ハーレクイン・ロマンス作品一覧

  • 指環はロシアンゴールド
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    強要された結婚相手は初恋の人。なのに、幸せはかけらもない。 恵まれない子どもたちのための学校をつくりたい――長年の夢をかなえるため、マディは日々奔走していた。ところが友人の裏切りにより下品なデマをタブロイド紙に書かれ、彼女の名誉は地に落ち、財界の重要人物である父を激怒させてしまう。「おまえの醜聞を払拭するには、まともな男と結婚するしかない」富と権力を併せ持つ4人の候補から、夫を選べというのだ。離婚歴のある中年男、婚約者がいると噂される男性、見知らぬ実業家。そして4人目は――なんてこと、18のときからの想い人、ヴィク!わたしの初恋を打ち砕いたくせに、なぜ今さら花婿候補に?ヴィクは平然と言った。“義理の父”の会社を乗っ取るつもりだ、と。 ■ハーレクイン・ロマンスの人気を独占中といっても過言ではないほど絶好調のL・モンローが、富と権力をもてあます型破りなヒーロー達を描きました。セクシーでセレブな世界をお楽しみください。
  • 悪魔と呼ばれた大富豪 背徳の富豪倶楽部 I
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    近親憎悪、駆け引き、冷酷な復讐――仮面に隠された秘密が今、明らかになる。 ニューヨークで暮らすシェフのルビーの夢はレストランを開くこと。資金調達のためテレビ局主催の料理コンテストに出て優勝したのに、賞金がなかなか払われず、業を煮やして社長に直訴することにした。社長のナルシソは辣腕実業家にして名うてのプレイボーイだ。彼が秘密クラブ、Qヴィルトゥスの親睦会に出ることを知ったルビーは、クラブの接客係に応募し、会場のマカオへ発つ。親睦会は仮面着用だが、ナルシソの圧倒的な魅力は隠しきれず、ルビーはすぐに彼を見抜いた。何も知らないナルシソはセクシーな制服を着た彼女を一目で気に入り、唇を奪っただけでは足りず、肩に担いでベッドへ運んでいこうとする。絶体絶命のピンチにルビーは叫んだ。「あなたの正体は知ってるのよ!」 ■世界で最も入会がむずかしく、排他的で知られる秘密紳士クラブ、Qヴィルトゥスを舞台に、3人の新人作家たちが腕を競う3部作〈背徳の富豪倶楽部〉第1作目です。特権階級の華麗なる恋愛模様を心ゆくまでお楽しみください!
  • あの夜に宿った永遠
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    彼女の人生を一変させたのは、旅の終わりに授かった小さな命。 マリサはダマソから突然求婚され、呆然とした。高級リゾート施設を経営する実業家のダマソとは、ひと月ほど前、旅先で一夜をともにしただけ。しかも彼は翌朝、彼女のベッドから冷たく去っていったのだ。あのときは思いもしなかった。まさか自分が妊娠するなんて。彼女はベンガリア国の王女だったが、双子の兄を事故で亡くして以来、故国へは戻っていない。身重の体となった今ではなおのこと……。そんなマリサの窮状を知ってか、ダマソはさらに意外な提案をした。彼が所有する島の邸宅で、しばらく同居してみないかというのだ。彼を信用していいの? マリサに残された道は一つしかなかった。 ■純粋で傷つきやすいヒロインを描くことに定評のあるアニー・ウエスト。身分差とつらい過去に苦しみながらも、真の愛をつかもうとするヒーローとヒロインを思わず応援したくなる物語です。
  • 大富豪と裏切りの薔薇
    4.0
    互いに欲しいものを手にするための結婚。だけど、もしそれ以上を望んだら? テディは夫になったばかりのアレハンドロとともに、アルゼンチンへと向かう自家用ジェット機の中にいた。亡き父の理不尽な遺言状さえなければ、こうはならなかった。父はテディが屋敷を相続する条件に結婚を義務づけ、その相手にアレハンドロを指名していたのだ。アレハンドロは南米で一、二を争う辣腕実業家で非情なプレイボーイ。彼は結婚によってテディの父親にかつて奪われた土地を取り戻せる。テディは半年で別れる約束で、期限つきの結婚に同意した。イギリスの田舎育ちの娘など彼には問題外。でも望みを叶えたければ、この人と6カ月暮らすしかない。それがどんなにつらい責め苦でも……。 ■女性なら誰もが虜になる、プレイボーイの美形大富豪との便宜結婚は、やがて情熱的な本物の結婚へ……。
  • シークに言えない秘密
    4.0
    「私をあなたの宮殿に連れていって」10年越しの願いは叶えられるの? 兄の結婚式に出席するため、トリニティはイギリスに戻ってきた。式が執り行われる教会で再会したのは、初恋の人ザイード!兄の学友で、砂漠の王国イシャラの王子だ。10年前、トリニティはイギリスで学んでいたザイードに心奪われ、初めてのキスを彼に捧げ、この家から連れ出してと訴えた。だが、ザイードはつれなく母国に帰り、忌まわしい出来事が起こった。トリニティは伯母の夫に襲われて身ごもり、その子を流産したうえ、政治家一族の体面のために事件は闇に葬られたのだ。式のあとザイードと二人きりになると、トリニティは感情がこみあげ、衝動的に彼の胸に飛びこんでしまう――重い秘密を抱えたまま。 ■初恋の人とベッドをともにしたヒロインは、やはり秘密を打ち明けられず、遊び慣れた女を演じてしまいます。一夜の情事と割り切って元の生活に戻った二人ですが、再び顔を合わせることになり……。
  • 別れを選んだ理由 バロン家の恋物語
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    半年間の付き合いののち、エスメレルダは、恋人のスペイン人実業家リオ・デ・サントスのもとを去った。なぜならリオは永遠を約束してくれるような男性ではなく、これ以上ともに過ごせば、傷つくだけだとわかっているから。わずかなプライドを保つには、それしか方法はなかった。そんな彼女の心も知らず、リオはいらついていた。これまで女性から別れを切り出されたことなどないというのに、なぜエスメは突然消えたのだ? 書き置きすら残さずに!彼女を取り戻したいわけではない。ただ理由が知りたい。リオはジェット機を飛ばして、エスメが住むという田舎町に向かった。
  • 誤解はそのままに
    -
    夜中に目を覚ましてキッチンに行くと、見知らぬたくましい男性が倒れていた!■俳優志望の青年にいいように利用され、傷ついたジェシーは、子供もペットも禁止のフラットに移って仕事に打ちこんでいた。そんな彼女の生活を心配した兄夫婦が一計を案じる。生後六カ月の息子を部屋の前に置き去りにすれば、彼女はフラットを追いだされる。そうすれば新しい男性との新しい出会いもあるだろうし、子育てで睡眠不足の状態にある自分たちも息がつける、と。案の定ジェシーは、フラットを出ざるを得なくなり、三カ月間だけ家を貸すという話に飛びついた。引っ越し当日、彼女は疲れ果ててベッドに倒れこむ。だが深夜、鍵をあけて家に入ってきた男性がいた。姪が勝手に家を貸してしまったとはつゆ知らずに極東から帰国した、弁護士のパトリック・ドールトンだった……。
  • 雨のなかの出会い
    3.0
    激しく降る雨は彼女の心も濡らした。今日、また男性に対する不信が生まれたから。■会社を辞めたあと、住み込みの家政婦として働いていたマロンは、雇主から暴行されそうになって、夢中で家から逃げだした。人っ子ひとりいない田園地帯に雨は容赦なくたたきつけ、ひたすら歩きつづける彼女はずぶ濡れになった。義理の父、義理の兄、元ボーイフレンド、そして今日の雇主。マロンの人生は、男性から受けたひどい仕打ちの連続だった。だから車が通りかかり、運転していた男性に乗るよう言われても、男なんてこりごり、と一度は拒否したほどだ。その男性はハリスと名乗り、近くにある改修中の屋敷の所有者だった。彼はマロンを落ち着かせ、彼女に屋敷の管理人の仕事を申し出た。そして、彼女の逃げてきた事情をすべて聞きだすと、さっきまでのマロンの雇主が自分の妹の夫であると打ち明けた。なぜ最初にそう言わなかったの? マロンの胸に疑念が渦巻いた。
  • 誘惑の報い
    -
    彼に抱かれたのは本当に夢の中だけなの?今もほてる肌に、彼女は疑惑にとらわれた。■「ギリシア最後の夜を最高級ホテルのクラブで楽しまない?」ツアーガイドの仕事を終えてロンドンに帰る前日、ケイトは同僚にしつこく誘われ、ダブルデートにつき合った。だが相手の男性は二人とも札付きの不良で、ケイトはカクテルにドラッグを盛られ、危ういところをホテルの所有者ミカリス・テオダキスに救われた。彼のスイートルームで介抱された翌朝、何も身に着けていないことに気づいたケイトは、ミカリスは救世主ではなく略奪者だったのではと疑う。いわれのない非難に彼は怒り、二人は気まずく別れた。数カ月後、突然ケイトのオフィスにミカリスが姿を現した。
  • 秘書の役割
    -
    未婚の母という噂を立てられ、相手は上司だと憶測されて……。■実業家アダム・ターメインの秘書であるクラリスは、アダムとともに彼の生家のある小さな村に引っ越してきた。二人は一歳になる赤ん坊ネイサンを連れていた。村の領主だったターメイン家の屋敷はずっと管理人任せだったが、アダムが女性と赤ん坊を伴って戻ってきたことで、旧態依然とした村人たちのあいだに憶測が乱れ飛ぶ。実は交通事故で入院中のネイサンの両親に代わって、名付け親のアダムが赤ん坊の面倒を見るための処置だった。ところが、いちいち説明する必要はないというアダムの態度のせいで、クラリスは未婚の母、子供の父親はアダムではないかと噂が立つ。半年前に雇われたときからクラリスは彼に惹かれているものの、自分はアダムにふさわしくないと、思いを抑えているというのに……。
  • パンドラの夢
    3.0
    真夜中に、見知らぬ男が家に侵入!だがなぜか警察に引き渡す気になれず……。■それは雨上がりの深夜だった。不審な物音に目覚めたドーラは居間に下りていった。滞在しているコテージは姉夫婦の別荘で、二人は今旅行中だ。居間には疲れきった顔の、裸足の少女が震えて立っていた。そしてキッチンには見知らぬ男が……。男は不法侵入しておきながらドーラに驚かされたようなことを言い、このコテージにはドーラが寝起きしていると知ると出ていこうとした。だが女の子は見るからに具合が悪そうだ。熱があるに違いない。ホームレスのような男の格好を見れば不安を駆り立てられもするがドーラは子供を見捨てておけず、泊まっていくよう申し出る。そこへ、警報装置が作動したと連絡を受けた警察がやってきた。気がつくとドーラは、何も異状はありませんと嘘をついていた。
  • スルタンと月の沙漠で
    4.0
    みじめな失恋旅行が、突如、おとぎばなしに変わる。 婚約者に手ひどく裏切られ、傷心旅行に出たクレオが、ある沙漠の国で車を走らせていると、突然少女が飛び出してきた。賊にでも追われているのかと車に乗せようとしたとき、追ってきた男が尊大な態度でクレオの眼前に立ちはだかった。少女が言う。「あれは兄のハリド。この国のスルタンよ……」クレオはスルタンの妹の誘拐を企てたなどと濡れ衣を着せられ、ハリドの警備隊によって、壮麗な宮殿に連行されてしまう。数日後、クレオに下された処分は、驚くべきものだった。西欧諸国から野蛮な国家と見られているイメージを払拭するため、スルタンは、このアメリカ人女性と結婚することにしたというのだ! ■男女の意味深長な会話とホットなラブシーンで人気のC・クルーズ。シークものは特に雰囲気がすばらしいと評判です。ひと目惚れしたスルタンと突然結婚することになった一般女性のクレオ。夫の思惑がわからないまま、王妃の務めを果たさねばならず……。
  • 喪服の愛人
    3.0
    孤独な大富豪が惹かれた、黒い喪服と真珠の乙女。 身寄りのないパーラを、夫が言葉巧みにだまし結婚したのは、世間体を取りつくろうために妻が欲しかっただけだった。だが3年間の悲惨な結婚生活は、ある日突然終わりを告げる。夫が交通事故で命を落としたのだ。その知らせに、呆然としたまま街を歩いていた夜、彼女は一人のギリシア人男性と出会い、強烈に惹かれ合う。アリオン・パンテライデス……美しい横顔に、深い孤独と哀しみの影。パーラは夫が欲しがらなかった純潔を彼に捧げ、夜明け前に去った。まさか夫の葬儀で彼と再会するなんて、思いもしなかった。ましてや、恥知らずな女と蔑まれた末に、妊娠に気づくなんて。 ■ギリシア人大富豪とのオフィスの恋を描いた『秘書以上、愛人未満』の関連作です。一夜の情事に純潔を捧げたパーラのお相手は、なんと亡夫の上司の兄! 妊娠が発覚し、アリオンから子供のための結婚を提案されますが、もう二度と愛のない結婚はしたくなくて……。
  • 甘美な至上命令
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    私など眼中にないくせに、そんなふうに引き留めないで。 プレゼント選びから別れる時のいざこざに至るまで、ボスの派手な女性関係の世話をさせられてきた秘書のエミリーは、ある朝、意を決して退職を申し出た。「私、結婚するんです……」レアンドロは一瞬だけ眉を上げたが、すぐに無表情になって言った。「嘘だな。この1年半、君は仕事漬けで恋人のいる気配はなかった」そのとおり、恋人なんていない。エミリーが恋しているのはボスだった。レアンドロは退職の条件として、2週間の出張へ同行するよう命じる。愛する男性との最後の仕事。せつない想いでエミリーは承知したが、出張先の高級リゾートで、レアンドロに心変わりを迫られるとは。彼が最も得意とする、“誘惑”という方法で。 ■C・ウィリアムズが描く生真面目でお堅い秘書エミリーのかわいらしさといったら。プレイボーイのボス、レアンドロにセクシーで熱い慰留作戦を仕掛けられ、心揺れずにおれません。そんな彼女を見て、ボスの気持ちにもある変化が……? 世にもスイートなボス秘書ロマンス!
