安房直子のレビュー一覧

  • きつねのゆうしょくかい

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    ティーカップセットを買ったから人間を招待して夕食会を開いてほしいというきつねの女の子と、頼まれて困りながらも断れないお父さんの気持ちを考えるとちょっとせつないけれど、ほっとする結末

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    2020年08月12日
  • なくしてしまった魔法の時間

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    ネタバレ

    タイトル通り、ちょっと物悲しい短編集。
    後ろにいくつかエッセイも載っているのが嬉しい。
    同人活動をされていたそうで、1970、1980年の事なのか~。。。
    全然色褪せない、素敵な作品ばかりなので、もっと最近の方かと思っていた。
    お亡くなりになっているのか。。50歳!!若い!!

    牧村 慶子さんイラストの『北風の忘れたハンカチ』、この一冊が子供の事とても好きだった。
    80歳でまだご存命との事。

    安房さんが学生時代受けていた講義の先生はムーミンを翻訳した山室静氏!!
    知らなかった~!!
    高校時代、ムーミンシリーズにハマって読んでいたけれど。。

    『きつねの窓』が教科書掲載で有名だけれど、本人曰く

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    2017年03月17日
  • 童話集 銀のくじゃく

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    安房直子さんの世界をたっぷり堪能。
    どれもこれもいかにも安房さんらしい感じがして、とても良かった。
    ミニチュアのストーブに火を灯すと現れる、娘のまぼろしに見入られてゆく老人を描いた「火影の夢」なんか、好きだなあ…。わたしの子ども時代の愛読書「まほうをかけられた舌」収録の作品にもあったけど、日本じゃないような雰囲気なのね。

    「まほうをかけられた舌」収録の「青い花」には傘職人の青年が出て来るけど、表題作の機織りの青年が主人公の「銀のくじゃく」は同じ系統だなーと思う。

    美しくて、悲しくて、切なくて、ここではないどこかに誘われる。それはもしかするとかつて知っていた、懐かしい世界かもしれない。傑作!

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    2016年11月25日
  • なくしてしまった魔法の時間

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    どのお話にも透き通った色を感じる。好きな人を失ったときに「堪える」姿が心に残る。ほんわりとこころがあたたかくなるのもあるけど、泣きたくなるのもある。

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    2016年01月11日
  • すずめのおくりもの

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    ネタバレ

     安房直子さんの童話集「ねこじゃらしの野原」に収録されていた「すずめのおくりもの」があまりにいい話だったので、単品絵本「すずめのおくりもの」を読みました。絵は画家の菊池恭子さん、1948年千葉県生まれ、安房さんの作品の挿し絵はねずみに次いで、すずめが2度目だそうです。とにかく「すずめ」が可愛いです。童話も良かったですが、絵本の醸し出す可愛さ、健気さは素晴らしいですね!(笑)
     私は、豆腐、油揚げ、厚揚げ、大好きです。豆腐屋さんの朝は早いです。私が早朝ウォーキングしている時は既に働いていらっしゃいます。安房直子・作&菊池恭子・絵「すずめのおくりもの」、1993.9発行、再読。月に1度の休みの日の

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    2015年12月13日
  • ものいう動物たちのすみか

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    きつねの夕食会
    最初、読んだ時は、オチは好きだけど、できはどうだろう?

    というような感想でした。
    けっこう、好きなオチではあるけど、電気屋さんがでてきたところあたりから、もう読めていたし…。

    でも、子どもたちの前で声に出して読んでみて、ちょっと、印象がかわりました。

    安房直子さんの作品って、どれぐらいの年齢の読者に向けて書かれているのかわからないところがあるのですが、この作品は、かなり明確に、「子ども」を意識して書かれているような気がしました。

    子どもはねぇ、すごく楽しく聞いていました。

    ねこじゃらしの野原 とうふ屋さんの話
    小さい小さいところにも、丁寧な世界があるんだよというそんな

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    2014年10月26日
  • めぐる季節の話

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    これで、「安房直子コレクション」が終了です。
    ちょっと、本読んで幸せな時間をもてました。

    でも、わたしのお気に入りの話が入ってないんですよねぇ。

    そのうち、この続きが出て、全集にならないかなぁ。

    緑のステップ
    これも、あとの「初雪のふる日」もなのですが、去っていく時間や季節に、一抹の悲しさと残酷さがあります。

    その悲しさは、時間を止められない悲しさなのかもしれません。

    もぐらのほったふかい井戸
    これは、物語の法則に則ったお話ですねぇ。
    落ちるぞ、落ちるぞと思っていると、やっぱり落ちていきました。

    実は、子どもって、ハッと驚くお話も好きなのですが、こういった、思った通りの動きにも、ド

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    2014年10月23日
  • 世界の果ての国へ

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    これは、わたしの知っている安房直子とは、ちょっと違った感じの物語集です。
    喪失感とか、どうしようもないあこがれの気持ちとか、そういったところは、安房直子なのです。それらの感情や、そこに映し出される異界をガラスごしに眺めている印象があるのが、わたしの知っている安房直子の童話なのです。
    でも、この本に書かれている作品では、実際に、その世界にアクセスしてしまう。しかも、帰ってこれなくなっちゃうのです。
    そして、その話が、教訓めいていないだけに(多少は「欲張りすぎ」とかあるのですが)、よけいに淡々としていてこわいです。

    鶴の家
    死んだ人の数だけ、お皿の鶴が増えていきます。
    これは、けっこう怖いです。

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    2014年09月30日
  • 見知らぬ町ふしぎな村

