文芸社作品一覧

  • ワン先生奮闘記 多忙化解決に立ち向かう!
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    いじめ、不登校、暴力、学級崩壊、体罰、先生の不祥事、長時間労働など、学校を巡る問題は一向に減少することはない。文科省の対策は根本的解決になるのか。そして、超過勤務解消の働き方改革には問題はないか。一教師の立場から、教育活動の実態や問題点を浮き彫りにし、どうすれば教師も、児童も、そしてその親も、楽しく、意欲的な学校生活を送ることができるかを考えた一冊。
  • 獅子と一対となる一角聖獣の秘密 ~「獅子と狛犬」が誕生した背景を考えた~
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    1巻1,881円 (税込)
    神社仏閣でよく見かける頭に一角のある狛犬と獅子。それらはいかなる由縁をもって、そこに鎮座しているのか。素朴な疑問から発した研究は、雅楽に行きつき、中国の古代帝国や西アジアの古代文明にまで言及することになった。そして、時の権力者藤原氏によって、外来の聖獣から日本の国風文化の中に組み込まれていく──。膨大な資料と長い時間をかけて導き出された大胆な文化的考察。
  • 詩集 White Cotton Shirt
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    1巻1,430円 (税込)
    「台風がくるので/昨日のうちに/済ませておいた/洗濯物が/白い椅子の/背もたれにもたれて/いま台風の音を/聞いている」(生活)。「試供品の/コロンをつけた/女性用のコロン/誰かといるようで/さみしくなくなった/雑踏の中でも」(コロン)──穏やかな日常と、その穏やかな日々の中で生まれた感情を飾らない言葉で結晶化した45篇の詩集。文芸社詩歌句(しかく)大賞受賞作品。
  • 斑鳩の地で ─聖徳太子の思い出
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    聖徳太子は、馬子が崇峻天皇を弑逆した東漢直駒を処刑する光景を悪夢として思い出しながら、この悪夢は果たしてどこから始まったのかと思索し、日本の歴史を思い出しつつ自らの人生を思い巡らせていく。太子を聖人として扱わず、時代を手探りで生きた不器用な人物として描きながら、後に仏に導かれた太子が、夢で馬子と対決し思想を昇華させていく意識を辿る小説。
  • セックス・アドバイザーが届ける 幸せ夫婦のセックスライフ
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    秘技を尽くして夫婦愛。そこに潜む宝物。本書は宝さがしの旅へのエール。「人生には仕事、生活、性愛の三大課題がある。この三つの基には『先々にまで届く深い思いやりの心』が必要であるが、それだけではまだ【愛】とは言えない。人生は『宝さがし』の長い長い旅である。感動の宝、満足の宝、恍惚の宝、それに子宝、地球の宝。これらは欲得ではない真心魂の所産である」(本文抜粋)
  • 「ぱあとなあ」の愉快な仲間たち(出会い編)
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    「障害者だからといって臆する事無く胸を張って前を向いて歩きなさい」バリアフリー審議会で自分も障害者のためにお役に立てるかもしれないと嬉しかった。平成17年4月秋田県湯沢市に障害者のための複合施設「ぱあとなあ」が開所され、その一員となって集った仲間と職員や利用者と出会い、行事や出来事を通して障害を乗り越えて自立して行こうと頑張る姿をありのままつづったエッセイ。
  • Afterglow ─最後の輝き─
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    1巻462円 (税込)
    啓介は精神科の医師。現在は相模湾を一望できる美しい病院でホスピス病棟の患者、内科・外科で精神症状のある患者を診察している。ある日彼はホスピス患者恵を診察する。保育士だった恵は40歳という若さで余命数ヶ月。天真爛漫な恵に、医師と患者としてではなく惹かれていく啓介。著者が精神科医であるだけにリアルで、命の輝きのようなものも胸に迫る。大人っぽい恋愛小説。
  • 幸せのシッポ
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    ※本作品は、過去に配信していた同タイトルの作品と同一の内容です。重複購入にご注意ください。 落ちこぼれ少年が脳神経外科医となり、挫折から立ち直って欧州へ留学するが、帰国後担当した脳腫瘍を病む若い女性の生きる姿に触れ、ホスピス医に転向する。最期を我が家で過ごしたいという願いを限りなく近い形で叶える看取りを、緩和ケア医療の究極の目的とする草分け的分野で、限りある命について考えることが真剣に前向きに生きるためのヒントになると、孤軍奮闘する半生の記。
  • ひなたに咲く花
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    1巻528円 (税込)
    不器用な僕は 詩人の言葉で あなたの笑顔を 守りたい──日常を一生懸命生きていると、ふと気づくことがある。それは本当に他愛もない単語だったり、ふわふわした行動だったりするのだけれど。ただ、それは本当に心の底から浮かんできたモノなので、他のモノよりズシンと響く。忘れがたいモノたち。それらを丹念に集めて、丁寧な言葉で綴った詩集。
  • 炎の巫女/阿修羅王
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    高校生の飛鳥は、音楽の時間に突然啓示を受けた。飛鳥の魂は古代のとある村で巫女アスハの意識に入り込んで――「炎の巫女」。トンニャンとアシュラは、ある日天界の異変を察知し、インドラら他の神々のもとへ向かう――「阿修羅王」。時空を越えた世界を表現したファンタジー小説2編を収載した、著者の集大成となる一冊。
  • バスケ小僧たち
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    1巻539円 (税込)
    過疎化が進み、来年には近隣の町に吸収合併されてしまうことが決まった山間の小さな村。その村にある中学校のバスケ部は、5人の部員たちが名指導者の下、練習に明け暮れていた。5月、県内の強豪校との練習試合中に、選手が1人負傷し、代わりに入ったのは、天才バスケ選手の妹であるマネージャーだった──。魅力的な指導者たち、真摯で懸命な中学生たちを描くバスケ青春劇。
  • ペポニ
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    海上に築かれた施設群で暮らすオルグ(ミュータント)のスカイは、データ解析の仕事をこなし、ソリッド状の食物を口にし、夢の話をリライブル(カウンセラー)に報告する日々。オルグは定期的に深い眠りに落ちる。ある日、女性体であるルシアに手を取られ、スカイは覚えのある興奮状態を味わう。21世紀から始まる人類生存を賭けた試み、その先の未来を幻想的に描くSF。
  • 三つのチーク県の民謡
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    1巻539円 (税込)
    東日本大震災が発生した時、富樫は若い頃に一年間交際した女性の安否を気遣った。富樫にとって、彼女は震災を生き抜いたかけがえのない存在だった。その女性が、実は……。かつて愛した女性に会うために、バルトークのピアノ曲の楽譜をリュックに入れて、震災後の東北を目指す男の物語。人として生きることの意義を深く考えさせる小説、短編併録。
  • 実存神秘学
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    幼少期から筆者が抱えてきた疑問「人は何のために生きるのか?」。大学時代、実存主義を知り、「人生に目的などない」という答えを得るが、同時に絶望に達する。多くの実存主義者のように、破滅へと向かいかけるが、その時、筆者を救ったものは──? ニーチェ、シュタイナー、ラジネーシ、三島由紀夫等、あまたの思想家、神秘家の世界を探訪しつつ、存在の核心へと迫ってゆく快著!