  • パリのシンデレラ
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    エマは年下の友人に泣きつかれ、その父親の援助を請いに重厚な内装を施したオフィスに足を踏み入れた。友人の父親ピアーズ・レッドフィールドは、一分の隙もない服装で、怖い顔をしてにらみつけている。彼の息子の窮状を訴えても、ピアーズは慈悲のかけらも見せず、エマのことを詐欺師まがいの女と決めつけて追い払った。友達を助けたかっただけなのに、こんな仕打ちを受けるなんて。だが数日後、思いもよらないことが起こった。ピアーズが彼女の働くレストランに現れて、いきなり言ったのだ。「今週末、一緒にパリに行かないか」。
  • 苦くて甘い罠
    -
    ジョランダが恋人とテムズ川の船上パーティに興じていたとき、ふいにある男性が現れた。ヴィート…。ジョランダと双子の兄ニック、そして七歳年上のヴィートは、ある会社経営者の養子として兄弟同然に育った。だがニックとヴィートは故郷のシチリア島に帰ってしまい、以来、音信もとだえていたのだ。ヴィートを慕うあまり、ジョランダはいまだに男性経験もない。再会に驚く彼女にヴィートは告げた。「ニックが病気なんだ」兄との絆を取り戻そうと、ジョランダはシチリアに飛んだ。心に、報われるはずもない思いを秘めながら。
  • 青ざめた蘭
    2.5
    私は彼の元秘書兼愛人。もう二度と会うまいと思っていたのに。 ジェイソンに協力してもらうしかない。ローラは心を決めた。大事な妹が、妊娠したのに恋人に捨てられ、自殺しようとしたのだ。それだけでもショックだというのに、姿を消したその恋人が、よりによってジェイソンの義理の弟だったなんて。ジェイソン──3年前、彼はローラの最愛の人であり上司だった。だが、彼はローラを手酷く裏切った。本命の恋人がほかにいたのだ。ローラの胸に苦い痛みがよみがえった。彼の前から立ち去るとき、もう二度と会うまいと思っていた。私がふたたび目の前に現れたら、ジェイソンはどうするだろう?彼の暮らす街へと向かうローラの心は千々に乱れていた。■アン・メイザーの1985年刊行未邦訳旧作をお贈りします。ドロドロとした愛憎のはてにローラが見いだすのは……? 当時はその激しさゆえに邦訳を見送られた衝撃作をご堪能ください。
  • 砂漠の王と千一夜
    5.0
    姉の代理で身ごもった子が、砂漠の王の後継者だったなんて! シェリダンは不妊に悩む姉のために人工授精を受けた。だが、その一週間後、にわかに信じがたい知らせがもたらされる。病院で手違いがあり、義兄とは別人の精子が使われたというのだ。取り乱すシェリダンは、突然訪ねてきた男にさらに追いつめられる。今まで見たこともないほど美しく整った顔。黒い髪に黒い瞳。これほどまで凍てつくような冷たいまなざしには出合ったことがない。怯える彼女に彼は言った。「君のおなかにいるのは僕の後継ぎだ」彼の正体は砂漠の国のラシード王。つまり、この子は未来の国王?思わず叫ぼうとしたシェリダンはキスで口をふさがれ、さらわれた――荒涼とした砂漠に囲まれ、文明から遠く隔たった未知の国へと。■姉思いのシェリダンの身に起きた、ありえない運命のいたずら。出会う前から、その人の子を身ごもっていたとしたら? 衝撃的な展開に思わず引きこまれずにはいられない!
  • スペイン公爵の嘆き
    4.5
    愛を打ち明けたとたん公爵は去った。呆然とする彼女に、一瞥もくれずに。 スペイン屈指の富豪で、公爵の称号を持つアレハンドロが、裕福で美人のいとこではなく、貧しく平凡な私を選ぶなんて。喜びに酔いしれたレナはひと夏を彼に捧げるが、愛を告げたとたん、アレハンドロは無情にも去っていった。失意のまま、レナは彼の目を逃れるようにメキシコへ渡り、そこでひそかに息子を産んだ。だが慎ましくも平和な母子の生活は、ある日突然終わりを告げる。「その子は本当に僕の子か?」アレハンドロ!? なぜここがわかったの?どうしよう。もし息子が彼の子だと知られたら奪われてしまう……。■23歳のレナの前に現れた、美貌のスペイン人公爵アレハンドロ。彼の手練手管に翻弄されるレナの運命は……? ジェニー・ルーカスの手腕が光る、ドラマチックなロマンスをお楽しみください。
  • 忘れるために一度だけ
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    この男性を忘れるためにこそ、一度だけベッドをともにしよう。■キアに恋心をいだいていたホープは、ある日、彼と父の信じがたい話を立ち聞きしてしまう。父の会社の買収を申し出た銀行家のキアに、父が提案したのだ。娘をくれてやる代わりに、自分に会社の経営を続けさせろ、と。沈黙のあと、取り引きに応じましょうというキアの声が聞こえた。あとは聞いていられず、次の日ホープは家を出た。四年後、彼女が働く宝石店に、女性を伴ったキアが現れた。気づかれなかったと思い、ほっとしたのもつかの間、出直してきたキアから、四年間の空白を埋めようと言われる。男性に対して正常な反応を示せなくなっていたホープは、とんでもないと思いつつも、キアを忘れるためには一度彼と結ばれ、それから過去を過去として葬り去るのがいいかもしれないと考えた。だが気になるのは、キアが伴っていた女性の存在だった。
  • 親密な契約
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    結婚の条件は子供を産んだら離婚すること。それは二人のあいだの密約だった。■マーケティングの会社に勤める二十五歳のエレクサは、仕事ひと筋で、結婚などまるで眼中にない。悩みの種は、娘を結婚させようと次々に男性を紹介する母親だ。エレクサが結婚するまで、母親の干渉はやまないだろう。そんな折、エレクサは問題解決に願ってもない男の存在を知る。息子は欲しいが、妻はいらない。子供を産んだら即、離婚してくれる女性を探している――友人にそう言い放つ、国際通信会社の部長ノア・ペバレルだ。無謀にもエレクサは面識のないノアに連絡をとる。最初は半信半疑だったノアも、やがて彼女の提案を受け入れた。結婚はするが、住まいは今までどおり別。妊娠の可能性があるときだけ肉体的交渉を持つ、という取り決めだ。真実を知らないエレクサの母親は大喜びだったが……。
  • 夫を信じない罰
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    あの男の魅力に再び屈したら身の破滅だ。彼女はアメリカ行きを決意した。■スコットランドに移り住んでいたケンダルは、半年ぶりに夫ジャラッドのいるロンドンに戻ってきた。幼い息子と共にアメリカに旅立つことを告げるために。夫ときっぱりと別れ、インテリア・デザイナーとして自立する決意だ。突然オフィスに姿を現したケンダルに、ジャラッドは海外へ行くのなら息子を置いていけと迫る。親権訴訟も辞さないと脅す裏には、断ち切れない妻への愛があった。「もう一度言ってくれないか、ぼくから去った理由を」「軟禁と浮気だけでは理由にならないの?」互いに不信感をぶつけ合っても、堂々巡りするばかりだった。果てしない対立――だがそれどころではない事件が持ち上がる。彼らの最愛の息子マシューが何者かに誘拐されたのだ。
  • 私の中の奇跡
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    「フラートン・ホールでは、僕が規則を作る」彼は辛辣に言い放って、彼女をにらみつけた。■個人的なパーティや催しの出張コックをしているケイトは、顧客の一人であるティシャ・メイナードに半年間の専属契約を頼まれる。大邸宅フラートン・ホールを一般公開するにあたり、温室をティールームにするため、力を貸してほしいというのだ。ケイトは経済的な理由から仕事を引き受け、住み込みで働くことになった。館に越してきた翌日、庭を散策していると男性がいきなり声をかけてきた。彼女はぎょっとして振り向き、見覚えのある端整な顔立ちにはっとした。 ジェイソン・ウォリック! 民間テレビ会社の社長――もう一つの顔は、深夜のトーク番組での女性に対する辛口のコメンテーター。そして、女性などに真剣になったことはないと豪語するプレイボーイ。「なぜ僕の庭に無断侵入している?」見下すような態度に腹が立ったが、彼はティシャの甥でこの館の住人だった。ケイトは反発しながらも、彼に引かれる気持ちを抑えられなくなっていく。
  • 真実の代償
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    明かされた真実を頭では理解できても、心で受け止めるのは難しかった。■今後の仕事のやり方について考えるため、生まれ故郷のマン島に戻っていた人気歌手のトーリーは、友人のマディソンに頼まれて、彼女の兄を空港まで迎えに行った。到着ロビーで名前を書いたボードを掲げて立っていると、百八十センチはかるく超える男性が目の前に現れた。「ジョナサン・マクガイアーだが」日に焼けた男らしい顔立ち。広い肩に引き締まった体。はっとするほど魅力的なのに、ひどく無愛想でそっけない。家まで送ったものの、トーリーは彼の態度にだんだん腹が立ってきた。なんて尊大で失礼な人なの!だがそういった振る舞いは彼がかかえている悩みのせいだった。トーリーはなんとか力になろうとするが、彼の心の壁は厚く……。
  • 呪いが解けた夜
    -
    死ぬほど好きなのに、あの悪夢がまた甦る。彼女は怯え、彼を、歓びを、愛を拒絶した。■ニュージーランド北島のプライベートビーチ。そこは亡くなった大叔母がこよなく愛した自然の楽園であり、サンチアがケイドと出会った思い出の場所だった。ある年の夏、二人は激しい恋に落ちた。だが、少女時代に男性に襲われた経験を持つサンチアは、それがトラウマとなってケイドの求めに応えられず、彼の前から逃げるように姿を消した。三年後、大叔母の遺言を果たすため、彼女はビーチを訪れ、思いがけずケイドと再会する。不動産開発会社を営む彼はさらに魅力を増していた。“あなたはまた同じ過ちを繰り返すつもり?”サンチアは切なく悲しい問いを自分に投げかけた……。
  • ひとりより孤独
    4.2
    彼なしでは生きていけない。でも彼といると、ひとりのときよりも寂しい。■ゴージャスなペントハウス、男らしくハンサムな夫。ジーク・ブキャナンと結婚して二年、マリアンは幸せだった。だが、ペントハウスのインテリアをデザインしたのが、夫の昔の恋人だと知ったときから幸せに陰りが生まれた。しかもその女性はジークに請われて、彼とともに仕事をしている。夫の元恋人がデザインした家に住むのはいやだ。夫がその女性と一日の多くの時間を共有するのはもっといやだ。ジークに訴えたが、彼はヒステリーだと言って片づけた。彼は妻の心を知りたいとも、妻に自分の心を知ってほしいとも思わない。このまま一緒にいては二人の結婚は本当にだめになってしまう。家を出よう……。
  • 恋がよみがえる島で
    -
    これはあなたから逃げだした私への復讐?それとも、何か別の理由があるの?■元婚約者に呼び出されたはずのペイジ・テナントは、別の男が席に着いているのを見て戸惑った。ニコラス……。苦い恋の思い出が脳裏によみがえる。ところが彼は、何気なくペイジに仕事をもちかけた。ギリシアのスキアポリス島で、彼が後見している少女のコンパニオンをしてほしいというのだ。過去のことを思えば断りたいのが本音だったが、父が負債を抱えて亡くなり、高校生の妹を抱えるペイジは結局その依頼を引き受けざるを得なかった。あの島に再び赴く……。かつてニコラスと夢のような日々を過ごし、その後悲嘆のどん底に突き落とされた島へ。それにしても、ニコラスはどうしてこんなことをするのだろう?
