文芸社作品一覧

  • 只今 修業中
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    作業療法士として、また関連分野の専門養成機関の教員として、家庭と両立させながら勤めてきた著者が、定年退職後に空白を感じ、社会人学校に通って歴史や文化を学んだり、書道を習ったり、文芸に親しんだり、社交ダンスやピアノを始めたり、作業療法士の仕事も再開したりという新たな挑戦の経験と、またその折々に甦る、逝ってしまった夫や父母、義父母との思い出を綴ったエッセイ。
  • 虹を渡った人たち ボクの心に火を点けた 挑戦者の物語
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    自分の将来について考えて、なりたい自分になるために一歩踏み出す勇気をくれる物語。
  • 不思議ワールド
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    体が弱く、生死の境をさまよったことも数知れない妻。しかし、そのたびに目に見えない力によって生かされてきた。また、父が亡くなるときにも、離れた所で眠っていた自分に呼びかける声を聞いた。夫も若い頃、事故死した友人に話しかけられ、共通の友人との奇妙なシンクロニシティを体験。「人間は死んで終わりではない」と確信するに至った夫妻の不思議な体験をまとめたエッセイ集。
  • 暮れの鐘
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    1巻880円 (税込)
    父の遺した一冊の大学ノートを頼りに祖母の足跡を追いかける。そして奇しくも手にしたのは祖母の手書きの句集──『暮れの鐘』。司の体内に堆積していた“拘り”がガサッという音を立てたのは、その時であった──『雪消』。ありのままの生き方で息を吹き返す人々の群像劇──『雨避け』。人生の色とりどりの出会と「人間」を真正面からとらえ描いた短編集。
  • 詩集 追尋 ─言葉を紡いで─
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    1巻924円 (税込)
    三重県の新進気鋭の詩人による「生と死」という根源的なテーマが全体を貫いている詩集。「追尋」とは、目的を達成しようとして追い求めること。当たり前のように思っていた日常の愛おしさ、人の命の素晴しさ、親子、家族を含め人と人の深い絆をテーマに言葉の持つ力を存分に発揮している。この詩集はあなたの幸せの引き出しを開ける鍵となるだろう。
  • ぼくのしあわせ
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    丘の上に「ルーク」という名のカシの木が生えていました。ルークは、ふもとの家にすむ小さな女の子を、ずっと見守っていました。雨の日も、風の日も、女の子が泣いているときも、病気でねこんでいるときも。やがて女の子は大人になって、自分にそっくりな子どもを連れて、ルークの前に姿を現したのでした。しあわせを願うことのすばらしさを、いっしょに感じませんか。
  • サルマガンディ・岡山 岡山寄せ鍋日記
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    人生のあれやこれやを集めたら、美味しいsalmagundi(寄せ鍋)ができました──映画のカメラマンだった夫のこと、文化人との交流や、1970年代、アメリカに留学していた時のルームメイトとの思い出。馬や犬のこと、謎の骨董調理器具での「3分ゆで卵」調理チャレンジ、岡山の自然とのふれあい……日々の生活の中でのエピソードを中心に、エレガントで軽快な筆致で表現したエッセイ集。
  • なんでやねん ごまめの歯ぎしり
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    “笑い”を生きるエネルギーに変え、あらゆる苦難をたくましく乗り越えてきた著者が、自身の半生を振り返る。
  • 元主婦の引越物語 自閉気質な私の人づきあい記
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    【人との付き合いの頻度やその中身については、つい気にしすぎて考えすぎて疲れる。それでもこれを繰り返すことをやめないのは、そこに関わり続けるしかないのを肌で感じているから。どうしても興味引かれ、大きな喜びも大きな落胆もあり、冷静ではいられないのに冷静な振りをしがち】(本文より)。いろいろな問題に直面するたび個性を発揮する、自閉気質な著者の自伝的エッセイ。
  • 詩集 群青色の空
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    1巻968円 (税込)
    群青色の空に/白い雪を頂いた岩山が/傾きかけた西陽を受けて輝いていた/……/張りつめた空気が私の体をとり囲む/いつかあの頂に立つことを夢見た人よ/夢みた空よ/……/群青色の空の彼方/やがて沈み行く陽の光のまぶしさが/私の目にはしみた(「群青色の空」より)。鋭敏な感性を解き放ち、自然の中から享受する真理。時に柔らかく、美しく、涼やかに、人と自然を謳い上げた詩集。
  • 白い境界線
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    1巻968円 (税込)
    男に騙され不幸にあえぐのぞみ。薬物依存に苦しむレディースあがりのヒカリ。交わるはずのなかった全くタイプの異なる二人が出会った時、物語は動きだす──。「闇」と「孤独」を共有し、「フィーリング」で結びついていく二人の友情物語。「心をごまかしても、ごまかしても、私の偽りは深い。だからそのままで、私は強気で進むんだ。それでも、本当は……ムリかな?」
  • シャルロット・ロベスピエールの回想録をひもとく
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    1巻1,001円 (税込)
    フランス革命とは何だったのか、革命の渦潮と狂気は人々をどのように翻弄し、そこに生きる人々に何をもたらしたのか、改めて知らされた気がします。この赤裸々な回想録は混乱した社会秩序が一人の気高い女性に与えたあまりにも過酷な運命を数百年後の私たちに、鮮明に伝えてくれています。歴史的にも貴重な資料だと思います。(公認会計士/小早川久佳氏による推薦文)
  • ワナリーの仲間達
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    みんなが仲よくすることで、地球の未来はきっと開ける! 南半球にある少し都会のワナリーという不思議な町で、未来は動物の声が聞こえるようになってしまった! ターキーのラッキーと息子の空など、たくさんの仲間達といろいろな問題に向き合っていく。「一人ひとりが、愛をもって周りに優しくなること。一生懸命に生きること」自然に感謝し、共存することの大切さに気づく物語。
  • いいことしたいなあ
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    うさぎさんが道を歩いていると、おなかがすいて困っているぞうさんに出会います。うさぎさんがもっていたおにぎりをあげると、ぞうさんは大感激。自分もうさぎさんのように、「だれかに親切にしたいなあ」と思います。するとぞうさんは、お花に水やり中のきつねくんに出会って……。ひとつの“いいこと”がつぎつぎと“いいこと”を生む、心をハッピーにする絵本。