  • Gang☆Star
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    1巻616円 (税込)
    2010年代、アメリカの架空都市を舞台にしたアクションエンターテイメント。友のために下す決断は将来を制約し、成年後の人生を犠牲にすると理解しながら、主人公は極道になる。月日の流れは無情にも、人との情と絆を大切にする主人公の心を蝕み、感情を奪っていく。ひとりの男との出会いが、主人公の秘めた想いに火をつけ、組織と敵対させる。主人公が表社会にまで影響を及ぼすほど強大化させた組織、人間として生まれた魔物のようなボスとの抗争は、極小数での戦いを余儀なくされる。努力が報われなくても、積み重ねたものは心身に宿り、信念を貫きとおす姿勢は人心に影響する。絶望的な戦いの最中、主人公の生き様は、自分を助ける力になる。強さとは 友情とは 人としての在り方とは 極道として生きる主人公が答えのひとつを見出していく物語である。
  • カタカナノキモチ ひらがなのこころ
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    1巻616円 (税込)
    鋭い感覚で表されたひらがなとカタカナ。でもそれは、まるで不思議な言葉遊びのよう……。日々の中で芽生える感情を一つひとつ丁寧に掘り起こし、瑞々しい感性で言葉に置き換えた作品集。視覚的にもおもしろいユニークな試み、誰もが安心して入り込んでいける世界観が構築され、さらに綴られた言葉が直截に沁み入る作品も収められた、奥行きの深さを感じさせる詩集。
  • ぼくたち、ともだちだよ
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    ※本作品は、過去に配信していた同タイトルの作品と同一の内容です。重複購入にご注意ください。 幼稚園のころ、ゆうしのクラスにしょうたろうが入ってきた。それ以来二人はサッカーをして遊んでいつも一緒だった。そんな大の仲良しの二人だったが、ある日、しょうたろうが東京へ引っ越すことになった。別れの日、二人は泣きながら「また、あそぼーね!」「ぼくたち、ともだちだよー!」「うん! ずーっと、ともだちだよー!」とお互いにさけぶのだった。
  • 腫面
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    時は平安中期。戒定寺を乗っ取り、さらに殿上人となるため、あれこれと画策する豸恵と実仞。その野望の障害となる、清少納言の夫、橘則光の暗殺を企て、さらに藤原道長に近づくため、その妻に対して自作自演までして信頼を得ようとする。さて、豸恵らの野望は達成されてしまうのか。則光の命は、源頼信、高僧・治恵の運命は如何に! 最後に老婆の「腫面」顔になるのは誰?
  • 地球讃歌集 山へ行こう ~山ガール歌を詠む~
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    1巻616円 (税込)
    春「たんぽぽの黄色が元気くれるからきっと明日も歩いて行ける」、夏「夏山に紅色添えてヤナギランただそのままでいいよって笑う」、秋「風に揺れ秋を手招きススキの穂遠く深山もいつか日暮れて」、冬「見上げれば真っ白な雪きらめいて心に踊る光の音符」心がうきうきするような、歌の数々は、著者のまっすぐな気持ちが込められている。美しい写真とともに日本の四季を感じられる短歌集。
  • 堤のさくら
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    1巻616円 (税込)
    勝之が通学路にする堤に祖父が植えた一本の河津桜があった。脚に障害をもつ彼はいじめの標的にされ、中学で酷くなったが、柔道を習っている初恵だけがかばってくれた。悪童連が桜の枝を折っているのを見つけた勝之が注意すると喧嘩になった。学級崩壊になりかかるが、担任が変わると学級の雰囲気が明るくなった。勝之は一本桜では寂しいと思い、堤を桜並木にしたいと願うのだった。
  • げんきな山ちゃん
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    野球が大好きな山ちゃんは、ある日のけががもとで、大病にかかってしまいます。その後、両親と病院の懸命な看病で元気になった山ちゃんは、学校の先生になり、自分が受けた愛情を返していきます。──「げんきな山ちゃん」は、私がお世話になった山崎先生のお話です。戦争が終わって、3年後のことです。この本が皆様の心に届きますように。愛と平和を願いながら……。(著者より)
  • こんな事がホントの話なんて言ったら絶対、頭おかしいと思われるよね。
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    何度もかかってくる間違い電話、無言電話、ワン切り。外ではおかしな車が停まっていたり、車に尾けられたり。店では、背後にぴったりついてのぞいてくる人、挨拶しない店員。私をじっと見ている人。タイミングが合い過ぎのサイレン音。変な叫び声。一体、何が起きているの? どうしてわかってくれないの? 周りの人たちは、私がおかしいというけれど、本当にそうなの?!