  • アラビアのジャスミン
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    触れ合ったその瞬間、二人は逃れられない鎖に捕らえられた。 ジャスミナは隣国の王との政略結婚を控えていた。国王である兄のため、恋をあきらめ、愛なき結婚を受け入れた。だがある日、砂漠で馬を走らせていた彼女は落馬し、幼なじみで初恋の相手ティール・スカヴァンガに助けられた。彼に触れられた瞬間、封印したはずの熱い想いが再燃する。ティールは彼女を抱きあげ、近くの村まで運ぼうとするが、ジャスミナにとって、それは極めて危険なことだった。この国では、夫でない男性と触れ合うことは禁止されているのだ。村の長は人々を集めると、信じられないことを発表した。二人はこの村で結婚しなければならない、と! ■『砂漠のダイヤモンド』『ダイヤモンドの純真』『侯爵とダイヤモンド』の関連作です。3姉妹の兄ティールが満を持して登場! 親友であるシャリフ王のため、身分を隠して砂漠の国に潜んでいた彼は、王の妹を助けるつもりが逆に彼女の立場を脅かしてしまい……。
  • 家なき子へのプロポーズ
    -
    花嫁道具など何もない。花嫁自身が、ただの道具なのだから。 天使のような愛らしい外見と才能に恵まれたノエルは、9歳にして天才少女ピアニストとして華々しくデビューした。あれから12年――もう少女ではない彼女は世間から忘れられ、あげく母に全財産を持ち逃げされて、今や貧乏のどん底にある。そこへ現れたのが、母の元愛人の息子だというイーサン・グレイ。家庭を顧みなかった父親に復讐するため、妻になってくれと彼は言う。父の愛人だった女の娘なら、復讐の道具としてうってつけだと。住む家もなく、コーヒー1杯買うお金もなく、ピアノしか知らない、少女のまま大人になったようなノエルに、選択肢はなかった。恋をしたことすらないまま、彼女は見ず知らずの富豪の妻になった。 ■影武者が何人もいて代わる代わる執筆しているのでは? と思わせるほど、バラエティに富んだ設定を書く作家は過去にも多くいますが、メイシー・イエーツもそんな期待をさせる若手作家の1人です。無力なヒロインが非情な実業家の心を愛で満たす、奇跡のロマンスです。
  • 愛妾の娘 大富豪の飽くなき愛 I
    3.0
    選択肢は2つ――路頭に迷うか、 傲慢イタリア富豪と結婚するか。 「裁判所に訴えて、子供たちを認知してもらうわ」ベルは震えながら、クリスト・ラベッリに向かって宣言していた。彼の父親ガエターノの別荘で、母は家政婦として長く仕えてきた。館の主を愛し、5人の子をもうけ、日陰の身にずっと甘んじたまま。母が逝き、ガエターノも亡くなった今、父親違いの弟妹たちと遺され、ベルは途方に暮れていた。そんなとき現れたのが、クリストだった。彼は子供たちの存在を認めず、冷酷にも養子に出すようにと迫る。ベルは弟妹を守るため、とっさに法廷に持ち込むと言ったのだった。だが醜聞を避けたいクリストは、思惑を秘めた目でベルを見、言った。「そんなに弟妹が心配なら、全員まとめてイタリアに来るといい。この子らの面倒は僕が見よう――ただし、君が妻になるのが条件だ」■お待ちかね、リン・グレアムの新しい3部作〈大富豪の飽くなき愛〉が始まります! 放蕩者の父親と、それぞれ違う女性との間に生まれた3兄弟は、イタリア系長男クリスト、ギリシア系次男ニック、そして砂漠の国を治める三男ザリフ。ヒーローたちの華やかなロマンスを、どうぞお楽しみに!
  • 鷹の館の領主
    -
    モルガナはロサンゼルスで父に会うため、ブラジルを飛び立った。だが間もなく機体は旋回し、アンデスの山中へと向かい始める。搭乗機がハイジャックされてしまったのだ。やがて飛行機は山あいの小さな高原に着陸し、なぜかモルガナだけが先に降ろされ、谷間の館へ連れていかれた。そして館の広間に通された彼女を迎えたのは―ルイス!モルガナは呆然とした。まさか彼が首謀者だったなんて。リオの大使館のパーティで、彼と初めて会った夜の記憶が甦る。ダンスフロアでつかの間、官能的に舞った、甘く切ないあの夜…。物思いに沈む彼女の耳に、驚くべきルイスの告白が届けられた。
  • 少女でも淑女でもなく
    4.0
    私の正体はまだ秘密のまま――手遅れにならないうちに明かさなければ。 ジェイク・マシューズ! 彼がテレビで人気のあの書評家?ジュリエットは皮肉な巡り合わせが信じられなかった。親友の家のディナーパーティで彼を紹介されたとたん、ジュリエットの胸には抑えきれない怒りが込みあげてきた。ペンネームを使って密かに書きあげ、自信をもって上梓した作品を、彼に“ロマンチックな駄作”と酷評されたばかりなのだから。ジェイクはジュリエットが作家だとは夢にも思わず、ひと目で彼女に興味を示し、翌日、デートに誘ってきた。私の正体を知ったら、この人はどうするのかしら?揺れ動くジュリエットの心は、ほとんど彼の魅力に傾いていた。 ■人気作家キャロル・モーティマーの1982年刊行、未邦訳旧作の登場です! ペンネームを使ってこっそり小説を書いているジュリエット。作家本人とヒロインが、なぜか重なって見えてきます。
  • イタリア富豪は甘く償う
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    世界一美しい街で再会した二人。だが、愛は憎しみを超えられるのだろうか? フィレンツェで親友に約束をすっぽかされ、ローズは途方に暮れていた。言葉もわからない異国のホテルで一人、どうすればいいのだろう?そのとき目の前に現れ、助けてくれたのは、実業家ダンテだった。だがいくら親切にされても、ローズは彼に心を開かなかった。理由があるのだ。じつは4年前、ふたりは会ったとたん激しい恋に落ち、その夜、薔薇色の将来を夢見てベッドをともにした。ところが朝が来る前に、彼は姿を消し、その後婚約者と結婚してしまった。理想の王子様の正体は、とんでもなく不実なプレイボーイだったのだ!そんなひどい人に、真実とはいえ、打ち明けられるだろうか?あなたには幼い娘がいて、私が一人で育てているのだと。 ■ベテラン作家キャサリン・ジョージの、2年半ぶりの新作をお届けします。婚約者のいる身でありながら、ローズを弄び、立ち去ったダンテ。憎み続けた彼の真実の姿を知ったとき、ローズは……。
  • シークの不幸な許嫁
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    彼はシーク。何よりも名誉を重んじる。私を抱けば、その名誉は即座に地に落ちる── 23歳になるまでの1年間、クレミーは一人暮らしを楽しんできた。だが誕生日が目前になり、彼女の元にカリムという男が訪ねてくる。「僕は使者としてここに来た。理由はわかるね?」もう逃れられない。彼女はラスタン国の皇太子の妻に娶られるのだ。それは親同士が取り決めた、愛のかけらもない政略結婚だった。道中、猛吹雪に襲われて、しかたなくコテージに宿をとった二人は、心の距離を近づけ、急速に惹かれ合うようになる。愛のない結婚をする前に、せめて彼と一夜をともにしたい……。そんなクレミーの切なる願いは、カリムに無残にも打ち砕かれた。許されるはずもなかったのだ──彼の正体もまたシークだったのだから。 ■冷酷な父親に利用され、政略結婚を強いられているクレミー。そんな彼女が恋した相手は、鉄の意思をもつシークでした。吹雪に閉ざされた空間で、息もできないほどの誘惑が繰り広げられ……。
  • 花嫁の賭
    2.0
    お互いの利害で結ばれた結婚に、愛が生まれる可能性はあるのかしら?■タティとアレックスは、双方の親の思惑によって結婚した。家柄を誇る両家にとっては完璧な縁組。だがタティには気がかりなことが一つあった。自分がアレックスにまぎれもない恋心を抱いているのに、彼の気持ちが今一つつかめないのだ。結婚とはそういうものだと割り切るには、タティは純粋すぎた。悩んだ末、彼女は思いきってアレックスに申し出る。一年間は寝室を別にして、この結婚を本物にするかどうか考えたいと。その間に真の愛情が育てば、本当の夫婦になれるはず。あれから一年……。二人の初めての結婚記念日を祝うパーティがまもなく始まる。おそらくアレックスは私に決断を促すだろう。はたして私たち二人の間に愛はあるの?
  • 恋は強引に
    4.3
    本当はずっとあなただけを見てきた。今度こそ、わたしを奪って。■ビーは二十一歳の誕生日を笑顔で迎えていた。優秀な成績で大学を卒業し、明日からは、亡き父が遺してくれた会社でしかるべき地位につく。誕生日パーティは退屈だけれど、気分は上々だ。「やあ、フィービ」その名前を呼ばれ、ビーは全身が凍りついた。彼女をそう呼ぶのは世界じゅうでただ一人――レオンだけだ。ビーは十七歳のとき、レオンと婚約した。父の共同経営者の息子で十四歳年上の彼にビーは夢中になったが、ほかの女性の影がちらつく彼に不信感を覚え、婚約を解消したのだ。「実に魅力的な女性になったね」唐突にキスをされ、ビーは思わず応えていた。二度と傷つけられたくないのに。
  • 天使の誘惑
    3.0
    彼はわたしの運命の人。たとえ傷ついてもこの恋はあきらめない。■ひと目で男性に心を奪われる――そんなことが自分の身に起こるとは思ってもみなかった。オックスフォード大学を優秀な成績で卒業し、法学部助教授の研究助手を務める二十二歳のレベッカが運命の人に出会ったのは六月のある日のことだった。助教授の勧めで人類学の講演を聴きに行き、最前列に座って、講演者のベネディクト・マクスウェルと目が合ったとたん、その魅力的な声、金褐色の美しい瞳のとりこになってしまった。講演のあとのパーティーでベネディクトに紹介されたレベッカは、彼に話しかけられ、熱っぽく見つめられたうえ、明日の夜、食事をしようと誘われて夢見心地でうなずいた。初めての恋にふさわしい男ではないという助教授の警告も耳に入らないままに。
  • 二人のミレニアム
    -
    優しい男性と静かな幸せを築こう。そう決心した矢先、死んだと思っていた夫が……。■夫のモーガンが生きているですって!モーガンは四年前、新妻だったフリスを置いてアフリカに行き、内戦に巻きこまれて死亡したと信じられていたのだった。命を絶ちたいと思うほどの苦しみからようやく立ち直り、フリスは田舎町で教師として新しい生活を始めていた。精神的に支えてくれた牧師グレアムと婚約もした。モーガンへの愛は力強く情熱的で嵐のようだったが、危険を冒して旅立った彼には今も許しがたいものを感じている。一方グレアムは、もっと穏やかな愛のかたちがあると教えてくれた。しかし、複雑な思いを胸に再会したモーガンはフリスを圧倒した。その荒々しい男性的魅力は四年前のままだった……。
  • あなたに捧げる愛の詩
    -
    その昔、私は彼を不幸の淵に追いやった。なのに、まだ彼のキスを焦がれる。 悲惨な境遇で、家族などないも同然だったアイーシャ。そんな彼女を拾ってくれたのが、ルイーズという裕福な婦人だった。婦人の浮気性の夫のせいでそこも居づらくなり、一度は彼女のもとを離れるが、再びルイーズの所有するスコットランドの屋敷に身を寄せた。そこで、今は実業家となった息子のジェームズと再会するはめに。「ここであばずれが何をしているんだ?」ジェームズにとっては、アイーシャは両親の離婚の一因となった憎い女だった。なのに一目見て彼はアイーシャから目が離せなくなった。ただの妖婦としては魅力的すぎる――美しい瞳の奥に沈む憂いの理由を何が何でも知りたいと思わせるほどに。■孤独な生い立ちのアイーシャを悪い女と決めつけながらも、惹かれていくジェームズ。いつしか彼はアイーシャの虚勢を見破り、心の奥に隠れていた傷つきやすい少女を救い出そうとします。おとなの男性の包容力、忍耐強さ、深い愛情に感動してください!
