あらすじ
“算盤侍”の異名を持つ渡り用人・唐木市兵衛は、知己の蘭医・柳井宗秀の紹介で人捜しを頼まれた。
依頼主は江戸東郊の名主で、失踪した代官所の手代・清吉の行方を追うことに。
一方、北町同心の渋井鬼三次は、本来、勘定奉行が掛の密造酒の調べを極秘に命じられる。江戸で大人気の酒・梅白鷺が怪しいというのだ。
やがて二つの探索が絡み合った時、代官地を揺るがす悪の構図が浮上する……。
大人気の「風の市兵衛」シリーズ、ますます快調の第11弾!
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Posted by ブクログ
内容紹介
夫を、父を想う母子のため、市兵衛、代官地を奔る!
渡り用人・唐木市兵衛は、知己の蘭医・柳井宗秀の紹
介で人捜しを頼まれた。依頼主は江戸東郊の名主で、
失踪した代官所の手代・清吉の行方を追うことに。一
方、北町同心の渋井鬼三次は、本来、勘定奉行が掛の
密造酒の調べを極秘に命じられる。江戸で大人気の酒・
梅白鷺が怪しいというのだ。やがて二つの探索が絡み
合い、代官支配地を揺るがす悪の構図が浮上する……。
平成29年7月27日~8月2日
Posted by ブクログ
今回の事実上の依頼主は代官所の手代の妻で、敵は密造酒で儲けを企む連合軍。
酒は原料が米であり、この時代の米は幕府にとってある意味ではお金より大事な為政の基盤なので、ここに手を出すのは旨味が大きい分だけリスクも特大であり、悪者の単なる小者ではない。
農業や酒造りに加えて流通の視点からいろんな計算をするところなど、市兵衛の経験が上手く組み合わさって活きていました。
Posted by ブクログ
今作は、今までの作品に比べると、今一つ納得いかない、というか、敵役に物足りなさを感じた。まあ、毎回、ドロドロとした業の深い人間を登場させるのは、しんどいのかな?