安房直子のレビュー一覧

  • だれにも見えないベランダ

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    心やさしい腕のいい大工さんのところに一匹の白い猫がやってきて「ベランダを一つ作ってください」と頼みます。
    猫がベランダを欲しがる訳とは……。

    表題作を含め安房さんの作品は「大人」が出会う不思議な話が多いです。
    すでに現実をいやというほど見てきた大人だからこその心の動きがたまらないのです。

    0
    2011年07月10日
  • ハンカチの上の花畑

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    安房さんの作品は小学校の「きつねの窓」、中学校の「鳥」と教科書が最初だったのですが、どうしても他の作品が読みたくてこのタイトルの文庫本を買いました。

    彼女の作品は、ささやかなしあわせと人間の何気ない業がもたらす悲しい結末。
    読み終わると「どうして……なぜ……」というやるせない気持ちに泣けてきた記憶があります。

    このお話を読んだ時はしばらくこんなハンカチないかなーとぼんやり思ったものです。
    (ハンカチじゃなかった壺だった;)

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    2011年06月22日
  • なくしてしまった魔法の時間

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    「ゲイルズバークの春を愛す」で、結構、味をしめたので、読んですぐの感想を書いています。

    といっても、大好きな安房直子の作品集ですから、それがなくても、しっかりと1つずつ書いているかもしれません。

    安房直子の作品を意識したのは、中1のときに廊下に飾られていた中3の人の描いた絵でした。
    多分、その頃、中3の最後には、ポスターカラーで、「課題なし」の絵が描けたんだと思います。

    「課題なし」。なにを描いたって自由なんです。
    もー、アイドルの顔から、マンガのキャラクターまで、メタクタの無法地帯です(笑)
    特に、わたしたちが中1の時の3年生というのは、もう、本当にワルい人たちばっかりですから、すごい出来(笑)さすがに、ヌードはなかったけれど、けっこう、きわどい水着とかは、あった記憶があります。

    まあ、放課後の3年生の廊下を歩いて、

    「いいなー。俺らも、好き勝手に絵を描きたいよな~」

    なんて言いながら、絵を見て回っていたわけです。

    その中に、1つ。
    忘れられない絵がありました。

    それは、縦長のキャンパスに描かれた作品でした。
    青紫色の霧のような不思議なひしがたの窓。
    その窓のむこう側には、花束を抱えた1人の髪の長い女の子。顔は、大きな麦わら帽子の影になって見えません。

    扉の横には、詩のような言葉。

    桔梗の花で 指を染めて
    その指で 窓をつくると……

    絵の題名は、「きつねの窓」でした。

    そのとき、なにか記憶の底から、

    「このお話、知ってる…」

    と訴えかけるものがあったのです。

    それから、毎日、3年生がいなくなるのを見計らって(1年生が3年生の教室のある廊下を歩くなんて、怖くて出来ないような中学校でした)、その絵を眺めに行っていました。

    どこで、「きつねの窓」なんて話をしったのか?
    多分、小学校時代の教科書だと思います。
    ただし、わたしの教科書ではなくて、おそらく兄貴がもっていた教科書に載っていたようです。

    子どもの頃にすり込まれた好みと、大人になってから出来上がった好みとがあると思うのですが、安房直子は、こうやって、子どもの頃にすり込まれた好みです。

    心にトゲとしてひっかかっていた、「きつねの窓」、「夕日の国」、「小さい優しい右手」、「北風の忘れたハンカチ」といった話が、実は同じ作者の作品だと知ったのは、なんと大学の時に、児童文学の講義をうけたときでした。

    好みの話っていうのは、確かにあるのですが、ここまでひっかかっていた話全部が、同じ作者だとは思ってもいませんでした。
    しかも、話自体は、よく覚えているのに、いつ読んだのか?どうやって読んだのか?だれかに話して聞かされたのか?ということは、まったく覚えていないんですね。

    大学になって、安房直子の名前を知って、作品を読みあさりました。
    でも、そのころには、そろそろ絶版になり始めていたりして、なかなか、読めない作品も多かったです。