  • しろい あさ
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    寒い冬の、夜明け前後の短い時間。暗いため池の周りが次第に白んでいき、朝靄に包まれ一面真っ白な世界になる。そんな感動的な瞬間を切り取った絵本です。抽象的な水彩画で描かれた夜明けの水辺は、幻想的で美しく、画集のように絵そのものを味わうこともできます。大人向きの絵本ですが、小さなお子様も色彩の変化を楽しんでいただける、幅広い世代に読んでほしい一冊。
  • ぼくは、切り株げんた
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    駅前に仲よくきょうだい5人で植えられたげんたたち。ところがある日、中央に植えられた一番上のお兄ちゃんが根こそぎ掘り返され、げんたと妹は、幹で切られて高さ1メートルの切り株になってしまいます。絶望するげんたでしたが、1人のお姉さんに励まされ、頑張って生きようと必死の思いで芽を出し、葉を茂らせていきます……。尊い命の輝きに目を向けた、実話をもとにした感動の絵本。
  • まっしろなくにの まっしろなこびとたち
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    どこを見ても「まっしろなくに」がお話の舞台。そこに住む「まっしろなこびと」たちが、ある日「色」を目にし、きれいな色を求めて旅に出ることに。数々の美しい色を知って、「まっしろなくに」が虹のように美しい色に満ちた国となるまでが描かれている。今作は読者が自分で色を塗り、自分だけの絵本を作ることができ、想像力や創造力を高めながら1冊で2度楽しめる。
  • ももと黒ねずみの家族
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    ちょっと生意気で元気な性格の「もも」は、お母さんのいうことをちっとも聞きません。いつも勉強をしないでお遊びにいってしまいます。でもあるときの「ねずみの家族」との出会いをきっかけに、お父さんやお母さんのいうことを聞くようになりました。さて、どんなことがあったのかな? 小学校2年生の素直な気持ちをえがいた、家族のことをもう一度考えたくなる絵本。
  • ももよちゃんとおばあちゃんのマリーゴールド
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    ももよちゃんの まいにちが、おもしろそうなこと、ふしぎなことで いっぱい いっぱい おはなも とりも むしも、みーんな ともだち。「これなあに?」「やってみたい」と、つぎから つぎへと たのしそうなことが まちうけています。おもいっきり あそんで、たのしんで、おおきくなってね。あしたも はれると いいね。
  • わたしスプーンです
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    「わたし」は、なっちゃんのスプーン。ある日キッチンでママとなっちゃんがかぼちゃのスープを作っていたら、ママのおしりにぶつかってポーンとお外に放り出されちゃった。はたして、わたしはなっちゃんのもとへかえることができるのかな!?……初めて経験する家の外の世界で、ユーモラスな庭のいきものたちと出会う、小さなスプーンの小さな冒険を描いた楽しい絵本。
  • 宇宙と、「宇宙」の混沌に立ち向かった人間の知力について語ってみたい
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    古代人は太陽と月と星の神話を考えた。それが、人類にとって最初の宇宙論であった。その後天動説から地動説へ、ニュートン力学から相対性理論へ、恒星と星雲の発見からブラックホールの量子力学へ、宇宙論はさまざまな展開を見せた。そこには、宇宙の謎を解明しようと挑戦し続けてきた科学者たちのたゆまぬ努力があった。古代から現代までの天文学の歩みをたどる、サイエンスエッセイ。
  • 黒化する地球
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    1巻1,056円 (税込)
    2050年、コロナ禍は一定の収束を見たものの、人々は依然としてマスクをし、変異株への警戒を緩めていない。そこに現れた得体の知れない喘息。喘息患者、肺炎罹患者と死者の漸増。しかもその原因は特定されず、2019年発生の新型コロナウイルス禍によるパンデミック以来の外出自粛の要請も出る──次第に高まる不吉なトーンに引きこまれる、地球環境をテーマにした近未来小説。
  • 自由韻文詩の世界 ─現代自由詩の再興─
    5.0
    現代自由詩は「難解性」と「散文性」ゆえに「読んでもよく分からない短い饒文」「心から共感できない私的なことをつぶやく行分け散文」「たくさんのグループ・流派の中でお互いを温め合うだけの小さな世界の短文」とされ読者を失った危機的状況にある。国民に愛される芸術として復興させるためには心に訴え、寄り添い、五感に訴えかける「創作技術・技法」の助けが必要だと独自の論を展開する。
  • 熱帯魚からのおくりもの
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    じゅんくんは小柄で引っ込み思案な小学3年生の男の子。給食もお片付けもいつもビリで、クラスメートから「のろまのじゅんくん」と呼ばれています。学校がキライでゆううつな毎日を過ごしているじゅんくんが、ある日、お父さんの勧めで熱帯魚を飼うことに。グッピーやゴールデンゼブラなど彩りも個性も豊かな熱帯魚の世話をするうちに、成長していくじゅんくん。心温まる物語です。
  • 白い魔女と白い猫
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    「魔女の猫は黒だって、誰が決めたのかしら?」が口癖の「黒」より「白」が好きな風変わりな魔女がいました。ある日森の中で、女の子・リリィと出会います。魔女は白い猫がほしくてたまりませんでした。誘惑に勝てず魔女がとった行動とは……。果たして、少女との出会いで、魔女の人生はどう変わるのでしょうか。白いものを愛する一風変わった魔女の物語。
  • 遥かなる八月に心かがよふ
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    2007年に生きる少年、拓海と1923年に生きる少女鈴江。ある日、拓海は事故で、鈴江は病弱のため臨死体験をする。死を前に二人は異次元で出会うが、それぞれの時代に生還する。8月のある日、ケガから回復した拓海は公園の池のほとりで水面が異様な輝きをしていることに気がつく。そこに映っていたのは鈴江の姿だった。その夏、時空の歪みを通して交流を重ねた二人だが……。
  • M&A仲介人・村上直人の11の事件簿
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    1巻1,144円 (税込)
    やる気のない二代目社長と、会社が売却されれば退職すると宣言する、その会社の「腕」とも言える古参の社員。専門外のことにはまったく無知な経営者である医師と、それを食い物にしようとする「反社」の面々。ただ金儲けのために企業を買収し、高値で売り抜けようとする「ハゲタカ」投資者……。M&Aを巡る数多くの難題に、仲介人・村上直人が全力で立ち向かう!