  • 再会は情事の幕開け
    -
    誰にも言えない私の穢れ。あなたの情熱だけが溶かしてくれる。 大富豪のプレイボーイ、ルチアーノに失恋して7年。玉砕した直後、カプリースは慰めるふりをしたルチアーノの友人マリオから乱暴され、一生忘れられない心の傷を負った。以来彼女は、ロマンスの一切を諦め、男性を避けて生きてきた。まさかルチアーノから仕事の依頼をされる日が来るなんて。あの事件のことを知らない彼の頼みを、断る理由などない――今も彼だけを恋い焦がれているという秘密のほかには、何も。忌まわしい過去を忘れるチャンスなのかもしれないわ。カプリースは再会がもたらした甘い予感に震えた。ルチアーノのもう1人の取引相手が、あのマリオであることも知らずに。■卑劣なマリオの素顔など知る由もないルチアーノ。それは彼が決して誰とも心を通い合わせないからで、7年前に捧げられたカプリースの愛を拒んだのもそのせいでした。本当は彼も惹かれていたのに……。再会から始まった情事は、愛の幕開けになるのでしょうか。
  • 大富豪の奥手な恋人
    4.0
    とっさについた慰めの嘘のせいで、まさかこんなことになるなんて……。 デボン州の片田舎からロンドンへ向かいながら、ジョージーは決意を新たにした。なんとしてもピエールに会って、村へ一緒に連れて帰らなければ。恋人として。幼なじみのピエールは金融業界で成功をおさめ、今や億万長者だ。だが故郷に母親を残したまま、顔を見せに来ることもほとんどない。夫を亡くして以来ふさぎ込んでしまった彼の母は、孤児のジョージーに愛情を注いでくれた大切な恩人なのだ。彼女を元気づけたい一心で、気づけばジョージーは、つい口走っていた──ピエールとは将来を誓い合った仲だと。もし彼に会って拒絶されたら、わたしはどうしたらいいの?■じーんと心が温まるラブストーリーなのにホット──という、まさにキャシー・ウィリアムズの醍醐味を堪能できる作品です。かわいらしいヒロインに振り回されるヒーローにも注目!
  • 砂に消えた偽りの誓い
    4.0
    熱い抱擁も甘美なキスも、すべては人目を欺くため。 エミリーは、建設会社を経営するカディルの生真面目な個人秘書。毎夜ベッドに女性を招き入れるプレイボーイの彼を従順に支えている。実は彼にはもう一つの顔があり、砂漠の国キルの王子でもあった。ある晩、緊急の電話が入り、カディルの父である国王の危篤が伝えられた。後継者候補はカディルと兄のラシードだが、不自由な生活を嫌う彼は、わざと王妃失格の派手な花嫁を連れ帰って周囲の不興をかい、後継者候補から外されるよう、ひそかに目論んだ。もちろん“花嫁役”は、事情を知る有能な秘書エミリーしかいない。高額な報酬と引き替えに、彼女はしぶしぶセクシーな女性に大変身する。だが、いよいよキル王国に到着し、彼から情熱的なキスをされたとき、エミリーの体を貫いた興奮は演技とはなんの関係もなかった──。■人気急上昇中の作家リン・レイ・ハリスが描く、砂漠の国の王子と秘書の切なく熱いロマンス! 外見も内面も劇的に変化を遂げていく、生真面目秘書エミリーの恋の行く末にご注目ください。
  • 愛に目覚めた億万長者
    1.0
    あの悲しい過去を忘れさせてほしい。あなたの不屈の情熱で。 モデルのセレステはある過去の出来事のために、恋愛をあきらめ、男性を遠ざけて地味に暮らしてきた。ところが最近、彼女が専属モデルを務める化粧品会社の社長から執拗に関係を迫られるようになり、怯えていた。ついにあるショーの会場で彼に暴力を振るわれそうになったとき、セレステを庇うように一人の男性が颯爽と現れた。ラファエル・サンガルド! 投資で莫大な富を築いた億万長者。その日以来、セレステは彼とデートを楽しむようになるが、彼の誠意を感じつつも、やはり心を開くことは難しかった。しかも、偶然耳にした彼の言葉にショックを受けてしまい……。■「押して、押して、押しまくる」そんな表現がぴったりくる、灼熱のラテン・ヒーローの登場です! ラファエルの情熱は、セレステの凍てついた心を溶かすことができるのでしょうか?
  • 偽りの彼方に
    -
    祖父が持ちかけた結婚話に、キャットは取りあおうともしなかった。相手は遠縁にあたる実業家アルド。会ったことさえない男性だ。おじい様には気の毒だけれど、丁重に断ろう。だが家を訪ねてきた彼を一目見て、キャットは考えを翻した。「チャオ、キャタリーナ」甘い声に荒削りながら整った顔立ち。室内を満たす官能的な雰囲気に、キャットは数分後には彼との結婚生活を想像さえしていた。あれから十一カ月…。トスカーナの豪勢な別荘で、キャットは失意の新婚生活を送っていた。夫はずっと愛人と一緒で、家には寄りつこうともしない。きっと彼にとっては、祖父の財産めあての結婚にすぎなかったのだ。初めて会った日、彼の瞳の奥にきらめいた炎はなんだったのかしら。
  • たそがれの訪問者
    -
    閉店後の美容院を訪れたひとりの客。その戸が開いたとき、運命の扉も開く。■ジョーイは小さな美容院を経営し、つつましくも幸せな毎日を過ごしている。ある日、閉店後の美容院に、ひとりの男性がやってきた。ほこりまみれの様子からして、隣の建設現場で働いているらしい。ジョーイはひと目で、彼の優しい笑顔と温かいまなざしに惹かれ、忘れかけていたときめきを感じながら、髪をカットする。彼は、財布を忘れたと言い、お金を払わずに帰っていった。ジョーイの人生には、これまでも予期せぬ災難が多かった。今回も結局、時間を無駄にしただけ。もうあの人に会うことはないだろう。ところが翌朝、きれいな服装で散髪代を持ってきた彼は、ニックと名乗って、ジョーイを強引に昼食へ誘う。いったいどういう人なのだろう? 仕事を休んで平気なのかしら?そのときすでに、ジョーイの平穏な生活は、大きく変わりはじめていた。
  • 伯爵のプロポーズ
    -
    「城はいらない。君がいてくれれば」ああ、その言葉を信じられたら!■「僕と結婚してくれませんか」祖国オーストラリアからイギリスへ向かう飛行機の中で、テッサは突然隣席の男にプロポーズされた。彼は第十三代ドルストン伯爵チャールズ・キャメロン卿と名乗り、六週間以内に結婚しないと、城とそれに伴う財産を相続できないという。イギリスで暮らす妹夫婦を交通事故でなくしたばかりのテッサは、悲しみと心労のさなかにあり、チャールズにつきまとわれるのは大迷惑だった。しかし彼は、遺児ベンの養育権をめぐって妹の義母と渡り合うテッサを、お節介にも力強く援助する。頼もしく優しい彼に、いつのまにか恋してしまったテッサ。でも、財産を得るためにプロポーズする男となど結婚なんてできる?
  • 嵐のキス
    -
    結婚式の当日、ジェシカのフィアンセは教会に現れなかった。ひそかに交際していた彼女の妹とかけ落ちしたのだ。ジェシカは五ヵ月前の惨めな出来事からなかなか立ち直れず、もう絶対に恋愛はしないと心に固く決めていた。海運業界の大物コルト・アイアンズが突然目の前に現れ、嵐のようなキスで彼女を誘惑するまでは…。コルトは絶大な権力を使って無理やりジェシカを部下にし、自分の会社の新事業に携わらせた。裕福で女には不自由しないという彼の傲慢さに反発しながらも、ジェシカはしだいに彼に惹かれていく。だが彼は決して心を開かず、愛など信じないと公言する男だった。ジェシカは悟った。彼の鉄壁を破り、愛を得ることなど不可能だ。
  • 幼な妻の憂い
    4.3
    突然のプロポーズから2週間で挙式。 急な結婚のわけを知った17歳の花嫁は……。 18歳年上の銀行家マークとダナが結婚して、2週間。冷静で思慮深く、大人の魅力をたたえた彼にひと目で心奪われ、周囲に祝福されて花嫁となった。でも、幸せの絶頂にいるはずのダナは無垢なままでいることに不満を募らせていた。結婚初夜、夫は17歳の妻とはベッドを共にしないと宣言したきり、ダナに指1本触れようとしない。いつまでも子供扱いされるのはいや! 身も心も彼と結ばれたいのに。ところが、マークがつい口にした言葉を聞いてダナは愕然とする。“脅迫”――この結婚はダナの父親に脅された結果にすぎないと。夫の弟ブレンドンと親しくなったのはそんなときだった。■圧倒的な魅力をもつ年上の夫に愛されず、孤独に耐えるうら若き新妻に、あろうことか夫の弟が想いを寄せ始め……? 2人の男性の間で揺れ動く、いまだ情熱の意味を知らない純粋な乙女心を、ベテラン作家ケイ・ソープが繊細な筆致で綴ります!
  • 彼だけを待っていた
    -
    夢にまで見た恋い焦がれていた人との再会。 でも、過去の苦い体験がわたしを惑わせる。 大学の図書館に勤務するラーラは、早朝の訪問者を見て驚愕した。ゲイブリエル! どうしてあなたがここに?彼は、つい最近亡くなった兄の親友で、13年ぶりの再会だった。16歳のとき、ラーラは思いきって愛を告白したものの、彼に子供扱いされ、笑いとばされた。その後遺症で、彼女は男性との交際に臆病になっていた。今やウォール街で大成功を収めたゲイブリエルは、かつての親友の死を知って、弔問に訪れたのだという。ラーラは相変わらずゴージャスな彼を見て、思い知らされた。わたしが男性を避けていたのは、この再会を待っていたからだと。■実らなかった初恋の相手ゲイブリエルと再会を果たしたラーラは、 まだ自分の中で幼い思いが息づいていたことを思い知らされます。 初恋の第2章はどのような展開を迎えるのでしょうか。ベテラン作家マギー・コックスの実力が余すところなく発揮されています!