    ずっと、安房直子の全集が出ないかなぁと思っていたのですが、偶然、復刊ドットコムで、この安房直子コレクションが、出ていることをしりました。

    けっこう、経済的に苦しいときでしたが、購入を決めるのは、速かったです。

    日本のなかで1番好きな作家。
    わたしにとって、安房直子は、そんな作家さんです。

    さんしょっ子
    「さんしょっ子」は、ストーリーだけ追って読むと、実は、ちょっとかみ合っていない話だと思います。

    でも、安房直子のなかで、大好きな人に読んで欲しいなぁとわたしがオススメするのは、この文句なしに「さんしょっ子」です。

    すずなの心の中に秘められた想い。三太郎のすずなへの想い。そして、さんしょっ子の三太郎への想い。

    秘められた悲しみは、透明な朝の空気のように綺麗です。

    思わず、すべての文章を声に出して朗読してしまいたくなります。

    ひとりでさびし ふたりでまいりましょう
    見わぁたすかぎり よめ菜にたんぽ
    妹のすきな むらさきすみれ
    菜の花さいた やさしいちょうちょ
    九つ米屋 十までまねく

    本当に、欲しいと想っているものは、手に入らないもの。
    子どもの頃にわたしに刺さった、安房直子作品のトゲは、多分、この作品の頃から、その物語の底に流れ続けているのだと思います。

    きつねの窓
    最初にも書いたように、「きつねの窓」は、安房直子という作家の印象を強烈にわたしにすり込んだ作品でした。

    あとで、大学の課題として自分たちで紙芝居をつくったりした記憶もあります。
    あの紙芝居は、結局、わたしの元に返ってこなかったなぁ……。

    むかしは、このラストを読んで、過去ばっかりを見つめる「きつねの窓」が消えてしまったことは、主人公にとっては、しあわせなことだったんじゃないかなぁ……とか、思っていました。

    でも、今の年になると、自分がこんな窓を持っていたら、やっぱり手放すことは出来ないのだろうなぁと思ったりもします。

    空色のゆりいす
    目の見えない女の子と「色」のお話。
    これは、この本で始めて読みました。と思ったら、講談社文庫の「ハンカチの上の花畑」に載っていますか?
    あれ、読んでるはずですね。
    でも、新鮮な気持ちで読めました。

    目の見えない子と「色」のお話は、「マスク」というライオン症の男の子の話にもあって、あれも大好きでした。

    女の子が、ばら色のいすにこしかけるところ。「赤」を感じるところ。
    それから、だんだんうすれていくゆりいすにすわって、ため息をつくところ。
    思わず、涙が出てしまいました。

    実は、その2つの場面をここに書き写そうと思ったのですが、もう1回読み返してみて、もったいなすぎるので、やめることにしました。
    ここで、その短い言葉だけを読むよりも、やっぱり、物語全体を味わって欲しいと思います。

    「赤」を感じるところは、生き生きとはねるような描写です。
    これも、もったいなすぎるので、ここには引用しませんね。

    そして、ため息をつくところは…。
    けっこう切ないシーンなんです。
    でもそれは、幸福な記憶というものは、どんなに薄れてしまっても人の心に残るのだというメッセージも含んでいる気がします。

    そして、最後の1行まで大好きでした。

    鳥
    これは、わたしにとっては、あんまり印象に残らない小品という感じですね。

    でも、「耳のなかにある秘密」とか、「耳のなかをのぞくと海岸が見えて」というのは、けっこう好きです。

    夕日の国
    この話も、作者知らないまま、いつ読んだかもわからないまま、ずっと気になっていた話です。

    「きつねの窓」を探す過程で、このお話にもたどり着いて、

    「同じ作者だったんだ!!」

    とびっくりした覚えがあります。
    まあ、ある程度、好みに一貫性があるということでしょうね。

    咲子は、ルビではちゃんと「さきこ」って書いてあるのですが、自分のなかでは勝手になぜか、「さっこ」と変換されています。
    このモジャモジャ頭の女の子は、けっこうわたしのタイプの女の子の原型かもしけない……。と書いて、神坂知子のシルクロードシリーズの金目のツヴィとか、大島弓子の「たそがれは逢魔の時間」の邪夢とかのことを思い出して、自分が思っている以上に本当にそうだと気づきました……。
    これが、もしかしたら、原点かも(笑)

