安房直子のレビュー一覧

  • 春の窓 安房直子ファンタジー

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    安房直子さんは絵本で読んだことあったけど、短編集はNaffyさん画のこの表紙に惹かれて初めて読む。
    ノスタルジックで優しく少し不思議。読んで心が凪いでいき、大変良かった。
    大好き。
    もっと安房直子の世界に浸りたいと思ったので他の作品も読んでみたい。

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    2024年04月30日
  • 春の窓 安房直子ファンタジー

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    ネタバレ

    この本大好き!ファンタジーの魔法をかけてもらえるような素敵な本。
    「急に、おばあさんは、楽しくなりました。めったにないようなすてきなことが、これから始まるような気がしてきました。」
    これは本文中の一節なんだけど、おばあさんだけじゃなくて私も読んでいてほんとうにわくわくしてしまうのだ。大人向けの童話ということだけど、子供でも読めそうではある。
    全編通して始まりにはしんみりした寂しさが漂っており、そこにやってくるファンタジーがぽっと明かりを灯してくれるようなお話が多い。動物たちとの素朴で楽しいやり取り、手のひらに収まる不思議な宝物。どれも好きだけど、「あるジャム屋の話」「星のおはじき」が特にお気に

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    2023年08月24日
  • ハンカチの上の花畑

    購入済み

    私が小学4年の時、母が図書館で借りてきて読んでくれました。26年経った今でも鮮明に覚えています😃
    安房さんの童話はどれも優しく、ちょっぴり切なさを交えてるので、何度読んでも飽きません。

    #ほのぼの #癒やされる #切ない

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    2022年12月30日
  • 春の窓 安房直子ファンタジー

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    どの話もあたたかく不幸になることのない世界観です。現実の中にほんの少し不思議なことが起きます。不思議なことを起こす動物やものが可愛いです。

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    2023年04月25日
  • 春の窓 安房直子ファンタジー

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    十二篇のファンタジー短編集。
    ひとつめの”黄色いスカーフ”から、もう虜になり、想像がつかない展開にワクワクしながら読みました。少し切ないストーリーもありますが、一話一話が美しくて、うっとり幸せな気持ちになる童話集です。

    1番心に残ったのは”春の窓”。本を閉じた後も物語が続いているような余韻に浸っています。

    自然や動物たちが、自分にも話しかけてくれないかしら…なんて想像するだけで楽しい。夢の世界に連れて行ってくれる一冊でした。

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    2022年10月05日
  • 春の窓 安房直子ファンタジー

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    周りの動植物や物たちの心の声を具現化したかのようなやさしさが、望まずとも孤独を感じて生きていかねばならない人達に届けられる物語は、私のような、今でもひとりぼっちで暮らしている人間にとって、温かくも切ない思いに駆られます。

    主人公たちの年代も、少女時代のささやかな思い出が蘇ってくる展開に、安房さんのやさしさを感じさせる、おばあさんが主役の話や、貧しい家庭に生まれながらも思いやりをもった、健気な女の子の話など、様々です。

    特に、後者の「海からの贈りもの」での、お祭りに行く女の子に、病気のおかあさんが、「これですきなもの買っておいで」と、渡した五十円玉二枚を、自分のものを五十円分、おかあさんのも

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    2022年05月06日
  • 春の窓 安房直子ファンタジー

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    色々なストレスや辛い事がこの本を読むと癒しに変わり、読んだ後は心がほっこりします!
    大人も子供も楽しめる作品です!

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    2022年04月25日
  • 春の窓 安房直子ファンタジー

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    安房直子さんが大好きで、全集も、昔講談社文庫から出てたのも持ってるんだけど、また文庫で世に出たのが嬉しくて買ってしまった。
    「ゆきひらの話」が好きです。

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    2022年03月19日
  • 春の窓 安房直子ファンタジー

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    心がポッと温かくなった。
    講談社さんありがとう。
    安房直子さんの本が文庫本で読めるなんて嬉しい!

    私のところにも春が来ました。

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    2022年03月06日
  • 春の窓 安房直子ファンタジー

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    安房直子さんのファンタジー 、すごく好きです。
    今日は一日、この本をゆっくり読んでいて、とても幸せでした。12編のお話は、どれも、どこか懐かしくて、優しい、切なくも美しい作品ばかり。
    特に 『あるジャム屋の話』と、表題作の『春の窓』が、すごく良かった。読み終えると、心がぽかぽかになっていました! (*^_^*)
    日常から、不思議な世界へといざなわれる、極上の時間を楽しませていただきました。
    とてもあったかく、優しい気持ちになれます。
    おすすめ!
    2022年2月23日

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    2022年02月23日
  • 世界の果ての国へ

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    安房直子さんの物語は、いつも何か物悲しかったり、不穏な影が差しているので、読んでいるとだんだん心配顔になっていってしまう気がする。
    だけど物語を紡ぎだす言葉が美しく、それによって浮かび上がる世界に魅了される。
    安房直子さんの物語そのものが魔法みたい。
    結局は物悲しく不穏な世界の虜になってしまうのだ。

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    2022年01月02日
  • すずめのおくりもの