  • ルゥーとミゥーの童話集 ~生命の誕生物語~
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    1巻704円 (税込)
    汝、天使の子、彼らの新たな旅路と数多の試練に、平穏な波と幸福の風が吹き続けることを……。光あふれる「天界」で春に生まれた双子のリスウサギ、兄のルゥーと妹のミゥーは、友だちや仲間たちを助けるため真剣に悩み、迷い、一生懸命駆け回ります。カラフルな絵本『ルゥーとミゥー「神様からの贈り物」』に続く、天界を舞台に双子のリスウサギが活躍する夢と感謝の物語。
  • 鏡の色は何色/メルヘンストリート
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    「お願い事があるの」スミレを探していて出会った不思議な女の子マムルが、マー君に頼んだこと、それは、星、月、太陽の光の結晶を集めて謎を解き、アスファルドンに閉ざされたマムルたちの世界を開放すること。マー君の冒険が始まる。(鏡の色は何色)誰もが一度は行ける不思議な商店街。今日そこに踏み入ったのは……。珠玉の短編集。(メルヘンストリート)
  • さては南京玉すだれ
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    1巻770円 (税込)
    高校3年生の島田昭は受験勉強に没頭していた。そんな時、学年一の美人から少し甘えるように頼まれて、地元のイベント「白壁江戸祭り」で大道芸をやることに。初めてだらけの芸の稽古に孤軍奮闘。ほのかな恋も見え隠れ。さて、本番でのできはいかに!? 疾風怒涛の青春を駆け抜ける!! 山口県柳井市の高校生が祭りをきっかけに「南京玉すだれ」に挑戦する、自伝的フィクション小説。
  • しんごうきの名前は ぼんちゃん
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    学校の近くにある信号機の名前は「ぼんちゃん」。ぼんちゃんの友だちの「げんちゃん」は、歩く人のための信号機。信号機の3つの意味って知ってる? 赤色は、とまれだよ。黄色も、とまれだよ。青色は、進んでもいいよ。ぼんちゃんが信号の見方、おうだん歩道のわたり方を楽しく教えてくれるよ。ぼんちゃんと、げんちゃんと、子どもたちは、ワンチーム。子どもたちの安全を願う絵本。
  • 永遠の彼 病気とともに、社会福祉の世界に生きる
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    1巻770円 (税込)
    外から見るより遥かに、病気を生きていることは、嫌なものじゃない。きっと彼もそう思っていたと思う。病気を生きているからできること。病気を生きていなかったらできなかったこと。もちろん、病気を生きているからできないこともたくさんあったと思うけど。──(本文より)病気のこと、将来のこと、そして、支えてくれた人との忘れられない出会いを綴る。
  • 願わくは
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    神、人魚、ボス猿、小学生──不思議な存在と語り合う“僕”は、その語らいの中で少しずつ自分を見つめ直し、やがて前へ進みはじめる。「そろそろ/夢を見るのはやめて/その先の夢を見ることにしよう」……進むしかないみたいだ。そして、登るしかないみたいだ。詩と小説が“僕”の心の中を交互に描き出す。自分の居場所に、これから向かうべき未来に迷う僕たちの詩的叙情小説。
  • 光の羽 ≪ほっこりあん≫からのメッセージ
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    2001年3月、美容師の著者は左目に異常を感じ、以来6回の入退院を繰り返し、30歳で完全失明。しかし、32歳で結婚。その後は沖縄でトータルヒーリングを学び、今や盲目のセラピストとして活躍。2012年10月には心と体に優しいトータルケアをする美容室を開いた。受け入れがたい苦難に遭いながらかつての生き生きした日々を取り戻していく様に心打たれる自伝風エッセイ。
  • 公転軌道は時間軸(t軸)である
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    1巻770円 (税込)
    私の提唱:日欧共同のベ(ッ)ピコロンボ計画では、2機の探査機を2014年に打ち上げて2020年より水星の観測を行う予定であるという。その時が私の予言を観測できるチャンスである。この書では説明のために数式を使うことを極力避け、なるべく図解を多く用いるように工夫しました。そして私の持つ、“超”能力のすべてを発揮して書き上げたつもりです。──著者より。
  • 香名とともに泣いて笑って23年
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    1巻770円 (税込)
    ※本作品は、過去に配信していた同タイトルの作品と同一の内容です。重複購入にご注意ください。 度重なるてんかんの発作に苦しむ娘・香名を見かねた母は困難な手術を決意する。手術を受けても、なおも続く発作に悩まされる香名と共に闘う母の愛情あふれる闘病奮闘記。時に悩み、立ちどまりながらも、前向きに生きていく香名と母の日々の出来事、折々の心情が、飾らない文章で綴られている。著者曰く「香名といると辛いことはたくさんあります。でも、笑うこともたくさんあります」。
  • 真昼の夢・青いネモフィラ
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    1巻770円 (税込)
    そこは夢か現実か。眠れない「わたし」は、夢へと抜ける境目を探す。そこに現れたのは!? あるとき目覚めたと思ったら、青い世界に降り立つことに。そこには背中に羽を持つ人々が住んでいた。あるときは、古い屋敷で母子に会う。ふわふわと形になった“音”につかまって旅をする。学校の前で出会った手品師と再会する……ふんわりとやんわりと、不思議な美しさを放つ4つの短編を収録。
  • 水の郷
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    青く澄んだ川の中の風景。ダム放水の記事。消えた桜。美しい白い馬。父の死の間際に訪れた白装束で祈るふたり。雨。人を迷わせて遊ぶたぬきの子。初めて来たはずなのに、なんだかとても懐かしい郷、人、そして水の音……。不思議な力に導かれて、里山研修に来た“わたし”を迎え入れた「水の郷」とは? 透けるような儚さがきらめく、興趣を誘われる幻想的世界。
  • 世界を見ずして日本を語るなかれ
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    若者よ、海外に出よう!! 「海外ボランティア活動を2回体験しました。現在内戦中のシリアで2年間、湾岸戦争直後のイラクやシリア、ヨルダン、イスラエルで3カ月活動しました。それがみなさんの参考になればと思います」(はじめにより)。海外に出て初めて分かる外国と日本の違い──会社勤めがありながらも、滞在国31カ国になる者でしか語れない、その精神、原動力とは何か?