    でも、今回、イラストを書いている北見葉胡さんの絵の女の子よりは、ちょっとバタくさいイメージがあります。
    でも、北見葉胡さんのイラストも、ちょっと大人ぶったところがでていて好きです。

    これは、子ども心になんというか、女の子の魅力を感じさせてくれた物語です。
    印象に残る物語で、感動タイプとトラウマタイプがあるとしたら、これは、完全にトラウマタイプ。
    最後も、けっこう「どうしようもない現実」を子どもの前に見せてくれます。

    だって、作者自身がそう信じているのなら、あの描写はしないだろう~。

    でも、たとえ「夕日の国」が、女の子のついた嘘であっても、その世界があって、その世界が本当に見えたことは、主人公の男の子にも、読者にも残るわけです。

    作り話をしてしまう人に惹かれるのは、実は、その人のなかに「孤独感」を感じるからかもしれません。

    だれも知らない時間
    太鼓の練習の時間をもらうことと、壺のなかの女の子のことは覚えていたのですが、結末をなんにも覚えいませんでした。

    というか、安房直子さんの作品は、パーンと印象に残るシーンが、1枚の絵みたいにあって、それ以外の部分は、けっこう残っていないこともありますね。

    この話のでは、それは、壺のなかの女の子の姿です。

    ときに、このカメは、すごく怖くも見えるし、すごく優しくも見えます。
    「時間」そのものなのかもしれません。

    雪窓
    なんとなく、話としては通っていない気がします。
    全部を見通してお話を作っていく人と、書きながらお話を生み出していく人とがいるのですが、多分、安房直子さんは、後者なのだと思います。

    だから、ときに自分でも思っていない方に物語が転がっていく。
    でも、転がっていく先をとてみ信じているのだなぁとも感じます。

    雪窓の屋台のなかの手袋をした女の子。
    歌うようなセリフ。
    多分、何年かたてば、ストーリーは全部忘れて、そんなシーンだけが残るのです。

    どうも、わたしは、フレームのなかの女の子のイメージに弱いようです。
    そして、安房直子さんは、初期の作品では、小さなものの中に世界を写し取るということに、情熱があるみたいです。

    てまり
    これも、「小さなものの中の世界」の話だ。
    そして、夢がつながっている話。

    今読んだところなのに、最後の印象が残っていなくて、今、どんなだったっけと読み返しました。

    ファンタジーであるのに、どこか現実と通じている。
    現実と通じているからこそ、ファンタジーの部分が、ものすごく切ないです。

    赤いばらの橋
    小学校の時、部屋に兄貴のお古の子ども向けの世界文学全集みたいなのが並んでいました。
    それから、従姉の家からもらってきた本も。

    ただし、本は、新しい方が魅力がある。
    ということで、自分の選んだ本は、けっこう読んでいたのですが、この手のお古の本には、全然、興味がなくて、普段は並んでいるだけでした。

    子どもの頃、朝、不思議と休みの日曜日には、早く目が覚めました。6時ぐらい。
    親は、休みの日は、ゆっくりと寝ていたので、起きてくるのは8時ぐらい。
    で、その2時間というのは、なんというか、不思議な「秘密の時間」だったわけです。

    外に散歩にいったりもしていた記憶もあるのですが、そんなときは、普段あんまり読まない本棚のお古な本を引っ張り出して、読んだものです。

    今にして思うと、「小さい魔女」や、「巣立つ日まで」とか、ルナールの「にんじん」など、おもしろい話は、自分の選んだ本よりも、こっちの方にたくさんあったような気がします。

    そのなかの1冊。従姉の家からもらった本の中に、「北風のわすれたハンカチ」というのがありました。
    このころはまだ、作者を意識して読むということはしていなくて、これが、安房直子さんの作品であることを知ったのは、やっぱり大人になってからでした。

    この「北風のわすれたハンカチ」のなかに入っていた1編です。
    たしか、3編のお話が入っていたのですが、これが1番印象の薄い話です。

    もう1つの「小さいやさしい右手」の印象が強すぎるということもあるのですが。

    でも、この話も、「小さいやさしい右手」も、なんか、なんでお母さんがあんなにいじわるなのかが、よくわからないんですねぇ。
    無条件な悪意?

