金剛出版の検索結果
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不自由な脳
2015年に脳梗塞を発症し、高次脳機能障害と診断されたルポライターの鈴木大介と、長年リハビリテーションセンターに勤めた経験を持つ臨床心理士の山口加代子による対談を、日本臨床心理士会の協力を得て書籍化。当事者と心理師の目線から中途で障害を負うということについて語り、支援の在り方を問う。 高次脳機能障害者の日々の生活において、症状がどのような現れ方をするのかが当事者感覚をもって具体的に語られ、さまざまなエピソードには、神経心理学の視点からの解説も加えられる。目に見えない障害とも言われる高次脳機能障害の症状と、そこから生じる日々の生活上の困り感や心理的反応について、周囲の人が理解する手助けとなるよう構成されている。 心理職のみならず、リハビリに携わる専門職や福祉サービスの現場の人たちが支援を考える上で必須となる一冊。同じような困り感を抱える当事者やその家族にも読んでもらいたい。 -
CRAFT 薬物・アルコール依存症からの脱出
CRAFT(クラフト)とは,Community Reinforcement and Family Trainingのことで日本語に訳すと「コミュニティ強化と家族訓練」となる。CRAFTは,依存症者の家族を対象にしたプログラムとして開発されたものであり,治療困難な薬物・アルコール依存の問題が社会問題化している現在,当事者と家族への有効な援助技術として注目されている。 本書は,わが国でCRAFTを実践する著者らが,依存症から抜け出すための秘訣を段階を追ってワークブック形式で解説したものである。このプログラムは,認知行動療法という心理療法の技法に基づいて行われ,参加した多数の家族が,本人を治療につなげることに成功している。問題行動の分析,家庭内暴力の予防,コミュニケーションスキルの改善,イネーブリングを止め,望ましい行動を増やす,本人に治療を勧める,等,全7回のプログラムによって,当事者と家族の関係を修復し,社会復帰へとつなげる画期的な治療マニュアルである。 -
精神療法
日常臨床に直結した特集と症例研究,文献紹介などで構成される豊富な誌面は,初学者からベテランまで幅広い支持を得ている。 特集 短報 連載 書評 観劇評 患者から学ぶ Review of Books Abroad 学会の印象 かたるしす 追悼 -
個性的で心豊かな大人に育てる にじいろ子育て
本書には,子どもたちの行動の裏にある心理とそのサポートについての知識と技がわかりやすく説かれている。子育て全般について,学校生活,友達との付き合い方,育児やしつけがラクになるための方法が実例を交えながら数多く紹介されている。 著者は,児童精神科医として40年近い臨床経験を持つわが国屈指のプロフェッショナルである。共感をもとに一人ひとりの子どもの成長のタイプを見極め,ここちよい環境を提供することにより社会参加へと誘う動機付けアプローチはこのうえもなく効果的である。 親と家族,保育や教育に携わる専門職,すべての人に贈る,子育て,社会生活をよりよくこなすためのヒント集。本書は山梨日日新聞連載の人気コラム「にじいろ子育て」の単行本化第二弾である。 -
ふつうの相談
ケアする人たちすべてに贈る。友人論と心理療法論を串刺しにする、「つながり」をめぐる根源的思索! 人が人を支えるとはどういうことか。心の回復はいかにして可能になるか。 この問いに答えるために、臨床心理学と医療人類学を駆使して、「ふつうの相談」を解き明かす。 精神分析からソーシャルワークまで、病院から学校まで、介護施設から子育て支援窓口まで、そして職場での立ち話から友人への打ち明け話まで。つまり、専門家から素人まで、あらゆるところに生い茂る「ふつうの相談」とは一体何か。 心のメカニズムを専門的に物語る学派知と、絶えずこれを相対化する世間知と現場知。これらの対話は、やがて球体の臨床学へとたどり着き、対人支援の一般理論を描き出す。 補遺として「中断十カ条――若き心理士への手紙」を収録。 -
コーピングのやさしい教科書
一生使える・スラスラわかるストレスと対処法の楽しい教科書! ふつうに生活していてもストレスは避けられません。ストレスをためて心と体の不調にはまりこむまえに,ストレスへの意図的な対処=コーピングのレパートリーを増やして自分を助けてください。ストレスのしくみを知って要点を身につければ,コーピングはもっと効果的に,もっと楽しい習慣になります。ストレスとコーピングのメカニズムから「最強のコーピング」マインドフルネス,ストレス反応に深くかかわる「スキーマ」まで,ストレス心理学と心理療法のポイントをやさしく解説したこの教科書を,ひとりで・みんなで使って使って使い倒してください。 -