  • 不可思議短編集
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    1巻770円 (税込)
    あなたの人生、それで満足? それとも……。願いをかなえてくれる魔人、人生を交換する店、しあわせになれる壺をレンタルするセールスマン……等々、ファンタジーのように見えて、実は読者の背後にリアルに潜む思い込みや勝手な欲望を照らして見せる絶妙な語り口。現代人の心に淀むあやうい何物かを描き、手品のように現れては消える奇妙な味わいの作品集。
  • 幼姫妃
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    1巻770円 (税込)
    心が幼いままの妃と娘である姫。血のつながった母娘とはいえ、さまざまな思惑が錯綜するなか、歪んだ関係が構築されていく……。幼い頃から一緒にいる老女を「マンム」と呼んで慕う妃は、娘に愛情を注ぐことができなかった。母性を支える父性をなくした時、女は魔女になる。父性を包みこむ母性をなくした時、幼女は悪魔になる。「白雪姫」をモチーフに描く新たな物語。
  • カタツムリ飼育だより
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    年末、ある老夫婦のもとに鹿児島県阿久根市から届いた親戚からの正月用の荷物。その荷物の中に紛れ込んでいた小さな客人、それがカタツムリだった。いまいち生態のよく分からず、飼い方も不明な動物(?)ではあるが、老夫婦はこのカタツムリを飼ってみようと決心する。まずはツーチャンと名前を付けて……。ほのぼのとした文体が印象的な愛溢れる物語。
  • 人生 ふれあいと美と音楽
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    結局何があれば生きていけるか。紙、ペン、時計、これだけで良い。いやいや、待て、欲を云えば数冊の愛読書と数枚の愛聴盤、こうなるとプレーヤーが必要となる──。(本文『時間の遠近』より) 文学を愛し、詩を好み、音楽を聴くことを日課とする著者が、芸術に触れることにより、自身の深奥の本質へと思いを馳せ、普遍的真実を見出す、芸術人生論的なエッセイ。
  • 旅路 遠い空
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    若者がリュックひとつでユースホステルを泊まり歩くのが大流行した時代である。トシエは、幼なじみのチエミと北海道旅行をした。名所をすべて回る意気込みで計画立てたものの、チエミは恋人が恋しく、すぐに帰りたいという──若い頃の旅程を綴りながら、過去と現在を行き来しながらさまざまな思い出を汲みこんだエッセイ。市井に生きる女性の人生の足跡が、生き生きと描かれた一冊。
  • こぶたのぶーたん はじめてのおでかけ
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    こぶたのぶーたんが、はじめて1人きりでおでかけすることに。まずやってきたのは地下鉄。エスカレーターの手すりに手が届かず、なかなか降りられないぶーたんを、優しそうなおばさんが助けてくれます。そのあとも、いろんな人の優しさに助けられ、声をかけられ、おでかけを無事にやりとげていくぶーたんの様子を描きながら、人と人との触れ合いや、社会とのかかわりの大切さを描いた絵本。
  • さあ ひかるよ!
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    はじめて夜空で光った星のこどもたち。でも、町のこどもたちは気がつきません。「どうして、まちの こどもたちは、ぼくたちのこと みてくれないの?」かぜむすめがこたえます。「ふんっ! まちでは、ほしなんか みえないわ!」さあ、星のこどもたちはどうするのでしょう。かぜむすめ、あめのおばさん、もりのおじさんたちと繰り広げる、優しい物語。
  • ハンドクラフトと私 過ぎし日々の思い出は私の大切な宝物
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    人生とは川の流れのごとく、幸せも苦労も、とどまることはない。自分を大切に、素直に生きていけたらいいなあ――。著者自身の人生を振り返るエッセイ、大きな被害のでた東日本大震災によせるエッセイとともに、古着で作ったおばあちゃん、紙粘土で作った人形や花、ストッキングを染め古着を中につめたぶどう等、眠るのも忘れて没頭した手芸作品の数々を紹介。
  • フークンとピッキ
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    いっしょに仲良く暮らしている、フクロウのフークンと、ヒバリのピッキの日常を描いた絵本。仲がいいとはいえ、対照的な生活を好むためについついケンカをしてしまうフークンとピッキ。それでも、お互いを大切に思い合っているから乗り越えられるのです。人間も同じで、相手のことを思い、尊重しながら行動すればきっと平和で幸せになれるはず。そんなメッセージが込められています。
  • 黄昏の全共闘世代 その残滓が、今
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    1巻847円 (税込)
    「その時、三田キャンパスで何が!!」67歳の新人、渾身の書き下ろし135枚。「一つの時代が確実に終わりを告げ、新たな時代の秩序の中に包摂されたとしても、その時代に燃え上がった青春の炎とその残滓を、誰も完全に消すことはできない」(第5章より) 全共闘時代の付和雷同分子で、団塊の一片に過ぎない筆者、いわば「残滓」が雌伏45年の今、この時代に放つ鮮烈なデビュー作品。
  • 狛犬
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    漆黒の夜の山、野獣のにおいに混じって人間のにおいがする──「この小さな山の中も自然の摂理に基づき、弱肉強食により存続し生かされている。けれども、必ず守らなければならない命がある…『この子だ』」 とある施設に暮らす13歳のカイ君は、お母さんと施設の園長先生以外には心を閉ざしていたが、ある日、うら山に入って行方をくらましてしまった。彼を守った動物とは……。
  • 子猫とアップルパイ 明日を信じて
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    希望に向かって、明日を信じ、ひたむきに歩む姿を綴ります。対人関係の悩みからか、突然に見舞われたうつ病。「うつは苦しかった」。その苦しみと、次第に軽快してゆく歩みを包み隠さず、同じ悩みをもつ方のためにお伝えします。「私は悪人に会ったことがありません。皆、善良な人々ばかりでした。」と言い切れる、人を信じる心。それこそが病を克服する道だったのです。
  • 詩集 物語/世界
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    1巻847円 (税込)
    自転車の車輪は夏空の軋み/叢の向うに青い空が見える/アゲヒバリにさそわれ/僕もまた 夏の中に墜ちていった──任意の一点から「世界」を凝視する。風にそよぐ木を眺め、行きなずむ人びとを思う。意味のないこの宇宙のなかで、「物語」をさがす旅をする、孤独なたましいたちの軌跡。意味のないこの「世界」で、「物語」を探し求める、孤独なたましいの彷徨を綴った詩集。
  • 知らないおばあちゃんとぼく
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    1巻847円 (税込)
    「ぼく」こと拓三(たくみ)は、医師の父と優しい母、6歳上の兄を持つ4人家族。しかし、両親は兄ばかりに期待を寄せ、どこか疎外感を感じていた。大学受験に失敗し浪人生活を送っていた拓三は、入試間際に一人暮らしを始めるが、そこに突然現れたのは、一人のおばあちゃんだった。見知らぬおばあちゃんと出会った「ぼく」が、人生と向き合い、成長していくヒューマンドラマ。
