安房直子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレちょっぴり不思議で、夢の中にいるような世界を描いた短編集。
季節の変わり目にふと感じる寂しさも、ふんわり漂うそよ風や柔らかな陽射し、優しい木漏れ日に慰められる。
寒くて薄暗かった冬を越えようやく訪れた、待ち焦がれた春。
それは自分で部屋の窓を開けなければ気付くことのできない嬉しい瞬間。
森野屋の美味しいジャムもおばあさんの心を明るくする黄色いスカーフも、海から届くカワイイ電話もすてきな贈りものも、ゆきひら鍋で作った温かなりんごの甘煮も、全てが春の淡いまぼろし。
特に『黄色いスカーフ』『海からの電話』『ゆきひらの話』が好き。
寝る前に一話ずつ。夢の世界へと優しく誘ってくれる短編集だった。 -
購入済み
安房直子さんの世界は少し物悲しく、とても不思議な世界で夢見つつのファンタジーな世界に人間の寂しさ、悲しさなどが含まれた語りが文章からあふれてます。
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購入済み
童話でも奥深い
異界のものとの恋を描いた作品集。今でも色あせないどころか彩り鮮やかな物語がとても美しい言葉で紡がれた、切なくてどことなく恐ろしい物語。
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Posted by ブクログ
安房直子さんの童話集
いや~すごいなあ
面白い話ばっかり
けっこうすごく好き
「さんしょっ子」さんしょの木の精の女の子のちょっぴり切ないさみしい片思いな話。
「空色のゆりいす」盲目の少女のために色を集める風の子の話。いい話だな~
「鳥」ああこれちょう好き!寺山修司っぽい
耳のお医者さんのところに駆け込んできた少女。耳に入った秘密を取り出してほしいとのこと。少女が好きになった少年は実は鳥で、日没までに忘れないと鳥に戻って去ってしまうという・・
「夕日の国」魔法の水をたらすと夕日の国が見えるなわとびを売る少年の話・なんとなくさみしくていい感じ
「だれも知らない時間」あーーこれもいいな -