あらすじ
茅ヶ崎の海水浴場で若い女性の撲殺死体が発見された。遺体の額には「M」の文字が刻まれ、強い憎悪が感じられた。神奈川県警の心理職特別捜査官の真田夏希は、犯行声明を出した「波夜人」との対話を試みるが、彼の要求に衝撃を受けてしまう。彼は、被害者の犯した「罪」を公表しろ、さもなくば、次の殺人を犯すというのだ。夏希は、犯人との対話の重さに責任を感じるが、事態は悪化してしまう――。書き下ろし長篇警察小説。
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Posted by ブクログ
卑劣な連続殺人の意外な真相とは!?
茅ヶ崎の海水浴場で若い女性の撲殺死体が発見された。遺体の額には「M」の文字が刻まれ、強い憎悪が感じられた。神奈川県警の心理職特別捜査官の真田夏希は、犯行声明を出した「波夜人」との対話を試みるが、彼の要求に衝撃を受けてしまう。彼は、被害者の犯した「罪」を公表しろ、さもなくば、次の殺人を犯すというのだ。夏希は、犯人との対話の重さに責任を感じるが、事態は悪化してしまう――。
Posted by ブクログ
久しぶりに夏希の同僚の主だったメンバーがほぼ登場し、夏希の心理分析官としての活躍が見られる作品でした。夏希の犯人との対話も、芳賀管理官が夏希へ突っかかって幾度となく捜査を自分の考える正しい方向へ向かわせようとする姿も、それを抑えようとする織田さんも、今回初登場の小峰江の島署長の誠実で真面目な姿も物語の良いスパイスになっていて、楽しく読めたように思います。
物語の終盤で夏希が拡声器で犯人と対話をするシーンでは、犯人が夏希の説得に応じて比較的あっさりと投降してしまうのが少し物足りない気もしましたが、今まで以上に夏希の本領が発揮された場面でもあったと思います。
長く続いているシリーズ作品ですし、今後どのように物語が展開していくのか楽しみです。