あらすじ
大絶賛を博したあの痛快ミステリーが待望の文庫化。中世の東洋を舞台に「毒味役」の少女が宮中で起こる難事件を次々に解決する。
大陸の中央に位置する、とある大国。その皇帝のおひざ元に一人の娘がいた。
名前は、猫猫(マオマオ)。
花街で薬師をやっていたが現在とある事情にて後宮で下働き中である。
そばかすだらけで、けして美人とはいえぬその娘は、分相応に何事もなく年季があけるのを待っていた。
まかり間違っても帝が自分を“御手付き"にしない自信があったからだ。
そんな中、帝の御子たちが皆短命であることを知る。今現在いる二人の御子もともに病で次第に弱っている話を聞いた猫猫は、興味本位でその原因を調べ始める。呪いなどあるわけないと言わんばかりに。
美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、猫猫を帝の寵妃の毒見役にする。
人間には興味がないが、毒と薬の執着は異常、そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事件。
きれいな薔薇にはとげがある、女の園は毒だらけ、噂と陰謀事欠かず。
壬氏からどんどん面倒事を押し付けられながらも、仕事をこなしていく猫猫。
稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。
日向 夏(ヒュウガナツ): 福岡県在住。著書に「トネリコの王」(ヒーロー文庫)。
しの とうこ(シノトウコ):イラストレーター。
『ダブルクロス The 3rd Edition』をはじめとするTRPG関連書籍、『ウロボロス・レコード』((ヒーロー文庫)、『バー・コントレイルの相談事』などで装画、挿絵を担当。
舞台は中華圏を彷彿とさせるとある大国。
元・市井の薬師であり、現・後宮の下働きとして日々を送る少女・猫猫(マオマオ)が、その知識と観察眼を武器に後宮で巻き起こる事件を解決していく、ミステリーシリーズ。
Webサイト『小説家になろう』で掲載され、大人気を博した作品です。
後宮に売り飛ばされた薬師の猫猫。
年に似合わず沈着冷静で頭のいい彼女は、後宮ではひたすら目立たないよう、大人しく過ごし、年季が明けるのを待とうとしていました。
しかし、そんな後宮で、皇帝の子が相次いで三人身まかられ、さらに現在も二人の妃の生まれたばかりの宮がどちらも衰弱するという事件が発生。
呪いとして片付けようとする周囲に対し、元・薬師としての性分がうずいて仕方のない猫猫は、何気ない気持ちから事件解決のヒントを匿名で投げ文しますが、それが宦官・壬氏(ジンシ)の目に止まってしまい……。
頭がよく、常に一歩引いた視点で物事を考える猫猫が、その博識を生かして事件解決にひと役かっていく姿がなんとも痛快な本作。
そんな彼女に執着し、活躍を後押しする美貌の宦官・壬氏との関係からも目が離せません。
やがて宮中の小さな事件を解決するうち、二人は国家転覆計画へと巻き込まれていくことに――。
作りこまれたキャラクターや世界観に、一度ハマったら抜けるのは至難の業!
コミカライズ版もあるので、ぜひどちらも楽しんでください!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
娘から面白いよと教えて貰ってコミカライズ版(サンデー版)を読み、アニメを2期の最後まで見て、小説を古本を中心に16巻まで揃えて、いざ!読み始めました。
コミカライズを読んでるとき、最初は名前の読み方が難しいなぁと思ったけど、今はもうすっかり慣れました。
世界観とかも、中華ファンタジーものの漫画とか小説とか読んでたから違和感なく読めたかも。
印象的なのは、猫猫の頭の良さをすっかり頼りにされているところ。
高順とか、猫猫に相談しまくってるイメージ。
そして壬氏はどの辺りから猫猫が好きになったのかなぁってところ。園遊会の辺りから?