マインドフルネス・レクチャー
一九九〇年,東洋の禅を中心とした仏教思想と西洋の現代医療を結びつけたジョン・カバットジン博士が,マインドフルネスについての最初の著作を上梓してから年月が流れ,現在では医療領域だけでなく,心理学,教育,産業,福祉,スポーツといったさまざまな分野での適応が広まりつつある。 わが国でも,二〇一二年のカバットジン博士の来日を契機に,マインドフルネスの普及が大きく推し進められることとなった。 本書は,わが国へのマインドフルネスの普及を主導してきた二人の医師,貝谷久宣,熊野宏昭が,それぞれマインドフルネスの導入・普及から医療現場での臨床応用の実際と,その脳科学的な理解について述べ,僧侶であり芥川賞作家でもある玄侑宗久が,マインドフルネスと仏教との関係を語った注目すべき講演録である。鼎談では,現代的な「不安」への対処から瞑想のコツ,またマインドフルネスの考え方とその理解までが語られ,最後に貝谷による,マインドフルネスと瞑想において重要な要素である「呼吸」についての随想を付した。 マインドフルネスについての理解と実践のヒントが詰まった楽しく学べる一冊である。 -
火星からの侵略
一九三八年のハロウィーンの晩に、名優オーソン・ウェルズはマーキュリー劇場というラジオ番組で、H・G・ウェルズの空想小説『宇宙戦争』を基にラジオドラマを実にありありと、いかにも現実の出来事のように放送した。その結果、少なくとも百万人の米国人が恐怖に駆られ、数千人がパニックに陥った。本書で報告する研究は、この放送直後に開始されて、何が集団行動の主な心理的理由と考えられるかを探るために、人々の反応について調査した。……(本書序文より) 地震,テロ事件など大規模災害では,流言飛語をどのようにコントロールするかがつねに大きな課題となる。パニック発生時のコミュニケーションや集団行動に興味のある人々にとって、本書は今も価値がある。 現在は,核弾頭を積んだ大陸間ミサイルが存在し,その巨大な破壊力に対して,火星人の侵略よりも遙かに強い妄想が人々に生じる可能性がある。またヨーロッパへの難民流入への極端な報道により,人々に行き過ぎた不安とパニックを引き起こす下地は今なお存在している。 80年前の歴史上有名なこの事件について書かれた本書は,現代にも起こりうる,パニック状況における伝染性のある恐怖の人間心理を詳細に分析したものといえよう。 -
願いをかなえる自己催眠
健康的な感覚と揺るぎない自信と大切な人間関係が呼吸するように手に入るとしたら! ネガティブでウツウツとした気分からあなた自身の人生を取り戻すには,世界の「体験のしかた」を変える練習が近道だったのです。 リラックスと意識の集中が同時に得られる「自己催眠」はその最適な入口。自己催眠を幹として広がる心と体のための「9つのツール」を練習することで、あなたがすでに持っている体験を輝かせて、いつでも取り出せるようになります。 そうなれば未来のプラス体験が自然と増えていき、その効果はあなたのまわりの人にも広がります。 伝説の催眠療法家ミルトン・エリクソンのエッセンスを、人生の可能性を開花させるメソッドに応用した,新たな成功法則の登場です。 -
ビジネスパーソンのためのアサーション入門
アサーションとは「自分も相手も大切にする自己表現」である。 人はひとりで生きているわけではない。人との関係の中で育ち、成熟していく。そのためにコミュニケーションは誰しもが必要なものなのだ。 もし、私用があるのに残業を頼まれたらどうすればいいだろう? 引き受けるか? 断るか? 正解があるわけではない。自分はどうしたいのか? 自分が思うように動くことができればいいのである。そのためのコミュニケーション術として活用していただきたいのがアサーションである。 本書は、アサーションの平木典子先生と経営学組織行動論の金井壽宏先生とのコラボレーションにより、心理学と経営学の架け橋となる1冊に仕上がった。 -
臨床心理学
若者のメンタルヘルスと支援を多角的に考える特集。若者を取り巻く生きづらさや搾取、依存、孤独、友人関係、家族、LGBTQ、不登校・ひきこもり、就労などの問題を取り上げ、当事者の声やスクールカウンセラー、ユースセンター、医療・福祉など多様な立場から支援のあり方を探る。さらに、インターネット使用や逆境的小児期体験、孤独感に関するデータを通して、若者のメンタルヘルスをめぐる現状と課題を考察する。 1-総論|若者を救えるか? 2-試論|若者とは誰か? 3-各論|若者支援実践レポート 4-補論|データを読む 原著論文 連載 書評 -
ぎゃくたいってなあに?
