【感想・ネタバレ】准教授・高槻彰良の推察5 生者は語り死者は踊るのレビュー

あらすじ

幼い頃、青い提灯が揺れる「死者の祭」に迷い込んだ尚哉は、以来嘘が歪んで聞こえるように。そんな過去に決着をつけるべく、高槻と尚哉は長野へ。しかし、かつて祭が行われていた村は廃村になっていて……。

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ネタバレ

高槻彰良の推察⑤。「百物語の夜」「死者の祭り」に生方瑠衣子の視線「マシュマロココアの王子様」の3本。「百物語」は怪奇というより怪奇に似せた他愛のない遊びだが、「死者の祭り」は怖い。尚哉の耳を変えた幼いころの祭りがあった村に行ってみた3人、尚哉、高槻、佐々倉。次々と起こる不思議な現象にはいつものように玉手箱の蓋を開けたような現実的な結末がない。尚哉と高槻の過去に通じる不思議な言葉と現象に一体この話をどこに行くのだろうと、ドキドキしながら次巻を購入。

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2024年09月21日

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ネタバレ

百物語の夜
 幽霊の正体見たり枯れ尾花。妹の霊の真相はあらかた予想が着いたが、今回の見所は沙絵の再登場。やっぱり沙絵は本当の怪異を暗示させるための存在だったのだ。沙絵はこの世ならざるもの。そのものが言う。試練が待っていると。そして。異界の扉が遂に開く。

死者の祭
 ドラマ以上にドキドキした。ある程度の筋を理解していても怖かった。夢か現実かわからないような世界に迷いこんで平然としていられるか?平然としていられなければ「とられる」わけだ。深町はギリギリのところで高槻の手をとることができた。だから何とか帰ることができた。でもドラマと違い高槻も怪異の制約には抗えなかった。抗えたのは沙絵がいたから。これから沙絵もキーパーソンになっていくのだろうか。そして、もう一人の高槻は何者なのか。深町があの解釈にたどり着くのはいつか。ドラマは終わってもシリーズは終わらない。これからも続く怪異譚が楽しみだ。

マシュマロココアの王子様
 今回のextraは生方目線のあのエピソード。紳士とはかくあるべしというのを教えてくれる大事なエピソード。相手の気持ちになって考える、それはとても難しい。傲慢と無関心の間をいったり来たりしながら見極めていかなくてはいけないものなんだろう。僕もこんな紳士になれますように。というより、こんな風に人を思いやれますように。

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2023年11月27日

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ネタバレ

いよいよ尚哉の過去「死者の祭り」に決着がついたものの、せっかく思い出した高槻の思い出せない過去は振り出しに戻ってしまった。もう一人の高槻は、なぜその時の記憶を思い出させないのか、謎は深まるばかり……。
沙絵の正体も八尾比丘尼判明したし、その寿命を使っての解決方法もダイナミックだった。沙絵さんはこれからも重要人物になりそう。愛嬌があっていいよね。

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2023年10月11日

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ネタバレ

中編2話と瑠衣子視点の番外編の3話構成。
面白かった。

「百物語の夜」
本物の怪異には出逢えなかったけど、良い話だった。発起人が百物語が終わった後に少女の声を仕込むとは、反則ですね。でもしっかりそれを見破っていた高槻先生は流石です。死んだ妹が花を届けにきてくれてたかと思いきや、猫が花を運んできていたとは。ほっこりする結末でよかったです。

「死者の祭」
尚哉が嘘を見破る耳を持ってしまうことになった長野の亡き祖母の家近くのお祭りへ、高槻、佐々倉、尚哉の3人で向かう。
村に伝わる死者の祭の真相が解き明かされた。
尚哉と高槻は佐々倉を置いて異界である死者の祭に入り込んでしまう。そこで、過去の記憶を体験した二人は、沙絵の助けで何とか現世に戻ることができたが、そこで過去の記憶を取り戻した高槻に、もう一人の高槻が現れて、高槻は長野滞在の記憶を失ってしまう。
沙絵さんは八百比丘尼と称していたけれど、本当に不思議な存在。今後も登場するのかしら?
高槻先生、長野での記憶を失って大丈夫かしら?

【extra】マシュマロココアの王子様
瑠衣子からみた高槻の話。高槻の背中の傷を知ることになったエピソードあり。
高槻に対しては「胸の中にぽわんと温かな灯りが灯るような気持ち」、素敵ですね。

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2022年06月12日

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ネタバレ

あら?がっつり話が動き出した??
とはいえ、このシリーズ10冊以上あってかつまだ続いてるんだけど...?
全巻から急にキャラ増えたからしばらく色々あって進まないかなとか勝手に穿ったりするのがよくないな〜←

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2025年08月21日

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ネタバレ

5巻は、いよいよ死者の祭へ。深町くんが体験した例の盆踊りに肉薄していく過程に鼓動が速くなる。読み進めていく途中、謎を解明したい気持ちと、ある種の怖さとの間で、読者である私も揺さぶられ続けた。
今作では本格的な怪異のど真ん中に落ちる深町くんと高槻先生だが、ここまでの歩みが脱出の契機になるのがにくい。1つ目のエピソードの『百物語』がすごく良く効いてくる。線香花火の情景はとても美しく、胸に残る。遠山さんもさえさんも再登場のうえ、2人共なかなかのキーパーソンだった。あそこでさえさん、助けてくれるんだなあ……。今後、彼女の謎も詳らかになるのだろうか。
青提灯の盆踊りについてはある程度判明したが、高槻先生の神隠しは、まだ謎が深い。記憶全部消されてしまったが……一体ナニを身の内に飼っているんだろうか。次の巻も読まなければ。

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2023年11月05日

ネタバレ 購入済み

謎が….….

長野で、死者の祭に呼ばれて、死者の世界に連れて行かれそうになったけれど。沙絵さんに助けられて、現世に帰って来た。高槻先生は、神隠しの真相を一時思い出したかのようだったが、気を失って、目が覚めた時には、長野に行った事すら忘れていた!それって、どういう事?沙絵さんって何者?謎が、深まる….….

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2023年05月23日

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ネタバレ

尚哉が幼い頃行ってしまった死者の祭の全容が明らかに。
高槻先生が求める本物だった。

村の人がつく嘘の理由も分かって切なくなる。
祭から帰ってきた子を守るためだったんだね..。

沙絵さんの正体も明らかに。
人魚じゃなくて八百比丘尼だったのか。

黄泉比良坂で天狗に拐われていた時期のことを思い出した高槻先生だけど、天狗?曰く思い出すことは約束違反だとしてまさかの祭りの記憶ごと記憶消去。どうなってしまうの..。
個人的には異捜のメンツと絡む先生もみたいですね

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2023年05月09日

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ネタバレ

高槻シリーズは毎度怖くはない話だと思っていたけど、今回の尚哉くんの怪異で、死者になんと呼びかけているのかが分かるシーン怖かった。

まさか尚哉くんの話が5巻で解決するとは思ってなかったので、もしかして10巻くらいで完結するのだろうか?

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2023年04月04日

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ネタバレ

【収録作品】第一章 百物語の夜/第二章 死者の祭/【extra】マシュマロココアの王子様

尚哉の件は片がつくが、高槻に掛けられている呪いのようなものは根が深い。

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2024年06月16日

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