  • 技術者諸君 博士か技術士になろう!
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    「技術者がこの世の発展を支えていると言っても過言ではない」にもかかわらず、その世の中が彼らの実力を認めていない場面が多い。電気・電子部門の技術士として長年企業に勤め、現在はコンサルタントとして活躍する著者が「技術士」の資格、「博士号」の重要性を後進に伝える。資格取得に向けた試験内容、取得までのステップ、活躍の場などを具体的に挙げ、解説した技術者応援の1冊。
  • 平和な時代の軍人さん
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    1巻1,144円 (税込)
    「鉄砲が撃ちたい」「硫黄島に行ってみたい」そんな漠然とした願望と、公務員だから安定しているだろうという甘い考えで自衛隊の試験を受けた「僕」。しかし、自衛隊に入隊してみると、そこは今までの「普通」が通用しない世界だった。元自衛官の著者が、新米自衛官が最初に直面する教育隊での訓練の日々を中心に、自衛官の日常、自衛隊の“あるある”などを描いた自伝的小説。
  • 里の絵本ギャラリーへの道
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    「いつか里山に絵本ギャラリーを作りたい」──そんな思いを温めていた著者が出会ったのは、高麗のヒガンバナで有名な巾着田の地だった。夫と二人、時には子どもたちも巻き込み、土地をならし、周囲の自然になじむ木を植え、念願の天然木の丸太を使った家を建てる。少しずつでも、思いを込めて着実に。埼玉屈指の行列店・中華そば専門とんちぼの母が明かす、とんちぼ秘話!!
  • 立ちつくしのポジット
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    オタマジャクシからカエルになったばかりのポジット。おかをじょうずに歩けるし、高くとべるし、水の中をぐんぐんもぐることもできて、オタマジャクシのころにくらべるといろんなことができるようになりました。ところがある日、大きな2本足のいきものを見てからは、自分も2本足で立って歩きたいという思いを募らせて……。小さなカエルの望みとその結末をユーモラスに描いた絵本。
  • 鄙の国
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    遺跡の発掘を媒介にして、奈良時代と現代とを往き交う歴史小説。奈良時代当時に、権勢をふるっていた藤原仲麻呂の力添えで、東国『鄙の国』へ国守として赴いた山口沙弥麻呂だったが、藤原仲麻呂の乱によって、沙弥麻呂もまた歴史の中に消えていく……。そして、当時の遺跡が発掘された現代では、その遺跡の保存と工場誘致をめぐって、市政が揺れていた。
  • アイ ライク アポー I like Apples
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    はじめての幼稚園。引っ込み思案のきょうちゃんは、ある日幼稚園で習った「わたしはリンゴがすきです」という意味の英語を……。家族にまきおこる「アイ ライク」ブーム。すると幼稚園でも変化が! 「後ろから小さな声が、でもはっきりと、聞こえてきました。『アイ ライク アポー』『だぁれ?』と、みんながふりかえると手をあげたのは……『きょうちゃんだよ!』」(本文より)
  • グレーヌのとびら Graine’s Door
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    コウちゃんとレイちゃんがたどりついたのは妖精の国「グレーヌ星」。光のオーラに包まれた王女グレーヌがあらわれて、“しんりのとびら”をあけるように言われる。そこで、ふたりが好きなとびらをあけてみると──。この絵本には、いろいろな経験をして、いろいろなことを感じて、自分らしさを育んでほしいという、子どもたちへの想いが込められている。英訳付き。
  • 魂の旅路 生まれ変わりながら、ふたたび巡り会うために
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    あらゆる困難を乗り越えてきた経験を、カウンセリングという仕事に生かしている著者。これまでのことや、出逢った人々、言葉について、魂レベルで綴っていったエッセイ。「さまざまな問題はその人に与えられた課題と言えるかもしれません。先祖から引き継ぐ宿題もあれば、自身の前世から持ち越してきている課題もあるようです。輪廻転生を繰り返しながら、乗り越えるまでそれは与え続けられるのです──。」(本文より)
  • わんわんムサシのつぶやきタイム ~犬の気持ち~
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    身体は大きいけれど寂しがり屋で甘えん坊のシェパード犬ムサシ。やさしいパパさん&ママさんと散歩をしたり、キャッチボールをしたり、時にはお留守番をしたり……。四季折々の楽しい日々を過ごすムサシのつぶやきに、写真、イラストを添えてまとめたフォトエッセイ。12歳と10日で天命を全うしたけれど、今も家族の心の中にムサシは生き続けていることが伝わります。
  • 天皇なみだ数行下る ─日本終戦秘史─
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    1巻1,320円 (税込)
    1941年に火蓋を切った戦争をいかにして終わらせたのか。その過程をさまざまな文献資料をひもとき丁寧に辿っていく。昭和17年のガダルカナルの戦局を知って以来、天皇は早期終結を望んでいたが、終戦工作は頓挫。国際情勢に無知な者たちが最大の壁となり、各国の思惑が被害を拡大し続けた。やがて迎えた、最後の御前会議。涙を流し天皇自らが語った考えとは──。
  • 北の大地に馳せる医師の絆 明治・大正期の足跡探訪
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    明治・大正期、北海道には医師の養成学校がなく、本州、九州の医学校卒業生が渡道して北海道の医療を支えた。そこで、金澤十全同窓会員の渡道についての調査を始め、当時の北海道の医療情勢の一端を、医師の渡道の状況と活躍を調査して解説した。激動の時代、大きな志を持って渡道し、地域住民の健康を守らんと奮闘したであろう医師たちに思いを馳せ、さらなる平和を願いたい。
  • 「奥さまは魔女」で作るWA型英語脳(R) 新しい英語の学習方法
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    英語脳については「英語が英語のまま処理できる頭脳」というのが一般的な定義ですが、私は客観的に定義できる英語脳が存在するとは考えておらず、学習のプロセスを経てはじめて作られるものだと考えています。英語脳というゴールはなく、あるのは学習のプロセスです。この教科書にしたがって学習し、その結果作られた英語脳を「WA型英語脳」と命名しました。
