンスを逃して、でもたばこに火をつけてみた、
この主人公はこういった性格だけれども、違う人だったらまた違う選択をしたのだろうか。
それとも、熊になった時、浸りきれず、違和感のようなものがずっとあったのだろうか。
【あるジャム屋の話】
本作で一番のハッピーエンドものだろうか。
お互いまず内面から惹かれあったというか。。
『レッテルというのはほんとうにふしぎなものです。あれひとつで、中の食物はおいしそうにも、まずそうにも見えるのですから。』
激しく共感。また、クッキー缶など外側の魅力で買う事もある。
【鳥にさわられた娘】
書き方を変えたらホラーになりそうな。。
不幸中の幸いなのは、娘が人間界では辛くて、シギをやさしいと感じるほどに見切りをつけていたことだけれど。。
こちらも、娘が玉に執着しなかったら違う未来になったのでは、とも思う。
【べにばらホテルのお客】
うまくおさまったけれど、事によってはこじらせまくりになったわけで。。と北村治氏にモヤモヤしてしまう(笑)
逆にきつねがそんな彼に愛想を尽かしたら、二人は意気投合して親友になれそうな、とも思うけれど
まぁ、治氏ときつねはその後もうまくいったと信じたい。
『ああ、なんというおそろしい幸運にみまわれたのでしょう。…あのときの、足のすくむような、そのくせ、胸のあたりだけ、あつくてあつくてたまらないような感じを、わたしはいまもわすれません。』
生みの苦しみ。。
【エッセイ】
旅支度で『こんなにたくさん読めるわけが無いと知りながら、…詰め込むとき、これは、どういう心理だろうかと、自分でもおかしくなります。』
分かる(笑)
読みたい、もあるけれど、素敵な場所で読書をしたい、というシチュエーション的欲求もある。。。
恩田陸氏の物語に登場するホテルのように、気ままに映画鑑賞や読書をする余暇を過ごしてみたい。 -
購入済み
との話も気がついたらどこか別の世界にいってしまったような錯覚に陥らせる。たいよう、木の葉、木の実の朱。そして装束のしろ。影こいあお。色、としてことば作られたモノだけが持ち得える童話としての嚇とした闇が、ここにある。目をそむけることを許さない、しかし優しさに満ちたまぼろしたちの書
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購入済み
童話なのに欲のエスカレートぶりが怖さを感じさせる展開の面白さに結びついているのが圧巻。思議な世界のはずなのに、不思議と思わせない安房さんの筆力の不思議さ
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Posted by ブクログ
ネタバレ2作目。巻末に『まほうにかけられた舌』と『海の舘のひらめ』に関するエッセイ。
ひらめ、正直者が馬鹿を見る子どもの世界、人間関係へのメッセージ。
タイトル通り、ちょっと不思議な出来事の短編集。
こういう話に猫がよく登場するのは、犬より出歩ける自由さ故だろうか。。
結末がちょっと意外だったり、納得だったりほっこりしたり。
よく”子供”を“子ども”と表記したりするけれど、魔法も”まほう”と表現されるとおどろおどろしさが無くなる気がする。。
既読は15作品中3作品のみだったので、新鮮でした。
『ふしぎなシャベル』のおばあさんのラストの行動が素敵だなぁ、と。
そういう人だから分け前が貝殻でもほっこりして、他の人にも幸せのおすそ分けをできるのだなぁ、と。
食べ物が美味しそう。。。
別の作品で蟹が砂で作ったクッキーの話があったけれど、このセレクト集にいつか登場するだろうか。。