  • 秘書以上、愛人未満
    3.0
    あなたの愛し方なんてわからない。 誰からも愛されたことがないから。 ブリアナはギリシアの無慈悲な海運王サキスの有能な秘書だ。まるでロボットのように黙々とボスの命令に従っていたが、彼女はじつは彼への恋心を胸の奥に秘めていた。サキスに熱いまなざしを向けられるたび、彼女はおびえた。いくら興味を持たれたからといって、恋に目がくらんではだめ。以前、ある人に心を捧げてどうなったか忘れたの?愛なんてなくても生きていける。でも、サキスに過去を知られたら、私は生きていけない。名前を変えるほどの事件が起きる前に、彼に出会えていたら。今は秘書としてそばにいられるだけで、ただそれだけでいい……。■期待の大型新人マヤ・ブレイクが描く、ギリシア人大富豪3兄弟のロマンス第1弾! 海運王サキスは有能な秘書ブリアナの秘密を知って……。
  • 恋するキャロライン
    4.0
    秘書養成学校を出たキャロラインは、ロンドンの中心部にある会社で働き始めたばかり。ある日、彼女は目覚まし時計が鳴らなかったせいで遅刻し、会社に到着するや扉の閉まりかけたエレベーターに駆けこんだ。中にいたのは、ダークスーツを身にまとった黒髪の大柄な男性。初対面なのに気さくな態度の彼に、キャロラインは心を奪われた。それから1週間後、キャロラインは例の男性と再び出会い、とんでもない迷惑をかけてしまったあとで彼が誰かに気づいた。この人は社長のミスター・アダム・スタインベックだわ!キャロラインは赤面して謝罪したが、さらに醜態を演じてしまう。■アン・メイザーが1965年に発表し、輝かしい作家への第一歩を踏み出したデビュー作を初邦訳でお届けいたします。年月が経っても色あせることのないみずみずしいロマンスをご堪能ください。
  • シークの冷たい求婚
    3.5
    命乞いのための、愛のない結婚。 それが彼女に許された唯一の選択だった。 ハンナが独房に入れられてから、もう2日が経った。ボランティアとして砂漠の国スラナにワクチンを届ける途中、誤って隣国との国境を越えてしまい、不法入国の罪で連行されたのだ。折悪しく、この一件は政争に発展し、死刑を求める声が出始めた頃、驚くべき条件とともにハンナに救いの手が差し伸べられる。私にスラナ国のプリンスの妻になれというの?スラナ国王の甥で王位継承者であるカメルと結婚することで、隣国は彼女を解放し、すべてはまるく収まる。迎えに来たカメルの冷たい言葉と蔑みの目に怯えながら、ハンナは涙を浮かべた。命は救われるけれど、私は一体どうなるの?■その情熱的な作風が多くの女性から支持されている人気作家キム・ローレンス。砂漠の国のプリンスと結婚することで、命を救われたハンナ。新婚生活はまるで牢獄にいるような冷たさで……。
  • 花嫁失格
    -
    初めて愛した人に、すべてを捧げた。 まさか……騙されていたなんて。 レイチェルは父親のため、品行方正な娘として生きてきた。決められた婚約者アイアス・クーロスはギリシアの大富豪で、そこに愛はなくても、結婚を拒否する理由などなかった。独身最後の思い出に旅したコルフ島で、アレックスと出会うまでは。ふたりは激しい稲妻に打たれたようにひと目で惹かれあい、眩暈のするような時間を過ごした。そしてレイチェルは捧げた――未来の夫のために守りとおしてきた純潔と、心からの愛を。だが翌朝、アレックスがその正体を現す。彼は運命の人などではなく、宿敵アイアスに復讐するためだけにレイチェルを誘惑した、大金持ちの投資家アレクシオス・クリストフィデスだったのだ!過ちはそれだけでは済まなかった。レイチェルは妊娠してしまい……。■『身代わり花嫁のため息』で結婚式を逃げだした姉レイチェルの物語をお届けします。婚約者の宿敵の子を宿し、姿を消さざるをえなくなったレイチェル。けれど復讐のためだけに彼女を誘惑したはずのアレックスが結婚式に現れ、花嫁を連れ去った理由は――?
  • 傘をさした騎士
    4.0
    雨の夜、タクシーに乗り合わせたのが長身で色浅黒く……危険な男性だったら?■五人きょうだいの末っ子で、二十三歳の今も家族から子供扱いされているフィリーだが、実はこの生活が大いに気に入っている。隣家にはハンサムで優しいドンが住んでおり、彼との結婚はフィリーの心のなかではすでに決定事項だ。ドンだって私以外の相手は考えられないはず、と信じていた。そんなある日、フィリーはロンドンへの転勤を命じられる。ドンは引きとめるそぶりも見せてくれなかった。失意のフィリーを、ロンドン到着早々立て続けに災難が襲った。地下鉄を乗り間違え、雨に降られ、ようやくタクシーを拾うと、自分のほうが先だと言い張る男性に阻まれてしまう。偶然にも――あるいは運命なのか、その男性はこれから彼女が暮らすフラットの隣人カル・マクブライドだった。
  • 遺言と結婚のゲーム
    -
    結婚生活は破綻したはずでしょう。それなら離婚届にサインしたくないのはなぜ?■父の遺言はこうだった――エリザベスが造船所を相続するためには、七週間以内にジェイと結婚しなくてはならない。エリザベスはこの遺言を口実に、父の右腕だったジェイにプロポーズした。ビジネスの申し出だと言い訳したものの、実はひそかに彼を愛していたのだ。意外にもジェイはすんなりプロポーズを受け入れる。だが彼の浮気が発覚し、半年で結婚は破綻した。絶望したエリザベスは、九歳のとき以来暮らしてきたジャマイカから、ロンドンに戻ってひとり暮らしを始めた。一年後、突然ジェイから離婚届と思われる封書が届いた。エリザベスはなんとなく気が重くて開封する気になれなかったが、ある日、突然ジェイが現れ、書類にサインするよう彼女に迫った。
  • 閉ざされた記憶
    -
    彼だ!この人よ……夢の恋人だわ……。でも、これは現実なの?■五年前、アニーは交通事故に遭い、心と体に傷を負った。記憶の一部を失ったものの、主治医の助けと励ましのおかげで、新しい人生を切り開いていこうと思えるまでに回復した。最近、彼女は何度も続けて同じ夢を見る。ため息が出るほどすてきな男性と愛を交わす夢だ。アニーは彼のことを“夢の恋人”と呼んでいたが、あくまでも想像の産物だと信じていた。ところがある日、夢の恋人とそっくりな男性と出会いショックを受ける。その翌日、車に乗り、直感のおもむくままに進んでいくと見覚えのある家の前に出た。そして、家の中から出てきた男性は……夢の恋人だった!
  • 潮風と砂と金の髪
    -
    待っていてくれると思っていた。あんなに早く結婚してしまうなんて。■なぜ、私を非難できるの? シェイは心の中で叫んだ。かつてアレックスはシェイのすべてだった。初めて結ばれたとき、シェイはまだ十七歳、彼は二十一歳だった。アレックスから、キャリアを求めてアメリカに行くと聞いて、シェイは一人にされる不安でいっぱいになった。「行かないで」「待っていてくれ」かみあわない言葉のやりとり。わかってもらえないつらさ。ふたりとも若く、愛を育てる力も知恵もなかった。ほどなくしてシェイは結婚し、若すぎた恋は終わった。だが運命は、十一年もの歳月ののちに二人を再会させた。シェイは帰郷した彼を懸命に避けようとするが、シェイの結婚のいきさつを知らないアレックスは彼女に……。
  • 愛を信じないあなた
    3.0
    永遠の愛は必ず存在する。この一点は譲れない。■バカンスの旅から帰り、久々に出社したジョアンは、休んでいた間に勤務先の出版社が買収され、引き立ててくれた社長が追い出されたと知って激怒した。誰なの、そのにくらしいお金持ちは!それは、国際的な規模でさまざまなビジネスを展開する巨大企業の出版部門で、責任者はホーク・マレン。実業界の帝王マレン氏の孫息子だ。ジョアンは初対面から火花を散らして対立するが、ホークはなぜか彼女を重用し、高い地位に大抜擢する。とまどいを感じながらも彼の下で働くと決めたジョアン。が、それは危険な決断だった。ホークが求めているのは、仕事の才覚だけではなかったのだ。その男が彼女に提案したことは……。
  • 愛なき王と氷の女神
    4.5
    この王宮という名の牢獄で、 私は愛とは無縁のまま一生を終える……。 8歳のとき妹を突然失い、リアーナの心は凍りついた。以来、慈善活動に打ち込むだけの日々を送っていたある日、マルディニア国王アレッサンドロとの縁談が持ちあがった。両親は諸手を挙げて喜び、リアーナの気持ちなど慮りもしない。アレッサンドロとは10年前、たった1度会ったきりだというのに。リアーナは自身の宿命を悟った――愛とは無縁の一生を送ることを。やがて迎えた結婚交渉の日、生気に満ちあふれたアレッサンドロ王を見てリアーナの氷のような心はかすかに揺れた。だが、彼の口元は嘲るように歪み、まなざしはぞっとするほど冷たい。私を花嫁にと望んでおきながら、なぜ蔑みの目で見るの……?■冷酷な王が花嫁に望んだのは、品行方正で完璧であること。けれど やがて、どんな感情も見せぬ妻が氷の仮面の下に隠した情熱を切望するようになって……。R-3017『プリンスの冷たいキス』に続く、きらびやかな王宮ロマンスをお楽しみください。
  • 無防備すぎる情熱
    -
    平凡な田舎娘が犯した過ち。 それは、大富豪への叶わぬ恋。 ある吹雪の夜、アイルランドの田舎町を1人の男が訪れた。名前はレオ・スペンサー。作家志望の旅人だという彼は、ブリアンナが経営する小さな宿に部屋を取った。ハンサムで謎めいていて、セクシーなオーラを醸し出す彼の魅力に、ブリアンナはよろめき、ふたりは従業員と客の一線を越えた。レオはゆきずりの旅人――そうわかっていながら、拒めなかった。だが、乱れたベッドで迎える幾日目かの朝、レオの正体が明らかになる。彼は作家などではなく、ある目的を持ってやってきた大富豪だったのだ。身分を偽った理由にショックを受けたブリアンナはレオと別れたが、無防備すぎる情熱が招いた結果は……予想だにしない妊娠だった。■田舎娘のヒロインと、ロンドンで大企業を経営する若き実業家の恋。 ベテラン作家C・ウィリアムズが得意とするシンデレラストーリーは、 ヒロインが古ぼけたワンピース姿でヒーローのオフィスへ妊娠を告げに行くシーンが読みどころ。ヒーローの反応やいかに……?