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    面白かった!正直で真面目に生きていれば、幸せになれるんだという安房さんの思いが伝わってきた。レストランの話すごく良い。好きな女の子にもじもじして話せないくせに、自信のある料理ならと、パイを渡すところがカワイイ。しかも毎回パイ。かわいすぎる。焚き付ける魚もいい。
    見えないベランダも大好きな話で、猫と網を編む話も可愛かった。少し仄暗い、何処と無くコワイ雰囲気が根底にあるんだけど、ふわふわした可愛らしいストーリー、というのが安房さんのお話のイメージ。そこがとても好きです。

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    2014年06月08日
  • 南の島の魔法の話

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    中学受験が終わった後、塾の先生がくれた本。
    先生が私に本当に教えたかったことは、こういうことだったのだ。

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    2014年04月25日
  • まよいこんだ異界の話

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    ハンカチの上の花畑
    タイトルから、「知ってる話だ」と思って読んだら、全然、展開が違っていました。
    よく思い出してみると、きっとわたしが思っていたのは、「北風が忘れたハンカチ」だったのだと思います。

    ちょっと、こわい話ですよねぇ。
    でも、あんまり、「欲をかいてはいけません…」とか、「嘘をついてはいけません…」とか、教訓めいた感じではありません。
    奥さんが、小人たちにプレゼントするとなんかも、自分の欲ではなくて、すごく自然な感じです。

    でも、自然の流れとして、そうなってしまうんだなぁ。そういう風にできているんだなぁ。と何となく思ってしまうお話です。

    素敵なマイホームにあこがれる気持ちなんかは

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    2014年04月04日
  • なくしてしまった魔法の時間

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    この本は小学5年生くらいのときに図書室で見つけました。

    幻想的な物語が収録されたもので、その中でも私は「空色のゆりいす」「鳥」「夕日の国」「小さいやさしい右手」が好きです。

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    2014年03月15日
  • すずめのおくりもの

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    ネタバレ

     休日のお豆腐屋さんにやってきた、たくさんのすずめ。子供たちのお祝いに豆腐を作ってほしいと・・・。お豆腐屋さんが頑張って作ったすずめサイズのお豆腐と油揚げがなんともおいしそう。
     最後にすずめが持ってきた<お礼>がとても素敵。お人形遊びが好きな子供が喜びそうなお話かと。

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    2014年03月10日
  • 見知らぬ町ふしぎな村

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    1巻目の感想を載せたのが、9月ですねぇ。
    で、その直後から2巻目を読み始めたはずですが、今までかかったのは、途中で思いっきり修羅場をはさんでしまったせいですね。

    1話ごとの感想も、読んだ直後には書けなくて、かなり後になってから、書いたものになってしまいました。
    それでも、1話ごとに感想を書いていくのが楽しいのは、やっぱり安房直子さんの作品が好きだからなんでしょうね。

    魔法をかけられた舌
    こういう単純な不思議さが好きです。
    こんな魔法なら、わたしたちの周りにけっこうあるのではないかと思えてきます。

    空にうかんだエレベーター
    ライナスの毛布のように、ギュッとウサギを抱きしめる女の子。

    ウサ

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    2014年02月10日
  • すずめのおくりもの

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    青空文庫のぺらぺらの冊子で読んだのを思い出して登録してみた。
    豆腐屋さんにちっちゃな豆腐を頼みに来るすずめの話。ラストも素敵です。

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    2013年06月22日
  • ものいう動物たちのすみか

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    不思議ばなし満載の本です。
    子どものころから動物とお話ができたらどんなにいいだろうって・・・よく思ってました。
    登場する人間、お豆腐屋さんも、峠の茶店の人たちもみんないい人ですね。
    小学生のころに戻ってもう一回読みたいなあ。

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    2012年10月05日
  • 南の島の魔法の話

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    中学生の時、国語の授業で読んだ『鳥』の話しが載っていた。恋なんて知らない自分だったけど、叶わない恋はなんて苦しいのだろう…と思ったよ

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    2012年02月15日
  • だれにも見えないベランダ

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    心やさしい腕のいい大工さんのところに一匹の白い猫がやってきて「ベランダを一つ作ってください」と頼みます。
    猫がベランダを欲しがる訳とは……。

    表題作を含め安房さんの作品は「大人」が出会う不思議な話が多いです。
    すでに現実をいやというほど見てきた大人だからこその心の動きがたまらないのです。

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    2011年07月10日
  • ハンカチの上の花畑

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    安房さんの作品は小学校の「きつねの窓」、中学校の「鳥」と教科書が最初だったのですが、どうしても他の作品が読みたくてこのタイトルの文庫本を買いました。

    彼女の作品は、ささやかなしあわせと人間の何気ない業がもたらす悲しい結末。
    読み終わると「どうして……なぜ……」というやるせない気持ちに泣けてきた記憶があります。

    このお話を読んだ時はしばらくこんなハンカチないかなーとぼんやり思ったものです。
    (ハンカチじゃなかった壺だった;)

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    2011年06月22日
  • なくしてしまった魔法の時間

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    「ゲイルズバークの春を愛す」で、結構、味をしめたので、読んですぐの感想を書いています。

    といっても、大好きな安房直子の作品集ですから、それがなくても、しっかりと1つずつ書いているかもしれません。

    安房直子の作品を意識したのは、中1のときに廊下に飾られていた中3の人の描いた絵でした。
    多分、その頃、中3の最後には、ポスターカラーで、「課題なし」の絵が描けたんだと思います。

    「課題なし」。なにを描いたって自由なんです。
    もー、アイドルの顔から、マンガのキャラクターまで、メタクタの無法地帯です(笑)
    特に、わたしたちが中1の時の3年生というのは、もう、本当にワルい人たちばっかりですから、すごい

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    2010年08月17日