あと、壬氏の声色が細かく描写されていて、アニメの声優さんの大塚さん、難しかっただろうなぁと思いました。
アニメの2期まで見たのでそこまではお話は知っているけど、これから16巻かけてどんなお話が待ってるのかなぁと思うと、とても楽しみです。
匿名
これだけでも扱いに出来そう
1巻目でこれほどまでに満足感があり、美しい終わり方をする本は何時ぶりか。玉葉妃、梨花妃、阿多妃、里樹妃、花街の妓女、どれもこれも書ききれない。阿多妃は今からでも補佐役として上がれないのかな。
猫猫、登場
変な子、爆誕。
毒を好み、男を避け、薬草集めに精を出し、
妙に広い知識をたまに垣間見せる。
無愛想だが、悪い子ではない。
…今後に期待。
なろう読後購入
なろう(Web版)現在最新分まで読んでから購入しました。なろうよりも書籍の方が猫猫と壬氏の関係が進んでいるとの事なので期待しながら読んでいます。なろうと書籍の違いですが、今のところ話の進行に関係しないような事件・小話が全く別物の話になっている感じです。楽しんで読んでいます。
面白い!
コミックの無料版のみのつもりが、続きが気になってしまって、原作を購入してしまいました。
興味がある分野はどんどん知識として入るけど、興味がないところは勉強しようにも眠たくなってしまって進まない…、という経験、あるあるよくある、と、親近感がわきました(笑)。
ふたりの仲がまた、じれったくていいです。
Posted by ブクログ
印象に残った言葉
やり手婆も目がくらむ金子、それからなぜか虫から生えた奇妙な草を持ったその男は、一人の娘を所望した
アニメでも思ったけど、このシーン好き、面白い✨️
Posted by ブクログ
日向夏による「薬屋のひとりごと」の第1巻。TVアニメは2023年にSeason1、2025年にSeason2が放送されました。花街の薬師だったがひょんなことから後宮で下働きすることになった少女 猫猫は、美形の宦官 壬氏と後宮で起こる様々な事件を解決することに…。いわゆる中華風ファンタジー。後宮ものです。アニメも面白いけど原作だともう少し細かい心情が描かれていたりして発見がある。本作は猫猫による薬などの豆知識を披露しながらの謎解きも面白いのですが、やはり癖のあるキャラクターたちが非常に魅力的です。
Posted by ブクログ
偶然が重なれば必然だ。小さな事件がつながっていく。後宮という狭い世界の中での人間模様、そして一族の愛憎。皇弟兼「宦官」という謎の存在を絡めて女官猫猫の本音(心のつぶやき)が迷走する。なかなかの壮大なドラマである。
猫の自由気ままな性格そのまま好奇心のママに生きる主人公猫猫。壬氏(皇弟)の求愛をツンツン無視しようとする。その壬氏の恋の追撃を猫猫はかわしきれるか?
脇を固める楼蘭(子翠)、羅漢(変質的)、羅門、4人の后達と女官 西域に行ったり新たな展開をする。独り言というから、猫猫視点で書かれていると思ったが、(独り言)で本音がつぶやかれるだけで、全体はパノラマ描写である。そこが物足りない。
原作縛りがあるからそれほどでもなさそうだが、漫画は2種有り、描き方に違いがあるらしい。マンがオリジナルもあるのかな?
ラノベなのかな?読むべし
採取していたところ、人さらいに誘拐され、後宮に売られた薬師の主人公。
後宮は、2000人の官女と、1000人の宦官が在籍する女の園。
後宮で巻き起きる事件に薬師の主人公の好奇心が、うずうずして始まるストーリー。
この本は、きっと、ラノベというカテゴリーに入るんだと思います。
その理由で敬遠している方がいたら、もったいない。読むべし。深遠な世界の扉が開きますよ。
やっぱり☆1.5
漫画と平行しているから かぶっている所は要らないかな?と思っていたけど…。
お値引きされてたし やっぱりこの文体好みなんだなぁ~。ついつい 引き込まれてしまっていっきに読んでしまう!(笑)のちのち 小説一本にしただけに やっぱり好き
壬氏さまにとって猫猫は 新しい籠の外の刺激的な世界なんだろうなぁ。まさに新しい玩具。
気にいったものはとことんかまう。
そうしてしまう気持ち解るなぁ。
その性格が解るのはもっと後だけど…
見付けた時の瞬間を後から読んでみると
また おもしろい!