    昔話なら、ままははであったとか、いろいろ意地悪な理由がつけられているのですが、いっさい説明なしで、抑圧するものとしての母親が描かれています。
    このあたりは、けっこう子ども心に怖かったようです。

    小さいやさしい右手
    これも、「北風のわすれたハンカチ」のなかに入っていました。

    子どもの頃の印象は、怖い話(笑)
    よく切れるカマで、右手を落としてしまうシーンが、やっぱり、強烈に焼き付いています。

    だから、ラストはほっこりと暖かい「北風のわすれたハンカチ」の作者とは、違う人なのだと思っていたようです。

    今読み返してみても、やっぱり、怖いです。
    でも、怖いのは、魔物ではなくて、人間なのかもしれません。

    「ぼくには、とってもできないな。」

    そう言う魔物の心は、自分の心とやっぱり重なります。
    だれにとっても、多分、そうであるように。

    そして、このお話は、大人に向かってではなく、子どもに向かってこそ語られるべきお話なのだと、そう感じました。

    子どものなかに、小さなトゲを残します。
    そして、いつか、そのトゲのことを思い出し、深く考えるときがあるのです。

    北風のわすれたハンカチ
    素敵な青い馬に乗ったお客さんがたちが、メチャクチャ迷惑な人たちなので、ビックリした思い出があります。

    「これは、ひどい……」

    と子ども心に思ったものです。
    そのころ読んでいたファンタジーは、けっこうほのぼの系が多かったのでしょう。
    だから、女の子のお客さんが来たときには、とってもホッとしたものです。

    ハンカチをテーブルに載せて、魔法がかかるかどうか、試してみたと思います。
    もちろん、北風のわすれたハンカチではなかったので、ホットケーキは、出てこなかったのですが。

    あと、きっと、このお話を読んだ後、

    「ホットケーキが食べたい」

    なんて、言っていたんだろうなと思います。

    大人になった今は、クマの孤独がとても心にしみて理解できます。
    多分、わたしは、こういうヤツです。

    ここまで、穏やかではないのが残念ですが。

    エッセイ
    エッセイを読む機会は、本当にすくないので、こんな風にいっぱい集まっているのは、とってもうれしいです。

    そして、エッセイの言葉が、ファンタジーを作ってるときの言葉と、本当に同じだということを知るととても安心します。

    0
    2010年08月17日
  • まよいこんだ異界の話

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    安房直子さんのファンタジーってどうしてこんなに素敵なのでしょう!この本には4つのお話が入っています。どのお話も読み終わるとしばらく「ほ〜っ」っとしてしまいます。
    特に「丘の上の小さな家」と「三日月村の黒猫」がとても良かったです。もっともっと、安房さんのお話が読みたいです。

    0
    2010年08月07日
  • まよいこんだ異界の話

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    [ 内容 ]
    「ライラック通りの帽子屋」「三日月村の黒猫」ほか、幻の世界を描く長編と中編4編。

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    0
    2010年06月23日
  • 世界の果ての国へ

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    [ 内容 ]
    「鶴の家」「日暮れの海の物語」「火影の夢」「銀のくじゃく」ほか、あざやかな色彩のホラー10編。

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    2010年06月23日
  • なくしてしまった魔法の時間

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    [ 内容 ]
    安房直子初期の短編集から11編。
    独自の幻想世界をつくりあげ、数々の賞を受けながらも、早世して十年になる作家・安房直子。
    その主要作品71点とエッセイ40点余を7巻に分けて収録した、初めての本格的作品集。

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    2010年06月23日
  • めぐる季節の話

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    [ 内容 ]
    「緑のスキップ」「初雪のふる日」「花豆の煮えるまで」ほか、闇から光への幻想11編と著作目録。

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    2010年06月23日
  • 見知らぬ町ふしぎな村