本書は,虐待(ぎゃくたい)について,おおよそ小学生中学年以上の子どもを対象にわかりやすく書かれている。 身近な虐待事例(身体的虐待・心理的虐待・ネグレクト・性的虐待)が極めて具体的に著されており,医療職自らがイラスト・漫画・文章を全て書き起こした本邦初の児童書である(刊行時点)。 子どもの虐待にくわしい小児科医・クマちゃん先生のアドバイスやヒントも多数盛り込まれている。 また,本文の字の形はUDフォントを使用し読字障がいを持つ方にも読みやすくしている。 他,表紙背景色も薄い緑にし,目に優しいデザインをこころがけた。 子ども自身が読めるよう,ホッコリしたイラストも多いが,子どもだけでなく,子どもの虐待について関わる全ての大人の皆さんに役立つ内容となっている。 子どもは勿論のこと,虐待についてとまどっている大人のかたに対しても「助けてと言っていいんだよ」という筆者の強い思いが反映されており,SOS発信の方法・相談窓口までくわしく書かれている。 -
メンタル不調者のための復職・セルフケアガイドブック
現在わが国では,メンタル不調で入院・通院している患者は推定50万人と言われ,現在職場復帰できない休業者の割合が3割を超えている企業が半分もあるという事実が確認されている。そしてさまざまな理由から自死を選ぶ人はおよそ年間3万人に達している。 本書には,メンタル不調で休職していた社員が安定した就労ができるように,段階的な復職訓練や休職中の過ごし方,メンタル不調を予防するための知見から医師・会社の管理者との接し方といった実践的な対応の仕方が数多く解説されている。 著者は,「労働衛生コンサルタント」資格を持つ医師であり,精神疾患で休職した労働者が着実に仕事へ復帰できるためのプロフェッショナルサービスを多くの企業で提供した実績を持つ。休職・復職で悩む当事者と家族,企業の人事労務担当者産業カウンセラー,精神科医,心理士,精神保健福祉士等のためのセルフケアガイドブックである。 -
よくわかるSMARPP
わが国では,覚せい剤取締法違反によって刑務所に服役する人の数は年々増加しており,その再犯率の高さも指摘されている。薬物依存症の治療は「貯金することができない」性質のものであり,出所後そして保護観察終了後にも,地域で継続されなければほとんど意味がない。 米国マトリックス・モデルを基に〈SMARPP〉を開発した著者が,新しい薬物依存症治療プログラムとしてのスマープの実際をわかりやすく説いたのが本書である。 後半では,薬物依存症治療の最前線として,現状の理解から法的問題,当事者と家族への援助まで,物質使用障害理解のためのさまざまな課題を明らかにしている。 -
性依存症のリアル
2014年に『性依存症の治療』が出版されたが,そちらが性依存症の治療論を中心として編まれているのに対し,本書は,性依存症の「リアル」(現実)を纏めたものである。 「性依存症」と言われても,実際に当事者がどのような行動を起こすのか,知っている人は少ない。本書では「痴漢」「露出」「ストーカー」などの事例を用いて,加害者と被害者両面の現実を追う。また当事者の座談会も収録し,どういった気持ちで行動に至ったか,またその後の心情の変化,身の回りの変化など,生の声を聞くことができる。あわせて専門家の座談会も行った。性依存症の現実の背景には,どういった問題が潜んでいるのか,今後はどのように支えていけばいいのかを展望している。 「性とこころ」の問題は,美術,文学,宗教,映画,演劇,服装,結婚,職業など多岐に渡る。本書は,決して他人事ではない現実を知るきっかけの一助となるだろう。