  • 夫のエンディングノート(Ending Note) ~私を明日に向かわせたもの~
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    夫の退官を機に奈良に居を定めた。夫は万葉ゆかりの地の散策、水彩画を習う、英文学読書会を主催するなど、思い描いていた通りの生活を送る。私も専門学校の講師をし、機織を趣味とする充実の日々。しかし、二〇〇九年に夫が急逝。途方に暮れる私が見つけたのはエンディングノートだった。書かれた具体的な指示を叶えようと体を動かす。悲しみと後悔の中、季節は移り変わっていく。
  • 約束の半分
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    「ママ、大丈夫だよ。約束するよ」シェルティー犬のカッピーはママとパパとの3人暮らし。毎日連れだって散歩へ行き、楽しく過ごしていました。ある日、ママが重い病気にかかってしまって……。入院することになったママが戻ってくるまで、お利口さんでいるって、ママと約束したカッピー。果たしてカッピーはママとの約束を守れるのでしょうか。愛犬との心の交流を描いた物語絵本。
  • 六番目のララ
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    おばさんが飼っていた一匹の白いメス犬。おばさんが「ララララー」と歌うと、にこにこ首を左右にふるから、名前はララ。とっても大事な家族の一員でした、しかしある日事件は起こり、おばさんは最愛の犬と別れることになり……。静かに流れる時がおばさんに気づかせてくれたこととは。白い犬ばかり何匹も飼ったおばさんとララとの物語を、やさしいタッチの絵とやわらかな文章で描いた絵本。
  • 「ふたっつ下さい」
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    年長さんのかずくんは、誰にでも大きな声で「こんにちは」とご挨拶のできる元気な子。そんなかずくんは、いつもおばあちゃんと遊んでいるのですが、兄弟のいるお友達がうらやましくて仕方のない様子。「ぼくにはなんでいないの?」と聞くかずくんに、おばあちゃんが困った顔をしながら話したこととは……。そして、それを聞いたかずくんがとった行動とは……。
  • FLOWER
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    1巻880円 (税込)
    契約社員の路子は、押し付けられた仕事に忙殺され、ついにはとある原因で命を落とす。路子の恋人の克巳は、ショックで話せなくなった。そんなある日、路子の後輩社員のマキが、路子のデスクで遺書を発見する。路子の死は、事故ではなく自殺だったのか? 克巳とマキ、そして克巳の兄の薫は、路子の死の真相を究明しようと動き出す……。残された者たちの再生を描くラブストーリー。
  • カミナリおじさん
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    カン、カン、チャラン。カン、カン、チャラン……この音が聞こえたら、子どもたちは走り出す。修ちゃんをはじめ子どもたちの楽しみは、広場で紙芝居を見ながら水あめを食べること。ある日、見知らぬ男の子が広場に現れたが、紙芝居も見ずに姿を消した。修ちゃんはその子が気になって……。ひと夏の思い出をあたたかな視点で描いた物語。
  • わが家の白クマ、シャンプー
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    わが家の愛犬は、大変な問題犬だった! 保護センターから引き取った、白クマみたいに大きなグレート・ピレニーズ犬、シャンプー。実はとってもさみしがり屋で、ちょっぴりふてぶてしくて、わがままな性格。このようにひとクセある犬を家族に迎え入れるということは、どういうことなのか……。家族はそのことをわかっていなかった。トラウマをかかえた犬と家族の奮闘生活を描いた絵本。
  • 真夏の夜の夢
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    1巻880円 (税込)
    川沿いの紫陽花の葉が銀色に光る日、「わたし」は入院した。すべてが白い病室で夢を見る。山の上の木の家にいる「わたし」。香木の香りがして、シャガールの版画がかけてあり、鳥やリスがエサを食べに来る。そして、ときどき「あの人」を見つけられる家。あの人は、蛍の家を作ろうとしていた──美しい詩のような文章で夢と現実の境界を越え、幻想的な世界に引き込む一編。
  • 短歌集 テラリウム2020
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    1巻880円 (税込)
    「神々が戯れ交じりに創ったか/地球という名の青いテラリウム」「残念な現実我らは皆等しく/テラリウムの住人だという」新型コロナウィルスが世界中に蔓延した2020年の人間の混沌とした内面を、31文字で鋭くも美しく描写した「テラリウム2020」のほか、「日常ワンカット」「四季彩」「大好きな、ハワイ」など多彩な切り口で、味わい深い短歌の世界を感じられる一冊。
  • 幼稚園生からでも分かる「やさしい、やさしい」『数学のお話』
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    1巻880円 (税込)
    数学は芸術だと思います。数学や算数が嫌いになっている人の大部分は、本当に些細なところでつまずいているのです。それを取り除き、わかりすく、やさしく教えていけば、幼稚園生でも、数字の持つ規則性の美しさ、整合性の持つすばらしさに気づいてもらえると思っています。本書は、誰にでもわかるように難しい言葉を使わず、平易に『数学』を説明した数学への手引書です。
  • テレビが日本人(庶民)をダメにした
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    1~2巻880~1,078円 (税込)
    テレビは庶民が気軽に見られる巨大メディアだが、今はテレビ離れと言われている。それはなぜだろうか。取り上げる話題や演出に「これはおかしいやろ?」と疑問を感じた著者が、テレビ放送の問題点を庶民感覚で取り上げる。著者曰く「今の政治を良くするためには、テレビ業界全体の協力が不可欠です。それが日本国、いや、日本人を救う一番の方法だと思います」。
  • きみは たいせつな ともだち
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    孤独だと思って悲しみ、涙した1本の木が、じつはすぐ近くにいた友達の存在に気づくまでを描いた絵本。たとえひとりぼっちであるように感じても、誰もがひとりきりではない、見守り、共に喜びを分かち合える存在がきっとあるのだというメッセージが込められている。心温まるカラフルなイラストは、白い紙に絵の具で色を塗り自作した色紙でコラージュしたもの。
  • ケンコ 荒波を超えて
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    1巻924円 (税込)
    親と子、教師と教え子、友と友。たがいの愛と信頼をいかにして築いていくか。遭遇する危機をたがいにどう克服していくか。戦争に塗れた地球の荒野を生きぬくための明日への心のメッセージ。平和な日本の今こそ、いのちに対する感受性を磨いてください。
  • だいちの愛
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    大好きなおじいちゃんとおばあちゃんがなくなってしまったあと、「なくなった人たちが住む村」があると聞いた大地は、6歳になったある日、ふたりをさがす旅に出ました。3日で帰ってくるという約束をお父さんとして。さて、大地は、おじいちゃんとおばあちゃんに会えるのでしょうか? 子どもたちみんなが元気にすくすくと育ちますように──。家族の絆と子どもの成長を描いた物語。
  • わん2(トゥ)ミーハウスにようこそ!