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    とうふやさんとすずめの「おくりもの」のお話

    「とくべつのおねがいです。」
    「とうふを 一ちょう、こしらえてもらいたいのです。」

    ある朝、すずめたちが、とうふやにやってきて言いました。すずめ小学校の入学いわいに、ごちそうをしてあげたいと思ったのです。そこで、とうふやが、とうふやあぶらげを作ってやると、すずめはおれいを言ってかえっていきました。その日の夕方、すずめたちは、またとうふやにやってきます。「おすそわけに あがりました。」

    すずめがくれた「おくりもの」は、とってもすてき。それに、とうふやさんが、とうふやあぶらげを作るようすも楽しいですよ。さしえもたっぷりで読みやすいです。

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    2021年12月18日
  • すずめのおくりもの

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    お豆腐やさんにスズメたちが訪ねてきて、スズメ小学校の新入生のために小さい豆腐(油揚げ)を作ってほしいとたのむ。若干時代が古く感じるかもしれないが豆腐の作り方も知ることができる。自分で読むなら低学年春向き。

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    2021年09月06日
  • めぐる季節の話

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    代表作「花豆の煮えるまで」を含む連作短編を中心に、山の季節の移り変わりと命の不思議を描いた初期から後期までの作品集。

    最後の巻には書作目録、著作引用、年譜も掲載されていて参考になった。
    エッセーからは安房直子さんの子ども時代の様子や、どんな本を読み影響を受けたのかを知ることができた。
    安房直子さんの世界に浸っていた一週間、とても良い時間だった。忘れていた好きだった世界を想い出した。大人になって読むのも良いものです。

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    2021年03月13日
  • 世界の果ての国へ

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    人のさがをのぞきこんだような、美しくおそろしい短編集。

    人間のさが、欲深さを描きながらも、けっして断罪しない。だから考えてしまう。
    『夕暮れ海の物語』『木の葉の魚』『奥さまの耳飾り』どれも哀しく美しい話の中でふっと怖いと感じてしまう。

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    2021年03月13日
  • 恋人たちの冒険

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    異形のモノと人は本当に愛しあえるのだろうか。それは安房直子のもう一つのテーマだそうだ。境界線でとまどう恋人たちの強熱と悲しみを描いた物語をあつめた中編作品集。

    愛ゆえに自ら異界へ行ってしまう人の、どうしようもない強い想いと憧れ、その切なさが胸に迫ってくる。
    異界で住むことを選んだあと、故郷を忘れることができずに家族を棄てて人間界へ戻ってくるものもいる。異界のモノが愛ゆえに人の姿になり、こちらで暮らすことを選択するものもいる。
    さまざまだが、どの話も美しく切ない。

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    2021年03月13日
  • まよいこんだ異界の話

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    ひょんなことから異界に招かれ、そこで大切なものを得て帰ってくる主人公を描いた作品集。

    『丘の上の小さな家』異界へ、レース編みを習いに行っていた数時間は、じつは40年が過ぎていた。逆に『三日月村の黒猫』では不思議なボタンの技を習得していた長い年月はたったのひと月。
    美に魅せられ異界へ行き、失ったものと得たものの重さを考え切なくなる。異界の手仕事の技の美しさに目を見張る。
    『ハンカチの上の花畑』の菊酒を作る小人たちの描写も、発酵の不思議に惹かれる私の壺にハマった。

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    2021年03月13日
  • ものいう動物たちのすみか

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    代表的な連作短編集。野山に棲むものいう動物たちと人との交流を描く。

    安房直子さんのおはなしは、色彩が鮮やかだ。色に惹かれ、色に興味があるのだなと感じる。おはなしが絵画的だ。
    安房直子さんは作品を書くときは、一枚の絵を視覚化されたものを思い浮かべ、その後からイメージを言葉を使って描き上げてみたいという焦熱が沸いてくるのだそうだ。なるほど。だから情景が鮮やかに立ち上がってくるのだと分かった。
    『きつねの窓』桔梗の青、『空色のいす』白いハンカチの上に集める空の青、紅ばらの赤、『青い花』紫陽花と傘の色。目の前に美しい色の世界が広がる。

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    2021年10月03日
  • 見知らぬ町ふしぎな村

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    子どものために描いた短編を集める。お店屋さんが舞台の作品が中心。

    安房直子さんは、料理やジャムづくりや編み物、刺繍、レース編み、機織りなどの手仕事に惹かれていることが伺える。
    家事が生活の大部分を占めていた頃、生活そのものが作品の素材になっていたという。生活の中から生まれた魔法だからこそ、読み手が自分のことのように引き寄せられるのかもしれない。

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    2021年03月13日
  • なくしてしまった魔法の時間

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    安房直子の初期の作品が中心。

    『鳥』耳のお医者さんが見た耳の中の海とカモメ。『てまり』たもとに入れた手毬を覗くと見える景色。『ふしぎな文房具屋』画用紙に描かれた絵に、虫メガネの眼鏡をかけて見える世界。『海の口笛』かけはぎ屋が青いドレスの小さな穴にみた海の中など、小さな穴を覗き込み、そこに別世界を描いて見せてくれる。
    また『きつねの窓』のように指で囲った窓や『夕日の国』縄跳びの縄の中『北風のわすれたハンカチ』『ハンカチの上の花畑』のように切り取られた部分に魔法を鮮やかに広げて見せてくれる。そのことを安房直子さんは手品のような魔法といっている。
    ハイファンタジーではなく、日常の中にひっそりある小

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    2021年03月13日