  • チンギス・カンの駆けた道
  • ヲガタとイマムラ
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    朝日新聞編集局長のヲガタと日本陸軍大佐のイマムラ。二人が初めて出会ったのは満州事変が起こる直前であった。太平洋戦争、終戦、日本の独立とめまぐるしく歴史が動くなか、言論人のヲガタと軍人のイマムラはそれぞれの立場で激動の運命をたどっていく。片や内閣国務大臣、片や戦犯裁判の被告。戦後再会した二人は何を語ったのか? 現代史の深層を克明に探っていく。
  • 帝釈天探しのはてに お釈迦さまの守護神
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    『帝釈天で産湯をつかい……』帝釈天って? 神社なの? 神さまなの? 調べてみると、お釈迦さまの守護神とある。そしてお釈迦さまを支える魅力的な神々にいきついた。帝釈天、持国天、増長天、広目天、多聞天、五部浄、畢婆迦羅、鳩槃荼、乾闥婆、阿修羅、沙羯羅、緊那羅、迦楼羅……著者の描いたイラストで、帝釈天をはじめとする神々を解説。
  • ちぎり絵 作品集 90歳を記念して
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    平和な状態が崩れることがあってはいけないのです。二度と戦争はあってはいけないのです。私たちが知っている広島はこんなに素晴らしい広島ではありませんでした。今は本当にいい街になったのです。(著者)──50歳から始めた、ちぎり絵や水彩。被爆体験を胸に平和への願いを後世に伝える画集。美しいものを残したいという、せつなる願いが込められている。
  • 射なっ!
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    1巻693円 (税込)
    伝統ある名門私立校、八坂実高校の弓道部に「道場破り」が現れた! 勝負に敗れた弓道部は、保有していた価値のある高価な弓を奪われてしまうという大失態である。部のエースである1年生のヨイチは、それらを取り戻すために「道場破り」について調査を始めるが……。対照的な性格の2人の高校生と、個性ある弓道部の仲間たちが繰り広げる青春エンタテインメント小説。
  • アリアドネの糸
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    1巻990円 (税込)
    大学のキャンパスで出会い、いまは社会人となった健之、剛、郷史、そして風香。恋人の死、セクシャルマイノリティ、歳の差を超えた想い、未来への漠然とした不安といった悩みを抱える彼らの青春がみずみずしく描かれる。愛するテセウスを迷宮から救ったアリアドネの糸のように、4人の友情がやさしく絡み合い、未来を引き寄せていく、読後爽やかな作品。
  • お祖母ちゃんと一緒
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    1巻990円 (税込)
    不幸自慢ならいくらでもしてやる! 『いい人』には到底なれないわたしが、積極的にやれるのは肉親の悪口だけだ。いや悪口じゃない、事実なのだから。報復だな。母はいくらでもしつこく執念深く、周りがうんざりしても、父とキミエの恨みを言い続けているし、父は死ぬまでだらしない生活と、屁理屈をほざいていた。なのに、わたしだけ言っちゃいけないなんて不公平でしょ?
  • つたえたくて
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    1巻990円 (税込)
    誰かに何かを伝えたくなるときが誰にもある。伝えたい気持ちは相手へ向かうと同時に、自分自身の生きるエネルギーにも返還される。新たな詩集を生み出すまでに前著から17年の時を経る必要があった著者の背景が60篇の作品には込められ、カバーイラストも著者の言葉を蘇らせた大事な要因となったもの。「伝えたい」と思えることのありがたさを知らせてくれる作品の数々。
  • どうなろうとこうなろたい
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    1巻990円 (税込)
    仕事をリタイアし、やっとゆっくり自分の時間が持てるようになるかと思ったところに、両親は他界、子どもは離婚と、なかなか心休まる日が訪れてくれない、真弓坂家の主である貴之。人生、そんなものかと思ったりもしながら、それぞれの人生、それぞれの幸せをどうやって見守っていくかを考える日々。「どうなろうとこうなろたい」……生前の母の口癖が、身に染みるようになった。
  • 伝言 過去から現在へ
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    1巻990円 (税込)
    人類がまだ文字を持たず、厳しい自然環境の中で生きていた頃、一人の女性が獣に襲われて亡くなる。夫と小さな息子は女性を祀る墓のようなものを作り、首飾りを納めた。数万年の時を経てその場所には今、とある高校の桜の樹が育っている。梶井基次郎の小説『桜の樹の下には』を読んだある男子が桜の樹の下を掘ったところ……過去と現在のつながりが生まれていく。
  • ちぼとみっこ
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    カラスのちぼは、空をとぶことができません。でも、得意のジャンプで、小さなのねずみのみっこにおいしものをさがして持ってきてくれます。おいしいものをたべて、寝るときもいっしょの、ささやかだけどしあわせな毎日。ところがある朝、ちぼの姿がありません。かわいそうなみっこは、ちぼをさがしますが──。日常的な幸福と喪失を描いた美しくもやさしい絵本。繊細なイラストが光る1冊。
  • にじいろはっぱ
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    大切な人の好きな色を知っていますか? 本書は、著者の息子さんが作った折り紙「にじいろはっぱ」を手渡されたときの「はっぱは、にじいろなんだよ」という言葉がきっかけとなり出来上がりました。常識や先入観にとらわれず、いろんな色を見つける絵本です。自由な発想と新しい視点で、世界を見てみよう! というメッセージがギュッと詰まっています。
  • ピョルちゃんのワンピース
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    愛犬ピョルちゃんは飼い主の「わたし」にとって妹のようにかわいくて大切な存在。でもこの子、犬じゃないかもしれない!? ピョルちゃんは人間の言葉がわかったり、みんなを笑わせることが大好きだったり、じつはアヤシイところがちらほらあるのです。そんなピョルちゃんの秘密に迫ってみると……? ピョルちゃんのしぐさや表情がキュートで心温まるファンタジー絵本です。
  • 洗濯ばあさま