  • 恋の罪、愛の罰 ファム・ファタールの息子たち I
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    息子の存在を隠していたのはあなたのせい。 なのにこれほどの責めを負わされるなんて! 「サマンサ?」電話の向こうで、けっして忘れられない声が言った。 サムをそう呼ぶのはラファエレしかいない。二人は4年前、ミラノで 恋に落ち、激しく愛しあった。その結果が予想外の妊娠。 ラファエレのあからさまな拒絶に、サムは流産したと嘘をついて彼のもとを去った。しかし息子の存在を知ったラファエレは激怒し、 親子の絆を取り戻すために3人で暮らすことを強要してきた。 サムの神経は限界まで追いつめられているのに、 ラファエレは容赦なく彼女を罰しつづける―― 昼も夜もともに過ごし、彼への思いを燃え上がらせることで。 かつて二人がどれほど情熱的に求め合ったか、思い出させることで。 でもいくら望んでも、二度とラファエレに愛される日は来ない……。■奔放で贅沢好きな母を持ったために、愛を信じられなくなってしまった御曹司たち。彼らの心を開いてくれるのは……? 今月から3カ月連続で、3大ラテンヒーローの激しい愛のドラマを、要注目の作家アビー・グリーンがミニシリーズでお贈りします。
  • 愛の谷の花嫁
    -
    ひどい、あんまりだわ。キャロリンは非難を浴びせてくる男をにらんだ。サラクスの領主で、ハンサムなうえに傲慢なカルロス・ダルヴァレス。ここでは彼の言葉は法も同然だと聞いている。当地で仕事を続ける父を思って我慢を重ねてきたけれど、もう限界。同じ年頃で気の合う彼の弟と、湖で一緒に泳いでいただけなのに、わたしのほうから誘惑を仕掛けたと言うのだから。母国イギリスでは考えられない、あまりにも理不尽な言葉の数々だった。「弟は、君のような“違う種類”の人間とはつき合わないんだ」身分を見下されたうえ、ふしだらな女とまでほのめかされ、気づけばキャロリンは、カルロスの頬をひっぱたいていた!■“作家が憧れる作家”アン・メイザーの1970年の旧作を初邦訳でお届けします。誇り高きラテン系ヒーローが15歳も年下のヒロインの行状に目を光らせるのは、一族と領地の秩序を守るためか、それとも……? 古き良きHQロマンスの醍醐味を味わえる一作。
  • 妻の隠された昼の顔
    3.7
    昼は他人のように振る舞い、 夜は恋人のように誘惑する。 インテリアデザイナーのレオニーは顧客の会社を訪れ、驚く。彼女を待っていたのは新しい社長のアダム──別居中の夫だった。彼のオフィスを改装してほしいという依頼だったが、どうやらレオニーの勤め先をつきとめた上で、何かの意図があって彼女を指名してきたらしい。8カ月ぶりの再会。アダムの傲慢さは消えて、優しさが溢れていた。完璧なディナーのあと、レオニーは彼からベッドに誘われ、甘い余韻に浸りながら朝を迎えた。私たちは離婚するはずでしょう。いったい、どういうつもり?いぶかる彼女に、アダムは驚くべき提案をもちかける。
  • 珊瑚礁の愛人
    -
    私を愛人呼ばわりして蔑んだ男── なぜ彼と6カ月も同居しなければならないの? ジョアンナは伯母を看取るため、南太平洋に浮かぶ島へ渡った。家政婦である伯母の雇い主の富豪は好人物で、伯母亡きあともジョアンナを娘同然に可愛がり、面倒をみてくれた。だがその富豪も亡くなり、入れ替わるように島へやってきた、富豪の義理の息子ルークの存在が彼女の運命を大きく変える。彼は最初からジョアンナを継父の愛人だと決めつけ、敵意をむき出しにしてきた。その理由ははっきりしている。伯母の雇い主は、血縁のないジョアンナに多額の遺産を遺していたのだ。しかも不可解な条件付きで。相続のため、彼女は6カ月間、ルークと一緒に暮らすほかなかった。
  • ウエイトレスの初恋
    3.3
    「僕が君の最初の男になってやろう」 出会って一週間のボスの言葉に体が震えた。 ウエイトレスのアリーナは人材派遣会社から急な紹介を受けた。プレイボーイとして名高い大富豪、デミアンの臨時秘書として、彼が所有する不動産の売却を手伝ってほしいというのだ。期待を胸に、彼の滞在するホテルを訪ねたアリーナだったが、女性とベッドで楽しんだばかりのデミアンと鉢合わせして動揺する。私に彼の秘書なんて勤まるのかしら? こんなにセクシーなボスの?一方、うぶな様子ではにかむアリーナを見たデミアンは、新鮮な驚きを感じていた。今まで付き合ってきた女たちとは大違いだ。男と目が合っただけで頬を染める女が、この現代にまだいたとは!彼女には手ほどきが必要だ。むろん仕事が終わればお払い箱だが……。
  • 命のブーケ
    -
    好きになった男性の婚約者と旅行する。そんな自虐的な行為が悲劇を招いた。■ソフィーが建設会社の経営者ドミニク・ウィンターと知りあったのは、ウェクスラー家の屋敷で造園家としての仕事を始めた日だった。ドミニクがよそよそしくうなずいただけで、ソフィーは強烈な彼の魅力のとりこになった。だが彼はウェクスラー家のひとり娘バーバラの婚約者だ。そのバーバラが、ひょんなことからソフィーのカリブ海旅行に同行し、ヨットで沖合に出たまま行方不明になってしまうとは!急遽彼女たちが滞在している島に飛んできたドミニクは、責任はソフィーにあるとばかりに尊大な態度をとる。それでもソフィーは彼に同情し、慰めずにはいられず、いつしかふたりは互いを求めて狂おしく愛を交わしていた。帰国後ほどなくして、ソフィーはとんでもない事実を知ることになる。彼の子供をみごもってしまったのだ。
  • 今は大人の恋
    4.0
    仕事をとるか、結婚生活をとるか。それがつらい別れの理由だった。■うららかな春の日差しにあふれるハイドパークを、アニーはボーイフレンドのジョンと散歩していた。突然、ジョンがアニーの手をとり、指をからませた。彼はプロポーズの言葉を口にするだろう。アニーは直感した。だめよ、わたしにはまだ心の準備ができていない……。そのとき、アニーの携帯電話が鳴った。新聞の編集者からだった。ジャーナリストとして働く彼女にとって大きな仕事が入ったという。ニースに飛び、実業界の大物とのインタビュー記事をまとめること。相手はコンピュータ・ネットワークの帝王と呼ばれ、マスコミ嫌いで知られるジョヴァンニ・カーライルだった。彼の名前にアニーは激しく心を揺さぶられる。少女の日に出会い、かつて深く愛しあったが、別れてしまった人。その彼が、アニーをわざわざ指名してきたという。なぜなの……。
  • 僕だけを愛して
    3.0
    母が幸せになるならなんでもする。たとえ、したくもない結婚でも。■アリーは数年前、悲しい事情で父を失った。母はいまだに立ち直れず、貧しさのなかで希望も持てずにいる。そんな母に家を買ってあげようと、アリーはモデルになった。有名になった今も、派手な生活はせずに貯金に励む毎日だ。ある日、アリーは夢のような知らせを受けた。亡くなった伯父が、彼女に田舎の家を遺したというのだ。だが、それにはひとつ条件がついていた――伯父の死後一カ月以内に、アリーが結婚していること。彼女の心は決まった。形式だけの結婚をして、家を手に入れよう。でも、そんな話に乗ってくれる人はいるだろうか?アリーは最近知り合ったばかりの男性を思い出した。ハンサムだが、しがない窓拭き屋のジェスロ・コール。ひょっとすると、彼なら同意してくれるかもしれない。
  • 恋する個人秘書 華麗なるシチリア I
    3.0
    愛しいボスと火遊びなどできない。 わたしはきっと、灰になってしまう。 日曜日の朝6時、電話が鳴り響く。「エラ、今すぐ来てくれ」 サント・コレッティの個人秘書として働くようになって4カ月、 時間外の呼び出しには慣れっこになっていた。 イタリアなまりの強い、深みのある低い声が寝起きの耳を愛撫する。 どんなに傲慢で、わがままで、女ぐせが悪くても、 サントはシチリア名家の御曹司として眩しいほどのオーラを放ち、 エラの心を惑わせる。ボスにこんな感情を抱くのは禁物なのに。 いいえ、それもあと少しのこと。エラは仕事を辞めようと思っていた。 だが駆けつけた先でサントのある姿を見たとたん、エラは胸をつかれ、 彼のもとを離れることなどできないと悟った。もしかしたら、永遠に。
  • 公爵とダイヤモンド
    -
    完璧な恋人の心に隠された深い傷。 それを癒やしてあげられるのは、私だけ。 リーラは幼いころに両親を飛行機事故で亡くして以来、社交的な二人の姉の陰に隠れて、地味で安全な道を歩んできた。それなのに、あの一夜を境に彼女の中で何かが変わってしまった。次姉エヴァの結婚式前夜のパーティーに向かう途中、リーラは転倒しそうになったところを一人の男性に助けられた。公爵の称号をもち、プレイボーイと噂されるラファ・レオンだ。なぜか不思議な親近感を覚えた二人は急速に惹かれあい、彼に導かれるまま、リーラは彼とベッドを共にした。妊娠に気づいた今、彼女は急に怖くなった。私はラファのことを何も知らない。彼が本当は何を求めているのかも。■博物館で働く地味なリーラ。公爵ラファと 一夜を共にして妊娠しますが、秘密を抱えた彼には告げられず……。
  • 冷たい瞳のスルタン
    4.0
    わたしはスルタンの完璧な愛人。 決して彼の花嫁にはなれない。 「最後に、この週末を二人きりで過ごそう」ムラトの提案にケイトリンは黙って応じた。彼は砂漠の国クルハのスルタン。その命令は絶対なのだ。勤め先のホテルで見初められて1年あまり、彼のロンドン滞在中、ケイトリンは常にベッドを温める愛人として尽くしてきた。けれど、もう限界だった。心が悲鳴をあげていた。ムラトは隣国の王女との間で政略結婚の話を淡々と進めながら、ケイトリンには結婚後も会いたいと残酷にも申し出たのだ。愛されないなら、せめて最後に一度だけわがままを聞いてほしい。ケイトリンは対等の恋人としてスルタンのもとを去ると決めていた。■砂漠の国クルハのスルタン、ムラトの完璧な愛人として 身も心も捧げてきたケイトリンの切ない心情に揺さぶられます。
  • 億万長者の残酷な嘘
    3.5
    “結婚している”そう告げて彼は去った。 ひとりで取り残された、あの朝から6年……。 仕事でギリシアの島を訪れたエンジェルは、島のオーナーのアレックスに出迎えられた瞬間、記憶の底に封印したはずの思いがよみがえり、凍りついた。彼とは6年前、たった一度だけ熱い夜を共にした。アレックスの誘惑は抗いがたく、彼女は純潔を差しだしたのだ。ところが翌朝、彼は別人のように冷淡な態度で帰り支度を始めた。そのときだった、ポケットから結婚指輪が落ちたのは……。そしていま、目を合わせた瞬間、エンジェルはすぐにわかった。彼は私を覚えている! まさか、また誘惑するつもり?いいえ、もうその手にはのらない。私は5歳になる娘の母なのだから。■その情熱的な作風から多くの女性に支持されている人気作家キム・ローレンスの最新作です。実業家アレックスとの悪夢のような再会と明かされる真実── R-2965『欲望と蔑みのはざまに』関連作。
  • 天使は愛にひざまずく
    3.0
    妹と同じ相手を愛してしまったの? もし彼に知られたら、いい笑いものだわ。 イーヴァは亡妹の遺した双子の赤ん坊を連れ、パリを訪れていた。なけなしの貯金をはたいてまで来たのは、子供の父親に会うためだ。もはや肉体的にも経済的にも、ひとりでの子育ては限界にきていた。ところが妹から父親だと聞いていた画廊オーナーのミカエルは、妹と関係を持つどころか、会ったことすらないと言い張った。なんて傲慢で無責任な男なの! イーヴァは思わず彼の頬を叩いていた。それは普段の彼女ならありえないことだった。そうしなければ、もっととんでもないことをしそうで怖かったのだ。女性なら誰でも惹かれずにいられないほど、彼がすてきだったから。妹とベッドをともにした男性に惹かれるなんて、不道徳すぎるから。■天使の名をもつゴージャス3兄弟の長兄ミカエルのロマンスをお届けします。つねにクールで感情を見せないミカエルのもとに、ある日突然、思いがけない訪問客が……。
  • 楽園の誘惑 恋する男たち II
    3.0
    楽園の蛇のように男を誘惑する女。そんな相手とはかかわるまいと彼は思った。■カリブ海に浮かぶ島で建築家のイーサンは休暇を満喫していた。しばらく前にシーク・ハッサンの妻リオーナとのあらぬ仲を噂され、トラブルに巻きこまれた経緯がある。だから当分、女性は避けるつもりだった。だが気になるのは、やはり島で休暇中の魅力的なイヴのこと。ギリシアの大富豪の孫娘で、いつも若い男たちに囲まれている。男を挑発し、誘惑し、破滅させてしまう官能的な娘だ。彼女の祖父の家で何度か会ったことはあるものの、イーサンはイヴのうぬぼれを嫌い、イヴはそんな彼を避けてきた。ある晩、イーサンが自分の部屋で寝ていると、隣接するイヴのビーチハウスから悲鳴が聞こえた。急いで駆けつけた彼が見たのは、半裸で震えるイヴの姿だった。
  • 二人のバレンタイン
    3.8