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    1巻924円 (税込)
    空にかかるにじをうつしたような自動車がとまっている家が「わん2(トゥ)ミーハウス」。そこには「わん」(犬)が「2」ひき、「ミー」(ねこ)が1ぴき、家族とくらしています。そこではいろいろなできごと、事件がわんさかわんさか。でも、あたたかい心のみんなが、苦労しながらもひとつずつ解決していきます。さて、きょうはどんなことが起こるかな。目が離せませんよ。
  • 雨をよぶ化けくらべ/空を飛ぶ猿
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    たぬきのゴン太ときつねのお千代は化け上手。ある年、日照りが続いて村人も森の仲間も困り果て、ゴン太はライバルのお千代と協力するために一策を講じます(カラー絵本「雨をよぶ化けくらべ」)。遊び好きの殿様に飼われる鷹のタカ彦は、老猿のモン造に駆け引きを仕掛けますが、逆に大ピンチに陥って……(白黒挿画つき童話「空を飛ぶ猿」)。二作を収載した楽しい絵とお話の本。
  • 子どもの育ちと脳の発達
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    27年間で1200人以上の園児と保護者と関わったプロが明かす子育ての極意。「豊かな感性は豊かな知性を育む」「乳幼児期に親や身近な大人からたっぷり愛され、安心感をもらいながら愛着の絆をしっかり結ぶことが大切」──こうした信頼感が「たくさんの遊びを通して共感や同情の気持ちを育み優しく自信のある子に育つ」のだという。子育てに悩むママやパパに贈る新感覚の子育て本。
  • 大姫と義高
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    1巻924円 (税込)
    平安末期。権勢を誇った平氏にもかげりが見え始め、国内は平氏、鎌倉を中心とする源氏、越後を統治する木曽義仲の三大勢力の時代へと変わろうとしていた。そんな中、木曽義仲の嫡男義高は、源頼朝の長女大姫の許嫁として鎌倉へ送られる。時に義高11歳。大姫は6歳。大きな歴史のうねりに巻き込まれた二人の悲恋を描く表題作をはじめ、豊かな創作力を感じさせる4作品を収めた短編集。
  • 混昔物語 ~日本昔話奇譚~
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    あれから時は流れ、大きな桃から桃太郎が生まれた。──その瞬間、新たな宿命の物語が幕を開ける。我々が知っていたのは真実のほんの一部にすぎない。桃太郎、金太郎、浦島太郎、聞き耳頭巾、舌切りすずめ、花咲かじいさん、証城寺の狸ばやし、かちかち山、さるかに合戦、ぶんぶく茶釜、一寸法師……昔話は一つの流れに辿り着き、壮大な物語となる。手に汗握るファンタジック巨編!
  • 新・怪談
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    1~2巻924円 (税込)
    小泉八雲の原作を大胆に換骨奪胎。現代性を盛り込み斬新に描いた、恐怖、エロティシズム、グロテスク&ユーモアの怪談短編集。小泉八雲原作が8編、オリジナルが4編という構成になっており、12の新しい怪奇エンターテインメントを堪能できる。なかでも、「因果話」(『霊の日本』所収)に着想を得た「雪桜」は、女の胸に取り憑いた奥方の手の怪を描いて白眉。
  • 「あの時」七十六歳を振り返って
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    親子間の面会交流に尽力している著者が自身の半生とライフワークについて語ったエッセイ。/離婚を考えるようになった時、夫婦がどうするかということよりも、子の気持ちを先に考えてほしい。「子を愛しているけれども、父母は一緒に生活はできなくなった。だけどいつでも会えるよ」と、父母二人で子の目を見て話してやってほしい。そうすれば子は納得するであろう。(本文より)
  • うさぎのはくちゃん
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    ウサギの中でも一番小さな種類ネザーランドドワーフのうさぎがこの絵本の主人公。病気になり、ペットショップで売り物にならなかったため、飼育員に引き取られ、「はくちゃん」と名づけられた。飼育員ははくちゃんのパパになり、共に過ごす中ではくちゃんと強い絆で結ばれていく。しかし、やがて悲しい別れが。悲しむパパを笑顔にするために、空に昇ったはくちゃんは素敵なことをするのだった。
  • ザリガニ「ザム」ときいろいさかな
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    「お父さん、すっごくめずらしいさかながいたんだよ。まん丸くて、きいろく光ってちっとも動かないさかな」「そんなさかな、いないよ」──こいのおじさん、なまずのおじさん、どじょうさん、めだかさん……。みんなこたえがちがうけど、いったいどれが本当なのかな? だんだん細くなっていくふしぎなきいろいさかなを追って、ザリガニのこども「ザム」が冒険する姿を描いた絵本。
  • そばの打てないそば食い名人
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    私自身は、そばを食べることのみに興味を持ち、「美味しいそば」を「美味しく食べる」を究極の目標としている者の一人である。そばの食べ歩きをはじめた頃は、手軽なところで近くの店回りから始め、遠方は、出張や旅行の折に立ち寄る程度の興味であった。ところが、気がついてみると、そば屋行きを目的に旅を計画し、仕事の際の宿泊はそば屋へのアクセスを考えて決めるようになっていた。
  • トンちゃんの冒険 Ton-chan's Adventure
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    トンちゃんは好奇心旺盛でおてんばな6歳の女の子。三輪車、ブランコ、金魚すくい、鬼ごっこなど、いつも失敗ばかり……。でも、失敗なんてこわくない! トンちゃんはいつでも明るく果敢にチャレンジし、失敗を積み重ねて成長していきます。そんなトンちゃんの小さな“冒険”ものがたりをコミカルに描いたバイリンガル絵本。日本語&英語で親子いっしょに楽しめます。
  • ナマハゲコッコ
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    ナマハゲコッコ ナマハゲッコ あしたは いい日に なるように みんなが えがおに なるように おや。不思議なお祭りが開かれているみたい。ナマハゲ からかさ ゆきおんな ざしきわらしも コケコッコ ピーヒャラドドドン おまつりだ ナマハゲ家族をはじめ、妖怪たちが大活躍。リズミカルな文章と、生き生きとした絵がユーモラスに語りかけてくる言葉遊び絵本。
  • ハイキング・登山の危険予知
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    ハイキングや登山は日々の疲労やストレスを解消し、生きる活力を与えてくれる。そんな元気の源への行く手を阻む事故をいかに防いだらいいか。現場の生々しい状況報告と筆者の分析をまとめた。事故の記録、遭難事例、筆者の経験を織り交ぜて描き、緊迫感伴う臨場感で山の危険度を再認識させてくれる。遭難事故を未然に防ぐためには、十分な装備とトレーニングが必要と筆者は訴える。