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    「日曜日、白衣に身を包んだ薬師がやってきた。八十は過ぎているだろう。白いハタキのようなものを左手に持ち、『ハーオハーオ』。オランダ語のあいさつだそうだ。すごいすごい。糸子の前に立ちハタキのようなものを振る。次は右手のカバンから赤いガラスの玉を出し──」(「薬師登場」より)。時空を超え、ユーモアたっぷりに、様々なシチュエーションで繰り広げられる独創的な絵本。
  • ここから はじまる ─詩集─
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    1巻1,089円 (税込)
    「店にはいろいろな人々が訪れ/様々な言葉や用事を持ち込み/いろいろな買い物をしていた/その中で老人は/詩を書き続け/人々に親切にし続けた/そうして/詩を書くことが/どんな生き方とつながるかを/教えてくれた/私も/そんな風に老いていきたいものだ」(「詩を書いていた老人」抜粋)。自らの魂の自伝とも言える心の足跡を編み上げた詩集。
  • タイフーン・湯あみ
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    1巻1,089円 (税込)
    「湯河原駅では、巨大なクリスマスツリーの撤去作業が行われていた。作業着にボアの付いた帽子を被った町役場の職員が、横に倒した大木に撒かれたイルミネーションライトを黙々と外している。高校三年生の川本湊は、その様子を横目でちらりと見やると、さして興味も示さずに予備校への道を急いだ」(「湯あみ」本文抜粋)。独創的な着想が冴えるエンターテイメント性の高い作品、二編収載。
  • プレーボール! ~プロ野球審判員物語~
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    1巻1,089円 (税込)
    「退場王──それが陽生に与えられた、ありがたくない異名だった。他の審判員より退場宣告することが多いのは、監督や選手側に一方的に非があるわけではないことに、陽生は気づいていた。一番の原因は、自分のチキンハート。監督や選手が少しでも反抗的な態度を見せれば、すぐに退場カードを切ってしまうのだ」。プロ野球選手を夢見て、その後審判員となった陽生の半生を鮮やかに描く。
  • 愛されて 生きて
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    1巻1,089円 (税込)
    高校生活最後の夏休み、春は自殺未遂を図って病院に入院していた。姉・夏美が春の恋人の旬を誘惑したことが原因だった。献身的に支えてくれる旬や、両親、兄の愛情によって、春は徐々に心身共に回復し、旬との結婚を迎えるが……。様々な障害や悲しみを経験しながらも常に前向きな気持ちを持ち続け、やがて幸せを掴む春と旬の愛の軌跡を描く恋愛小説。
  • 古き龍の大國 越前物語り
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    1巻1,089円 (税込)
    歴史に興味がない人でも、織田信長が浄土真宗や、その門徒への行為「一向一揆」について、一度は学んだ経験があるはず。中・近世の旧・越前の国で起き、また明治の時代の「廃佛毀釈」などの歴史にも多大な影響をもたらした虐殺事件の具体的経緯を深く掘り下げ、当時の寺社の具体的有りようから現在に至るまでの詳細な資料からまとめた貴重な研究書でもある。
  • 私、卒婚しました!
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    私は七十四歳、もうすく七十五歳になる。国が決めた言い方だと後期高齢者だ。この歳になって「卒婚」を決心した。何故、卒婚かというと、連れ合いが「離婚は絶対いやだ!」と譲らなかったからだ。──「事実婚」があるなら、「事実離婚」があってしかるべし。離婚しないまま夫婦関係を卒業する「卒婚」を選んだ著者が、あきらめないで自分らしく生きることを勧めるエッセイ。
  • 七十代、ソロ活女子の四国遍路
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    生来の(?)方向オンチで何度も道を間違えたり、どういうわけか突然キャッシュカードが使えなくなったり、「お接待」と称して引きずり込まれた喫茶店で、決しておいしくない、高いコーヒーを振舞われたり……。毎日毎日、日替わりでちょっとした「事件」が起こったお遍路だったけど、無事八十八か所を巡り終えたとき、充実感とともに私の心に訪れた思いとは……?
  • 男がゆく
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    1巻1,089円 (税込)
    「こんなかぼそい 梅ですら 寒さにさからい 生きている 厳しい苦しい 世の中も なんの負けるな まっすぐにゆけ」(「梅のこころ」より)。少年時代の瑞々しい感性が横溢する作品から、80代の現在地点から見えるあれこれや感じることをユーモラスに綴った作品まで、詩作という表現を得て心を解放し自由を手に入れた著者の喜びが伝わってくる珠玉の55編。
  • 南海トラフ大地震に備える ある電気通信事業従事者の阪神淡路大震災の記録
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    「私は、おそらく一般の方々より少し多くの経験をいたしました。その中で悔いも、反省することもいっぱいありました。しかしその震災を経験した者の一人として、今少しでも役に立つことが出来るのであれば、それは私の経験を書き残すことだと思いました」。かつて体験した阪神淡路大震災での記録にとどまらず、災害直後の対策に何が大切かといった様々な事柄も公開する。
  • 不完全協和音 反発と絆
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    1巻1,089円 (税込)
    「争族問題発生の根本原因は、九十八歳で没した亡母の遺した公正証書遺言の記載が詳細を欠いたことにあった。『三人が平等に分けよ』という趣旨の大まかな表現があっただけなのだ。このため個々の財産の扱いをめぐり三姉妹の間に諍いが生じた──」。なれそめから結婚当時に鳴った「ドミソ」の和音が、「ド、ミ」程度の不完全協和音になったことを佐山は痛感するようになる。
  • 六十歳の花嫁
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    1巻1,089円 (税込)
    「学者になる」という夢のために地道に研究を続けてきた和枝は、つくば市を終焉の地と定め、家を建てた。友人から誘われて始めた太極拳で体を鍛え、懇願されて始めたコーラスでは多くの仲間に恵まれ、部下を持つ身となってからは家族にも優しい心遣いを見せ、後進の女性研究員のために行動することもあった。そして、定年間近のある日、突然プロポーズされた。
  • ちわわのそらとちわわのりく
