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Posted by ブクログ
●裁判官という人たちの仕事の内容や人となりを赤裸々に綴った本。
●裁判官、そして司法の現場が詳らかに語られており、普段馴染みがないこともあり、興味深く読めた。特に興味深かったのは、「尊属殺重罰規定違憲判決」にかかる話だ。この判決で、すべての親子殺しで「尊属殺人罪の規定が無効」になったのだと、これまで誤って理解していた。「本件のような特殊性がない事案にまで「尊属殺人罪の規定が無効である」のは不当な一般化である」と著者は述べる。ある判決により法律が直ちに変わるわけではない、というのは言われてみれば当たり前の話だったが、この判決の社会的インパクトに惑わされて、著者の言う「不当な一般化」を行ってしまっていたのかもしれない。
Posted by ブクログ
元裁判官の著者が、裁判官は実際にどんな仕事をどんなふうにしているのか、また、裁判官の人事、報酬、転勤など、裁判官の実情を明かし、裁判官を神聖視する必要はなく、裁判官も凡人、俗人に過ぎないと説く。
裁判官の仕事の大部分を事件記録を読むことが占めることなど、裁判官の仕事の具体的な内容や進め方などを知ることができ、興味深かった。
ただ、出世を気にしての新年の挨拶といった裁判官は俗物だとするエピソードなどは、著者が20年近く前に見聞きしたもので、現在の裁判官にどこまで一般化できるのかはちょっと疑問である。著者は、裁判官時代によい思い出を持っていないのか、裁判官という仕事をちょっと冷笑視しすぎている気がした。
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