あらすじ
6年生のまゆみは、見知らぬ青年三郎の運転するトラックでいつのまにかクレヨン王国に入っていきます。そこで、まゆみは、三郎、ブタのストンストン、ニワトリのアラエッサとともに、「月のたまご」を救出することに──。それは、危険がいっぱいの未知への愛と冒険の旅だったのです。クレヨン王国シリーズ8作め。
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Posted by ブクログ
冒頭の試験から落ちたという現実的なショック。そこから、三郎と会って、アラエッサやストンストンと会って、クレヨン王国に行って、準備して、という流れまでまゆみと同じように冒頭の出来事など吹き飛ぶくらいワクワクした。
後半は、第二次世界大戦の戦死者がこけしとして登場したり、まゆみがクレヨン王国から出て目が覚めると広島の原爆跡地にいたり、思ったより重いテーマが少し出てきた。月のたまご自体が人間たちの憎しみなんかを回収する役目があるため、その月のたまごを守り育てる婆さん(人間とは逆の歳の取り方をし、最後は赤ん坊になる)が脱皮する度に憎しみの生物を落としていき、アラエッサとストンストンのやりとりで明るさがあるものの、思ったより暗い話だった。
落ちも三郎のその後は不明で、まゆみ、アラエッサとストンストンらだけそれぞれ元の場所に戻る。
まゆみは帰り際、階段を登りながらこれまでの冒険のことを1人語りながら登るよう助言を受けて従っていたが、現実では意識不明で入院していたまゆみが急に喋りだしたので慌てて先生らが録音しつつ、両親らも聞いていた。
そして起きてみるとまゆみから冒険の記憶は全て消えており、病室で語っていたことも知らない。
合格祝いに、と父親が買っていたのは、何かに導かれるようにして買った、三郎がまゆみに渡したものと似ている指輪。
まゆみは指輪をはめながら、私、思い出せないの、とつぶやく。思い出せないけどこの指輪が重要だったことは覚えているという、切ないけど素敵な終わり方だった。
解説で、三郎に関する解説があり分かりやすかった。あとがきによると、元々はこの1冊で終わる予定だったが、ファンレターで2人をくっつけて欲しい要望が多く、続編にいたったらしい。
Posted by ブクログ
小学生の時に読んだ本を読みなおしました。当時夢中になって読んだ記憶が…ただ昔は気にならなかったんですが、今では三郎がロリコンなのが気になり ます。