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    ちわわの兄弟、そらとりく。彼らは飼い主であるパパとママ、二人のお姉ちゃんと一緒になかよく暮らしています。毎朝、家族のみんなが出かけたあとは、兄弟でお留守番。ちょっぴり寂しいけれど、ひなたぼっこをしたりいたずらをしたり、毎日元気いっぱい! ちわわの兄弟の愛くるしい日常を、弟りくの目線で描いたハートフルな物語。小さな子どもから犬好きの大人まで心癒やされる絵本です。
  • にんじんさん
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    にんじんさんは、おすき? やさいのなかのアイドルをキライなんてこと……あるの!? いつもウキウキ、にんじんさん。きょうは、どんなすてきな1にちがまっているのかな。わくわくがとまりません。でも、子どもたちは、やさいについて何やら言っています……。おやさいvs子どもたちのゆるっと対決! やさいとのキョリが近くなる脱力系やさい絵本。
  • ババが言います
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    失敗もうれしかったことも、なんでも素直に打ち明ける孫娘のマナと、常にババ流に相対する祖母のやりとりが、含蓄をしのばせて愉快にあたたかく描かれる。できないこともある、失敗もある、けれど、神様じゃない、人なのだから、人それぞれ、それでいいとババは言う。ババの言葉は子どもにはわかりにくい時もある。それでも、いつまでも記憶に残り心を包んでいてくれる。
  • ふしぎな ねこのひげ
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    え? 願い事を叶えてくれるひげ?! 学校で悩みがあった「ぼく」に、ねこのひげは、ふしぎな力で勇気をくれた。「自分の気もちをあいてにちゃんと言えると、きっといいことがあるよ」とお母さんに言われ、「ねこのひげ」片手に少しずつ変わっていこうと試みるぼく。思ったことをじょうずに伝えられなくてとまどっている少年の心の成長を描いた絵本。
  • ぼくのふつうの毎日
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    母が社会に伝えたかった思いと、息子が描いた自由に広がるイメージ。親子で合作した一冊。本作は障害のある息子をモデルに、普通にみんなと一緒に過ごす日常を描きました。日常の中で、周りからはわかりにくい気持ちや現象(症状)を物語の主人公に語ってもらうことで、障害のある人への理解の一端になれば、お互いに過ごしやすくなるのではないかと思い作品にしました。(あとがきより)
  • まーくんの だじゃれ どうぶつ園
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    「だじゃれ どうぶつ園」へようこそ! ここは「だじゃれ」を言えなかったら即退場になってしまうという不思議などうぶつ園。そこへまーくん家族3人がやってきた。特別な島でしか味わえないユーモア満載のどうぶつ園で、家族の心がひとつになる! 心の底から笑って、家族の絆を深める旅へあなたも足を踏み入れてみませんか? 笑いと驚きの冒険が始まる! わくわくどきどきの絵本。
  • エトルリアの神剣
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    紀元前5世紀のイタリア半島中部で繁栄した国家エトルリア。最大都市ウェイイの王女テレシアは、天啓によってエトルリアの救世主「ファーレの剣士」に選ばれた。その頃、ギリシャの領土シラクサの僭主ヒエロンが不穏な動きを見せ始める。若者たちの野望と愛、そして使命が、古代の地中海で交錯し、そして歴史を変えてゆく……。謎多き古代国家を舞台にしたファンタジーロマン。

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  • ダブルライフ ひとりにして二度生きる
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    「人は実際に会ってみて、話して、ケンカもして、一緒に笑ったり泣いたりするような経験を通じて初めてわかり合えるものなのではないだろうか。そんな経験をたくさんさせてもらった」(本文より)。死んだも同然の体験が、大切なことに気づかせてくれた。障がい者や介護者が町歩きに困らぬよう、福祉マップ『あいのみち』を制作した著者の七転び八起きの人生。
  • まだらな黄昏
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    1巻1,188円 (税込)
    道子は87歳。「車が盗まれた」と言って警察のお世話になる騒動のあと、息子夫婦に連れられて認知症疾患外来を受診するが該当しないと診断される。しかし、その後も不必要な契約をしたり、貴重品の所在がわからなくなったり……。道子は車の運転が大好きで人一倍行動的なうえ、車がなくては極めて不便な土地柄。さらにコロナ禍が重なる。認知症を認めない道子と長男夫婦の、数年にわたる奮闘をリアルに描く。
  • 合同句集 うずみび
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    介護事業会社の代表を務める著者が、自社の文芸誌誌上で、ある俳句と出会った。それは、川柳に親しんでいる著者の「俳句は取り澄ましていて敷居が高い」という意識を変えるものだった。「障子貼る破りし猫に見られつつ」、作者の優しさと品の良さがにじみ出ている一句に出会った著者の、「ぜひこの方と合同句集を作りたい」という想いが一冊に。
  • 私の助けはどこから来るのであろうか 私の助けは天地を造られた主から来る
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    「私は福音を恥だとは思いません。福音はユダヤ人をはじめ、ギリシャ人にも信じるすべての人にとって救いを得させる神の力です。なぜなら福音のうちには、神の義が啓示されていて、その義は信仰に始まり、信仰に進ませるからです。『義人は信仰によって生きる』と書いてあるとおりです(新約聖書ローマ1)」。言葉の一つ一つが読了後ご自分のものとなって、働いてくださいますように祈ります。
  • 人工知能と政治の知能 危うい日本のディジタル・フューチャー
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    1巻1,188円 (税込)
    未来に待ち受けるのは、ロボットの支配する世界か!? 加速する人工知能=AIの進化に取り残されんとする人間社会に、警鐘を鳴らす! 人工知能─その理論と技術を真に理解し、制御できるようになることは急務の課題と言える。ロボットから見れば、人間などは不完全なロボットである。人類は、血のにじみ出る努力をして、その尊厳の高みからロボットを制御していかなければならない。
  • 彼女にミモザを贈るとき
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    1巻1,188円 (税込)
