戸谷洋志の作品一覧
「戸谷洋志」の「哲学のはじまり」「生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「戸谷洋志」の「哲学のはじまり」「生きることは頼ること 「自己責任」から「弱い責任」へ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
読みやすい、それぞれの哲学者から引用して友情の形を推定、定義していく
一番しっくりきたのは、ニーチェとマッキンタイアで、
ニーチェは、人間は友人を理解しきれずむしろ理解していると誤解することは友人の未知な部分を既知なものに置き換えてしまう失礼なこと、理想なのはそれぞれが苦悩に打ち克てるようになる関係にあること(支え合うイメージでもいいしライバルでもいい)
マッキンタイアは、自律性を大事にする他哲学者と異なり、障碍者を例に、人は少なからず依存しあっており、依存でも善を開花させるような依存は問題ないと。
筆者の言うとおり色んな形があるため厳密な定義は必要ないと思うが、理想的な人間関係を言語化
Posted by ブクログ
今まで、わたしの嫌いな言葉ランキング1位は「親ガチャ」だった。それは、「生まれる環境によって不利益を被ることはたくさんある、だが、それでもなお自分の人生を投げ捨てずに戦い抜くことにこそ意味がある」という私の価値観を揺るがす言葉だと思っていたからだ。
そのように思うのは、親ガチャという言葉が流布する前に、わたしも同じようなことを考えていたからだ。
過去の自分が抱き、自分の人生から逃げる言い訳にしていた概念に、「ガチャ」という比喩ではっきりとした輪郭が与えられた。
この言葉を初めて聞いたときは、絶対にこれを拒絶しなくてはいけない、これについて語る人がいたら耳を閉じなくてはいけない、と本気で思って
Posted by ブクログ
哲学・倫理学が専門である戸谷洋志さんの著書。戸谷さんは、2015年に第31回暁鳥敏賞を受賞されています。
本著を通じて、「人を頼る」という行為についての疑問を解きほぐすことができました。社会福祉にも親和性がある一冊です。
本著は人を頼るということについて、「責任」という観点から分析しています。
「SOSを出していいんだけど、でも出せない」。多くの人は、困っていることを言えないことに困っていると思います。
なぜ、SOSを出せないか。それは、他者を頼りづらくする自己責任の風土があるからとあり、
目から鱗だったのは、戸谷さんは自己責任論における責任を『強い責任』と定義し
「強い責任は、むしろ責