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    童話が大好きなんですが、安房直子さんの話は特に大好きです。明らか小学生向けだとは思うんですが、中学校の頃に図書室にあったので全巻制覇しました。何回読んでも飽きずに物語りに引き込まれていく感じです。どれもすっごく優しくてほんわか温かい話。短編集のシリーズの中でも特にこの本が好きです。中でも『うさぎ屋のひみつ』『海の館のひらめ』が好きなんですが、共通しているのは食べ物関連の話だってこと。美味しそうです。笑

    0
    2009年10月04日
  • ハンカチの上の花畑

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    小学校の図書室に置いてあった。私が始めてハマった活字本だと思う。何度も何度も読んで貸し出しカードが自分の名前で1枚埋まった記憶がある(笑)ハンカチの上で小さな家族達が種をまいて花を咲かせたり、その花からお酒をつくったり。靴や帽子を作っておくと嬉しそうに身につけてくれたり。当時は自分でもハンカチを広げて小人さんこないかな、なんてウキウキしたものです('ω'*)

    1
    2009年10月04日
  • なくしてしまった魔法の時間

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    ゆっくり、ゆっくりと流れていく文章。
    文章が、頭(あるいは心)に、少しずつ染み渡っていくような感覚を覚えました。
    まさに、魔法の時間。素晴らしい時間でした。

    0
    2009年10月04日
  • まよいこんだ異界の話

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    収められている題材の数はこれまでと少ないですが、「ハンカチの上の花畑」、「ライラック通りの帽子屋」、「三日月村の黒猫」とほぼ全ての話に強く惹かれました。
    どのストーリーも想像すればするほどその世界に引き込まれていって、話が終わるとしばらくの間自分自身も異界にいっていた気分になるほどです。
    どの本も、全部欲しくなる・・・。

    0
    2009年10月04日
  • なくしてしまった魔法の時間

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    安房さんの世界を改めて知ったのはこの本を読んだのがきっかけでした。とても大きく心に残り、影響を与えてくれたと思います。

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    2009年10月04日
  • 見知らぬ町ふしぎな村

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    「海の館のひらめ」が私は一番印象に残っています。ストーリーはハッピーエンドで普通かと思いますが、綴られている文章にとても惹き付けられます。
    他にも「魔法をかけられた舌」、「ひぐれのお客」がすきです。
    他にも様々な作品を収めた本がありますが私はこの「見知らぬ町ふしぎな村」が一番好きかもしれません

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    2009年10月04日
  • なくしてしまった魔法の時間

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    この世に早すぎる別れを告げた、安房直子さん。
    残念に思われた方も多かったのではないでしょうか。

    もう読めなくなった作品もあるようで、そちらの方も大変残念でしたが、
    クラフト・エヴィング商會の美しい装丁による、安房さんの作品集全7巻が刊行。
    それぞれに付けられたタイトルも素敵です。

    こちらの「安房直子コレクション 1」には、よく知られている「きつねの窓」の他、
    初期の短編集から11編を収録。
    単行本未収録のエッセイも含まれています。

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    2009年10月04日
  • ねこじゃらしの野原

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    とうふ屋のご主人はやっぱり
    ぎり・にんじょう そしてやさしい
    おじさん
    そんなご主人に飼われたタロウ
    りっぱになりました
    あっぱれ!

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    2026年06月04日
  • なくしてしまった魔法の時間

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    子ども向けファンタジーだが、大人が読んでも面白く、心響く。どこか懐かしさを感じさせる不思議な雰囲気と透明感がとても魅力的。「きつねの窓」と「鳥」が特に良かった。

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    2026年04月28日
  • すずめのおくりもの

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    お豆腐屋さんにスズメが頼み事をしに来ます…
    ちょっと昔の昭和の空気感
    並んだスズメがなんとも可愛く
    文のリズムも良い
    挿絵も多く読みやすい
    ものがたり移行への最初の一歩にお勧めしたい

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    2026年04月23日
  • めぐる季節の話

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    ネタバレ

    シリーズとしてはこれが最後の一冊
    「いつか読もう」「いつか読みたい」そのまま終わってしまいそうで 今回改めて読み返したけれど 寂しい

    巻末年表があって 養子に出されていた事に驚いたけれど 小さい頃は人見知りで一人遊びをしていたそうなので 知らなかったのが 養父達に遠慮せずありのままで過ごせていたのか
    峯岸明氏と結婚とあるが 婿養子?それともペンネームとして安房?
    作品自体も好きだけど 作者本人も掘り下げたくなるので 特集とか組まれないかなぁ。。