    人材サービス会社で過ごした40~50代の12年間、それは激動の日々だった。大プロジェクトのリーダーを任せられたが軌道に乗った頃に突然、新規顧客開拓を命じられる。さらに人材紹介事業の立ち上げ……と次々とミッションが降りかかる。その裏にはトップの派閥争いに翻弄されながら、怠ける古参の社員が七希の力を試し続ける──。多くの使命を果たしてきた女性のリアルな仕事小説。
  • 解決困難な身体の不調に応えるゴッドハンド治療家15選
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    ネットでは治療家の性格までは分からないし、口コミの信憑性は疑問符がつくから、果たしてどこまで信用していいのかどうか悩みどころ。本書では、高い治療技術を持ち、かつ不調を抱える患者さんに親身に寄り添い、最後まで根本的に治すことができる治療家をリストアップし、実際に足を運んで調査。なかなか原因が特定できない痛みや不調を、根本から改善する達人を紹介。
  • 豊かなシニアになるための30+1アイテム
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    お金、生活、健康──漠然とした不安や悩みを抱えるシニア世代におくる、定年後の「第二の人生」をアクティブに楽しく生きるコツをまとめた人生指南書。おそれるな! これからが我が人生!! 「きっとシニアが元気になれば、今の社会の閉塞感を打破し、活気に溢れ、希望に満ちた明るい未来をつくると思います。この国も元気を取り戻すはずです」(本文抜粋)
  • あの事件を乗り越えて今がある 高志と佳世の歩み
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    1巻1,386円 (税込)
    それぞれ家庭に悩みを抱える幼なじみの高志と佳世。仲の良い高校生の二人が進路の選択という岐路に立たされているさなか、事件は起きる。被害者家族と加害者家族という関係に置かれた二人が、彼らを取り巻く人々の再起を促す応援の声にこたえ、諦めずに生きていく姿を描いた物語。思い描いていた未来とは違っていても、身の丈に合った生き方に幸せが訪れると教えてくれる。
  • カクテルグラスの夜景
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    1巻1,386円 (税込)
    職場のハラスメントに悩む、市役所同期のエースである清司。ある日、スキャンダルへと発展し得る「秘密」を知ってしまう。支えになるのは恋人のえり子なのだが、彼女もまた……(「カクテルグラスの夜景」)。不幸のどん底にいた瞳は、ある日不思議な雑貨店で、災いを代わりに引き受けてくれるという厄除人形を買う。それから彼女の人生は少しずつ好転していくのだが……(「厄除人形」)。
  • 飲水思源 世界と日本を原理原則から考える
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    ─水を飲むような当たり前のこともその根源まで辿れば物事の原理原則が見えてくる─著者はこの「法則探究の指導原理」に着眼し、世の中のあらゆる現象を独自の視点で分析。宇宙論・進化論・歴史・政治・法・人生哲学、スポーツや脳のメカニズムと、あくなき知の探究は続く。弁護士の実務経験からみた現代社会に潜在する問題にも触れた知と経験の集大成となるエッセイ。
  • 歯軋り 楕円と四角形
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    1巻1,386円 (税込)
    民間人校長は教員にとって「敵」なのか──。ビジネスの世界から教育界へ、そこは特殊な理論がまかり通る保守王国だった。理想と現実が相対するヒューマンドラマ。「理事長室に小寺鳳子の来訪を受けた。『ご心配とご不安をおかけしています。不徳の致すところです』小寺鳳子の左指に光る大きな瑠璃色の瑪瑙の指輪が、純平に睨みを利かせているように思えた」(本文抜粋)
  • 人生は、燦燦と 校長室だより100選
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    「令和1年(2019年)11月11日に「校長室だより~燦燦~」はスタートした。1の数字が5つも並ぶという特別な日に始めることができた。書きたいことがたまっていく。結局、毎日出すようになった」(まえがきより)。学校生活での発見、読書の効用、スポーツへの傾倒、地元福島への愛……。小学校から高校まで、あらゆる年代の子どもたちと向き合ってきた元校長の滋味あふれるエッセイ集。
  • 脱福祉国家 ~福祉国家やめます~
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    1巻1,386円 (税込)
    203X年、福祉政策を重要視した結果、労働力と生産力が低下し、日本経済は財政破綻。そんなとき、自らの政策を推進すべく日本から独立した「ダンカイ日本」の建国を宣言する人物がいた。福祉か自己責任か、団塊世代か若者か、何が正しいのか。何を守ろうとしているのか。政治の裏側、メディアと政治の関係、宗教との癒着、未来の日本のリアルを描く政治エンターテインメント小説。
  • ほんとうの自分が見えてくる55の問い
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    「自分探しをしてもほんとうの自分は見つかりません。ほんとうの自分とは、これからつくっていく自分だからです。心の底(感性)から湧いてくる欲求・欲望を、理性を手段として使って、人の役に立つものにすることで、ほんとうの自分を生きることができます。ほんとうの自分とは、成長する自分です」(本文より抜粋)。40年以上にわたり実践哲学を説いてきた著者による感性論哲学入門。
  • 二十一歳のはつ春
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    1巻1,485円 (税込)
    それはもう昔。昭和50年から51年頃の話だ。左足股関節脱臼で入院していた大学生の僕は、はちきれんばかりの若さに溢れた看護婦たちの姿に心惑いながらも、これからの長い人生をどのように生きていこうか悩む毎日であった。そんな頃、同じ入院患者の先輩で、博学で思慮深い、難病と闘う「唐島さん」と話をするうちに、少しずつ自分の「生きる道」が開かれていくような気がしていたのだった……。
  • エナガに魅せられて ~小さな命の輝き~
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    1巻1,683円 (税込)
    本州全域に生息する、実は身近な野鳥であるエナガを〈姫〉と呼ぶほどこよなく愛する神奈川県在住の著者が、もっとこの〈姫〉たちの可愛さや魅力を全国のみなさんに知って欲しいと、長年にわたって彼らを観察し、撮り続けた可愛さ満載の写真集。連写が好みではないので、掲載写真はすべてワンシャッターで撮影されています。〈姫〉に対する愛情溢れるコメントも必読。
  • 能天気が列組んで