    夫ともっと愛し合いたい。だが夫の自制心は信じられないほど強く……。■ゾーイは二十歳のバレンタインデーの夜に、初恋の男性であるジャスティンと結ばれ、結婚した。十四歳で両親を亡くし伯父に引き取られたときから、ゾーイは伯父の法律事務所で働く彼をずっと慕ってきた。ジャスティンは彼女より十五歳年上の、野心的な弁護士。これから楽しい新婚生活が始まると思っていたのに、彼は寝室を別にし、愛し合うのも控えめで、ゾーイの心は満たされなかった。さらにジャスティンは出世のために結婚したという噂を聞き、彼との深い仲をあからさまに語る女性が現れると、ゾーイは家を飛び出してしまう。彼に愛されていないという絶望的な思いから、身ごもっていることも告げぬまま……。
  • 過去からの誘惑者
    -
    忘れたい過去が、私を見つけだし、追いつめる。■ケータリングサービスを営むジェーンは、ある夜、ずっと避けてきた男、ガブリエルに出会った。三年前……ジェーンの夫とガブリエルの妻は不倫関係にあり、二人はともに交通事故で亡くなった。そして間もなく、ガブリエルがジェーンを捜しているという噂が立った。責めるべき唯一の人間がいなくなり、正気を失った彼が、どういうわけかジェーンに復讐を企んでいるらしい。それ以来彼女は、ヘアスタイルや髪の色ばかりでなく、名前まで変えて、世間の好奇の目からも逃れ、ひっそりと生きてきた。それほどまでに彼と顔を合わせることを恐れていたのに。ところが、彼はジェーンの正体に気づいていないようだった。花束を贈ったり食事に誘ったり、しきりに彼女に交際を求めてくる。必死に彼を遠ざけようとしながらも、ジェーンは……。
  • 奪われた一夜
    -
    南イタリアのリゾートを訪れたメルは、海辺のカフェで男性から執拗な視線を向けられて困惑した。なぜこんなに平凡なわたしに興味を持つのだろう。サングラス越しの熱いまなざしに体が焼かれるようだ。物思いを破ったのは、海で溺れかけている娘ゾーイの姿だった。メルが叫び声をあげる間もなく、その男性が海に飛び込んだ。娘を抱きかかえて戻った彼の姿を見て、メルの心臓が止まった。ヴァン! かつて一夜をともにしたあとに捨てられた恋人で、娘の父親でもある人。彼はわたしに気づいたのかしら?メルは固唾をのんでヴァンの様子をうかがった。
  • プリンスの冷たいキス
    5.0
    なんの感情もこもらぬ誓いのキス。 私は、名ばかりのシンデレラ。 婚礼衣装を着たアリスの胸は不安でいっぱいだった。 マルディニアの王子リオとの政略結婚。 偽りの花嫁となることを受け入れたのは、 18歳の誕生パーティで出会った瞬間、リオに恋をしたから。 ――いつの日か、彼も私を愛してくれるかしら? だがアリスの夢想は、リオの言葉で瞬時に打ち砕かれる。 「念を押すまでもないと思うが、これは便宜結婚にすぎない」 祝福を受けるたび、見せかけの愛を示し続けるリオ。 感情のこもらぬ冷たいキスを受け、アリスの心は凍えそうだった。 そして二人は一度も結ばれることなく、カリブの島へと旅立つ……。■恋い焦がれるプリンスの名ばかりの花嫁となったヒロイン。ハネムーン先の南国の太陽の下でなら、プリンスの氷の心をとかすことができるのでしょうか? ケイト・ヒューイットが描く、華やかなロイヤル・ロマンスをお楽しみください。
  • 唐突な愛撫
    3.0
    ボスの書斎のソファだけが、 甘美なひとときを知っている。 美術品鑑定家のハリエットは、運命の皮肉を嘆いた。 よりにもよって、あの男性から仕事を依頼されるなんて……。 1カ月前、彼女は高級車アストンマーティンに追突してしまい、 廃車にしたあげく相手に怪我まで負わせてしまったのだが、 その相手というのが、ダミアン・ワイアット、今回の依頼主だった。 だが、彼の広大な邸宅に遺された骨董品の目録作りという仕事は、 美術史を愛するハリエットにとってあまりに抗いがたかった。 いったいどんな顔をして面接に臨み、彼と会えばいいのだろう。 しかし結果は、想像だにしないものとなった―― 面接が終わりもしないうちに、ダミアンは彼女にキスをしたのだ!■一見穏やかな作風でいて、ドキリとさせる展開を盛り込むのが得意な大ベテラン作家リンゼイ・アームストロング。そんないい意味で読者の予想を裏切ってくれるロマンスが、またひとつ生まれました。少し天然でかわいらしいヒロインも、この作家の長い人気の秘密です。
  • 一夜の記憶
    1.5
    少女のころから憧れていたブレイクと、ジョゼフィーンは情熱の一夜を過ごした。彼女にとっては忘れられない夜だったのに、ブレイクは朝が来る前にさっさと立ち去った。その直後、彼が元恋人とよりを戻したという噂を聞く。
  • 伯爵家のシンデレラ
    -
    どうして正直に言ってくれなかったの?僕は船乗りではなく、伯爵だ、と。■ああ、人生ってすばらしい!夏の太陽に輝く湖のほとりで、ケリーはつぶやいた。秋に就職を控えた彼女は、親友ジュディの一家に誘われ、イタリアのガルダ湖畔に立つ別荘に来ていた。ある日、ケリーは別荘に侵入しようとした男を捕まえる。だが、泥棒に見えた男はジュディの夫の友人で、ジャンニと名乗った。誤解がとけると、ケリーは船乗りらしい素朴な彼に惹かれ、楽しいデートを重ねたすえに、彼に身を捧げる。数日後、ジュディとオペラを見に出かけたケリーは、“結婚したい男性ナンバー・ワン”という伯爵を紹介された。彼こそ、ケリーをバイクに乗せて走り回っていたジャンニだった。わたしはイタリアの貴族にもてあそばれた……。ケリーは怒りに身を震わせた。
  • 恋は危険な賭
    3.0
    この男のもとに送りこまれたのは、花嫁候補として考えられているからだろうか。■母を看取ったあと、キャットには住むところも職もなかった。理学療法士をしていた病院には彼女の戻る場所がないうえ、家は、母の借金の返済にあてるため売らざるを得なかった。途方に暮れていた彼女は、ドルシラと名乗る女性の訪問を受ける。ドルシラは母と同窓生だと言い、住み込みの仕事を申し出た。事故で重傷を負った息子のマットが退院し、自宅でリハビリすることになったので、理学療法士が必要だという。引き受けたキャットは、さっそくドルシラの別荘に向かった。母親に療法士を探してもらうくらいだから、マットは気が弱い甘ったれの男性にちがいない。そう思っていたキャットは、彼を見て驚いた。ハンサムでたくましいマットは、理想の男性そのものだったのだ。だが彼は不機嫌そうにキャットをにらみ、契約打ち切りを宣言した。
  • 記憶のなかの真実
    3.5
    一夜の過ちの結果、彼女の人生は思わぬ方向に進みはじめた。■「そんなばかな! おなかの赤ちゃんはどうなるの!」ジョージーは婚約者チャールズの訃報を聞いて、顔面蒼白になった。軍人の彼は、ジープを運転中地雷を轢いて即死したという。婚約後、彼への愛はほんものでないと気づき、いずれ婚約を解消するつもりでいたけれど、まさかこんなことになるなんて。ジョージーはその晩、一睡もできずに朝を迎えた。次の日、チャールズの腹違いの弟コナンが、彼女に話があると言って訪ねてきた。コナンとは何回か顔を合わせているが、彼のことはほとんど何も知らない。葬儀の相談でもするのかと思っていると、コナンはとんでもないことを言い出した――子供のためにも、できるだけ早く自分と結婚するほうがいいと……。
  • 運命は裏切らない
    -
    妻にと心に決めた人。彼女の心が遠いところにあろうとも……。■亡き伯母から遺された古い館を目にしたナッシュは、とうとう腰を落ち着ける場所を見つけた、と思った。これこそ我が家、迎えるべき妻はただ一人――フェニックス。十年前、ひと目で恋に落ち、結ばれぬままに別れた女性だ。今、彼女が年月を経てナッシュの前にふたたび現れた。十八歳のころ、フェニックスは美しかった。二十八歳になった彼女は、目がくらむほど美しい。ナッシュの心は激しく揺さぶられた。美しさゆえにではない。この心の動きはそれ以上のものだ。彼女と一生をともにしたい。だがフェニックスは決して、かつて僕がしたことを許しはしないだろう。
  • 愛したのは別人
    3.0
    どうして? よりにもよって、別人を演じているときに、恋に落ちるなんて。■愚かなふるまいだった、とロザムンドは思う。義妹ジェイニーがすっぽかすというブラインド・デートの相手に同情し、一夜だけならと、ジェイニーのふりをして出かけたのだが、あろうことかデートの相手に恋してしまった。安手のスーツを着て変な髪型をした風采のあがらない男なのに。翌朝、彼が訪ねてきた。彼、サム・アレクサンダーもまた、彼女に興味を持ったらしい。二人はデートを重ねる。次第に惹かれ合いながら、しかし正体を明かさぬまま。本当のことを打ち明けようか?自分は本当はジェイニーではなく、ロザムンドなのだ、と。でも、もしそれですべてがだめになってしまったら?一方、サムも何事かを隠しているようで……。
  • 理想的な婚約者
    4.5
    結婚回避――共通の思いを抱く二人は、しばし見せかけの恋人同士になることに。■午前八時十五分発ロンドン行き列車の食堂車に座っていたベロニカは、発車間際にあわただしく列車に乗りこんできた男性に目を奪われた。ロンドンでも著名な大企業を率いる、実業家のファーガス・カバナだ。彼を見て、ベロニカはとっさに決断した。「どうぞおかけになって」さりげなく彼に相席を勧める。彼女の魅力に引きつけられたファーガスは、申し出を受けた。ベロニカは今日、いとこの結婚式に出席することになっていたが、花婿候補を押しつけてきそうな母親をかわすために、とりあえず結婚式にエスコートしてくれる男性を探していたのだ。独身で資産家のファーガスなら、母も納得するだろう。彼のほうも、妹たちに冴えない花嫁候補を挙げられ、閉口していた。互いの立場を理解した二人は、しばらく恋人役を演じることにする。
  • 悲しみの契約
    3.0
    愛情あふれる両親が育てるのでなければ、おなかの子供は絶対に渡せない。■ネイディーンは親友リーザの夫キャメロンと愛を交わした。不妊症に悩むリーザの代わりに、代理母として子供を産むためだ。時間の浪費を避けるためとはいえ、医学的処置によらず、実際に肉体関係を持ったことで、ネイディーンは罪の意識に苛まれた。でも私には、心臓を患う母の手術費用を工面するという目的がある。彼女はなんとか自分に言い聞かせようとした。だが、ネイディーンが代理出産を引き受けた本当の理由は別にあった。彼女にとって初恋の人キャメロンこそ、この世でただひとり抱かれたいと思う男性だったからなのだ。リーザの期待どおり、ネイディーンは妊娠した。ところがリーザが別の男性と情熱的にキスしている現場を偶然目撃し、ネイディーンは悩んだ末、子供は渡さないとキャメロンに告げる。
  • 抜け落ちた愛の記憶
    -
    あなたはわたしの夫だと言うけれど、二人の愛の生活を何も思い出せない。■カプリ・マッシーはオーストラリアを旅行中、列車事故に遭い、頭を強打して記憶喪失におちいった。駆けつけた夫のロルフと共にニュージーランドの自宅へ帰ったが、慣れ親しんだはずの環境に戻っても、記憶はよみがえらない。結婚したことさえ忘れてしまった今、ロルフはわたしにとってまったくの見知らぬ男性。ベッドを共にするなんて、とてもできない……。愛を交わすことに臆病なカプリを、ロルフはいぶかしんだ。カプリは性的に大胆な女性だったという。だが彼は、傷心の妻を思いやって必死で欲望を抑えていた。不安定な関係が続くうち、二人の間にさざ波が立ち始める。カプリの不倫疑惑、そして結婚生活は破綻していたらしい……。
  • 大富豪の密かな弱み
    5.0
    彼の手となり足となって尽くしたい。 でも、その先に待っているのは悲しい別れ。 介護士のキットはその献身的な働きぶりを評価され、住み込みでヘンリー・トレヴァーンの世話をすることになった。音楽業界で莫大な財を成した彼は慣れない車椅子生活にいら立ち、かなり過敏になっていて、前任の介護士は相当苦労したという。ある晩、入浴介護中に挑発を続けるヘンリーに手を焼きながらも、キットはその肉体美に陶然となり、ふいに唇を奪われてしまう。だが、依頼主と親密な間柄になるのは職業倫理に反するうえに、キットの心の奥底には根強い男性不信もあった。すぐに冷静さを取り戻した彼女を睨みつけると、ヘンリーが言った。「さっきのキスをなかったことにするつもりなのか?」■男女の心の機微をじっくりと丹念に綴ることにかけては右に出るものなし!のマギー・コックス。展開の早いロマンスは苦手で……という方にぜひご一読いただきたい、大人のスロー・ロマンスです。
  • 愛人島
    3.0
    そこは愛人契約と引きかえの珊瑚の島。 昼は太陽に、そして夜は業火に焼かれる……。 アシュリーは亡き父が遺したフロリダ沖の小島で暮らしている。ある週末、セバスチャンと名乗る謎めいた男性が島を観光で訪れた。生まれついての征服者のような彼の荒々しい魅力に抗えず、アシュリーは一度きりと固く心に誓い、熱い夜をともにする──それが残酷な復讐の始まりとも知らずに……。彼が島を去ってすぐ、アシュリーのもとに驚愕の知らせが届いた。島はすべて、借金のかたとして巨大企業に買収されたというのだ。そしてその会社社長こそ、あのセバスチャンだった!せめて島だけは返してと懇願するアシュリーに、彼は傲然と言った。「一カ月間ぼくの愛人になるなら、島に住まわせてやろう」■2014年1月に『生け贄の花嫁』で日本デビューを飾って以来、その ドラマチックで情熱的な作風で話題沸騰中のS・カー、最新作です。 アン・メイザーを彷彿とさせる怒濤のロマンスをお見逃しなく!
