あらすじ
将軍家慶の側に仕える御小姓頭取が乱心した。事件の責任をとって、小姓を束ねる立場の御小姓組番頭・橘右近は逼塞処分に。将軍の毒味役を務める矢背蔵人介は、この乱心が、橘を陥れる策謀だと見抜き、背後の敵を探り始めた。しかし、橘と蔵人介は命を狙われ、矢背家にも討手が向かう。そして、橘は、幕閣の糾弾に命をかけた訴えに出たが――。滂沱の第二十三弾。
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Posted by ブクログ
まさかまさかの橘のじっちゃんが…
一番最後に一番堪えた。
こんな風にたまに全く救えない感じの闇があったり
かといってほのぼのする描写もあったりするけど、鬼役面白い。
矢背家の秘密小出しなのでもやっとするけど
次巻も楽しみ
Posted by ブクログ
シリーズが長くなると登場人物に情が移るし、物語の中でもみんな年をとりいなくなったりもする。 将軍もそうであったが。
しかし、そろそろと予感はあったものの、御小姓組番頭橘右近は、いやはや。
個人的には四畳半の隠し部屋で、ひっそり亡くなっているのを土田伝右衛門が気がつき、目を潤ます、みたいなのにしてほしかったわ。
理由ありとはいえ、暗殺を命じてきたのだから、畳の上で死ねるわけはないかとも思う。 しかれども、右近の潔さに敬服。