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    1巻1,683円 (税込)
    「夢が覚めたら夢の島だった、ってなもんだ」「馬鹿は死ななきゃ治らねえっていうじゃねえか」「ラバウルの夜空は満天の星だった」「明日は大井でハイセイコーが走るってよ」「あいつ聖徳太子3枚、サクサクサクッと」……この言葉にピンときたあなた、もしかして60代以上じゃありませんか? そんな時代の空気を知っている人のための、垂涎必至の物語。
  • 凄いぞ山梨 その魅力と底力 比類なき個性こそ山梨の宝
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    天を突く高山が県境をぐるりと城壁の如く連なり、湧水が巌を研ぎ、里を潤す。その唯一無二ともいえる独特の地形が、豊かな山梨の暮らし、文化、産業を作り出しています。本書は、そんな山梨独特の素晴らしい大自然の山々、野生の動植物、澄んだ水、高品質の農作物、芸術・文化、産業、そしてあたたかな人について、明快な俳句と詳細な解説で余すことなく紹介。山梨県のすべてがわかる大作。
  • シメオンの柱 ~七つ奇譚~
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    天辺も底も見えない霧に包まれた巨大な塔。何千何万年もこの地にある塔は、時代ごとに姿を変え、呼び名を変える。ある時は信仰の対象として、ある時は畏怖の対象として、挑む者、住まう者、恵みを授かる者を生んできた。塔の周りには大きな円環の橋。そこには多くの民が居つき、暮らしを営んでいたーー。一つの世界観を共有した7人の新進気鋭の作家によるSFファンタジーアンソロジー。
  • 殺意の正典
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    1巻880円 (税込)
    長野県松本市の山間に総本部を置く新興宗教団体「御魂の会」。コロナ禍を経て三年ぶりとなった開祖生誕会で、信者7人が何者かに毒殺される。長野県警捜査一課の篠原汐里は、被害者である澤田親子の周囲の捜査を始める。すると、彼らの不可解な生活が次々と明らかになって…。信仰とは? 幸せとは? 家族の愛とは? 宗教によって人生を狂わされた者たちの苦悩を描いたサスペンス。
  • えっ! 死ぬとか生きるとか、知事命令? 滋賀県庁「死生懇話会」ドキュメント
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    滋賀県では、人生一〇〇年時代の到来とともに、多死社会を迎える中、誰もが避けられない「死」について、行政としても真正面から考え、「生」をより一層充実させるためのヒントを得るために「死生懇話会」を設置しました。これは、県庁が「死」をテーマにした取り組みを始めるというあまり前例がなさそうなことに試行錯誤しながらも、誠心誠意取り組んだ、事実に基づく物語です。
  • ハンター物語 少年と旅の始まり
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    鈴街町は「ハンター」という「悪を倒して人々を助けながら平和を守るために旅をする人(つまりヒーロー)」を数多く生み出し、今もなお生産中の、とても有名な町。佐藤美由樹はその町に住む、ごくごく普通の魔法少年である──はずだった。ある日突然「世界の救世主」に指名された美由樹は、まだ12歳の身でありながら、長い長い冒険の旅に出ることになる──。
  • ただなぞるだけの本。
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    これはなぞる本です。練習帳ではありません。ただなぞるだけの本です。ただなぞるだけ? そうです。そこに目標はありません。じゃあこの本はなんのためにあるのかというと、「いつも頭の中に陣取っている憂鬱なことや考えてもしかたのないことを、ほんのいっとき忘れるため」です。この本では、なぞっていて心地よく感じられる言葉を集めてみました。
  • 昇龍の笛 ─平安仇討秘抄─
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    山歩きの途中、偶然にも帝の命を救い、右近衛の少将に取り立てられた凛々しき青年・正時。正時の部下となった右近衛将監・高明は、都を騒がす謎の女性・陽炎と出会ったことをきっかけに、正時の意外な正体と、この若き少将の秘めたる大望を知る。十三年前に右大臣家で起きた凄惨な事件の真相が今、明らかとなる! 筆者の「心の中の平安京」を舞台に繰り広げられる、きらびやかな物語。
  • それで、ご家族は
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    1巻891円 (税込)
    家族とひと言で言うけれど、子供だって成長すれば独立するし、結婚して「向こう」の家と親密になっていく。そのとき自分は一人? 育てたのは私なんだけど……。なんか理不尽な気もしてくる。時々は子供だって帰省してくれるけれど、また自分の生活に戻っていく。そんな状況で家族をどうやって感じられるというのだろう? 家族を持つがゆえに、家族って? という課題を抱えている。
  • 短歌集 よもやま話
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    1~2巻891~968円 (税込)
    「涼をとる今も昔 鴨川へ恋人たちにホタル飛び交う」「ミシュラン栗林公園三ツ星を三名園に劣らぬお庭」「強烈コロナの不安どこ迄も立直れるか世界一周」「褒めたいね我が人生悔いは無し七十過ぎ心のゆとり」「出羽の里面影偲ぶ三山へ三神合に甦る聖地」──短歌は身近に学べる! 自由なスタイルで日本各地の名所を詠んだ〈風成短歌〉で、あなたと旅を……。
  • 風天尚次郎旅日記 イタリア トスカーナ、小さな村々
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    1巻891円 (税込)
    イタリアが大好きだ。イタリア語を忘れまいとNHKのラジオ講座、イタリア語を毎朝聴いている。そのコラムにシエナ在住の大矢麻里さんが2年間にわたり、『とっておきのトスカーナ』と題して、24のトスカーナの小さな村を紹介された。内容は非常に面白く、是非行ってみたいと思っていた。食・宗教・芸術に彩られた豊かな文化を尚次郎と共にお楽しみください!!
  • 隧道はるかに
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    太平洋戦争末期、大人達が軍に召集されたことで発生した人員不足のため、急遽蒸気機関車の機関助手見習いとなった汀真帆。しかし戦況が悪化するなか、米軍の爆撃機による空爆も激しさを増していく。そして遂に、真帆の乗務する蒸気機関車にも二機のグラマンが襲い掛かる。進藤機関士は鉄橋の先にある隧道(トンネル)に逃げ込もうとスピードを上げるが……。戦時下の悲劇を描いた物語。

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