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Posted by ブクログ
村上陽一郎氏の歯に絹着せぬ物言いが好きだ。
『あらためて教養とは』は語り下ろしであった。本書は書き下ろしである。文章の端々からも氏の教養が滲み出ている。例えば、「雅味」(がみ/雅な味わい)という言葉を私は知らなかった。
氏の広範な知識を老害と捉える読者もいるだろう。よく分からないことを長々と語られたら嫌気がさすのも当然だ。しかし、若者にさえ大人が媚びる今の時代に、読者に媚びずに持論を展開する物書きも珍しい。その意味で本書は村上氏の持論に触れたい人だけが読めば良いだろう。
自分の至らなさを誰からも指摘してもらえない年齢になってしまった。もはや自分で自分を教養するしかあるまい。
ちなみに、村上氏は原稿をPCで書いていることが分かった。論文を書くことを生業にした学者だから当然ではあるが、そのためいささかペンが走っているところがあるように思った。
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