    ◇緑のスキップ
    既読だったので懐かしい そんな気もしてたけど そりゃそうなるけど と切なくもあり
    来年も会えるのだろうか それとも会えたとしても違う子なのだろうか

    ◇もぐらのほったふかい井戸
    世の男の子達は 偶然良い方に転んだから助かっているだけで 大抵子供時代命に関わるような無茶をしている説があったけれど 
    重みで沈むって 何か昔話でよくある設定なのは
    教訓として残っているから ということなのだろうか

    ◇初雪のふる日
    蟲師の抜け出せなくなった女の子の話を思い出した
    自分は予想外に弱いので
    実際そうなったらパニックになって 機転利かないタイプだな

    ◇エプロンをかけためんどり
    三十郎さんはまだ若くて にわとりのいる日々では欲求不満だったのかなとか下世話な勘ぐりをしてしまった

    ◇花豆の煮えるまで 小夜の物語
    山んばのお母さんが なぜ風になったのか
    何故人の姿で戻ってはこられなかったのか 不思議

    ◇風になって
    小夜も風になれるっていう。。
    そうしたらお母さんの声も聞けるっていう
    予想外

    ◇湯の花
    おばあさんが小夜の味方で 信じてくれる存在なのが凄い お父さんは出てこないなぁ

    ◇紅葉の頃
    不思議な存在が泊まりに来る地域なのか 小夜がいるからなのか。。

    ◇小夜と鬼の子
    お父さん登場 10より上の人間とは付き合わないという鬼の子
    鬼の子自体は何年生きているのだろう それとも周りの鬼にそう言われているのだろうか
    紅葉では小さい女の子 今回は小さい男の子 小夜は兄弟が欲しいのかなぁと思ったり

    ◇大きな朴の木
    前作で12歳ということだから 知恵を付けているというか いろいろ知恵を絞るというのも分かる。。
    山んばは本当に風になった娘を呼び戻せるのだろうか?
    小夜は今回の選択を 後悔し続けるのかな

    ◇うさぎ座の夜 
    今作で終わり
    1993年で、亡くなって これは1992年掲載なので 本当は山んばやお母さんと会える続編があったのでは とも思ってしまった

    ◇エッセイ14つ
    この母というのは養母だろうか? エッセイにはそういった事は特に書かれていなかったと思うので
    「大きくなったら母親のようになりたい」という、作者の答えは は母親にとっては嬉しかっただろうなぁ
    「子供の話をよく、聞いてあげる母親になりたい」
    日本の長時間労働や長距離勤務 なんとかならんかなぁ。。

    八木重吉の詩 読んでみたい

    しろいうさぎとくろいうさぎ 今読むとどうだろう?子供時代はちょっとよく分からなかった

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    2026年03月09日
  • ねこじゃらしの野原

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    安房直子さんの童話ですね。
    絵は、菊池恭子さん。

     谷あいの町に、小さなとうふ屋さんがありました。
     このとうふ屋さんの主人は、たいへん働き者でありました。朝はとても早くおきてとうふを作り、昼は、大なべで、あげとあつあげと、がんもどきをこしらえます。夕方になりますと、店のとうふを自転車につんで、ラッパをふきふき、あちこちの町や村へ売りにいきます。そうして、休みは、月に一日だけです。
     
     昔話のような語り口で、谷あいの町のとうふ屋さんにやってくる、ふしぎなお客さんとのふれあいの物語です。

          もくじ

        すずめのおくりもの
        ねずみの福引き
        きつね山の赤い花
        星のこおる夜
        ひぐれのラッパ
        ねこじゃらしの野原

     安房直子さんは、日本の昔話への関心が深い方なので、お話が日本情緒あふれるほのぼのとした中に、ちょっと怖い部分もあります。そこが物語を面白くしていますね。子どもたちへの文学作品ですから、ユーモアを根底に描かれていますから、まったりと楽しめるのがいいですね(=゚ω゚=)

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    2026年02月10日