  • 砂の王宮のシンデレラ
    4.0
    最愛の人のために守ると誓った純潔。 もし、その相手があなただったなら……。 貧しい家に生まれ、身持ちの悪い母と姉を見て育ったアイリーン。彼女はただ一つ、自分に誓っていることがあった──愛する人とめぐり逢い結婚するまで、純潔を守り通すこと。だが親友の結婚式で彼を見たとき、一瞬その決意が揺らいだ。プレイボーイと噂の砂漠の国の首長シャリフがあまりに美しく、あまりにセクシーで、あまりに尊大だったから。シャリフはうぶなアイリーンをやすやすと誘惑して唇を奪うと、いつものごとく強引に彼のベッドへ連れ去ろうとした。ところが彼女の予想外の拒絶に遭い、酷く困惑したようだった。翌朝、アイリーンはシャリフから今度は驚くべき提案をされて……。■乗りに乗っている人気作家ジェニー・ルーカスの、胸に迫るせつないシークのロマンスです。徐々に明らかになるシークの悲しい過去、無垢なヒロインの思い……もう涙が止まらない!
  • 囚われの宝石
    3.7
    彼にとって私は一夜だけの恋人。 私にとっては一生に一度の恋。 ニーナの頭の中に、これまでにないほど警報が鳴り響いている。ラファエル・ディアンジェロ──こんな男性に会ったのは初めて。ニューヨークの〈アークエンジェル〉で近々催される宝石展で、ニーナは陳列棚のデザインを任されることになった。オーナーのラファエルをひと目見るなり、彼女は激しく惹かれるが、自分の背後にいる屈強な男たちを振り返りため息をついた。ニーナの父親の命を受けたボディガードに24時間監視される生活。ある秘密を抱え、“籠の鳥”になってもう何年になるだろう。だがラファエルは怯みもせず、堂々と彼女をデートに誘ってきたのだ。プレイボーイが救いの天使に見えるなんて。ニーナの心が甘く疼いた。■完全無欠のディアンジェロ3兄弟の恋模様をお楽しみください。次男ラファエルが出会ったのは謎めいた女性ニーナ。彼女には悲しい秘密があって……。
  • メディチ家の薔薇は白く
    3.5
    壮麗な館に住むイタリア貴族の末裔たち。 その愛の嵐に巻き込まれ……! ヴェネチアの北にある小さな村、カステルファルコーネ。村の中心に立つ壮大な館に滞在するスザンヌは、激しく後悔していた。知り合って間もない友人の誘いを軽く受け入れたばかりに、高貴な家系の陰で渦巻く複雑な愛憎関係に巻き込まれてしまった。一族の皆が何かしらの事情を抱えているようだ。特に友人の従兄マッツァーロに紹介されたときの驚きといったら!マッツァーロは館の当主でもあり、伯爵の称号を持つ。事故がもとで体と顔に傷を負い、杖にすがって歩く身だった。暗く陰る彼の瞳に、スザンヌは一瞬で心を奪われた。自身を絶望の淵に突き落とす恋の前ぶれだとは、予想だにしなかった。■イタリア人伯爵への叶わぬ恋をテーマにした伝説的作家アン・メイザーの佳作です。由緒ある館を舞台に繰り広げられる複雑な人間ドラマ、さらにお互いを狂おしく求めながらも一線を越えられない大人の切ないラブストーリーをお楽しみください!
  • ギリシア名家の遺産
    -
    別世界から現れたギリシア人富豪が、 貧乏学生の私にプロポーズ? リンは酒浸りだった母に代わり、妹リンディの世話をしてきた。だが母の死後、妹は若気のいたりで妊娠し、出産中に亡くなった。リンは男の子をジョージーと名づけ、決して手放さないと誓ったが、貧困のなかで学業と子育てを両立するのは難しかった。そんなある日、アナトール・テロニディスというギリシア人富豪が現れ、遺児の父親は、近頃亡くなった彼のいとこだとリンに告げる。愛しい妹の忘れ形見は、なんとギリシア名家の遺産でもあったのだ!ああ、なんてこと。彼を相手に、私が親権を保持できるすべなどない。ジョージーを失う恐怖に真っ青になったとき、彼が意外な提案をした。養子縁組が成立するまで、夫婦にならないか、と。■ひっつめ髪にすっぴん顔の地味なリンと、便宜的とはいえ結婚することを自ら決めたアナトールですが、彼女が子守りと間違えられたことに業を煮やし、むりやり美容室に送りこんで大変身を遂げさせます。久しぶりのJ・ジェイムズの新刊をお楽しみください。
  • 億万長者と無垢な花
    4.5
    不意に現れた億万長者は、 危険なほどに魅力的で……。 貧しい牧師の娘タヴィーは、倒壊寸前の教会の仕事を手伝う傍ら、女学校の冷淡な学長に雑用係として薄給でこき使われている。悩みの尽きないある日、美しい空き屋敷の湖で涼んでいると、不意に黒ずくめの人物が現れた。すらりと背の高い黒髪の男性だ。「ここは私有地よ。あなたの行為は不法侵入に当たるわ」男性の金色の瞳が楽しげにきらめいた。「お互いさまだと思うが」なんて傲慢な不審者なのかしら? 二度と会いたくないわ。そのときのタヴィーには知るよしもなかった――彼が有名な億万長者のジャゴ・マーシュで、この屋敷とタヴィーの新たな主人となることを。
  • イタリア富豪の秘めた情熱
    4.5
    あれほど私を熱く焦がした美しい瞳に、 今は怒りと憎悪しか見えない。 18歳のルーシーは、まったく身に覚えのない罪で投獄された。それから5年、大勢のマスコミに取り囲まれ怯える彼女の前に、1台の高級車が止まった。億万長者ドメニコ・ヴォルペ!ドメニコとルーシーはかつてローマで激しい恋に落ちた。あの事件が起きたのは、再会を約束して別れた直後のことだった。どんなに私が無実を訴えても無視し続けた彼が、なぜ迎えに来たの?ドメニコは自身が所有する地中海の小島に彼女を連れ去ると、事件に関して今後一切しゃべらせないための契約を強要した。ドメニコは何を恐れているの? やはり私を信用していないのね。互いに本心を明かさぬまま、愛のない奇妙な軟禁生活は続き……。
  • 砂に落ちた王女の涙
    4.0
    自由をすべて奪われた王女は、 一夜かぎりのせつない賭けに出た── レイラは男尊女卑の砂漠の国クルハのプリンセスだ。恋愛はもちろん、自身の生き方すら自由に決められない日々。いつかはどこかの見知らぬシークと、愛のない結婚をするのだろう。そんな彼女の耳に、ある情報が飛びこんできた。イギリスの広告業界を率いる実業家ゲイブ・スティールが、クルハ国のキャンペーンの制作で、しばらく滞在するというのだ。レイラは身分を隠して彼のもとを訪ねると、協力を申し出た。国外へ出るための必死の懇願はいつしか熱を帯び、気づけばレイラは彼に純潔を捧げていた。数週間後、彼女は奇跡の命を授かったことに気づき……。■大好評だった『砂漠の掟に背いて』の関連作の登場です! 王女としての重責と女性としての喜び──相反する運命に翻弄され ながら、王女レイラが最後に選ぶのは……?
  • 裏切り者に薔薇を
    4.0
    5年前のキス──あれは刻印だった。 私が、ずっと彼のものだったという。 ブリンは意を決して〈アークエンジェル〉に足を踏み入れた。画家になる夢を叶えるためには、もうほかの選択肢はない。たとえこのロンドン随一の画廊のオーナーが、天使の名をもつ、悪魔のように非情な男だったとしても。ガブリエル・ディアンジェロ──彼は5年前、18歳のブリンの唇を奪い、彼女の父を死へ導いたのだ。ブリンがどれほど彼に焦がれ、憎んできたか、ガブリエルは知るよしもない。きっと私の顔さえ忘れているはずよ。だが、それはブリンの誤算だった。彼の瞳に射すくめられた瞬間、まるで18歳のあの日に戻ったかのように彼女の唇が疼きだし……。■ガブリエル、ラファエル、ミカエル──大天使の名を持つ、ゴージャスな3兄弟。ロンドンで画廊を経営する彼らのロマンスをお届けします。人気作家C・モーティマーの魅力炸裂の最新作!
  • 美しき詐欺師
    3.5
    わたしを詐欺師だというのね。彼が再び現れたのは復讐のため?■マイナは、重役秘書として働く会社のパーティで、大物の資金提供者だという男性を紹介されてはっとした。チェザーレ……。彼がどうしてこんなところに?四年前マイナは、一大財閥を率いるチェザーレの秘書に採用された。そしてある大口の取り引きの成功を祝う席で、シャンパンとともに自分自身を差し出し、翌朝、理由も告げられずに突然解雇されたのだ。紹介状も書いてもらえず、それからの日々は地獄のようだった。「君が僕を利用したように利用してやる」今マイナは、そう告げる彼の顔をぼんやりと見つめた。ずっと秘密にしてきたことが頭の中をかけめぐった。
  • 復讐は誰のため?
    -
    彼女を失いたくない。その思いが男を偽りの泥沼へ沈めていった。■出産時に最愛の妻を失い、忘れ形見の息子ライアムを男手一つで育てている画家のジョッシュ・プレンティス。妻の担当医グレアムが薬物依存だったことが明るみに出て、妻の死は薬物の影響だと医師を訴えたが、認められなかった。彼はグレアムの娘のフローラを誘惑して彼女を不幸に陥れることで、医師に復讐しようと考え、ロンドンからウェールズに向かったフローラを追っていく。しかし最初の接触で、勝手が違うことに気づいた。マスコミの報道では冷たい横柄な美女だと思ったのに、フローラはユーモアのあるかわいい女性だったのだ。二人はたがいに惹かれ、やがて愛しあうようになる。愛が深まるほどに、ますますジョッシュは本当のことを打ち明け難くなり……。

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