  • ふたりのけしき
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    一年間の景色──春、夏、秋、冬。一週間の景色──月、火、水、木、金、土、日──めぐり めくるたび 違った顔を見せるさまざまな風景。稲刈り 雛祭り お花見 ある猟師の話 雨宿り 野球場 落ち葉 きれいな雪……少年と少女が、町で山で、出会った四季折々の景色たち。あたたかくもせつない幼き日への郷愁を描いた絵本シリーズの第二弾。
  • みんなとお話ししよう 春・夏・秋・冬の友だち
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    「お母さん 野原いっぱいに タンポポが 咲いているね。まっ黄色で きれいだね」「タンポポも いっぺんに咲くと 本当にきれいね」(「春の友だち」より)──春はタンポポさん。夏は毛虫さん。秋は葉っぱさん。冬は雪ダルマさん。四季それぞれのお友だちがボクに話しかけてくる。みんな、一生懸命生きているんだね。自然とのふれあいを描いた絵本。
  • むかしむかしの子ども達 ─奈良時代の少年 鮒取─
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    1巻968円 (税込)
    奈良時代、近江国の農民の子、鮒取(ふなとり)は十歳。畑仕事やウサギ狩りに加わって重税にあえぐ親を助けながらも、のびのびと暮らしていた。十一歳のとき、ある男の誘いにより都に出ることとなり、公家の屋敷の犬司となる。その後、いくたびかの変転を経て、寺や大仏建立の土木作業に従事することとなる。それは大変な重労働だった。時代背景も鮮やかに生き生きと描く少年の成長物語。
  • 雲 ─風に吹かれて─
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    1巻968円 (税込)
    果てしない好奇心と発見の喜び、友達、家族の情景など、記憶の奥底に眠った「子どもの思考回路」が呼び覚まされる『手まり唄』、自我の形成期を記した『遠い日』には、夭折してしまった友への思いがにじむ。そして親となって味わう奇跡のような瞬間の記録──。子ども時代、青春時代、子育て期、そして今。人生の時系列を貫く独特の感性が時に心に突き刺さる、一つの到達点となる詩集。
  • 小人のルゥ ルゥの一日だいぼうけん
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    大きなブナの木の下にあるピッコロ村の、赤い屋根の家で、小人のルゥは妹のペペ、ノネズミくんと暮らしています。ある朝、ノネズミくんの具合が悪いことに気づいたルゥは、元気を取り戻す薬草「コンジョウグサ」を探しに出かけます。登場人物はみな、優しさにあふれ、読み終わったあとはとてもあたたかな気持ちになれる絵本です。読み聞かせやプレゼントにもおすすめの一冊です。
  • 星々の彼方にきっと彼は住み給う Über Sternen Muß Er Wohnen.
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    「チューブワームが泳ぎ出して知能を持ったなら……」「葉足類が知能を持ったなら……」「アノマロカリスが知能を持ったなら……」「深海肉食性カイメンが知能を持ったなら……」──極度に科学技術が発達し不老不死を成就したホモ・サピエンスと、各生命体の文化の交錯する、ファーストコンタクトならぬ「マルチコンタクト」SFがついに降臨!
  • 蒼き闇 汝よ何処へ
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    1巻968円 (税込)
    「『何処かのクソ親父の仕打ちとは全く次元の違う話です』期せずして己の闇の領域に誘い込まれてしまった辰雄は、思わず鬱積するものを吐き出していた」(本文より)。さまざまな人々との出会いにより一人の男として成長していくヒューマンドラマ。「兄ちゃんにも使命があるんやで……」父親に将来の夢を絶たれ絶望に打ち拉がれた青年にその言葉は希望となった──。
  • 臨床心理士 桜井純一郎/眠れる湖
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    1巻968円 (税込)
    「臨床心理士 桜井純一郎」過去の恋愛で心に傷を負った桜井とシングルマザーの美香。臨床心理士として社会に貢献する姿と大人の恋愛を描く。「眠れる湖」ある日を境に、夏穂は謎めいた夢をみるようになり、運命に導かれ、自身の才能を開花させていく。豊かな知性をもとに才能を解き放たれたこの2作品は、魅力的な登場人物と想像力をかきたてる表現力で、物語に引き込む秀逸な一冊。
  • AI時代に挑む 日本の起業教育
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    1巻1,001円 (税込)
    点数中心主義の管理型教育に限界が見えてきている今日、改めて注目されているのが起業教育である。著者は、日本で初めての起業教育を先導してから10年以上、その可能性や問題点と向き合ってきた。プロ起業家の育成と誤解されがちな起業教育だが、本来は子どもたちの創造性と自立心を育む取り組みとなる。起業教育の第一人者が語る、新しい時代を生き抜くための提言。
  • 星の息子 サバイバー・ギルト
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    1巻1,001円 (税込)
    ずっと、何かを置いてきたままだった──。医薬情報担当者(MR)として精神科回りをする「私」は、自身も精神安定薬で深夜の発作を抑えることがしばしばだった。一流の製薬会社に勤め、絵に描いたように幸せな家庭を築いた「私」の心の奥底に、一体何が潜んでいるのか……? 精神疾患を持つ者、その家族、精神医療の現実……そこに垣間見える人の心の真実。過去に彷徨う心の“統合”を、現役精神科医が豊かな筆致で描き出す。
  • おばぁちゃんのまほうのおはぎ
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    もじゃもじゃ~~ とおはぎにおまじないをかけるおばぁちゃん。それをぬすみぐいするけんちゃんとタロ。すると、なんと、かみのけが……。そのさわぎにおどろいてやってきたかぞくもおはぎをぬすみぐい、同じくかみのけが……。おばぁちゃんはプンプンで、こまったかぞくがおじぃちゃんにそうだん。おじぃちゃんはかぞくにじょげんするのですが、なんとなんと、さいごはじぶんが……。
  • シナリオ それぞれの、夏/いつもの、あなたと私
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    妻に先立たれた吾市、母を介護しながら、成就しない想いを抱える悦子、親に疎んじられている幸二、恋人が去った章司。年齢も境遇も異なるが、どこか息苦しさを抱えた彼らのひとときのふれ合い描く「それぞれの、夏」。両親が逝って久しいが、親への、そして兄へのさまざまな想いは消えず、ふいに蘇る。今、それを妻と語り合う「いつもの、あなたと私」。しみじみとしたシナリオ2編。
  • ふらんすのふたりのブッダがおしえてくれたこと ほんとうの生きる意味としあわせは、日本の仏教【ぶっきょう】の中にあった……色々な動物がいっぱい出てくる、ユメのようなホントのおはなし
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    日本で生まれた悩み多きキキという女の子が、心の悲しみをいやすために外国へ解決の道を探しに出て、ふたりのブッダに出会うという、本当のお話がもとになっています……。ファッションデザイナーを目指してパリに渡り、ふたりの夫と出会い、フランスとカナダを舞台にドラマチックに生きる著者が、悩み多き人々、特に少年・少女に贈る、最後には〈しあわせ〉になれる物語。
  • みどりのるん
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    主人公の「るん」は池に住む“藻”です。魚たちと楽しく暮らしていましたが、ある日を境に人間が池にゴミを投げ捨てるようになって環境が一変。ついには、ゴミはゴミかいじゅうになって「るん」たちを襲いはじめます。池にゴミがたくさん投げすてられていることに気づいた子どもたちが「るん」たちのために立ち上がりますが、はたして、きれいな池を取り戻すことはできるのでしょうか。
  • やなぎのしたで…
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    まんちゃんに似た あの子は だあれ? ある日、饅頭のまんちゃんに似た知らない子に出会った。種のたーちゃんと、饅頭のまんちゃんが近づいてその子に話を聞いてみると、なんだか困っている。悩んだふたり。ちょっと怖い!? 新しいお友だちのためにさあ、いったいどうするのか。やなぎのしたで、勇気を出すことを描いた絵本。
  • わがままな花
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    花も草木も自由に歩き回ることのできた時代、ひときわ美しく咲いている花がいました。「あっちへ いってちょうだい」気位が高くわがままで、孤高に生きる花の行く末は──?/花も 草も 木も むかしは 歩くことができました。自分で 歩いて 水や えいようをさがしました。え、いつから 今のようになったか ですって。それは よく わかりません。(本文より)
  • 愛・明日にむかって
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    「オギャア」──みんなに見守られて、かわいい赤ちゃんが生まれました。赤ちゃんは「愛」と命名されました。愛が2歳になると、妹のひかりが生まれ、毎日がよりにぎやかになりました。さらに子犬のリキも家族の一員になり、4人と1ぴきの生活のスタートです。──日々に感謝をしながら愛を持ち続け、親と子がお互いを信頼しあう、理想的で明るい家庭を描いた絵本。
  • 宇宙(そら)の手紙
    -
    1巻1,056円 (税込)
    「この地球に生まれてきたキミへ。キミが生まれてきたことには、ちゃんと意味があるんだよ。」人間が生まれてきた意味とは? 著者が愛らしいイラストを添えて、やさしく語りかける絵本。──「パパと ママのところに キミが うまれてきた/うまれるまえのことは おぼえていないよね/でも こんな おはなしが あるんだよ/それはね……」(本文より)
  • 永い旅路
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    平坦な道のりなど決してない。「一歩一歩足を進めて行けば、必ず頂上に着くことが出来る。苦しみの後には必ず喜びが待っている」ことを知る著者が、折々に半生を振り返りながら綴った随筆集。「誰でも 生きていて いいんだよ/ほら 見てごらん/お日さまが 暖かい光で/いいよ いいよと 優しく/あなたの身体を 包んでくれているでしょう」(作中詩「生きること」より)
  • 記憶と夢は語る
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    1巻1,056円 (税込)
    母親との心の距離に苦悩してきた著者が、自身の半生を振り返りつつ、「夢分析」によって心を解放していくプロセスを綴ったエッセイ。/分析を始めて通算すると約三十年、自分の中に埋まっているものに気付いたら言語化し、文字にし掘り起こす作業を重ねたことが、悲しみを客体化することになったのではないか。客体化すれば、乗り越えられるという。──私は乗り越えたい。(本文より)
  • 北国に雲は流れて
    -
    私は1歳の時、指を1本失った──道子は結核性カリエスで物心つく前に指を失う。6歳で母を亡くすが、優しい父、6人の兄姉に見守られ、北海道の大自然の中、時には男の子と喧嘩もしながらのびのびと育った。しかし13歳でカリエスが再発、以後3年間、闘病生活を送る。友人との日々、家族。多くの喪失の中にも、生きる意味を見出そうとする姿を淡々と、時にユーモラスに綴った半生記。
  • 魔女と魔法使い
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    あるところに心優しくも孤独な魔女がいました。魔女は魔女というだけで、人々から怖がられて、森でひっそりと暮らしていました。ある日、魔女の前に魔法使いの男が現れました。一緒に魔女の願いを叶えてくれるというのです。魔法使いとの出会いによって、魔女は3つの願いを叶えていきます。戦争のない世の中をつくること、美しい地球を取り戻すこと、そしてもう1つは……。
  • 街路樹はなぜ剪定が必要か?
    -
    1巻1,078円 (税込)
    美しい街路樹はその街を彩り、人の心を豊かにする。本書では街路樹の剪定に的を絞り、樹木と人とが快適に共存していくために必要な専門的技術を紹介。剪定には「切る技術」はもちろんのこと、植物の生理を認識して「育てる技術」も必要であり、それがわかってこそ「どう剪定すべきか」が見えてくることを説く。剪定の技術者必読の書。また、自然の中で生きることを考えさせられる一冊。
  • 妻琴の記
    -
    1巻1,078円 (税込)
    心臓疾患を抱えながら恋に悩み、恋に破れても凛とした心性を失わず、思いやりと母性に溢れた女性・湖月弘子。恋に揺れる心はもちろん、生まれつきの病ゆえに諸々のことを諦めなくてはならない無念、逆に病に屈することを潔しとしない決然とした姿勢が丁寧に語られていく。気高さと優しさ、聡明さを兼ね備えて、周囲の人々の幸せのために尽力した女性の、波乱に満ちた人生を描いた物語。
  • 沈黙の国から来た若者たち 日本の文化とコミュニケーション力
    -
    在オーストラリア35年、留学生支援学校で多くの高校生と接してきた著者は、日本の家庭と教育の問題点──何が優れ、何が劣っているのか──を鋭く分析する。そして、留学は帰国後こそが難しいと指摘、違いを得るために送り出すのであれば、違いを受け入れる覚悟が要る。社会全体とシェアし還元できることで、留学は真の意義を持つものとなるという論説は本質をついている。

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